ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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どもども、作者でっせ。
今回も、僕はテスト期間なもんでストックです。
ただ、それでも前書きでこれだけは言っておきたい…
ニジガク最光!劇場版待ってます!
ってことで、13話どうぞ。


始まりのF/襲来、夏と幻想。

前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回は、なんと可可が一人で歌うことに!?」

「ねえ可可ちゃん、本当に大丈夫…?」

「当然デス!最高の歌にしてみせマス!」

「それからステージも見に行ったよね!」

「ああ、結構広かったな。」

「うん、あんな大きいいとこでライブするのか…」

「そうだな…っと、時間もないんで、とっとと第13話行っちゃって!」

 

◆◆◆◆

 

俺達はステージに魅入った後、解散することにした。まあ、もう夜も遅いし、女子高生が出歩くには危険な気もするし。

ってわけで、俺とかのんは可可、千砂都と別れ、帰路につこうとした……時。

 

「えぇっ!?嘘、サニパが!?」

「そう!急遽参加だって!」

 

……サニパ…?なんか聞いたことあるようなないような…

 

「大変デス〜〜〜〜〜!」

 

そんな事を考えていると、ついさっき別れたばかりの可可が叫びながら走ってきた。

 

「どうしたの!?」

「サニーデス!神津島が生んだスーパースクールアイドル、サニーパッションが代々木スクールアイドルフェスに参加すると─────!」

 

………おいおいおいおいおいどこの漫画の展開だよそれ!?

 

◆◆◆◆

 

「はぁ〜っ!尊い…!」

 

あの後、俺達は可可に連れられ、千砂都を呼んだ後可可の家にお邪魔した。

最初に感じたのは、ダンボールが多い、ということ。

引っ越したばかりだろう

し、まだ片付いてないんだろうな……って思っていたが、その考えはあるものを見た瞬間に打ち砕かれた。

二人の少女を写した、一枚の…俺の背丈の半分に到達するであろう巨大な写真。

その写真だけが、このダンボール多めの部屋で唯一飾られている。

その写真を見ながら、可可は……何というのだろう、尊みを感じている…とでもいうのか。写真の前に正座して眺めながら満面の笑み。

 

「家に、こんな大きなポスター…」

「当然デス!そもそも可可がスクールアイドルになろうと思ったのも、この方達のライブを見たからなのデス!」

 

……え、そうなの?可可がスクールアイドルになりたい、と思うほどのライブってことは…

俺が嫌な予感を抱く中、可可は解説を開始する。

 

「ヒマワリのような明るさで、心までぽかぽかにしてくれる、サニパの太陽!聖澤悠奈様!圧倒的美貌とあでやかな立ち振る舞い、サニパのナイトセクシー!柊摩央様!」

 

……この金髪の方が聖澤さんで、紫髪の方が柊さんなんだろう。解説と外見を当てはめる限り。

 

「そんな、すごい人だったんだ…」

「この人たちが、二人の出るフェスに?」

「ハイ!急遽参加とのことで!」

 

へぇ…急遽…どういう偶然ですか?奇跡起きすぎでしょ?

 

「あぁ〜っ!あのサニパと同じステージに立てるなんて〜!」

 

本人はとてつもないほど興奮しているが…現状把握してるのか、これ?

 

「…可可、そのサニパのステージ見てみたいんだけど…」

「わかりマシタ!」

 

そういった可可は、手早くノートパソコンを開くと、動画サイトから一本の動画を再生した。

そこに流れた動画の感想は……手っ取り早く言えば、レベルが違う。

俺がそこまでダンスや歌に詳しいわけではないので詳しいことは言えないが、とんでもないほどの実力を持つということはわかる。

 

「さすが去年の東京代表、レベルが違う…」

 

千砂都が一言、そう呟いた……東京代表ォ!?ラブライブの!?

