GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

28 / 56
ルビの振り方特訓中!


二十四話 神機強化と占い師の館

side斬騎

 

 

「う~ん、神機の強化かぁ………」

 

「何とかならないですかね?」

 

「強化は出来そうだけど……。

この子を強化するのはちょっと勇気がいるかな」

 

「え?勇気?」

 

「だって呪われそうだし」

 

「………そこを何とか」

 

俺はマガツキュウビ討伐の翌日、リッカさんのところに神機が強化出来ないか相談にいった。

最初は呪刀(これ)を更に強化する必要があるの!?と驚かれた。

ま、当然だろう。

元々、切断攻撃力690というチート級の神機を強化してくれと言われるなど夢にも思わないはずだし。

と言うか俺も呪刀(これ)を強化する気はなかったし。

 

「………呪刀じゃなくて銃か盾を強化したかったんですが?」

 

「!あ、あ~!そっちか!

そ、そうだよね」

 

誰が呪刀(こっち)を強化しろと言った。

普通に考えて銃か盾だろ。

 

「銃の素材は神機兵のパーツを使えば割りと簡単に強化出来るけど盾はなぁ~」

 

「盾は難しいんですか?」

 

「素材さえあれば出来るけど、素材に必要なアラガミがスサノオだし」

 

…………スサノオ?

確か…

 

「接触禁忌指定のアレ?」

 

「そうそれ」

 

……………盾は無理だな。

だって俺まだ新人だし。

入隊して(はいって)まだ1ヶ月ちょっと経つか経たないかのルーキーが挑む様なアラガミじゃないだろ。

 

「とにかく銃の方は任せて!

一日もあれば強化完了するから!」

 

「はい、お願いします」

 

 

 

 

 

と、言うわけで今日一日は休みだ。

最近任務に明け暮れていたし、良い気分転換になるだろう。

そもそもここ1ヶ月、マルドゥークやヴィーナス、マガツキュウビなど新人に戦わせる方がおかしいアラガミばかり相手にしてきたし。

…………まぁ、前の二つは俺の運の悪さが引き寄せた結果かもしれないけど。

 

「ん?こんなところにテントなんてあったかな?」

 

歩いている途中怪しいテントを発見した。

 

 

貴方の運命占います。

 

 

「…………うさんくさ」

 

 

追記お祓いも請け負います。

 

 

「よし、入ろう」

 

占い師がお祓いも請け負うことに疑問を感じることなく、意見を180°変えた俺はテントに入った。

 

 

 

 

 

「で?結果はどうなんだ?」

 

「斬騎様は最悪の運の持ち主ですね」

 

占い師はアルカナだった。

金に困って仕方なく占い師の仕事を今日一日限りやっているらしい。

 

「斬騎様は特に出会いに関する運はこれ以上無いってくらいに最悪です。

今まで占った人の中でもここまで悪い人はいませんでした」

 

「出会い………か」

 

呪刀に始まり、極東支部の濃いメンバー、アラガミに《女神崇拝者》………うん。

 

「火急的速やかにお祓いして下さい!!」

 

「えぇぇぇ!?

表の看板のお祓いを真剣に頼んできたの斬騎様だけですよ!?」

 

(fc)なら幾らでも払うから!!!」

 

「そこまで!?」

 

当然だ。

むしろ金でこの出会い運がどうにかなるなら幾らでも払う。

 

「はぁ~。わかりました。

でもあまり期待はしないで下さい。

正直お祓いはほぼ専門外ですし、斬騎様の運の悪さがお祓いでどうこうなるとは思えませんから………」

 

 

数分後

 

 

「普通、このお祓いは一年くらいは効果が持続するものなんですが、斬騎様の場合は一日持つかどうかって感じですね」

 

お祓いを終えたアルカナは最初にそう言った。

 

「一日だけでもありがたい。

最近の俺の出会いは出会いっていうよりエンカウントに近かったからな」

 

「確かにエンカウントですよねー……」

 

あれ?落ち込んでる?

あ、そうかアルカナとの出会いも最近だったな。

 

「そーですよねー。

わたしとの出会いはエンカウントでしたもんねー。

斬騎様にとっては面倒事(トラブル)の一つですよねー」

 

何やら今度はいじけだした。

しかし、トラブルか。

確かに最初見たときはあぁまた面倒事に巻き込まれたとも思った。

だけど……

 

「………少なくとも俺はお前に出会えた事は後悔してないぞ」

 

「え?」

 

「そもそもあの時俺は自分でヴィーナスと戦う事を選んだ。

結果的には一人救えなかった。

でもお前を救えたことは俺にとって誇れることだった」

 

そう、あの時に関しては俺が望んで関わったんだ。

場合によっては見て見ぬ振りも出来た。

あの戦いは回避できた。

でも、それでも俺はあの時の自分の選択を後悔した事は一度だってない。

だってコイツ(アルカナ)に出会えたし。

 

「あ、う………」

 

アルカナは真っ赤になって俯いた。

振り返って見るとさっきまでの俺、凄い恥ずかしい事言ってた気が………!

 

「ざ、斬騎様!

お祓いの効果のこともあるしこれで解散にしましょう!」

 

「ッ!あぁ!そうだな!

じゃあ今日はこの辺で帰るから!

また今度な!」

 

「はい、良い出会いがありますように!」

 

お互い真っ赤になりながら俺はアルカナのテントを後にした。

 

 

 

 

 

sideアルカナ

 

 

…………。

わたしは慌ただしく斬騎様が出ていった後、テーブルに突っ伏していました。

 

『………少なくとも俺はお前に出会えた事は後悔してないぞ』

 

そう言われた時、涙が出そうになりました。

わたしはあの時から、わたしのせいで彼を巻き込んでしまったことにずっと罪悪感を抱いていました。

でも彼は、斬騎様はその選択に後悔はない、と言ってくれた。

その言葉がとても嬉しかったのです。

そして、同時に気付かされました。

わたしはやっぱり斬騎様のことが……………

 

「あの?

占いってまだやってますか?」

 

「っ!は、はい、やってますよ!」

 

「良かった。

では、お願いします」

 

お客さんが来ていました。

とにかく今は仕事に集中しましょう。

 

「では、貴方の名前を教えて下さい」

 

「私は天霊 夢那と言います。」

 

……………天霊?

 




何かラブコメになってる?!
おかしいな、最初はシリアス系にするはずだったのになぁ?←手遅れ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。