あとはなるようになぁ〜れ☆ってやつですね。
私の仕事中の口癖です。
そんなわけで、少しでも楽しんで頂ければと思います。
3/11 追記
携帯で書いていたのを、キーボード打ちに変えたので少し編集しました。
個人的にはこっちの方が読みやすいし、書きやすいので、これでいこうと思います。
『これはゲームであっても、遊びではない』
頭上にホログラムで映し出された、悪魔とも死神とも見えるソレは、赤い“WARNING”と書かれた複数のパネルを背景に、そうアナウンスした。
曰く、ゲームの中での死=現実の死に直結するのだとか。
なんだそれ、そんなもん今どきラノベでも流行んねえぞ。
しかし、現にログアウトの表示はなくなっており、どうやら周りも同じ状況のようで騒ぎはじめる。一体どうなっている・・・?周りの喧騒と、状況が把握できない混乱の相乗効果で思考が鈍る。こんな時は、そうだ。小町の顔を思い出すんだ!
あぁ、小町ぃ・・・今すぐ君のもとへ飛んでゆきたい。完全に現実逃避ですね。
思考が麻痺している間に促されて使用した手鏡のアイテムによって、丹精込めて作ったアバターは現実の体と寸分違わず変換されていく。
ふざけんな!せっかく【僕の考えた理想のキャラクター】を作ったのに!ゲームの世界でくらい、目をキラキラにして八頭身でいさせろ!雪ノ下の由比ヶ浜には散々バカにされたけど・・・。
そうだ、アイツらは!?
始まりの街の外でチュートリアルよろしく、三人でモンスターと戦っていたところ、唐突に転移させられこの状況だ。おそらく今ログインしていた全プレイヤー、1万人近くが俺と同じように、強制転移によりこの広場に集められていることだろう。
まずいな・・・。この後の展開は大方予測できる。古今東西、大概の映画や漫画なんかで使われたテだ。
ひとまず少しでも人の少ない場所を目指すべく、広場から離れるため人混みをかき分ける。
ふむ、こういう時にステルスヒッキーは役に立つね!とくに詰まること無く広場の外縁部に出る。が、見えない壁のような物に阻まれて、外へ出ることは叶わないようだ。
なぜログアウトできないのか、本当に一度死んだら現実でも死を迎えてしまうのか。疑問、疑念は山ほどあるが、ソレを考えるのは今じゃなくていい。
今すべきこと・・・それは拠点の確保だろう。
おそらくこのアナウンスの終了とともにパニックが起こる。そして始まる陣取り合戦だ。
そんな流れに付き合う必要もつもりも毛頭ない。ゴーイングマイホーム、家に帰る。違った、ゴーイングマイウェイだ。あぁ〜・・・帰りてぇ〜。
ゲームマスターである、茅場晶彦による宣言が続けられるが、内容は頭には入れながらこの次の展開を予想して、次に起こすべき行動を練るべく思考を巡らせる。関係ないことは考えてないよ?本当だよ?
やがて茅場晶彦の宣誓とも、宣言ともとれる言葉を最後に、空の色は元通りの夕焼けに戻る。
数瞬の沈黙の後・・・訪れるパニック。予想通りの展開だ。
プレイヤー達のパニックを尻目に、一目散に目的の場所へと走り出す。目的地は前もって目をつけていた宿屋だ。
アイツらとの合流も考えられたが、それよりもコッチだ。茅場の話通りならプレイヤー達に割り振られるリソースは限られるはず。それなら要はこの先は早い者勝ちというわけだ。
アイツら・・・雪ノ下なら一人ならともかく、由比ヶ浜がいるのなら無茶なことはせずに、一先ず安全を優先して動いてくれるはずだ。
着いた先は風呂付きの宿。街を散策中、ゲームの中なのに風呂が必要なのか?と思っていたが、由比ヶ浜曰くゲームのお風呂にも入ってみたい!とのことで後で来ようと言っていた宿だ。よく分からん。
しかし、その会話があったからこそ、いの一番にここを目指せたのも事実。由比ヶ浜に感謝だな。褒めてつかわそう!良きに計らえ。
宿屋の中に入ると案の定店員のNPCは通常営業だ。いらっしゃいませ♪ご宿泊ですか?ご休憩ですか?なんて聞いてくる。リアルすぎて忘れそうになるが、やっぱりゲームなんだよな。
ひとまず三階の六人部屋を宿泊で借りる。
少し高くつくが、先程まで街の外で狩りをしていたから一泊分くらいはある。あとは宿泊延長でもすれば解決だろう。
最上階の三階を借りたのは、少しでも見晴らしのいい所から雪ノ下たちを探すためだ。しかし、なるべく高いところを選んだとはいえ、六人部屋は広すぎやしないだろうか?
