倒すとチケット貰えるやつ。
side斬騎
ある日、こんな噂を聞いた。
「ミッション中にまれに出てくる小さいアラガミに出会うと幸運が訪れる」
なんだそのうさんくさい噂は。
俺も最初はそう思っていた。
だが現にその噂を流していたゴッドイーターは昨日、黄金グボロの群れに遭遇、大量の金を手に入れて大金持ちになった。
他にも、その幸運を呼ぶアラガミに出会ったゴッドイーターは何人か存在していた。
いづれも皆、何かしら良いことがあったらしい。
最近では綾佳さんたちもミッション中に遭遇したらしく、この前海外旅行のチケットを入手していた。
……………………。
探すか。
蒼氷の渓谷
最近、幸運を呼ぶアラガミを見た人は大抵ここ、蒼氷の渓谷で見たらしい。
「アバドン出てこーい!!」
俺は周辺にいるオウガテイルを切ったりしながら蒼氷の渓谷を突き進んでいく。
狙うはただ一つ。
幸運を呼ぶアラガミーーアバドン!!
絶対に見つけ出す!
俺の不幸をなくすために!!
データベースの情報によるとアバドンは見た目は小魚みたいで、動きが異様に速いらしい。
あ、青グボロが出てきた。
だがお前じゃない、消え失せろ。
スパッ
青グボロの砲身を呪刀で切り飛ばした。
痛みに堪えられず絶叫を上げたところで口の中に呪刀を突っ込んで舌を切り落とす。
更に流れるように捕食して青グボロの惨殺死体の完成!
おっと、こんなモブに気をとられてる場合じゃなかった。
今日の目的はアバドンのみ。
探索を続けるか。
三時間後
「いないな」
探索を続けるが影も形もない。
さっきからあったアラガミは
オウガテイル×25
ザイゴート×12
シユウ×5
ウコンバサラ×8
青グボロ×10
サリエル×4
ラーヴァナ×14
ヴァジュラ×2
神機兵×沢山
神機兵がうざいくらい集ってきた。
コイツらは俺に何か恨みでもあるのか?(←エイジスの神機兵大量スクラップ化が原因)
とにかく、アバドンには未だ遭遇していない。
ただ邪魔なアラガミが大中小、数を問わず出てきただけだった。
無論、出てきた奴は全員屠った。
俺の
こうして俺のアバドン狩りはまだまだ続いた。
更に二時間後
「ギャアアァァ!
やべええぇぇーーー!!
なんだあれえええぇぇぇ!!!?」
俺は必死で逃げ回っていた。
あの後、アバドンを探したが見つからなかった。
腹いせに何か初めて見るサリエルみたいな奴に八つ当たりした。
そしたらすり抜けた。
…………すり抜けた?
呪刀を振り回して何度も切ろうとしたが、結果は同じ。
すり抜けた。
まさか、
「ニュクス・アルヴァ?」
ニュクス・アルヴァ。
別名 亜空の聖母。
あらゆる物理、近接攻撃を無効化する感応種だ。
以前、綾佳さんも戦ったらしい。
その時は大苦戦したとか。
奴に有効なのは銃による攻撃のみ。
しかし、
「バレットがねえええぇぇぇ!!」
そう、ないのだ。
バレットが一発たりとも。
インパルスエッジを当てるにしても浮いてる敵には当たらない。
当然ながら呪刀による斬撃は効かない。
この分ではブラッドアーツも無駄だろう。
と、言うことは模倣血技も使い物にならない。
俺の打てる手は全て封じられた。
つまり、
「詰んだ?」
ビイイイィィ!!
「うわああぁぁぁ!?」
掠めた!今レーザーが俺の顔、掠めた!!
ニュクス・アルヴァは自らの周囲に4つの球体を作り出していた。
そしてそこからレーザーを連発してくる。
いくら回避技術があっても持久戦になったらヤバイ。
でも俺には打開策なんて存在しない。
ただただ逃げ続けた。
でも案の定追いかけてくる。
今、はっきりと理解した。
俺にとって最強の敵はガルムでもマルドゥークでもヴィーナスでもましてや、マガツキュウビでもない。
コイツだ。
ニュクス・アルヴァ。
俺にとって史上最強の敵が今、現れた………!
最強の敵現る。(ある意味)