side斬騎
「エイジスの復興作業中に起きた異変を探れ………、ですか?」
隊長をやらないか?という話をされた三日後、俺はミッションを受けていた。
隊長をやるかどうかはミッションを受けながらかんがえることにしたのだ。(←現実逃避気味)
さて、先日の超巨大スサノオの一件で壊滅状態になったエイジスだったが、どうやら既に復興作業が始まっていたらしい。
だが、復興作業中におかしな事件が起きているという。
エイジスで作業していた人たちがまとめて行方不明になった、以上。
わーお、ホラー。(涙目)
いやね、いつも厄介なミッションを受けさせられるのはもうお約束みたいになってるから文句は言わないけどいくらなんでも情報少なすぎだろ。
集団行方不明とかどうしろと?
俺、ゴッドイーター、わかる?名探偵とかじゃないから。
体も頭脳も普通だし、じっちゃんも一般ぴーぷるだから。
今日も理不尽なミッションだなぁ、と遠い目をしていた。
だから気付かなかった、いや、気付けなかった。
このミッションが俺のこれからの運命を
エイジス
「…………やっぱ壊滅状態だな。
数日じゃ完全に直すのは無理だよな……」
まだあちこちに光弾雨の爪痕が残るエイジスを一望しながら俺は一人呟いた。
ギャアアアァァァ!!!
「っ!何だ?」
慌てて頭上を見るとそこには俺のブラッドアーツとよく似た………というか全く同じ黒い靄を纏った三つ首のハンニバルみたいなアラガミがいた。
このときの俺はまだ知るよしもないが、彼の竜の名はアジ・ダカーハ。
データベースに存在しない新種であり、後に悪竜とも呼ばれる災厄のアラガミである。
黒い靄が激突する。
辺りには小規模な漆黒の嵐が発生していた。
いざ敵に回すとあの靄はものすごく厄介である。
だってあれに触ったら身体中分解されるっぽい。
どうやら復興作業員はこの靄に全身解体されて消えたのだろう。
しかも……
ギャアアアァァァ!
「チッ、クショオ!それありかよ!!」
俺が放つ黒い靄をもこのアラガミーー仮称アジ・ダカーハは支配する。
アジ・ダカーハは黒い靄を使い、両手に黒剣を生み出すと俺に向かって投げつける。
それを呪刀で弾き返すと、黒い靄を《
ズバッ!
右の首を落とすと、血が噴水の如く噴き出し、周囲を赤く染めていった。
そして先程から悩まされた《あれ》が再び
クアアァァ!
「またか!もう出てくんな!!」
黒い靄と血が混じって小型アラガミが湧き出す。
これがアジ・ダカーハのもう一つの力。
自らの血肉と黒い靄を使い小型アラガミを産み出す。
これのせいで先程から決定的なところで邪魔が入る。
俺は現れたドレットパイクを切り裂き、消滅させている間にアジ・ダカーハは俺から距離をとった。
そして周囲に満ちた黒い靄を取り込み始める。
切り落とされた首がみるみる内に再生し、全身の色が変わっていく。
どうやら、二回戦の始まりらしいな。
俺は油断なく、呪刀を構えて、次の攻撃に備えた。
アジ・ダカーハ
ハンニバルからの進化と思われる三つ首の変異種アラガミ。
靄操作能力と代替コア複製を応用したアラガミ召喚、超高速再生能力を持っている。
更に黒い靄を大量に取り込むことで…………?
オリジナルのアラガミです。