突発的にもほどがある!
side斬騎
ニュクス・アルヴァ遭遇から数日後、
「エイジスにヴァジュラとハンニバルがいるからまとめて討伐してこい」
という感じのミッションを受けた。
俺をソロで危険地帯に放り込むのがそんなに面白いか?
まぁ、やるけどさ。
ミッションなら仕方ないし。
エイジス
火球と雷球が飛び交う。
神速の爪が空間を切り裂き、雷を纏った巨駆が宙を舞う。
そこにいたのは普通のハンニバルとヴァジュラではなかった。
ハンニバル
この誤報具合から考えると先遣隊の目は狂ってるんじゃないかな?
どう見間違えた。
これ明らかにソロでやらせるミッションじゃないだろ。
うわあ、行きたくねー。
あの二匹の戦いに巻き込まれるのはごめんだ。
俺はゆっくりと気付かれないように帰投しようとしたのだが、
グアアアァァァ!!
ガアアアァァァ!!
「デスヨネー」
わかってたよ、チクショウ!
《騒音》と《存在感》のせいで一発でバレた。
俺は渋々、呪刀を構えて化け物たちの戦場に足を踏み入れた。
左から迫り来る雷球を模倣血技・《
先日の黒ハンニバルとはケタ違いのスピードで襲い来る神速ハンニバルを紙一重で回避してすれ違い様に籠手を切り裂く。
ッ!金のヴァジュラが飛び掛かってきた。
神速ハンニバルを盾に身を隠し、金のヴァジュラの攻撃を掻い潜る。
そして、落下後の隙を突いて無防備な頭を縦に両断した。
しかし、金のヴァジュラは堪えた様子もなく、全方位に雷球を作り出してそれを打ち出す。
神速ハンニバルは宙返りをして雷球を躱わして炎剣で俺ごと金のヴァジュラを焼き切ろうと切りかかる。
呪怨の太刀・黒のレベルIIIを発動してブーツを顕現させ、一気にその場から離脱する。
神速ハンニバルは金のヴァジュラを炎剣で吹き飛ばしたが、金のヴァジュラもただではやられなかった。
神速ハンニバルに特大の雷球をカウンター気味に命中させていたのだ。
神速ハンニバルも金のヴァジュラ同様、吹き飛んだ。
俺は比較的被ダメージが多そうな金のヴァジュラに追撃をかける。
金のヴァジュラはこちらの接近に気付き、雷を纏った爪を降り下ろすが、素早く躱わして爪を繰り出してきた右前足を容易く切り落とした。
ガアアアアァァァ!!
前足を落とされて悲鳴を上げる金のヴァジュラ。
俺は止めを刺そうと呪刀を構えたが、後ろからの殺気を感じて慌てて回避に専念する。
直後、今さっきまで俺がいた場所に炎嵐が通り過ぎた。
炎嵐が来た方向を見ると、さっきの雷球で逆鱗の壊れた神速ハンニバルが空中に浮遊しながら第ニ波の炎嵐を放つところだった。
地面を焼き尽くす炎嵐を靄操作とステップで避けた。
炎嵐を避けきったことを安堵する間もなく、ダメージから復帰した金のヴァジュラが俺目掛けて轟雷を落とす。
「ッ!模倣血技・《
靄を膜状に変化させ、雷を逸らし、大きく前進するとその勢いのまま金のヴァジュラの顔を呪刀で一閃する。
足に続いて顔を切られた金のヴァジュラはとうとう力なく地面に伏した。
どうやらまだ息はあるらしい。
俺は取り敢えず金のヴァジュラを放っといて神速ハンニバルを倒すことにした。
金のヴァジュラは恐らくもう動けない。
だが、止めを刺す前に神速ハンニバルの邪魔が確実に入る。
そう考えた俺は神速ハンニバルの方に向き直り、呪刀の切っ先を神速ハンニバルに向けた。
神速ハンニバルは手に淡い紫の炎を纏いながら咆哮を上げる。
そして、
「うおおおぉぉぉぉ!!!」
グアアァァァァァァ!!
激突した。
戦闘描写って難しい。