皆さんありがとうございます!
side斬騎
「確かに神機兵の素材を持ってこいとは言ったけどさ、量を考えようよ………」
「そーですね」
「反省してない!?」
だって仕方ないじゃん。
素材がなかなか出ないからイライラしてたし。
で、怒りのままに暴れまわったらいつのまにか全滅してたんだよ。
運ぶのが大変だった?
それは可哀想だ。
「だが、私は謝らない!」
「謝りなよ!
主にあの大量の神機兵素材を搬入した皆に!!」
怒られた。
某所長の真似しただけなのに。
「でもこれで銃の方は強化出来るよ」
「お願いします」
「任せて!」
「と、言うわけで今日も休暇だ」
「兄さんは突発的に帰って来ますね」
だって仕方ないじゃん、神機の強化が終わるまでミッションには行けないし。
昨日、無駄に神機兵倒しまくったから暫くは遊んで暮らせるレベルの収入も得た。
よって家でゴロゴロしてても誰も文句は言えまい!
「兄さん、掃除の邪魔です。
あっち行って下さい」
「…すんません」
俺は自分の部屋に退散した。
自室に戻ると先客がいた。
なんかデジャブ。
「あ、斬騎様。
お邪魔してます」
「あ、どうも」
………え?
「何でいるの?
俺の家知らなかったよね?」
「夢ちゃんに連れてきてもらいました」
「夢ちゃん!?!」
妹のこと!?
どこで接点が!?
「あの日、斬騎様が帰った後に来たお客様が夢ちゃんだったのです」
二日前
sideアルカナ
「では、貴方の名前を教えて下さい」
「私は天霊 夢那と言います。」
……………天霊?
それって、
「斬騎様の妹さんですか!?」
「斬騎様?
え?兄さんのことですか!?」
やっぱりそうらしい。
「おかしいですね、あの兄さんが様付けで呼ばれるとは………。
貴女洗脳されてませんか?」
本気で気遣うような眼差しを向けてきた。
「そ、そんなとんでもないです!
斬騎様はそんなことしませんよ」
「ふむ、まぁ確かに兄さんに人を拐って洗脳するような度胸はありませんね。
それで、貴女は兄さんのどういう知り合いですか?」
お、聞いちゃいますか。
私はあの日のことを語って聞かせました(もちろん、美化120%で)。
数分後
「ぷっくく……今度は《呪怨の刀使い》ですか………。
兄さんは変わりませんね。」
夢那様は何やら笑いを堪えているようでした。
むぅ、笑う要素は無いと思うのですが……。
「それで、アルカナさんは兄さんとどういう関係ですか?」
「え?今話した通りですけど?」
「では質問を変えましょう。
兄さんのことをどう゛想って″いますか?」
多分今のおもうは゛思う″じゃなくて゛想う″でしょう。
………………うぅ。
「……………分かっちゃいます?」
「むしろ今の様子を見ていれば誰にでも、いや兄さん以外には分かると思いますよ?」
「え!!?」
夢那様はやれやれと首を振っています。
「いいですか?
そんな調子ではいつまで経っても兄さんは振り向いてくれませんよ!
あの唐変木は人の気持ちなんて気付こうとさえしませんから!」
「実の兄に唐変木は言い過ぎでは?」
「むしろこれでもオブラートですよ」
「そこまで!?」
「と、言うわけでアルカナさん、いえ
どうにかして兄さんを落として下さい」
「え?ええぇ!?」
「報酬は兄さんです」
「いや、実の兄をそんな簡単に売らないで下さいよ、夢那様!」
「私のことは様付けにする必要ないですよ?」
何ですかこの展開!?
まったくついていけません!
「落ち着いてください、夢ちゃん!
冷静になって!」
「いえ、冷静になるのは義姉さんの方だと思うのですが…?」
「取り敢えずこの話は後日にして今は占いの方に集中させて下さい!」
「強引に誤魔化しましたね………。
ま、いいです。
後日家に来てください、場所は後で教えます。
占いの方は…………駄目元で聞きますが、兄さんの不幸をどうにかできますか?」
「…………むりです。
あれはむりです」
「ですよね」