GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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十三話 後輩でしょうか?いいえ、《呪怨》です。

 

 

side斬騎

 

 

あの悪夢から一時間後

 

 

スーパー劇物ジュースのダメージから復活した俺は先程からいた見覚えのない少女と向かい合っていた。

 

「私はエリナ。

エリナ・デア=フォーゲルヴァイデよ。

気軽に『先輩』と呼んでくれて構わないわ!」

 

なにこの子、目がこわい。

どうしよう、と綾佳さんにアイコンタクトを送ると、苦笑いしただけだった。

……打つ手なし、か。

 

「初めまして。

天霊 斬騎です。

宜しくお願いします、エリナ『先輩』」

 

取り敢えずこれで良いだろうか?

すると、エリナ先輩は嬉しそうに笑うと、

 

「宜しく、斬騎『後輩』」

 

と言った。

 

 

 

 

 

翌日

 

 

「それじゃ、改めて。

第一部隊へようこそ!

歓迎するよ、斬騎!」

 

「えぇ、これから宜しくお願いします、コウタ隊長!」

 

今日の任務は中型種のウコンバサラとこの前も倒したザイゴート、更にその堕天種二種類を加えた四種類のアラガミを討伐するらしい。

まず、作戦会議をするためにここに来た………のだが、

 

「華麗なる僕の神機゛ポラーシュターン″にかかればこの程度のアラガミ一瞬さ!」

 

「ちょっと、エミール!

今回から斬騎もいるのよ?

少しはチームワークを考えなさい!」

 

何故かエミールとエリナ先輩が口論を繰り広げていた。

コウタ隊長は慣れたように場を納めると、俺に

 

「ウチはいつもこんな感じだが、まぁ、気にしないでくれ。

後、仲裁を少し手伝ってもらえると助かる」

 

「了解しました。

大変ですね…」

 

「慣れればどうってことないさ」

 

仲裁には慣れたくないなぁ。

斯くして、作戦会議は特に意味をなさずに終わった。

 

 

一時間後、鉄塔の森にて

 

 

ザシュッ!

 

ふぅ、これで邪魔なザイゴートは全て落とした。

後はワニモドキだけか。

真っ二つになったザイゴートの死体がそこかしこに散乱する中でふと、エリナ先輩とコウタ隊長を見ると何故か呆然としていた。

 

「スゲー……。

噂には聞いてたけどまさかここまでの切断力とはな………」

 

「う~、先輩として教えることがほとんどない……」

 

「あの?取り敢えずウコンバサラを倒しに行きませんか?

さっきからエミールが一人で交戦している様だし、加勢して四人で殴ればすぐに終わるでしょう。」

 

「!お、おう。

そうだな、じゃあ行こうかエリナ、斬騎」

 

「「了解!」」

 

 

 

 

移動した先で見たのはデータベースに載っていたワニの様なアラガミーーウコンバサラの尻尾にエミールが悲鳴を上げながら吹っ飛ばされているところだった。

 

「うわあぁぁぁぁ!」

 

コウタ隊長は素早く銃撃を放ち、追撃しようとするウコンバサラを足止めする。

エリナ先輩は文句を言いながらも回復柱を出してエミールの体力を回復させていた。

 

よし、俺も!

 

俺はゼロスタンスを構え、黒い靄を刀身に纏わせた。

そして、コウタ隊長に飛びかかるウコンバサラの顔を切り裂く。

 

ガアアァァァ!

 

ウコンバサラの顔に深々と傷をつけ、更に黒い靄はウコンバサラの今切られた場所にまとわりつく。

ウコンバサラは苦悶の声をあげながら俺の居るところに雷撃を落とすが、ガルムやマルドゥークとの戦闘に比べるとやはり圧倒的に遅い。

 

………ところで顔に靄がついて目が見えないはずなのに狙ったように反撃が来るのは《騒音》と《存在感》のせいだろうか?

 

コウタ隊長はウコンバサラのターゲットが俺に変わっていることに気付くと、エリナ先輩とエミールに指示を出し、電力の元であるタービンの破壊を試みた。そして、ウコンバサラをダウンさせると、

 

「今だ、斬騎!

タービンをぶった切れえぇ!!」

 

「ラジャー!」

 

俺はゴッドイーターの脚力で空中に飛び上がると、呪刀を渾身の力で一閃し、

 

 

ウコンバサラのタービンを胴体ごと真っ二つにした。

 

 

「「ってええぇぇぇぇ!!?」」

 

外野がうるさいが、まぁこれで……

 

「任務完了!お疲れさまでした!」

 

皆の方に向き直りビシッ!と敬礼した。

 

「うむ!それでこそ騎士だ!」

 

エミールは満足げに笑って俺に敬礼を返した。

 




コウタ「いや、おかしいだろ!なんで胴体まで真っ二つになるんだよ!?」

エリナ「というかこの異常に何の疑問も抱かないエミールが一番おかしいわ………」
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