 

「ってことは、今回のフェスで一位は…」

「当然です!今回程度のフェスなら一位は絶対にサニパ!」

 

いや何言い切っちゃってんの。それってつまりさ…

 

「ん?…可可とかのんさんがスクールアイドルを続けるには…」

 

……あ、気づいた…

 

「…フェスで一位取らなきゃ…だよ?」

 

かのんの言葉で、完全に現実を認識したらしく。

 

「……ふえぇぇぇぇ…?…ふえぇぇぇぇ!?あァァァ〜〜〜〜〜!?」

 

だんだん顔を青く染めていくと、最終的に完璧に青ざめた顔で、歴代1の声で絶叫した。

 

「今?」

「やっと気づいたんだ…」

 

かのんと千砂都が苦笑を浮かべる中、可可は絶望の表情を浮かべながら

 

「あぁ〜っ!勝てる気がしないデス〜!どうしまショウ…?」

 

と聞いてきた。

 

「あと5日だからなあ…」

「今から練習をハードにすればいいってけじゃないし…それに、可可ちゃんだけで歌えるようにしないとだもんね…」

 

千砂都は、チラリとかのんの方を見ながらこういった。

 

「…ごめん…」

 

かのんが罪悪感で押しつぶされそうな声を出すも、可可はそれを吹き飛ばすように、

 

「大丈夫デス!かのんさんの分までバッチリやってみせマス!ホラ!」

 

そういった可可は床に仰向けになると、腕立て伏せを始めた。

 

「1!2!3!ホラ、毎日やっていたらかなり出来るようになっていまシタ!この調子なら本番の頃には何もかも完璧になっているはずデス!」

「おお〜!すごいじゃん可可!」

 

彼女は本当にすごい。最初の頃は全然運動ができなかったのに、とんでもない速度で成長している。

……俺も見習わないとな…。

 

「…じゃあ、私は帰ろ。」

 

不意に、千砂都が言った。

 

「「え?」」

「ちぃちゃん?」

 

俺達が問うと、千砂都は答えた。

 

「もう夜も遅いしね。ご飯食べたらダンスの練習しなきゃ。それに、二人で過ごす時間も大事だよ?ステージに立つのは二人なんだから。」

 

そう言うと、千砂都は部屋を出ていった。

 

「……じゃあ、俺も帰ろっかな。そろそろ飯作んないとだし」

「あ、圭人さんも一人暮らしなんでしたよね。」

「ああ、そろそろ作んないと寝るのが深夜とかになっちゃうし。」

 

俺はそう言い残すと、千砂都に続いて可可の部屋を後にした。

 

◆◆◆◆

 

外に出ると、千砂都は少し向こうを歩いていた。

俺は彼女を追いかけ、後ろから声をかける。……これ不審者に思われないよな…?

 

「よっ、千砂都。」

「…ああ、圭人くん!びっくりした、急に後ろから声かけられるから…」

「ああ、ごめんごめん。……なあ、一個聞きたいんだけど…」

「ん?何?」

「……正直、今の二人が勝てると思う?」

 

俺の問いを聞いた千砂都は、少し黙考すると、

 

「……不可能じゃないと思う。でも、参加する他のグループも負けてないだろうし、なによりあのサニーパッションってグループ…あの映像もすごかったけど、あれ、日付見たけど去年の映像でしょ?ってことは、今はあれ以上の演技ができるってことだから…」

「……一番は、サニパに勝てるかどうか、か……俺も薄々思ってはいたけど…」

「あれあれ?二人のこと信じてないの〜?」

「いやいや、それはないない。」

 

そう言いあいながら、俺達は自然に道を歩いていた。……なぜかスレで怨嗟の文字が何度も書き込まれているが、そこは置いておこう。

 

「しっかし、大丈夫かな、かのんちゃん。」

 

歩いていると、千砂都が呟いた。

 

「どうだろうなぁ……まあでも、希望は消えてないと思うけどな…一回歌えたんだし。」

「…そうかもね。」

 

そう言うと、俺達は再び歩き出す。

そして、そろそろ進む方向的に別れようと思った時。

 

「フフッ…ハハッ…」

 

視界に、怪しい男が目に入った。

乾いた笑いを上げ、背にはリュック、そしてそれには大量の缶バッチ。

その缶バッチにはアイドルやアニメキャラが三次元、二次元問わずプリントされており、いわばドルオタのアニオタといった風貌だ。

別に、オタクだから怪しいとか言っているわけではない。彼の目には、どこか狂気とでも呼べるものが感じられた。

……この理由にも根拠があるわけじゃない。だが、二度ドーパントと戦った経験から、どこか彼らに近い雰囲気を感じられた。

 

「どうしたの?圭人くん?」

「…あ、いや、なんでもない。」

 

そう言って、家に向かおうとした時───

 

「……るな…」

 

彼の方向から、小さな声が聞こえた。

 

「ん…?」

「…圭人くん?」

 

千砂都の声に俺は反応できず、じっと彼の方を見つめた。

 

ふざけるな…ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなぁぁぁぁぁ!

