女傭兵のヒーローアカデミア!!   作:ボルボロックス

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彼と会います。


原作開始(前半)
第ニ話 オールマイト。


 マイアが緑谷 舞夏として転生してから月日が流れ、舞夏と出久……どちらかと言うと舞夏の方は噂になっていた。

 

 

 中学生になってから、彼女はそこらのアイドルなんて目ではないほどの抜群のプロポーションであり、何より個性や男子女子関係なく明るく接する舞夏に男女関係無く恋する者は多く、告白されたが……。

 

 

「ごめん、あたし恋愛とかよく分かんないから。」

 

 

 そう言ってやんわりと断っていた。

 

 

 マイアは新しい人生を送っていても、何処か線引きをしていて、それで特定の誰かと付き合う、ということはしていなかった。

 

 

 さらに言えば舞夏は特定の部活には入っておらず、自己流で格闘技を勉強したり、休みの日はのんびり過ごしながらも、筋トレをしたりなどしていた。

 

 

 その為、端正な顔に中学になってから成長した体は引き締まりながらも、モデル顔負けのスタイルであり、芸能方面からもアプローチされているが、基本的に無視している。

 

 

 さらに幼い頃に高熱を出してからか、体も頑丈になり、喧嘩も強くなった為、ちょっかい出してきた“個性バカ”の不良数人を1人で伸した事もある程強く、一部では“緑の悪魔”と呼ばれていた。

 

 

 そんなある日、舞夏は以前にも告白してきた“女子”から告白されていた。

 

 

「ま、舞夏さん!!好きです!!付き合ってください!!」

 

 

「あ~~……。ごめん、そもそもなんであたし?あんた前にも告ってきたけど……?」

 

 

「そ、その……。き、綺麗で格好よくて、素敵な人だからです!!その、お、お姉さまとも思うほどでして……。」

 

 

「はぁ……。あのねぇ、あたしみたいな筋肉女、付き合わない方がいいよ?あんた可愛いんだし、もっと良い相手が見つかるよ。じゃあね。」

 

 

 舞夏はそう言うと立ち去っていくと、後ろでは彼女の名を呼ぶ女子がいたが、振り返ることはしなかった……。

 

 

◆◆◆

 

 

舞夏(マイア)Side

 

 

 今月で何度目か分からない告白をされて、流石のあたしも頭痛がしてきた。

 

 

 何であたしなんかに告るのか分からないし、告白されてもあたしとしては応えようって気には成らなかった。

 

 

「(はぁ……。今月はボランティアも無いし、たまには1人で……。)ん?あれは……。」 

 

 

 あたしが家に帰ろうとしていた時、1人の影のある男子が土手に座って、何処か寂しげに遠くを眺めていた。

 

 

「ねぇ、何してんの?」

 

 

 あたしはそいつに話しかけた……。

 

 

◆◆◆

 

 

「ねぇ、何してんの?」

 

 

 舞夏が近付くと、少年は彼女の方を見る。

 

 

「あ、えっと……。」

 

 

「ため息吐いて、そんな顔して何かあったの?」

 

 

「……いや、その。実は。」

 

 

 ため息を吐いていた少年、心操 人使は自身のことについて話し始めた。

 

 

 彼は生まれ持ったその個性……“洗脳”から、ヴィランに似ているという事を言われ続けており、その事からか落ち込むようになってきたらしい。

 

 

 話を黙って聞いていた舞夏は、ひとしきり話を聞き終えると心操の頭を撫でた。

 

 

「え……。」

 

 

「あんた、大変な思いしてたんだね。けど、それでもあたしはあんたの個性は凄いって思うよ?」

 

 

「どういう事ですか?」

 

 

「だって、ただ目立ちたいヒーローと違ってアンタの個性は人を助ける事に活かせる。洗脳は一見ヴィラン向きだけどやり方によっては凄い力だよ。」

 

 

「あ、ありがとうございます。」

 

 

 まさか個性を褒められるとは思わなかった心操は驚きながらも、頬を緩ませ嬉しそうにしていた。

 

 

