スミマセン。
今回サイドチェンジが多めで読みにくいかもしれません。
side斬騎
紆余曲折を経て(主にうざい自称騎士や正体不明のキグルミに絡まれたり)、一通り極東支部にいた人々に自己紹介をし終えた俺は後日、実際の戦闘訓練を受けることになった。
正直、まだ色々と不安はあるが、取りあえずもう今日は休もう。
一日のイベントの密度も濃度も高すぎた。
当面の目標はあの連中のキャラに呑まれないことだな。
翌日
side綾佳
今日から正式に斬騎君の教官を始めることになった私はまず、ダミーアラガミを使った基本的な戦い方の説明から入ることにした。
「じゃあ、まずはあのダミーアラガミに軽く攻撃してみて」
今回用意したダミーアラガミは通常のなんと十倍の強度を誇る特別製!
いくら切断攻撃力が高くてもこれなら簡単に斬れないよね。
様子見のためにまずは神機の性能を確認することから始めよう。
そう考えた私は少し離れたところから斬騎君の様子を見ていた。
side斬騎
俺は綾佳さんの指示に従って、まず、ダミーアラガミを軽く斬りつけてみた。
結果……
とっても じょーずに きれました
いやいやいやいや、ありえないだろ?!
大して力も入れずに軽~く斬った程度だったのにすごい滑らかに斬れてる!!
うわ、ダミーなのに切断面グロっ!
作りこみすぎだろ。
ってかこの惨状見て綾佳さん軽く引いてるし。
案外脆く出来ているのか?
俺はとにかくリポップしてくるダミーアラガミを片っ端からなで斬りにしながら、そんな感想を抱いた。
side綾佳
正直に言おう。
完全になめていた。
流石、切断攻撃力690。
あの強化ダミーアラガミを豆腐かなにかの様にきれいに一刀両断するとは……。
これは実戦に出たら大活躍しそうだなぁ。
でも、当の本人はまだ知らない。
あの神機の重大な弱点を……。
side斬騎
その後、何匹かダミーアラガミを切り刻んでいたが、どれも変わらず紙装甲だった。
しかし、調子に乗ってスパスパ斬っていた俺はある瞬間から途端に謎の虚脱感に襲われた。
綾佳さん曰く、スタミナ切れというものらしい。
さっきからひっきりなしに走ったり、ステップで移動していたからだろう。
そこで俺はある違和感を覚えた。
?おかしいな、なかなかスタミナが回復しない。
かなり時間をかけてようやく落ち着いてきたが、それにしてもいつもより息を整えるのに時間がかかった気がする。
何故だ…………?
side綾佳
斬騎君のもともとのスタミナが高かったせいか、なかなか効果が表れなかったがようやくでたか。
"呪刀″のバッドステータスその1《息切れ》。
この効果はスタミナ切れを起こしたときに回復するための時間がいつもより多く必要になる、というものだ。
戦場での移動不能は致命的なスキとなる。
だからこそ、そのスキを出来るだけ減らすためにもスタミナ上昇系のスキルや《整息》や《アスリート》が必要不可欠になってくる。
でも、この"呪刀″はそのスキを増やしてしまうのだ。
私は斬騎君の教官として、動作の間にゼロスタンスを挟むことをアドバイスした。
ゼロスタンスは発動時に微量のスタミナ回復効果がある。
彼もゼロスタンスを使いだしてから動きが目に見えて良くなった。
……ん?
今、斬騎君の神機に黒い靄のようなものがかかってた気が……?
私がもう一度よく見ようとした瞬間ーー
本日の訓練はこれにて終了です。
お疲れ様でした。
というアナウンスが流れ、今日の訓練が終了した。
見間違いかな。
そう考えた私は、切り替えて斬騎君に体の調子が悪くなってないか尋ねた。
……ふむ、やはり違和感を感じていたらしい。
原因があるなら聞きたいと言い出したので、私はそろそろ彼に神機の正体を教えるべきかなと思った。
あとで、神機に詳しいリッカさんのところに連れて行こう。
幸い、私が彼に神機の秘密を明かすタイミングはサカキ博士から一任されている。
さて…………どこから話そうか?
次回、斬騎君のメンタルがピンチ!