「な…なに…?」

 

千砂都が怯えた声を上げる中、男は懐からUSBメモリを取りだし……ってまたこのパターンかよ!

 

「あぁぁぁぁぁッ!」

「fantasy!」

 

彼は左首にUSBメモリ…ガイアメモリを打ち込み………ドーパントへと変貌した。

 

「ウァァァァァァ!!」

 

彼は腕を振り回すと、その両腕から火、水、風、土と様々な属性の攻撃を繰り出した。

 

「「「「「キャァァァァァァ!?」」」」

「「「「ウワァァァァ!?」」」」

 

その場にいた通行人が逃げ惑う中、俺は千砂都を連れて逃げていた。

 

「ちょ、ちょっと圭人くん!?」

「逃げるぞ千砂都!」

 

俺はそう言うと、近く…いや、かなり遠くの裏道まで逃げていく。傍から見れば誘拐犯のそれだが、状況が状況だ。

 

「千砂都、できるだけ回り道してから家に帰れ!」

「帰れって…圭人くんは?」

「決まってんだろ?倒しに行くんだよ、あの怪物(ドーパント)くんを。」

「……」

 

………ったく、そんな心配そうな顔しなくてもな…

 

「おいおい、何暗い顔してんだよっ。別に死ににいくわけじゃねぇからな?」

「………本当?」

「当たり前だろ?明日の登校のときには、普通に学校に行ってるから。」

「……分かった。……気をつけてね。」

 

そう言うと、千砂都は道を走り出した。

 

………さて、そろそろ行かないとな。

俺はスマホを取りだし電話アプリを操作、ハードハレーショナーを呼び出すとロックを解除し、ヘルメットを被って乗り込んだ。

 

「……よし…」

 

俺はアクセルを入れ、先程の現場へ向かった。

 

◆◆◆◆

 

着くと、そこは見るも無惨な姿に変貌していた。

ビルに点いていた明かりは落ち、壁は崩壊、複数の人々が怪我を負い倒れている。

重傷者は幸いにも居ないようだが、このまま放置していれば被害が拡大するのは明確だった。

俺はバイクから降りると、腰にロストドライバーを装着し、ビートメモリを取りだす。

 

「派手に暴れてくれてんな……」

「beat!」

 

メモリのスイッチを押し、一声叫ぶ。

 

「変身!」

「beat!」

 

ビートに変身した俺は背中からビートロッドを取り外すと、暴れているドーパントへ向かっていった。

 

「おらあっ!」

「あアッ!?」

 

突如の襲撃に奴は対応出来ず、ビートロッドの一撃で吹き飛ばされる。

 

「痛った…おい!奇襲はお約束違反だろ!」

「うっせぇなリアルにお約束もクソもねぇよ!あとお前はお約束が適用されるようなヒーローじゃない!」

「黙れ!どうせ…どうせお前も!俺がオタクだから殴ってくるんだろ!」

 

……オーケーオーケー、事情は察した。

 

「いや違ぇよ、お前が人を傷つけてるからだよ!」

 

俺は最後にそれだけ言うと、ロッドを構えて戦闘を開始した。

 

「はあっ!」

「オラッ!」

 

俺が持つロッドと、奴が生成した剣がぶつかりあう。

どっから剣出したんですかねぇ!?使徒空拳だからこっち有利と思ったのに!(怒り)

 

「この…邪魔すんなァァァ!」

 

ドーパントはそう叫ぶと、剣を持っていない左手から水流を発射する。

 

「グオォォォォッ!?」

 

そのあまりに大きい水圧に、俺は無理やり距離をつけられる。

 

「ハッ!ハッ!ハッ!」

 

続けざまに、奴は剣を捨て自由になった右手も使い、両手で光弾を連射する。

 

「ちょ…待っ…どこの光の巨人だよお前…!」

 

完全に怪人がする攻撃の色じゃないんだよ。めっちゃ神々しいの。

 

「当たり前だろ!俺が正しいからだ!」

「…いや、それだけはない!」

 

俺は言い切ると、サイクロンメモリを取りだし、ビートロッドにセットした。

 

「cyclone!」

「cyclone! maximum drive!」

「オラッこの野郎!」

 

俺は叫びながらロッドを振るい、ドーパントに竜巻を飛ばす。

 

「フッ!」

 

……が、その攻撃を奴は生み出したバリアによって防がれる。

 

