GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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エリナのキャラが若干崩壊しています。
ゴメンナサイm(_ _)m


十一話 説教タイムですよ?

 

 

side綾佳

 

 

「先輩!」

 

という声に私が振り向くと、そこにはエリナが心なしか目を輝かせてこちらを見ていた。

 

「なに?エリナ?」

 

「新人が入ったってホント!?」

 

あー……確かこの子、斬騎君が自己紹介に回ってたとき任務中で居なかったっけ。

 

「わ、私にもついに後輩が出来るの?!」

 

「え、いや、まぁそうだけど……?」

 

あれを新人と言って良いのだろうか?

最初の実地訓練で大型種をたった一人で討伐し、更に感応種討伐にも大きく貢献した彼は今、大怪我を負って医務室に運び込まれていた。

ゴッドイーターの回復力なら問題ないとは思うが……。

 

「で?その後輩は今どこに!?」

 

「ちょっ!落ち着いてエリナ!

後輩が出来て嬉しいのはわかるけど、ストップ!!」

 

近い近い!

 

「どんな人なのかな~?

男?女?

使う神機も特殊らしいし…」

 

「え?

コウタさんとかエミールから訊いてないの?」

 

するとエリナはがっかりした感じになって

 

「コウタさんは教えてくれなかったの……。

何でも直接会えばわかる、とか。

あ、あとエミールは論外よ。

あいつに訊いても要領得ないし」

 

た、確かに……。

エミールと最初に会った時のことを思いだし、私は苦笑いを浮かべた。

 

「じゃあ、私が新人の彼ーー斬騎君の教官をやってることも?」

 

「えぇ?!

せ、先輩が教官やってるの?」

 

やっぱりか。

この調子だと、斬騎君が挨拶出来なかった他の人たちも説明受けてないんだろうなぁ……。

 

「と、とにかく!

今その斬騎?はどこにいるの!?」

 

「医務室にいる……んだけど今はもう少しだけ待ってあげて。

妹さんと話してるみたいだから……」

 

「妹…………。

じゃあ仕方ないわね。

また出直すわ」

 

エリナはあっさりと引き上げていった。

彼女も家族を、兄を失っている。

だから考え直してくれたのだろう。

兄妹の団欒を邪魔してはいけないと。

 

 

 

 

 

side斬騎

 

 

「まったく、だからこの前言ったじゃないですか、気を抜かないようにって」

 

「い、いや悪かったよ。

不可抗力とはいえ、こんな大怪我負うとは予想してなかったんだって!」

 

「兄さんの運の悪さは神憑っているのですから予想などあてになりません。

そもそも常日頃からこういった事態が起こることが普通な兄さんはどんな不幸なことが起きても、かすり傷程度に抑えられる異能持ちでしょう?」

 

「んなわけあるか!

俺だって流石に溶岩くらったり、自分の背丈くらいある爪を正面から受けたらかすり傷じゃ済まないわ!!」

 

「おや?正面から受けたら、など兄さんらしくありませんね。

如何にして嫌なことに正面から向き合わないかが重要だったのではないのですか?」

 

「っぐ!

いやそれは……そう…だが…。

俺にも避けきれなかった時くらいあるんだよ!」

 

「ほ~ぅ、では兄さんのあの『修行』は失敗ですね。

師匠さんは極めれば『どんな攻撃でも』避けられると言っていましたし」

 

「ううぅぅぅ………」

 

返す言葉もない。

妹は勝ち誇るように言葉に詰まった俺を眺めていた。

マルドゥークとの死闘から二日、医務室に運び込まれた俺は医者から一週間は安静にしてなさい!と怒られた。

死ぬような思いをして…いや、まぁ実際一回死んだけど、ともかくそんな思いで何とか帰投した俺は世の中の理不尽さを恨みながらベッドの上から動けずにいた。

動いたら痛いし。

そんなとき、妹がお見舞いに来てくれた。

最初は心配そうだったが、俺が案外大丈夫そうだとわかると説教を始めた。

何とか言い訳をしたが、そもそもこの妹を相手に舌戦で勝てるわけがないのだ。

その後、しばらく言いたいことをありったけ言った妹はお見舞いのケーキを切り分けている。

 

「流石、料理店でバイトしてるだけあって慣れた手つきだな」

 

「あんまり営業しませんけどね。

オーナーたちがゴッドイーターなので普段はお休みなんです」

 

「へぇ~、って、え!?

ゴッドイーター?

バイト先のオーナーが!?」

 

初耳である。

 

「あれ?言ってませんでしたか?

うちの店『Base Of Savior』の経営者はゴッドイーターですよ?

特に店長さんはどこかの特殊部隊の隊長らしいです。

凄いんですよ、あの人。

美人で、料理上手で、いっつも幸せそうに笑うんですが、その笑顔がまた素敵なんです。

私もあんな風になりたいですね」

 

「珍しいな、お前がそこまで人を褒めるなんて。

俺も一度会ってみたいよ」

 

「まぁ、その内紹介しますよ」

 

妹はそう言って、食べ終わったケーキの箱を畳んでゴミ箱に棄てると、帰り支度を始めた。

 

「では、兄さん。

今後も程々に!頑張って下さいね。

兄さんの運の悪さでは何が起こるかわかりませんから」

 

「わかったよ。

程々に、な。

肝に命じておくよ」

 

妹は可愛らしくにっこりと笑うと、ではこれで、と去っていった。

 




次回、あの悪夢が甦る!
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