「あたしさぁ、弟がいるの……。その子も個性関連の事で悩みに悩んで、辛い思いも沢山した……けどさぁ、個性なんて有ってもなくても、その個性はそいつ次第なんじゃない?」

 

 

「個性は、人次第……。」

 

 

「偉そうなこと言っちゃったけど。あたしはアンタを凄いって思うよ。頑張りな。「あ、あの!」ん?」

 

 

 立ち去ろうとした舞夏を、心操は呼び止めた。

 

 

「俺は心操 人使って言います!あの、名前は……?」

 

 

「舞夏、あたしは緑谷 舞夏っていうんだ。じゃあね。」

 

 

立ち去っていく舞夏の後ろ姿を、心操は静かに見送りながら見入っていたのであった。

 

 

「緑谷……舞夏さん。」

 

 

◆◆◆

 

 

 心操と話した後、舞夏は母から買い物を頼まれて、出掛けたその帰り道。舞夏が夕暮れに染まる人気の無い街道を歩いていた。

 

 

 すると、背後から気配を感じて振り返るとそこには誰もいなかったが、舞夏の持つ力の一つは明らかにその不審者の存在を掴んでいた。

 

 

「出てきなよ。さっきからバレバレ。」

 

 

「イヒ!イヒヒヒ!バレてたんだぁ……後ろから襲おうと思ったんだけどなぁ?」

 

 

「(うわ、キモっ。何こいつ?手がハサミなんだけど。)」

 

 

 出てきたのは両手がハサミのようになった男であり、舞夏に対して下卑た笑みを浮かべていた。……明らかにヴィランであった。

 

 

「イヒ!イヒヒヒ!あ~良い女だなぁ?なぁ、俺と遊ばない?」

 

 

「……嫌だって言ったらどうすんの?」

 

 

「イヒヒヒ!なら、力ずくでヤっちゃうよぉぉぉぉ!!!」

 

 

 両手のハサミを振って襲い掛かってくるヴィランの攻撃を躱す舞夏。彼女は傭兵としての戦闘経験やタイガとともに強敵と戦ってきた経験から相手の動きを読み取っていた。

 

 

「このっ!裂かれろ!!柔肌見せろ!!」

 

 

「発言がキモいわ!このっ!」

 

 

「うおっ!?足癖悪い!!しかも女のくせにスカートでないとか、許せん!!」

 

 

「あいにく、アタシはスカート嫌いなんだよ。あと、泣き叫ぶ女が好きなら余所行きな。」

 

 

 ハサミ男の攻撃を躱していく舞夏、しかし、徐々に服は斬り裂かれていき、同世代よりも大きな胸を包む赤いブラが僅かに見え始め、男はそれを見て心底楽しげに笑う。

 

 

「イーヒヒヒヒッ!中々大人びてるじゃねぇか!中々のチラリズムだぜ!」

 

 

「キッモ。アンタモテないでしょ?見た目いい歳してんのに、発言がキモいんだけど。」

 

 

「生意気な奴だ!!こうなりゃあ全裸にひん剥いてやる!」

 

 

 舞夏の言葉に怒った男は彼女の服をズタズタにしようとするが、舞夏はそれを軽く躱していくと、男の横っ面に蹴りを叩き込み、さらに首に延髄蹴りを放つ。

 

 

「がはっ!?ぐげっ!?クソアマ!!」

 

 

「やばっ!」

 

 

それに怯んだ舞夏は即座に距離を開けようとしたが、男のハサミが足に刺さり、その場に倒れ込んでしまう。

 

 

「このアマぁ!舐めたマネしやがって……!八つ裂きにしてやる!!」

 

 

「あははっ……(さ、流石にやばいかな。仕方ない、アレ使ってさっさと……)」

 

 

 舞夏が自身が修得した格闘技を使ってその場を脱しようとした、その時であった。

 

 

 

 

SMASH!!!」

 

 

ズドォォォォォォン!!

