そして斬騎君の戦いに注目です。
side斬騎
今回はとうとう実地か…。
今回の討伐対象は小型アラガミのオウガテイル、ザイゴート、ナイトホロウそして、ドレッドパイクだ。
いずれも一体一体は大したことないが、群れで集まると厄介になる。
確実に殲滅するためにはまず、毒状態にしてくるザイゴードから倒すのが良い、と綾佳さんにアドバイスをもらった。
早速、行きますか!
黎明の亡都
side綾佳
今回の任務は表向き、新人訓練用の簡単なミッションである。
そう、表向きは。
『隊長、イェン・ツィーのものと思われる反応がこちらに接近しているようです。
接触までの予測時間は10分ほどです』
「うん、ありがとうシエル。
取り敢えず今は放置で。
接触までの予測時間が5分以内になったところで奇襲をかけよう」
『了解しました。
では、引き続きこちらは偵察を続けます』
そう、今回のミッションはこの周辺に感応種とおぼしき反応が出たため、対感応種に長けている私たち、ブラッドによる偵察が本当の任務なのだ。
本当はこんな危険地帯で戦闘訓練などもっての他だが今回ばかりは仕方がない。
小型アラガミがどうやら感応種に引き寄せられて移動していたらしく他の場所では訓練にならなかったのだ。
三ヵ所回ってアラガミ一匹見つけられなかったときは流石にイラッときた。
ま、今回はリンクサポートとかで十分安全マージンとってるし、いざとなったら斬騎君だけ逃がしてブラッドで戦えばなんとかなるよね。
side斬騎
まず大口を開けたザイゴートを跳躍して真っ二つに斬る。
向かってきたオウガテイルを一刀の元に切り伏せ、返す刃でもう一体のオウガテイルの首を刈る。
そして、ドレッドパイクの一体を蹴り飛ばし、ナイトホロウにぶつけて怯ませたところで二体に急接近してまとめてぶった斬る。
ステップで毒霧の範囲から外れ、ゼロスタンスからのインパルスエッジで密集していた奴らをまとめて焼き付くす。
徐々にコツを掴んできたぞ。
攻撃を受けないようにステップとジャンプでかわし、射程範囲に入った敵をまとめて切り伏せる。
ある程度スタミナが減ったら、ゼロスタンスでスタミナを回復しつつ、たまったOPでインパルスエッジを放つ。
これをループさせれば敵の数は著しく減少していく。
なんだ……簡単じゃないか。
《ガード被ダメージ増加》?ガードせずに、ゴッドイーターの動体視力をフルに使って回避に集中すればダメージなど受けない。
《保身》?仲間がやられる前に圧倒的切断攻撃力で敵を全て倒せばいい。
《息切れ》?スタミナが無いならゼロスタンスで回復すればいい。
そうして一つずつ欠点を潰す!
そうするとほら、切断力が異常強化された俺が完成するのだ。
俺は敵を一体斬るごとに自分の得た力に適した動きが出来るようになっていった。
side綾佳
すごい………。
斬騎君の動きは熟練のゴッドイーターのものと遜色がなくなってきた。
瞬く間に小型のアラガミが殲滅されていく。
あらゆる方向から迫り来る攻撃を全て捌ききり、圧倒的な切断攻撃力に物を言わせて強引に敵を切り伏せるその姿はまるで鬼神の様だった。
おおよそ新人がする動きじゃない。
私と同じように様子を見ているギルとナナも呆気にとられた感じで、斬騎君の動きを眺めていた。
「あ、あれが本当に昨日今日ゴッドイーターになったばかりの新人なのか……?」
「うわぁ…、すごいねぇ……。
これ、下手したら中型種や大型種にも勝てちゃうんじゃないかな?」
「そうだね、私もそう思うよ。
でも、どうして斬騎君は真後ろから来る攻撃まで避けられるんだろう?
あれ、絶対見えてないよね…?」
そんなのんきなことを話している内に斬騎君が最後のドレッドパイクを縦に真っ二つにし、戦闘は終了した。
それと同時にシエルからの通信でイェン・ツィーが接近しているとの情報が入った。
斬騎君に帰投するよう命令すると私たちはシエルの元に向かった。