GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

34 / 56
期末テストつらい………。


三十話 誤射姫

 

side斬騎

 

 

俺は第四小隊の療養中の隊長の代理として異動になった。

今日は任務のために隊員を集めた………のだが、

 

「始めまして、新人さん!私は台場 カノンと言います」

 

「天霊 斬騎です。

えっと……他の人は居ないんですか?」

 

「第四小隊は私とハルさんの二人だけしかいません……」

 

二人だけ?

小隊とはいえ随分小規模だな。

 

「あの、天霊さんは私と同じで教官先生に戦い方を教わったんですよね?」

 

「教官先生?」

 

「ブラッドの隊長さんです」

 

あぁ、綾佳さんか。

 

「そうですね、神機の使い方とかは綾佳さんから一通り教わりました」

 

「因みに誤射とかは……?」

 

「え?…ほとんどありませんけど?」

 

そもそも俺の神機は近接戦闘特化型だ。

銃はあんまし使わない。

カノンさんはガックリ項垂れると、

 

「私、誤射が酷いんですよ……。

教官先生からのご指導で誤射が少なくなったんですが……」

 

皆が言ってた誤射に気をつけろってこの事か。

いや、でもたかが誤射の一つや二つ大丈夫だろう。

 

「ま、その辺の事はこれから行く任務で確かめます。

いくら誤射が酷いと言っても任務に支障をきたすほどじゃないでしょうし」

 

「………………がんばります!」

 

 

何だろう、今不自然な間があったような……?

 

こうして俺の第四小隊としての初任務が始まった。

それが惨劇の始まりとはまだ誰も知らない…………。

 

 

 

愚者の空母

 

 

 

「今回の任務はグボロ・グボロの堕天種とハガンコンゴウか……。

初任務にしてはハードだな」

 

赤グボロだけでも厄介だがそこにハガンコンゴウが加わるとなるとかなり面倒だ。

最近の俺に回ってくる任務はこんなんばっかりだ。

いい加減もう少し簡単なものにして欲しい。

 

 

グガアアァァァ!

 

 

赤グボロが襲い掛かってきた。

俺はカノンさんを下がらせて呪刀で斬りかかる。

砲頭から放たれる火炎弾を回避し、呪刀を振り下ろ……

 

 

ズドーン!!

 

 

「ギャアアァァ!?」

 

突然の後ろからの衝撃で吹き飛ばされた。

新手かと思い、攻撃がきた方向を見ると黒い笑みを浮かべたカノンさんがこちらに銃口を向けていた。

 

「射線上に立つなって私、言わなかったっけ?」

 

「言ってませんよ!?」

 

ガシャン!

 

カノンさんは俺の言葉をスルーしてオラクルリザーブを行っていた。

そして再び俺ごと赤グボロを狙ってきた。

 

「ちょっ……まっ……!」

 

ズドーン!!

 

「うわああぁぁぁ!?」

 

また撃ってきた!?

赤グボロごと俺を亡き者にする気か!?

 

 

ララバイ!ララバイ!

 

 

爆音に気付いたのかハガンコンゴウも集まってきた。

ん?この配置?

いつの間にか俺はカノンさんの射線上と赤グボロの砲頭の射線上に立っていた。

そしてハガンコンゴウは雷をチャージ中。

………まさか

 

ズドーン!!

 

予想通りカノンさんの誤射で俺は吹き飛ばされた。

吹き飛ばされた先に火炎弾を放とうとする赤グボロ。

 

ズドーン!!

 

赤グボロの火炎弾で更に吹き飛ばされた俺。

そして……

 

バリバリバリバリ!!!

 

放電するハガンコンゴウの目前に落ちた。

 

 

あ、死んだな。

 

 

「ギャアアァァーーー!!」

 

三連鎖だった。

綺麗に決まった。

 

 

 

 

 

「すみません、すみません!」

 

ペコペコ謝るカノン。

あの後、何とか任務を完遂させたが、全身傷だらけの俺は今になってようやく第四小隊の隊長が療養中の理由を悟った。

 

「今日は特に誤射が酷くて、いつもはほんの数回ぐらいなんですが……」

 

「へぇー。

でも俺、覚えてる限りでは20回は吹っ飛ばされたんだけど?

しかも最後、五連鎖までしたし」

 

「うぅぅ、ごめんなさい……」

 

そう、あの連鎖はまだ続いたのだ。

途中からコートで何とか身を守ったが、あれがなかったら確実に死んでる。

たかが誤射だと侮るべきではなかった。

そのせいで、カノンに対する敬語はすっかり消え去った。

コイツはある意味、アラガミより脅威だ。

 

「こんなんでやっていけるのかな、俺」

 

未だ謝り続けるカノンを見ながら俺はこれからのことを考えて溜め息をついた。

 




誤射⇒火炎弾⇒雷撃の無限ループにはまった斬騎君。
よく死ななかったね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。