GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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ようやく斬騎君の波乱の実地訓練が終了するみたいですよ。


十話 《ブラッド》&《呪怨》VS「熱波の統率者」

 

side綾佳

 

 

マルドゥークの紅い咆哮が周囲を侵食していく。

しかしもう遅い。この周辺に呼び寄せたアラガミは既に斬騎君と私たちが全て狩り尽くした。

あとはここにいるマルドゥークただ一匹。

私は《バリアスライド》を発動させ、早期決着を狙った。

しかし、マルドゥークは攻撃のタイミングをずらすように後ろへと跳び、バリアが消えたところをピンポイントに反撃してくる。

咄嗟に装甲を展開し、身を守るが、重い爪撃がガードを貫通して伝わってくる。

手負いだというのに全くその力は衰えていない。

ギルのスピアを素早く躱し、ナナのハンマーを爆発で近づかせない。

それと同時に黒煙を起こすことで、シエルの銃の照準からも身を隠していた。

やはり手負いでも感応種、的確にこちらの攻撃を読んで身を守ってくる。

私は黒煙を裂いて飛んできた溶岩弾を寸でのところで《バリアスライド》を使って打ち消した。

何か一手…この状況を打破できる切り札は……?

 

「綾佳…さん!!

リンクバースト……です!」

 

斬騎君が精一杯声をあげて、策をくれた。

だが、私たちの手元にアラガミバレットはもう無い…!

斬騎君は不敵に笑って、

 

「大丈夫です。

まだ……あります!」

 

斬騎君はボロボロの体に力を入れてこちらに銃口を向けていた。

そうか、斬騎君はずっと呪刀だけで戦っていたからアラガミバレットは使っていない…!

 

「無理させてゴメン、だけどもう少しだけ頑張って!」

 

「了解…です!

それじゃあ、いきます!」

 

斬騎君の放った受け渡し弾は全部で三発。

その全てを受け取ったことで私はバーストレベル最大のレベル3に到達する!

これで、決める!!

受け取っている間、時間を稼いでくれていた皆を一旦下げ、マルドゥークに肉薄する。

マルドゥークは接近する私に気付いて炎嵐を起こすが、《バリアスライド》を発動させた私には効果を発揮しない。

そして、至近距離から三度切りつけ、ゼロスタンスからのインパルスエッジで片をつける。

 

グオォォォォン…………

 

と、断末魔の叫びを上げたマルドゥークは地面に倒れ、二度と動くことはなかった。

 

 

 

 

 

side斬騎

 

 

断末魔の叫びを上げ、倒れるマルドゥークを見て、ようやく終わったのだと確信した。

ただの戦闘訓練がまさかこんな大騒動に発展するとはなぁ…………。

でもこれでようやく……

俺はマルドゥークのコアを捕食し終えて、こちらに駆け寄ってくる綾佳さんたち《ブラッド》に手を振って、

 

全身を襲った激痛によりそのまま意識を失った。

 

 

天霊 斬騎 全身火傷、骨折等により全治一週間の大怪我である。

 

…………締まらないなぁ。

 




補足説明。
作中で斬騎君が使用していたブラッドアーツについて

呪怨の太刀・黒
天霊 斬騎が使用するブラッドアーツ。
漆黒の(もや)を刀身に纏わせて攻撃する。
切断攻撃力大幅↑。
更に斬られた対象に強制結合阻害、崩壊効果を起こす。
また、連続してダメージを与えるごとに刀身に纏った靄は、はっきりとした形に定着化していく。
連続攻撃成功ごとに対象の結合は徐々に崩壊していく。
ゼロスタンスが変化。
黒い靄の正体は呪刀にかけられた呪いの一部を斬騎の活性化したオラクルを媒体にして顕現させているもの。
綾佳の血の力《喚起》が斬騎の呪刀の力の本質を一部呼び覚ました結果発現したとも言える。


オリジナルのブラッドアーツです。
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