まあ、何があるかわからん状況だ、備えておくに越したことはない。
部屋の窓を開くと未だパニックは収まってはいない様で、諍いや揉め事が起きるのも時間の問題のように思える。
こうして高みの見物を決め込んでいたいのは山々だが、そうも言っていられない。早くあいつらと合流しなければならない。見たところ、女性プレイヤーというのは少なかった。そうなると探すのは容易だろう、現実の見知った容姿なら尚更だ。
・・・・・・そう思っていた数分前の俺を殴ってやりたい!賛捜索中である☆
多少人数は減ったとはいえ、未だ広場には大勢のプレイヤーがいる。
くそっ、こんなことならフレンド登録しておけばよかった。だってフレンド登録って【私たち、友だちです!】って宣言するみたいじゃん。恥ずかしいし、そもそもあいつらは友だちとかじゃないし・・・。
そんな考えに耽っている場合ではない、今はあいつらとの合流を急がねば。
「ゆ、ユイユイ〜・・・ゆきのん〜・・・」
ちっさ!声ちっさ!蚊の鳴くような声とは正にこのことだよ!・・・なんてセルフ突っ込み。いや、だってね、仕方ないじゃん。流石にリアルネームをこんな所で叫ぶ訳にもいかないし、とはいえ、プレイヤーネームを叫ぶというのも恥ずかしい。
何だってニックネームなんだよ。もっとこう、あるだろ。おっぱいメロンとか、氷の女王様とか。おっぱいメローン!氷の女王様ぁー!
ふむ、叫んでるところ想像したらただの変態でした、どうも失礼しました。
っていかんいかん!またしても思考の坩堝にハマってしまっている俺ガイル。
でもこうしている間にも足は駆け足だし、目はきちんと雪ノ下たちを探してアホ毛のレーダーは感度良好のビンビン!やったぜ、これで勝つる!
「きゃっ」
・・・どこがだよ、注意力散漫すぎてぶつかって他人様に迷惑かけちゃってるじゃん。自分で思ってるよりテンパってるのかもしれん。
「わ、悪い、人を探してて・・・。大丈夫か?」
そう言って、尻もちをついて倒れてしまった女性プレイヤーに手を差し出す。
え、待って、これ女性だよね?ローブを目深に被っててイマイチわからんから、思わずとっさに手を差し出しちゃったけど、大丈夫かしらん?
差し出した手をはたかれて「さ、触らないで!酷いことするつもりなんでしょ!エロ同人誌みたいに!」とか言われない?ハラスメント警告とか出たりしない?主に目が腐ってるせいで。いや、腐ってるのは認めちゃうのかよ。
「う、うん。大丈夫、こっちもボーっとしちゃってたから・・・」
そう言いながら、少女に差し出した手を握り返され、そのまま立ち上がれるよう、軽く引っ張り上げる。手ぇ柔らかっ!指ほっそい!
うん、やっぱりエロ同人誌みたいにならなかったね!一安心一安心。
「おかげさまで現実に戻ってこれたよ、あはは・・・」
まぁ、実際に現実には戻れてないけどね〜、あはは・・・と渇いた笑いとともにみるみる少女の元気がなくなっていく。
うーむ、ローブを被ってるから断言は出来ないが、おそらく美少女、と言っても過言ではないくらいには可愛いよな。雪ノ下や由比ヶ浜も見てくれはいいが、それに負けず劣らずの美少女と見た。
「そ、そうか。まぁ、無事ならよかった」
口早に会話を切り上げ、捜索に戻ろうとしたが、待てよ…。ずっとこの広場に居たんだとしたら、もしかしたら二人を見たかもしれない。同じ女性プレイヤー同士だし、印象に残ってる可能性はある。・・・かも知れない。一応聞いてみるだけ聞いてみるか。
「なあ、アンタ、女の子の二人組を見なかったか?一人は黒髪のロングに体は細め。世界で一番自分が正しいみたいな顔してる。もう一人はピンクっぽい茶髪で髪をこう・・・お団子?みたいにしてるビッチっぽいやつなんだが・・・」
うーん・・・?と少し唸って顎に手を添えて彼女は考えだす。
やはりそう都合よくはいかないか、現実なんてそんなもん。八幡、知ってたよ!現実なんクソゲー!ログアウト出来ないVRゲームもクソゲーだな。
「あー、すまん。やっぱり見てないよな。お互いこんな状況だし大変だけど、頑張ろうぜ」
そう言って、じゃ!と手を軽く上げて再び走ろうとしたところで「待って!」と声がかかる。はて?いい感じで切り上げようと思ったのに、ここに来て慰謝料の請求ですかな?
