詳しくはあとがきを読んでください。
side斬騎
体表が白銀に変わり、瞳から鮮血の様な紅い輝きを放つ様になったアジ・ダカーハの黒い靄を纏った剣を同じく、黒い靄を纏った呪刀で弾き飛ばす。
更に返す刃で首を落とした。
しかし傷口からザイゴートが現れ、肩口に噛みつかれた。
「っぐあ、あぁ!」
すぐさま振り払い、切り裂く。
真っ二つになったザイゴートに構わず、アジ・ダカーハは黒い靄を銃に変えて、そこから紅い輝きの極太レーザーを三条、高速で放つ。
俺は初撃を回避し、二撃目を靄で無理矢理逸らした。
続く三撃目は……更に速い!?
ズドンッッ!!!
「ガッ!?」
まともに食らって地面をバウンドした俺に追い討ちをかけるべく、アジ・ダカーハは尾を靄で延長した、広範囲の凪ぎ払いを放つ。
空中で身を捻り、延長した尾を切り落とすことで難を逃れたが、アジ・ダカーハはまたも靄を剣に変えて襲い掛かる。
《呪怨の太刀・黒》!!
正面から打ち合った。
流石に切断力は呪刀が勝ったらしく、アジ・ダカーハの剣は易々と切り裂かれ、霧散する。
《レベルIV》!
溢れ出した黒い靄がアジ・ダカーハの靄をも取り込んで自らの力に変えていく。
黒いコートーー
そして、手元に黒と赤の禍々しい籠手ーー
更に同時に俺の姿にも変化が起こる。
髪がいつもの黒髪に一条の紅いメッシュが現れた。
その一瞬の変化に驚愕したようなアジ・ダカーハは動きが止まった。
当然、その隙を逃すはずはない。
「模倣血技・
範囲拡張した刃がアジ・ダカーハの肩から脇腹にかけてを呪刀で一気に切断する。
ギャアアアァァァ!!!
夥しい量の血液と靄を流しながらアジ・ダカーハは俺から距離をとって呪刀の攻撃範囲外に逃れた。
その間にも傷口から吹き出した靄は次々と小型アラガミに姿を変える。
オウガテイル、ザイゴート、ドレッドパイク、コクーンメイデン、ナイトホロウ、ヴァジュラテイルetc……。
俺は呪刀を構え直し、その群れに突っ込む。
オウガテイルの放つ刺をコートで打ち消し、胴を切り裂き、前へ。
コクーンメイデンとナイトホロウの弾幕を《
ザイゴートの毒霧をイチキシの不可視の障壁で相殺し、前へ。
確実に一歩一歩進んで行く。
小型アラガミの先にいるアジ・ダカーハへ。
そして、最後の壁であるヴァジュラテイルを靄を纏った刀身で引き裂き、アジ・ダカーハに肉薄した。
「うおおぉぉぉぉ!!!」
俺は目にも止まらぬ速さで呪刀を振るう、振るい続ける。
アジ・ダカーハが消滅するまで。
傷口から小型アラガミが出ようと関係ない。
アジ・ダカーハごとまとめて切り裂く。
斬る、切る、伐る。
そして、
ギャアァァ………!
弱々しい悲鳴を上げたアジ・ダカーハは溶けるように虚空に消え失せた。
回りに残っていたいた小型アラガミたちもアジ=ダカーハと同じように黒い靄へと変わり、霧散していく。
終わった………
俺は辺りを見回した。
所々がレーザーで溶解し、大きく歪んでいる。
凄まじい戦いの爪痕が残っていた。
俺は小さく息を吐いて身に纏っていた黒い靄を霧散させようとした。
ズキン!
「ッ!ぐあぁ!?」
靄を霧散させた瞬間、右手に焼けた鉄を押し付けられたような激痛が走った。
慌てて右手を見ると、
「なんだ………この
黒蛛病患者に現れた紋様のような、でも明らかに《何か》が違う不気味な刻印が右手の甲に現れていた。
side???
『《悪神》の尖兵がとうとう現れてしまったようね』
どことも知れない白い部屋で白装束の女ーー呪刀は一人呟く。
『七年前の地獄の続きが再び始まる。
先の戦いで命を落とした《前任者》。
語られなかった《物語》』
呪刀は詠うように言葉を紡ぐ。
『さて、今の私の
誰かに問い掛けるように呪刀は続けた。
『願わくは私にかけられた《呪い》も解いてほしいものね』
小さな願いと共に呪刀は最後にこう締めた。
『頼んだわよ、《呪怨の刀使い》。
この《祟り》の連鎖を断ち切り、定められた運命を変えてみせて』
第一章呪怨の刀使い編 完!
と、いうわけで続編やります。
しかし、作者の都合(主に受験やらなにやら)で来年の二月下旬から三月中旬のあたりまで一時休載になります。
期待してる人、続きが気になる人には本当にスミマセン。
ただ七夕のような季節モノは書くかもしれないのでつなぎにどうぞ。
それではこっから下は第二章あらすじです。
どうぞ!
GODEATER2after 悪神と焔と祟りの真実
悪竜《アジ・ダカーハ》を退け、極東の危機を救った《呪怨の刀使い》天霊 斬騎。
しかし物語はまだ終わってなどいなかった。
暗躍する《呪い》の本体。
呪刀の《前任者》の真実。
そして………!
※本作は前作『GODEATER2after 呪怨の刀使い』と変わらず切断力&バットステータスギャグとラブコメ(かなりコメディ寄り)を中心にお送りいたします。