GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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二話です。
感想・評価等お待ちしています。


二話 味覚破壊系飲料

side斬騎

 

 

あの後、間も無く医務室で目を覚ました俺はさっさと家に帰ろうとしたのだが、医者に言われて今日一日はもうゆっくり休めと、釘を刺された。

仕方がないので電話で妹に電話で連絡した。

俺の声を聞いた妹は俺が生きていたことに安堵していた。

 

「まぁ、約束を守ったことは評価しますが、最初の任務でくれぐれも気を抜かないようにしてください」

 

という、忠告をいただいた。

流石にそんなへまはしたくない。

そんなことを思いながら俺は医者から聞いた今後のスケジュールを話したのち電話を切った。

さて、明日から頑張りますか。

俺は再びベッドに戻り、眠ることにした。

 

 

 

 

 

side綾佳

 

 

今日の任務終了後、サカキ博士に呼ばれて私は支部長室に向かった。

なんでも、新しく配属されるゴッドイーターの教官をやってほしいということだ。

前にも教官をやった(カノンの教官先生役)私は大丈夫だろうと思って二つ返事で了承した。

了承してしまった……。

サカキ博士曰く新しく配属されるゴッドイーター、天霊 斬騎君は呪われた神機を使用することになったらしい。

その名も"呪刀″。

圧倒的な切断攻撃力を持ちながら、それを打ち消してなお、余りあるバッドステータスの雨霰。

新人には荷が重いどころか、荷で完全に轢殺されるぐらいのピーキーさだった。

なんでそんな神機ができてしまったのかサカキ博士に聞いたら、

 

「切断攻撃力の限界を引き出す強化を重ね続けた結果だよ!」

 

というトチ狂った答えが返ってきた。

ちなみに本人にはまだこの神機がどういうものか説明していないらしい。

斬騎君は今日はもう疲れて眠ってしまったらしいので、自己紹介は明日にするらしい。

この神機に選ばれてしまった不幸なゴッドイーターに会えるのがちょっと楽しみになっているのは秘密だ。

 

 

 

 

 

翌日

 

side斬騎

 

 

……今起こったことをありのまま話すぜ。

朝イチから不思議なジュースで味覚破壊された。

朝起きた俺はいきなりフェンリルの職員さんに拉致られて支部長室(?)に連れていかれた。

支部長室に連れていかれた俺は、胡散臭い笑みを浮かべた男ーーペイラー・榊博士と、俺と同い年ぐらいの少女ーー特殊部隊ブラッド隊長 春月 綾佳さんに出会った。

取りあえずここまでは良かった……はずだ。

だが問題はこのサカキ博士からまぁ飲みたまえと出された缶ジュースにあった。

極東支部名物"初恋ジュース″。

名前の通り甘酸っぱいのかと思いきや、予想の斜め上に味が振り切れていた。

筆舌に尽くしがたい不味さだったとだけは言っておこう。

極東支部恒例行事らしく、今まで様々な人に渡してはその反応を愉しむという性根の腐った遊びに巻き込まれた俺は今かなりグロッキーだった。

サカキ博士は大笑いし、綾佳さんは何やら青ざめていた。

多分、彼女も似たような経験があるのだろう。

何とかしてこの味を一刻も早く口の中から消し去ってしまいたかった俺は食べ物があるというラウンジに向かうことにした。

出来るだけ!

早く!!

 

 

 

 

 

side綾佳

 

 

初恋ジュースを飲んでしまった斬騎君は真っ青になりながらラウンジへと去っていった。

無理もない、あの悪魔の飲み物をなんの気構えもなくいきなり、それも朝イチで飲まされたのだ、吐かなかっただけ大したものだ。

私は隣でまだ大笑いを続けるサカキ博士に慄いた。

まるで悪魔である……。

彼の受難が減ることを切に祈りながら、私は支部長室を出た。

 

 

 

 

 

ラウンジ

side斬騎

 

 

なにかしら口直しになるものを探してラウンジに向かった俺は次のものを目にした。

エプロン姿で料理するかわいらしい少女。

テーブルにあるデカ盛り料理を食べながらさらに追加注文を頼むバンダナを付けた赤髪の青年。

そして、ケージの中でじっとしている異様にでかいカピバラのような生き物。

うん、……客観的にみるとかなりカオスな光景だなコレ……。

そんなことを考えながら俺は赤髪の青年の隣に座り、オムライスを注文した。

すると、隣から

 

「あれ、見ない顔だね?

新人さん?」

 

と聞かれた名で、一応自己紹介をした。

 

「はい、本日付でフェンリル極東支部に配属された天霊 斬騎です。

よろしくお願いします」

 

「へぇ、お前があの噂の……。

俺は藤木 コウタ。

第一部隊の隊長だ」

 

「え?

噂ってなんのことですか、藤木隊長?」

 

「コウタでいいよ。

あと噂ってのはお前の……っときたきた!」

 

するといきなり、デカ盛りのオムライスが目の前に置かれた。

 

「ムツミちゃんの料理は美味いぞ~。

俺も昔、食べ過ぎて今の体重に戻すのに苦労したんだからな」

 

確かにとても美味しそうだ。

朝から味覚破壊系飲料しか口にしてないので、余計に腹が減ってきた。

俺はスプーンを手にオムライスを一心不乱に食べまくった。

 

 

 

 

その後あれだけあったオムライスをすべて食べ終えた俺はミッションがあるコウタさんと別れたのだが、この時俺は重大なミスを犯したのだった。

俺は気付くべきだったのだ.

さっき彼が言いかけていた「噂」を聞きそびれていたことに…………。




次回、斬騎君の神機のお披露目です!
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