女傭兵のヒーローアカデミア!!   作:ボルボロックス

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お久しぶりです。


第二十八話 ガチンコバトル!ラウンド4!

出久Side

 

 

「姉さん……!凄い……!」

 

 

 姉さんと狂歌くんの試合を見て、プロヒーロー達は2人の活躍にざわついている。

 

 

「緑谷のお姉さん、すごい……。」

 

 

「緑谷の姉ちゃん、並みのヒーローを超えてんじゃねぇか。」

 

 

「同い年にあんな実力者がいるのか……高い壁だな。」

 

 

 触覚の生えたピンクの肌が特徴的な少女、芦戸 三奈さんと金髪に黒いラインが走っている少年、上鳴 電気くん、そして体格のしっかりしている触腕の多く生えた学生、障子 目蔵くんが姉さんの先程の試合を見て驚いている。

 

 

「舞夏さん、強かねぇ!緑谷くん、すごいね!!」

 

 

「うん!姉さん、すごいよ!!明らかに差がある狂歌くんを一撃で倒したし、それまでにもセンスの良さを見せてたし!(姉さん……確実に強くなってる!!凄いよ!!)」

 

 

「次は緑谷対轟か。緑谷、頑張れよ!」

 

 

「うん!」

 

 

 席を立って、フィールドに向かっていく途中で姉さんと鉢合わせた。

 

 

「姉さん!」

 

 

「あぁ、出久。これから試合?相手は同じクラスの轟、だっけ?」

 

 

「うん。轟くん、僕とオールマイトの事が気になってるみたいで、さっきもその事で話をしたんだ。」

 

 

「そうなんだ。まぁあたしから言えることは、無茶するな、ぐらいだけどね。後悔しないようにね。」

 

 

「うん!行ってきます!」

 

 

 姉さんにハイタッチしてフィールドに向かっていった……。

 

 

『さぁて続けていくぜ!姉弟揃って実力者揃い!実力ナメるな!ヒーロー科、緑谷 出久!』

 

 

「よしっ!」

 

 

(バーサス)!!エリートながら実力もあるぜ!ヒーロー科、轟 焦凍!』

 

 

「……。」

 

 

『さぁ!行くぜぇぇぇ!レディィィィィィィィィイ!START!!』

 

 

 開始の合図とともに僕はワン・フォー・オールを発動して轟くんに迫る。

 

 

 轟くんも僕を近づけまいと氷を放ってくるが、その氷壁を砕いていくと、今度は腕を捕らえて関節をキメながら寝技に持ち込もうとすると、また氷で防がれる。

 

 

 轟くんの身体は寒さで震えているけど、彼は氷だけで勝とうとしている。

 

 

 その姿を見て、僕は構えを取りながらも轟くんに尋ねた。

 

 

「轟くん、何で炎を使わないの?」

 

 

「お前に関係ねぇだろ。」

 

 

「関係あるよ。君の個性は半冷半燃だろ?なのに何で炎を使わないの?」

 

 

「俺はこの試合、右だけで……お母さんの個性だけで勝つ。左は死んでも使わねぇ!」

 

 

 フィールドを凍らせてくる轟くんの攻撃をジャンプして躱すと、足場が凍っているので滑らないように立ちながら話を続ける。

 

 

「エンデヴァーが嫌いの?」

 

 

「嫌いなんてもんじゃねぇ!!!俺は、俺はあいつが憎くてたまらないんだよ!あいつと同じってだけで吐き気がする!」

 

 

「轟くん、それは違うよ。」

 

 

「あ?何だと?」

 

 

「轟くんの個性、半冷半燃は君だけのものだ。そこにエンデヴァーは何も関係はない。君は轟 焦凍だろ!君は君の目指したヒーローになれば良いんだよ!」

 

 

「何を理由のわかんねぇ言ってやがる!」

 

 

「エンデヴァーなんか無視するんだ!君は君なんだ!君として戦えば良いんだ!!」

 

 

「……何だそれ?俺は俺だと?」

 

 

 轟くんは足を止めて、自分の手を見下ろす。

 

 

 すると、ニヒルに笑いながら僕の方を見てくる……左から炎を出しながら。

 

 

「焦凍!!!ついに受け入れたか!!!そうだ、お前はそうでなくてはならない!!!!」

 

 

 エンデヴァーが客席から何か叫んでいるけど、轟くんには聞こえていない。いや、彼は無視しているようで、こちらを見て笑っている。

 

 

「馬鹿なやつだぜ。敵に塩を送るなんて……手加減できねぇぞ。」

 

 

「それはこっちのセリフだよ。(ワン・フォー・オール!フルカウル!)」

 

 

 全身にワン・フォー・オールを巡らせて、何時でも技が放てるように構える。

 

 

 オールマイトと出会ってから姉さんとも稽古をしながら、個性であるワン・フォー・オールを使いこなせるように模擬練習をしていたけど、なかなかうまく行かなかった。

 

 

 その中で姉さんが「蛇口をイメージしてみたら?」と言ってくれた事で、それをヒントに応用している。

 

 

 身体中にワン・フォー・オールを巡らせながら、攻撃の際に一部に滞留させて威力を放つ……そんなイメージをしている。

 

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

 

「スマーーーーーーーーーーッシュ!!」

 

 

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

 

 僕の拳と轟くんの炎を纏った拳がぶつかり合い、衝撃波が会場を包み、ヒーローやクラスメート達が目を閉じる。

 

 

 土埃が舞う中、僕と轟くんは立っていた。

 

 

『ど、どうなった!?Way!?どうなったんだYO!!』

 

 

 プレゼント・マイクが叫んでいるけど、僕も轟くんもそれどころではない。今僕達は、精神力で立っている。

 

 

「緑谷、お前、すげぇよ……。初めてだ。俺に全力ぶつけてきた奴は。」

 

 

「轟くん、こそ…凄かったよ……エンデヴァーよりも、熱くて、かっこよかった……。」

 

 

「そうか。それは……良かっ……」ドサッ。

 

 

 轟くんは前のめりになって倒れ、その光景に周囲がしんと静まり返る。

 

 

「轟くんダウン!緑谷くんの勝利!!!」

 

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 会場から雄叫びが鳴り響き、それを聞いた事で僕もヘロヘロになって倒れてしまい、意識を落としたけど、誰かに背負われてる感じがした。

 

 

 優しくて温かい背中……そんな温かい背中に僕は意識を落としたまま眠りについたのであった……。




勝者 緑谷出久

マイアのお相手

  • A組男子
  • A組女子
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  • B組女子
  • ビッグスリー
  • オリキャラ
  • ヴィラン連合
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