GODEATER2after呪怨の刀使い   作:紅 星鎖

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七夕なので特別に一話追加です。


閑話 七夕祭り

side斬騎

 

 

「たなばたまつり?」

 

「はい、昔から極東にある伝統的なお祭りだそうです!

七月七日に行われていた行事を再現するそうですよ?

あと、サカキ博士がナナさんの作った新型スタングレネードの試運転にも丁度いいって」

 

「最後の下りで一気にイメージが崩れたんだけど!?

それホントに大丈夫なお祭りなのか?

初恋ジュースの時みたいに新型スタングレネードの実験台にされるとか嫌だぞ、俺」

 

「大丈夫ですよ、斬騎様!

今回の件は綾佳さんを始めとした多くのゴッドイーターたちが揃って安全で楽しめるお祭りだって保証してますから!」

 

アルカナは何故か必死で俺を七夕祭りに行かせたがっている。

まぁ、今日は別にミッションもないしなぁ。

 

「う~ん、そこまで言うなら行っても良い……かな?」

 

その一言にアルカナは嬉しそうに頷いた。

 

「じゃあ、また後で。

わたしは色々準備がありますので!」

 

「あ、あぁ。

わかった」

 

 

 

 

 

sideアルカナ

 

 

「やりましたよ、夢ちゃん!

わたし、斬騎様を七夕祭りに誘えました!!」

 

わたしは近くで待機していた夢ちゃんに結果を報告しました。

 

「よく頑張りましたね、義姉さん。

でも本番はここからです!

気を引き締めて下さいね!」

 

「は、はい!」

 

今回の七夕祭りは夢ちゃんとわたし、綾佳さんが協力して企画したものです。

途中からサカキ博士も計画に協力してくれました。

なんでもナナさんが開発した新型スタングレネードは花火が出るそうです。

しかも特大の!

楽しみです!

でも、

 

「あの、夢ちゃん?

この服何ですか?」

 

「似合ってますよ、義姉さん」

 

「ありがとうございます。

じゃなくて!」

 

「゛浴衣″という祭用の服です。

今じゃなかなか手に入らない代物ですよ」

 

「え?良いんですか?

そんな高価なもの借りちゃって?」

 

「もちろんただで、とは言いません。

今日一日、ちゃんと兄さんと一緒にお祭りを回って来て下さいね」

 

「り、了解しました」

 

うぅぅ、緊張してきました。

とにかく頑張ります!

 

 

 

 

 

side斬騎

 

 

「何だこれ?」

 

俺は極東支部がお祭りムード一色に染まっている光景を目の当たりにした。

よろず屋が品種改良したジャンボとうもろこしを醤油を塗って焼いている。

ムツミちゃんは焼きそばを焼いたり、かき氷を作ったりして忙しそうだ。

リッカさんたち整備班は射的の屋台を出している。

コウタ隊長は必死にバガラリーのDVDを狙っているみたいだ。

…………うん。

カオスだなこれ。

 

「斬騎様~!」

 

お、アルカナも来たか。

俺が振り返るとそこには浴衣姿のアルカナがいた。

ふむ、

 

「よく似合ってるぞ」

 

「へ?あ、ああありがとうございます!!」

 

アルカナは何故か顔を真っ赤にして頭を下げた。

いや、ちょっと褒めただけなのだが?

 

「取り敢えずどっから回る?」

 

「じゃああれで」

 

アルカナは勢いよくある一店を指差した。

ん?あれか?

 

 

お化け屋敷

 

 

「あれ?」

 

「違いますよ!?

その隣です!」

 

 

林檎飴

 

 

「りんごあめ?」

 

リンゴなんてそうそうお目にかかれないレアな果物だ。

 

「近年、赤い雨が止んでから農業も少しずつ復興してますから。

たまにああいう果物も出回るんですよ」

 

「へぇ~」

 

俺は自分の分とアルカナの分の二つを買った。

因みに店員さんはナナさんだった。

一緒におでんパンも薦められたが、慎んで遠慮した。

絶対合わないだろ。

 

 

 

 

 

その後アルカナと様々な屋台を回った。

いちいち突っ込みどころ満載な屋台ばかりだったがどこも面白かった。

まぁ、お化け屋敷には入らなかったが。

今は、もうすぐ花火が上がる時間だ。

俺とアルカナは見晴らしの良い場所を取ることが出来た(何か作為を感じたが)。

ともあれ、花火だ。

アルカナは俺の隣で座って今か今かと待っていた。

そして、

 

ヒューーーードンッ!!!

 

「おお~!」

 

「綺麗ですね!」

 

確かに綺麗だ。

だが、

 

「スタングレネードじゃなくね?」

 

「…………確かにそうですね」

 

何かあれの元がスタングレネードだと思うと微妙な気持ちになってしまった。

 

 

 

 

 

「楽しかったですね!」

 

「ああ、そうだな」

 

花火が終わって片付けが始まっていた。

何かしら手伝おうと思ったのだが俺たちは何故か二人きりで家に帰れと言われた。

何でだろ?

そんなこんなで今は二人で家に帰っていた。

アルカナは今日は妹に呼ばれたらしく俺の家に泊まるらしい(悪霊退治済み)。

何だかなぁ。

俺はふと空を見上げた。

今日も月は緑かな、と。

っ!

 

「どうかされたのですか、斬騎様?」

 

「上、見てみろ」

 

「上?」

 

……………………。

 

「うわあ~!」

 

「すげぇな」

 

満天の星空が広がっていた。

 

「あ!」

 

「どうした?」

 

「流れ星です!」

 

「なに!どこだ!?」

 

「もう消えちゃいました」

 

くそっ!

俺の不幸をどうにかしてもらおうと思ったのに!

 

「アルカナは何か願い事したか?」

 

「はい」

 

「どんな?」

 

「秘密、です!」

 

 




ぎりぎり間に合いました。
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