ZGさん!真庭猟犬さん!
お待たせしました!
体操着に着替えた1ーBの面々はグラウンドに出ると、そこで一同を待っていたのは“個性把握テスト”という名の身体測定であった。
「今から行う“個性把握テスト”だが、まぁ難しくは考えるな。みんなも中学の時にやっていた“個性”使用禁止の体力測定テストだ。今回、それは個性を使ってのモノとなる。今回はみんなにその力を見せてもらう。では早速」
ブラドキングが個性把握テストを始めようとしたその時であった。
「もう一辺言ってみやがれ!!!このモブが!!!」
「「「「!?」」」」
B組のいるグラウンドの反対側。そこには出久達の在籍するA組がいたのだが……、そこでは爆豪ともう1人の男子が口論……というよりも爆豪が因縁をつけていた。
「あのなぁ、人の言ったことも理解できないのか?生憎だが俺は同じことを二度言うのは嫌いなんだよ。導火線の短い爆竹男。」
「てめぇ……!!ぶっ殺されてぇのか!!!!」
手のひらをバチバチッとさせる爆豪。しかし、その相手である男子はどこ吹く風であった。そんな様子を見ていたB組は遠巻きに眺めていた。
「何だあれ?」
「喧嘩か何か?」
「何だか怖いノコ。」
「やれやれ、野蛮だなぁ。A組は。」
B組の面々がざわつく中、ブラドキングがA組の担任と思われる男に駆け寄っていく。
「イレイザー、どうかしたか?」
「ブラドか。生徒同士のいざこざだ。本人達に解決させる。」
「出久、出久。何があったの?あれ?」
「あ、姉さん!実は……。」
舞夏に尋ねられた出久が事情を話始めた……。
出久が1ーAに入ったとき、初めは爆豪と眼鏡の男子生徒、飯田が口論をしていた。そこまでは良かったのだが、それを注意してきたのが今彼と口論している男子生徒“
『ヤるなら余所でヤれ。キィーキィー、ぎゃんぎゃんと喧しい。』
というものであった。
その事に爆豪がキレかけた時、担任である相澤 消太が現れてからグラウンドに来たのだが、個性把握テストのデモンストレーションで狂歌が投げるのを爆豪が勘違いして、ボールを投げたのだが、その際に相澤が言ったらしい……。
『記録は705.2M。ほう?流石は“3位”なだけはあるな。』
『はぁ!?さ、3位!?お、俺は首席のはずじゃあ!!?』
『誰もお前が首席とは言ってない。お前よりも上の奴が2人いる。お前よりも遥かに高得点でな。』
『だ、誰だよ……!?俺より上の奴なんて、いる……わけ……。』
『じゃあ改めて、首席入学の“狂歌”。投げてみろ。』
『はい。』
『っ!!!?』
自分よりも首席で入学したのが、モブと呼んでいた狂歌であり、狂歌は爆豪の705を軽く越えた1000Mという記録を叩き出したのだ。
さらに自分を睨む爆豪を軽く無視して横を通りすぎたのだ。その時の態度が爆豪を完全にキレさせたのだ……。
「という訳なんだ。」
「なにしてんのさ、あいつ。」
舞夏が頭を押さえ、イレイザーと呼ばれた男とブラドキング、そして、A、B組の面々は爆豪とその相手の男子の様子を見ていた。
「大体てめぇみたいなモブが1位とか有り得ねぇんだよ!!どんな汚ねぇ手使いやがったんだ!!?」
「……はぁ。お前、可哀想な奴だな?」
「はぁ…………!?」
「お前、おおかた持て囃されて来たんだろうな?誰が注意しても基本耳には入らない。いや、耳心地の良い事しか入れない。気にいらなきゃ怒鳴る、脅す、殴る。大体そんな所だろ?よく入れたな雄英に。」
「てめぇ……!!!!もう我慢ならねぇ!!!!!!ぶっ殺してやる!!!!!」
「爆豪、いい加減に「相澤先生、良いですよ。」何だと?」
相澤を止めた狂歌は爆豪を無視して話を続ける。
「こういうのには“現実”を教えた方が良いので。反省文なりなんなり書きますので、やらせてください。時間は取らせません。」
「~~っ!!?舐め腐りやがって……!!殺す!!!!」
「……さっさと来い。俺はこのあと用事が詰まってるんだ。」
「~~~~っ!!!死ねーーーーー!!!ハウザー「遅い。」はっ!?」
ズガアアアァァァァァッ!!!
爆豪が個性をフルに使おうとした時、狂歌はそんな彼に一瞬で間合いを積めて顔を掴むと、そのまま頭を地面に叩き付けた。地面に叩き付けられた爆豪は白目を剥いて気絶しており、そんな彼を一瞥する事なく歩き出した。
「な、なんだ!?あいつのアレは!?個性か!?」
「爆豪を軽く倒しちまった!?」
「凄っ!どうなってんの!?」
A、Bの生徒達が驚く中、狂歌はつまらなさそうに首を回す。
☆☆☆
1年A組! 狂歌 烈!!
個性:強化
身体能力・思考能力の強化、他人や物に個性を使うことは出来ないが、本人の意志でON/OFFの切り替えが可能で強化の比率は本人の能力に比例するぞ!
最大出力での持続時間は10分だ!!ウル○ラマンもビックリ!!!
☆☆☆
「(凄い!狂歌くんの個性!……それにしても“あの動き”は。)あ、あの……狂歌くん!」
「何だ……?もさもさの?」
「もさもさ!?えっと、ごめん。もしかして、狂歌くんって狂戦士ヒーロー“バーサークス”とサイエンスヒーロー“クインテット”の息子さん……?」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「えっ!!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「……ちっ。」
「狂戦士ヒーロー“バーサークス”って!!?あの対ヴィランとの戦闘でエンデヴァーを抑えて2位に上がったっていう!?」
「凄っ!マジで!?スゲェじゃん!!」
「まさかプロヒーローの、しかもあの“バーサークス”と“クインテット”の御子息だったとは……!」
「かっこいい〜♪」
「……やめろ!!!!」
A組の面々が口々に彼に対しての感想を述べる中、烈は小さく、しかし絞り出すような声と共に一同を睨み付ける。
「「「「!?」」」」
「あの2人は関係ねぇ……!俺は、1人の生徒として雄英にきてんだ。そこに親は……あいつらは関係ねぇ……!」
それだけ言うと、烈はため息を吐いてその場を離れるのであった。
「なんだったんだ、あれ……?」
「何だか凄く怒ってたわね。失礼なこと言っちゃったかしら。」
「狂歌くん……。」
「お前ら、気にしてる時間は無いぞ。狂歌と爆豪に関しては後日別でテストを行う。それと丁度良いから、B組も合わせてテストをする。あと、先程爆豪がボールを投げた時に誰かが“面白そう”と言ったが……そういう腹積もりなら“トータル成績最下位の生徒には
「「「「はああああああああああああっ!!!!?」」」」
「生徒の如何は先生の“自由”。ようこそ、これが……雄英高校ヒーロー科だ。」
あまりにとんでもない残酷な事を言うA組担任の相澤……。
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