「………ウッソだろおい…」

「はっはっはっ!例の仮面ライダーも大したことないな!」

「うっせえな!こっちは忙しいんだコノヤロー!」

 

そう言って、俺は再度突撃する。

 

「ハァッ!」

「フッ!」

 

再び奴が精製した剣と、俺のロッドがぶつかり、激しい剣戟を繰り広げる。

 

「ひとつ質問、お前の剣の師範は?」

「決まってるだろ!アニメだ!」

「じゃあアニメ文化で犯罪すんな!」

 

俺はそう叫ぶと、バックジャンプで後ろに下がって距離を取ると、今度はオーシャンメモリをビートロッドを装填した。

 

「ocean!」

「ocean! maximum drive!」

「ハァァァァッ!」

 

俺はダッシュでドーパントに接近し、連撃を開始した。

 

「ハアッ!フッ!オラアッ!」

 

奴は土属性の攻撃で相殺しようとしたのだろうが、そこまで甘い俺じゃない。

 

「グッ…グアアッ!?」

 

奴の攻撃を的確に避けながら、奴の腰、胴、肩を打ち据えていった。

 

「…なんで…俺の力は凄えはずなのに!」

「そりゃ、踏んでる場数がちげぇからな。…ま、俺も言ってないんだけど…まあいいや。とりあえず…」

 

俺は、ビートロッドで奴を指すと、

 

「お前のメモリを破壊させてもらう。」

 

そう宣言した。

 

「…ふざけんな!俺は何も出来てねぇ!それが出来るまでは渡せねぇよ!」

 

奴はそう言い返すと、空中に光弾を複数生成し、こちらに発射した。

 

「もう当たるかっての!」

 

俺はその攻撃を避けながら接近、飛び上がると同時に回転し、ロッドでの回転打撃を打ち込んだ。

 

「ガァァァァッ!……くっそ仕方ねぇ!こうなったら…」

「させるかって!」

 

奴が新たな攻撃をしようとしたのを見て、俺はゲームで言うところの強攻撃を叩き込み、奴をふらつかせる。

 

「ああ…うう…」

 

奴の立つのもままならない様子を見て、俺はここで決める決意を固めた。

 

「これで決める…!」

「beat! muximum drive!」

 

メモリをバックルからマキシマムスロットへと差し替え、右足にエネルギーを溜める。

 

「ハァァァァ…ハッ!」

 

俺はスロットのボタンを叩くと飛び上がり、右足で飛び蹴りを放った。

 

「ビート・ミュージックストライク!」

「やべぇ…くっそこの野郎!」

 

奴は拳にエネルギーを溜めると、パンチで俺のライダーキックに対抗してきた。

 

「ハァァッ!」

 

だが、それで防げるほど、響きの記憶は弱くない。拳を破った俺は、奴の胴体に蹴りを入れ…

 

………不意に、感触が消えた。

 

「なっ!?…うわっ!?」

 

当たるものがなくなった俺のライダーキックは、勢いを殺さぬまま地面へと激突し、そのまま転倒した。

 

「痛って……あれ…?」

 

振り向くと、さっきまで俺と奴がせめぎ合っていた場所には、もう奴は居なかった。

 

「……消えた…いや、まさか…」

 

…あいつが使っていたメモリは、起動のときに確か…ファンタジー、とか言っていたはずだ、つまり…

 

「ファンタジーな能力はすべて使える…ってことか…!?」

 

だとしたらとんでもない。正しくチートだ。

 

「ってことは、急に消えたのって…」

 

俺の中では、今の現象に対する一つの仮説が出来ていた。それは……

 

「テレポート…?」

 

ファンタジーだと多い能力であるテレポート、瞬間移動とも、ダブル原作でも、瞬間移動を可能とするメモリは登場していた。

つまり…

 

「撤退も奇襲も自由自在、ってことか…また面倒くさいメモリが…」

 

だとすれば、いつまで経っても倒せずに逃げられる、という可能性もあり得る。

 

「……対策を立てないとな…」

俺は、ハードハレーショナーで家のそばまで帰る合間も、その事を考えていた。




いや〜…もうちょっとで原作三話が終わりそう…二話が長かったのかな…?
まあ、そこは置いといて予告どうぞ。

次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「お前らもスクールアイドルを続けられなくなるかもしれない」
悪魔への対抗策は
「テレポートする相手への対策かぁ…」
信用できる
「ちょっといい案思いついた」
兄貴(スレニキ)たちと思いつけ!

第14話 始まりのF/夢、守るために。
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