さっき宿代払ったから、もう残金32コルしかないんですけど・・・。
「えっと、友だちを探してる・・・んだよね?」
まぁ友だちって言うより・・・
「知り合い、だな。」
「それ、私も一緒に探すの手伝ってもいい・・・かな?」
「・・・えと、なぜ?」
Why?なぜ?初めて出会った人間に、そう協力を申し出るものだろうか?俺の知らないパリピー文化圏の人間はどうなのか知らないが、生憎とこちとらネクラ星出身なもので、つい訝しんでしまう。それに状況が状況だ。警戒するに越したことはないだろう。
「それは、ほら、袖触れ合うも他生の縁って言うじゃない?それに、女の子のプレイヤーって少ないし、多分、同じ歳くらいだよね。だから仲良くなれたらなー・・・なんて・・・」
後の方はほとんど消え入りそうな声だったが、なるほど、理解した。
まあ、袖触れ合うというより、肩ぶつかり合うといった感じだな。肩ぶつかり合うも多少の縁。うん、八幡語録に登録しよう。
たしかに、女の子一人でこの状況は、不安に駆られるというものだろう。先ほどの言動から察するに未だフレンドもおらず、孤独に耐えられなくなるのは時間の問題、というものだろう。独りぼっちは寂しいもんな。俺はいつでも真性ぼっちだけど。
それに、彼女は話した感じで、人を騙すとかってことは得意としなさそうだ。俺のサイドエフェクトがそう言っている。未来視関係ないけど。
でも、長年のぼっちの観察眼で、一先ずは信用しても大丈夫そうだと感じた。
「そうか、協力してくれるというなら助かる。外見の特徴はさっき言った通りだ。見つけるか、30分経ったらそこの噴水で合流しよう。俺はあっちの方を探すから、アンタはそっちの方を探してくれ」
口早に捲し立て再び、じゃ!と手を挙げ背中を向けるも、またしても待ったの声がかかる。しまった にげられない!
「えっと、別々に手分けして探すのかな?お互い土地勘もそんなにないし、一緒に二人で探した方が見落としも減るだろうし、効率的だとおもうんだけど」
うーむ正論だ。これは反論できない。
「それと、自己紹介。私は明日菜、結城明日奈です。年齢はじゅ「ストップだ」」
何を口走っているんですかねぇ、この子は・・・。
「えっと結城・・・さん?あー、ここはゲームの世界で、俺たちプレイヤーは生きてる人間だ。だからこそ、個人のプライバシーなんかは伏せるのが暗黙の了解で、本名を名乗るなんて論外だ。オーケー?」
「あ、うん。・・・ごめんなさい」
そう謝罪して、目に見えてに落ち込む彼女、結城明日奈。おそらくVRゲーム、というよりオンラインゲームというものに触れるのが初めてなんだろう。雪ノ下や由比ヶ浜もそうだったし。
しかし、初対面の人を相手にすこしきつく言いすぎたか?別に怒ったわけじゃないんだが・・・。いや、今後彼女のためにも間違ってはいないはずだ。
「・・・はぁ、比企谷八幡、本名だ。プレイヤーネームはハチマン。17歳高校二年生だ。あー、そっちの年齢は言わなくていい。俺が勝手に伝えただけだから」
お互い本名を教えてこれでイーブン。年齢を伝えたのは、その方が多少は彼女が話しやすくなるかもと思ったからだ。
初対面の人間に気を遣うなんて、俺らしくないな。いや、違うか。俺はいつでも気をつかっている。LEVEL2の大気使い(エアロマスター)とは俺のことだ、フハハハ。
「ハチマンくん、だね。分かった!17歳なら私の2つ上だね。えと、敬語使った方がいい?」
こいつは・・・。俺がさっき言った言葉をちゃんと分かってるのか?とは言えない。決してヘタレてはいない。
「・・・好きにしてくれ」
「うーん、今さら敬語使うのもアレだし、このままでいかせてもらうね。それと、私のプレイヤーネームはアスナだよ。同じリアルネーム同士だね」
そう言ってアスナはニコッと笑顔を見せてくれる。
初めて彼女の笑顔を見たような気がした。
...いかがでしたでしょうか?
自分で読み返してみてもやはり他の作者様のように上手に書けなくてもどかしいです。
頭の中を文字に起こして読み手に伝わり易いように書くことがこんなに難しいとは...。
他の作者様方に改めて尊敬の意を表します。
それと、余談ではありますが次回予告てきなの、要りますかね?
個人的にはAngel Beats!とかココロコネクト、俺ガイルの予告とかああいうの大好きなんですよね。
でも自分でやるとどうにも寒くて...。
ま、ss書くってそういう事なんでしょうね!
批評、批判、お待ちしております
コメントにアドバイスを頂きましたので早速参考にさせていただきました。ありがとうございます。
次回予告てきなの
「はじめまして、アスナです。」
「うえーん、怖いよー。助けてよー小町ぃー」
「お前、誰だ。」
「そちらの方は一体だれなのかしら。」
「そう、比企谷くん、有罪(ギルティ)ね。」
「それじゃヒッキーと一生会えないじゃん!」
「実は俺...男なんだ...。」
「比企谷八幡、享年17歳。」
「とりあえず、そうだな、これからのことを話そうか。」
「心の声なんて読めるわけないじゃない。勘よ。」
つまりはウェルカムオッケー☆