 

 

 

 

「ぐげぇぇぇぇぇ!!?」

 

 

「はぁ!?だ、誰?!」

 

 

 

「もう大丈夫! 何故って!? 私が来たっ!!」

 

 

 

 マッチョにぴったりアメリカンなボディスーツに赤いマント、それに変わった形の金髪に、濃厚な顔つき。謎のポージングを取るその人物を見たときに舞夏は彼が何者かすぐに分かった。

 

 

「オールマイトじゃん。(うわ、顔濃いなぁ……。)」

 

 

「ん?HAHAHA!おやおや、私を知っているのかい?大丈夫かい、お嬢さん。」

 

 

「はぁ、どうも。助けてくれてありがとうございます。」

 

 

「うむ、どう致しまして!それと、年若い少女が肌を晒しっぱなしにはしないほうがいい。変質者に襲われる可能性もあるからね!」

 

 

「肌?…………………あ。これはすみません。」

 

 

 舞夏の服装は今、ボロボロの状態で殆ど半裸の状態であり、それに気付いた舞夏は念の為に持ってきた服に着替えようとする。

 

 

「ちょっ!?ここで着替えないで!?」

 

 

 その後、警察にハサミの男(ヴィラン名シザーハンド)を引き渡した後、舞夏は詳しく話を聞きたいとオールマイトに呼ばれて、2人きりになって話をしていた。

 

 

「緑谷少女。大丈夫だったかい?」

 

 

「えぇ、何とか。本当にありがとうございました。」

 

 

「そうなのか!そうか!!しかしキミのやった事は誉められた事じゃない。ああいう場合は「そんなことより。」そんなことっ!?かなり真面目なんだが!」

 

 

「あのさ、オールマイト。あんたは“無個性”の人間がヒーローになれると思う?」

 

 

「…………何故そんなことを聞くんだい?」

 

 

 舞夏の言葉にオールマイトは真剣な雰囲気になり、彼女を凝視するが、舞夏は真剣な眼差しで彼を見返す。

 

 

「あたしの知ってる奴も、あたしも無個性なんだ。それにあたしの知ってる奴はあんたに憧れて、ヒーローになりたいっていうんだ。」

 

 

「そうか……だが、プロはいつだって命懸けだよ。夢を見るのは悪いことじゃない。だが…相応に現実も見なくてはな。それに知っているだろうが、無個性に対する世の中の差別は……」

 

 

「知ってるよ。けどさ、個性の有無って大事なの?」

 

 

「どういう事だい?」

 

 

「だって個性=凄いってのは分かるけど、そんなの勝手に決められたことじゃん。そんなのは全く関係ない。それに……あいつはオールマイト(あんた)に憧れて、弱いくせに誰かの為に何かをしようとする……弱虫なのに凄いやつなんだ。それに今時のヒーローって傍目から見たら点数稼ぎしてるようにしか見えないし。」

 

 

 オールマイトはその言葉に何かを感じ入ったのか、俯くと拳を強く握る。

 

 

「中々手厳しいな……。しかし、私に憧れて、か……それは身が引き締まる思いだ。ならば、その人物が現れた時に話してみるとするか!」

 

 

「そうしてくれると嬉しいです。んじゃアタシは帰り……あ。あとついでにサイン一つ貰っても?」

 

 

「案外ちゃっかりしてるね!?緑谷少女!!」

 

 

 オールマイトからちゃっかりサインまで貰った舞夏は無事に警察署を出ると、彼女を心配して迎えに来た母の引子と弟の出久が来ていた。

 

 

「出久、母さん?」

 

 

「ま、舞夏!!?」

 

 

「お姉ちゃん!!?」

 

 

 無事な姿を見て2人が飛び付くと、わんわんと泣き始めたがそんな2人を見て、舞夏は2人を安心させるために笑みを浮かべた。

 

 

「ちょっ、抱き着かないでってば。」

 

 

「もう!本当に心配したんだから!」

 

 

「お姉ぢゃん、無事で良かっだよぉぉぉ!!」

 

 

「ちょ、2人とも泣かないでよ。大丈夫だから。けど、心配かけてごめん。」

 

 

 3人で抱き合う緑谷一家を、オールマイトは影から見守っていた……。




こんな感じであってますかね?

マイアのお相手

  • A組男子
  • A組女子
  • B組男子
  • B組女子
  • ビッグスリー
  • オリキャラ
  • ヴィラン連合
  • 士傑高校
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