GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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師匠の話から更に三日ほど経ちました。
あと、マガツキュウビの説明ド下手です。


二十話 禍津九尾

side綾佳

 

 

私には目下三つの悩みがあった。

 

一つは《クレイドル》のことだ。

キュウビ討伐の時に言われたリンドウさんからの申し出を未だに決めきれていない。

そろそろニヶ月になる。

《ブラッド》の皆はこの件を私に一任すると言ってくれた。

だからこそ安易に決断したくない。

ハッキリと答えを出したいのだ。

 

二つ目は斬騎君の事だ。

この前のヴィーナスの一件で彼の力がどれだけ上がったか思い知らされた。

しかし、あれはあくまで運が良かっただけだ。

世の中には《近接攻撃を無効化するアラガミ》もいるのだ。

もし、あのアラガミと遭遇したら彼は手も足も出ないに違いない。

いや、彼の日頃の不幸を見ると近い未来絶対に遭遇する。

彼はこれから呪刀に頼らない戦い方を教えなければ……。

 

そして一番の悩みが

 

「私にもカッコいい二つ名をつけて!」

 

「お断りです!!」

 

「………どうしても?」

 

「か、可愛く言っても嫌なものは嫌なんです!」

 

むぅ、残念。

斬騎君みたいな二つ名が欲しいのに。

 

『緊急事態です!!

《ブラッド》及び第一部隊の皆さんは至急ラウンジに集まって下さい!』

 

ヒバリさんの緊迫した声が響いた。

緊急事態?

それも、《ブラッド》と第一部隊を両方招集するような……?

私は何かとても嫌な予感がした。

 

 

 

 

 

「今回現れたのはキュウビの変異種だと推測される。」

 

支部長室に全員が集まったところでサカキ博士はそう切り出した。

 

「キュウビってあの二ヶ月前に先輩たちが討伐したアレ?」

 

「その通り。

ただ前回の個体とはまるで別物の様だ。

見た目だけでなく能力も、ね」

 

能力も違う?

どういうことだろうか?

その疑問に答えるようにサカキ博士は続けた。

 

「先遣隊を送った結果、帰投出来たのは15人中たった2人。

しかも2人とも、足や腕をレーザーの様なもので焼き切られていたよ。

彼らから辛うじて得られた情報から今回の個体は全身が黒く、以前の個体よりも凶暴性が増しているみたいだね。

更に、作戦中幾度か空中に謎の物質が現れた、との事だ」

 

「謎の物質……ですか?」

 

シエルが首をかしげる。

 

「今回の個体ーー仮称、マガツキュウビは活性化すると同時に周辺領域に特殊な偏食場を円状に形成し、その偏食場内部に存在するゴッドイーターの体力を著しく削る力があるようだね」

 

「え?回復錠とか回復球で回復すればいいんじゃ……?」

 

斬騎君は最もらしい対処法を挙げた。

だが、サカキ博士は深刻そうに首を横に振った。

 

「それは先遣隊も試したよ。

しかし、回復錠や回復球では回復出来なかったらしい。

唯一、駄目元で使った体力増強剤だけは効果を発揮した、と報告を受けたから恐らく、偏食因子を強制的に機能不全にする効果があるようだね」

 

と、言うことはその空間に留まるだけで危険ではないか!

サカキ博士の言葉にその場にいた全員に緊張が走った。

 

「で?今そのマガツキュウビはどこにいるんだ?」

 

「それが…………」

 

 

 

 

side斬騎

 

 

『現在、マガツキュウビはハガンコンゴウとセクメトを伴ってここ、極東支部に向かっているようだ。』

 

かなり追い詰められていた。

 

『更にサテライト近辺にもシユウ神属やコンゴウ神属が大量発生して大規模な戦いに発展している。

現在、各サテライトにいる防衛班のメンバーと第三部隊の活躍、《クレイドル》からの救援でまだサテライトには侵入されていない。

このスキに第一部隊と《ブラッド》、リンドウ君は協力して元凶である三匹を速やかに討伐してくれたまえ』

 

サカキ博士は現状を説明すると、サテライトの状態を確認しに行った。

この場に居ないリンドウさんは既にマガツキュウビと戦闘中らしい。

綾佳さんは素早く全員をまとめるとチーム編成を始めた。

結果

 

対セクメト、ハガンコンゴウ…コウタ隊長、エリナ先輩、エミール、シエルさん、ナナさん

 

対マガツキュウビ…綾佳さん、リンドウさん、ギルさん、俺

 

……え?

そっち(マガツキュウビ)と戦うの?

 




斬騎君は そっち(マガツキュウビ)と戦うようです。
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