女傭兵のヒーローアカデミア!!   作:ボルボロックス

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第一話 緑谷 舞夏

マイアSide

 

 

 あたしは目が覚めたら、白い部屋に横になっていて、手が小さくなっていた。それを見た時は驚いた。けれど、そんなあたしの新しい母親らしき人と小さな男の赤ちゃんがいた。

 

 

 多分のこの人が母親で、男の赤ちゃんは……弟かな。

 

 

 すると、女の人はあたしと男の赤ちゃん抱えて泣き笑いながら言った。

 

 

「生まれてきてくれてありがとう……!舞夏(まいか)出久(いずく)……!」

 

 

 マイカ……それがあたしの今の名前でスヤスヤと眠っているのがどうやら弟でイズク、というらしい。何か、悪くはない感じがする。

 

 

 新しい世界に、新しい家族……か。

 

 

 出来るならあたしは……母親もイズクも大切にしていきたい。

 

 

 そんな風に感じていた……。

 

 

◆◆◆

 

 

 マイアが“緑谷 舞夏”として異世界に転生し、新しい家族の元に産まれてから5年が経ち、双子の弟である“出久”の面倒を見ながら過ごしていたが、初めは新たな世界にマイアは今まで見てきたのと知るものとは大きく異なっていた。

 

 

 テレビや冷蔵庫、ドライヤーなどの家電に、元居た世界とは異なる風呂、美味しい食べ物など、マイアは全てに驚いた。もし仲間達がいたら、同じように驚き固まっていただろう。

 

 

 しかし、この世界にはさらにマイアの知らない力が存在していた。

 

 

 

 その力の名は個性(こせい)

 

 

 

 個性……それは人間に発現した超常的な能力の事であり、それは生まれつき備わっており、人によっては、ほぼ4歳までに発現するらしく、両親どちらかの“個性”、あるいは複合的な“個性”を宿すことが多く、“個性”が発現した者は国に個性届を出して能力の内容を登録しなければならない。

 

 

 そして、その“個性”を活かして事件や災害から人々を救ける人間の事を“ヒーロー”と呼び、ヒーローと相反する者達を“ヴィラン”と呼ぶ。

 

 

 “ヒーロー”……。“個性”を活かして事件や災害から人々を救ける人間のことであり、世界各地で“個性”による犯罪が爆発的に増加し、国が法律の改正にもたつく中、自らの意志と“個性”で犯罪に立ち向かう人間とその行動が支持を集め、公的な職務として認められた。

 

 

 プロのヒーローになると活躍に応じて国から収入を得られる。

 

 

 “ヴィラン”……。それは“個性”を悪用する犯罪者たちの総称。中には個性届を出していない裏の人間も存在する。

 

 

 ありとあらゆる初めてが重なる中、マイアは“個性”かつての最愛の弟が使っていた“魔法”やら“体技”の延長と考えていた。それよりもマイアは、新しい家族と一緒に過ごしながら世界に慣れていくことにしたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

「お姉ちゃん見て!オールマイトの人形!」

 

 

「へぇ、買ってもらったんだ。良かったね。」

 

 

 舞夏が世界を知るため読書をしていると、弟の出久が母、引子に買ってもらったNo.1ヒーロー、オールマイトのフィギュアを彼女に見せて、出久の頭を撫でると彼は嬉しそうに、にへへっと、笑う。

 

 

 出久は……“無個性”だった。

 

 

 個性を調べるために母や舞夏(マイア)と共に病院に個性を調べに行った。舞夏(マイア)も“無個性”だったのだが、出久が言われたそれは彼にとって残酷なものであった。

 

 

『彼は今時珍しい“なんの個性”も宿っていない型……つまり、無個性ですね。』

 

 

 なんの個性も宿っていない……即ち“無個性”、無能力者という扱いであった。

 

 

 それを聞いた出久は一気に崖から突き落とされた感覚になり、病院から帰った日の夜、TVの向こうで活躍するオールマイトを見ながら震えて涙を流していた。母は出久に泣いて謝ろうとしたが、それを舞夏が間に入って出久に言った。

 

 

『出久……。』

 

 

『お姉ちゃん……。僕、超かっこいいヒーローになれるかな?』

 

 

『なれるかな?成りたいじゃなくて?』

 

 

『え…………?』

 

 

『あたしは出久なら凄い“ヒーロー”になれると思ってるよ。確かに出久は、おっちょこちょいだし、何処か抜けてるし、泣き虫で弱っちいと思うよ。だけど、それでも諦めなかったら“ヒーロー”だよ。』

 

 

『~~~~っ!!?お姉ちゃ~~~ん!!!!?』

 

 

 出久は姉に抱きついて大泣きした。しかし同時に姉が、家族が自分を既にヒーローだと言ってくれた。それは今の出久にはどんな言葉よりも嬉しいものであり、それ以来、出久は姉の後をトボトボと追うようになり、共に過ごす時間が多く、仲の良い姉弟になり、大概、出久は舞夏の側に一緒に過ごすことが多かった。

 

 

 時折、出久や舞夏を苛めてくる馬鹿がいたが、そいつは基本舞夏に泣かせれて帰るだけになっていた。舞夏……いや、マイアは基本的に物怖じしない上に喧嘩も強かった……。

 

 

 そんなある日、舞夏は異常な高熱を出して倒れた……。

 

 

「はぁ……はぁ……っ。」

 

 

「舞夏、大丈夫?何か食べたいのとかある?」

 

 

「大、丈……夫だよ。それより、出久の近くにいてあげて、母さん。」

 

 

「でも……!「大丈夫……だから。お願い……。」分かったわ……。ごめんね……。」

 

 

 引子は娘に申し訳なさそう謝って部屋を出ると、舞夏は天井を見上げながら、朦朧とする意識の中で考えていた。

 

 

「(はぁ……ヤバイ、頭が朦朧として死にそう……。あたし、このまま死ぬの?風邪とかで死ぬとかダサいんだけど……。けど、やばっ……このままだと、あた、し……。)はぁ……寝よ。」

 

 

 舞夏は熱で朦朧とする頭に冷却シートを張り、バナナを用意してくれたバナナや柿などの果物を食べてから薬を飲んで、そのまま眠ることにしたが、舞夏……マイアはその中で自分の中にある何やら“光る球体”を見つける。

 

 

 その光る球体に触れた瞬間、舞夏(マイア)は眠りについたのであった……。




舞夏のイメージ=髪色を変えた緑髪のマイア。

マイアのお相手

  • A組男子
  • A組女子
  • B組男子
  • B組女子
  • ビッグスリー
  • オリキャラ
  • ヴィラン連合
  • 士傑高校
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