ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
第二話でございます。
やっと、やっと原作キャラが登場しますので。
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「つっても俺の転生の時の話とスレの話しかないよ!どうすんだ作者!」
「呼んだ?」
「作者!?なんで居るんd」
「前回はこいつが転生して、仮面ライダーの力を得たんだけど、転生先が『ラブライブ!』だったんで、ライダーの力があっても意味なくなった、と。」
「おうすごい言うじゃん遠慮はないのか」
「だって俺作者だし。神みたいなものだし。」
「わーったから本編いくぞ!それじゃあ第n」
「第二話、どうぞ!」
「あーっ俺のセリフ!てかこの流れビルドだろラブライブじゃないだろー!」
◆◆◆◆
「ふあ〜〜〜」
昨日のスレ談義から一晩、俺は朝食を終え、新たな学校へと足を進めていた。
「転生先で学生になるとはなぁ…」
実際、俺の前世ではもう学生の身分から卒業し、とっくに働いていたのだ。
それなのに、まさか転生してから学生の身分に逆戻りするとは。
「眠い、怠い、学校行きたくない…」
でも自分から受験したんだよなぁ…とか考えながら足を半自動で進めるうち、目当ての建物が見えてくる。
レンガ造りの大きな校舎。門に書かれている文字は、『結ヶ丘高等学校』。今日から俺が在籍する、音楽に重きを置いた高校だ。
やっとこの日が来た、という感慨を抱きながら、俺は門をくぐった。
◆◆◆◆
「なんで男子俺だけなの!?」
校舎に入ったときの第一声はそれだった。
門をくぐり、入学式の会場に向かって歩く中、気づいた。
───男子生徒が見えない。
きっと俺が見てないだけで、いるに違いない。
そんな希望を抱きながら、会場である体育館に向かって、確信に至った。
男がいない。
音楽科も、いない。
普通科も、いない。
つまり
この学校の男子生徒はただ1人、俺だ!
ってわけだ。
「ハァァァァァ!?」
なんでだろうね。
そうこうしているうち、入学式が開始された。理事長先生の話が始まっている。
「このような形で第一回生を迎えることができたこと、本当に嬉しく思います。
ご存知の方も多いと思いますが、この学校は神宮音楽学校でした。この地に根付く音楽の歴史を、特に音楽科の生徒は引き継ぎ、大きく飛び立ってほしいと思います。」
音楽科、ねぇ… え、俺?
普通科だよ文句あるか
◆◆◆◆
入学式が終わり、教室へと移動していく。
男子が俺しかいないので、周りの女子生徒が俺をジロジロ見てくる。
辛い。
さーてトイレに逃げてやろー、とか思ったその時
「やっほー、圭人くん!」
聞いたことのある声が、俺の名を呼んだ。
俺は振り向き、声の主の名を呼ぶ。
「よっ、かのん。」
◆◆◆◆
1:イッチ
てことで今は幼馴染と一緒です。
2:名無し
ちょっと待った
3:名無し
おいイッチ
お前天然か
4:イッチ
え、どういうことですか?
5,名無し
わーお
6:名無し
おーい、イッチ、その娘主人公だぞ
7:イッチ
……ゑ?
◆◆◆◆
えー、たった今保育園からの幼馴染がこの世界の主人公と知って驚いた木島圭人です。
───ゑ?
いや、え?
チョットマッテクラサイヨ! ソリャナイレショ⁉︎
「圭人くん?どうしたの?」
「…い、いや、なんでもない。───それで、何か用?」
「あー、特にないんだけど…ひっ!?」
「え、どした…えちょ何々!?」
後半のセリフの理由は、かのんが急に俺の後ろに隠れたからだ。
かのんの視線を辿ると、その先には…
「スバラシイコエノヒトー!」
かのんに向かって何やら叫んでいる少女がいた。
「…誰あれ、かのんのファン?」
「ううん、知らない人。」
「でもも制服着てるけど。しかも同じ教室入って行ってるけど」
「うぇぇ!?」
「なにがあったんだよ…っと、そろそろ入ろうぜ。始まっちまう。」
「う、うん…」
◆◆◆◆
「は…初めまして、澁谷かのんでーす…えっと…ひっ!?」
「スバラシイコエノヒトー…!」
「ゆ、夢は、猫を飼うことでーす…」
なんだろう、あの2人って芸人だっけ。
そんな感想が泡のように浮かぶ。
今は新学年あるある、自己紹介トゥァーイムということで、席順に自己紹介をしている。
っと、俺の番だ。
「えーっと、木島圭人です、15歳です。えーっと、なんか男子が僕だけみたいなんです
が、気にしないでくださーい…」
はいやったー。滑ったー。
そんな俺の心境を知ってか知らずか、気持ち静かめに自己紹介は進んでいく。
「平安奈すみれです。 よろしく。」
えそっけなさ過ぎない?
まあいいや。ねーくすと!
「上海から来ました、
うっふぉぇぇ…すっごい子だな…
…か、まさか…
◆◆◆◆
「うぉぉぉぉぉぉぉ!」
「スバラシイコエノヒトー!」
逃走中かな?
「っと、ちょっと追いかけるかっ…と」
呟き、彼女らが駆けていった方へ向かう。
すると、そこにはあの少女───唐可可が辺りをキョロキョロ見渡していた。
おそらく、かのんがなんとか撒いたのだろう。
ちょっとかのん探して話聞くかーとか思っていると。
「アノ!」
「ホエ?」
急に俺の方に話振られたんだけども。
「あのスバラシイコエノヒト、知りませんカ?」
「えっと、スバラシイコエノヒトー、って、かのんのこと…かな?」
「ハァッ!そうデス!かのんさんデス!」
「うーん、俺も知らないんだよな…」
「ソウデスカ…。ありがとうございます。自分で探しますノデ…」
「あ、ああ。役に立てなくてごめんね。」
「いえ…では…」
そう言い残し、彼女は去っていった。
「さーて…先にかのん見つけるか。」
◆◆◆◆
sideかのん
「吹奏楽部…テニス部…演劇部…うーん…」
「スクールアイドルに興味はありませんかー!?」
「うっ…」
聞き覚えのある声に左を向くと…
「みなさんは、スクールアイドルに興味はありませんかー!?
可可は、皆さんとスクールアイドルがしたい!はっ!」
「うげっ…!」
彼女がこちらを向くと、最初にあった時の世に目を輝かせ───
「スバラシイコエノヒトー!」
「ひっ!」
彼女の足がこちらに伸び、私の足は反対方向に伸びて…
「待ってくださーイ!」
「怖い!怖いよ!」
なんでまた追いかけっこ始まってるの〜!?
「スクールアイドルをー!」
「なんなの〜?」
待って…疲れた…
「「はあ…はあ…はあ…」」
つかれた…
「はっ! (中国語)!(中国語)!」
「なに!?なんて言ってるかわからないよー!」
「あっ!すいません。興奮してついいつもの言葉が…」
彼女はそう言うと、口調をあらためて言った。
「改めまして、私、可可。唐可可と言います。」
「あ、渋谷…かのんです。」
半ば反射で私も名乗ると、いま私たちがいる丘の上から、聞きなれた声が降ってきた。
「お、いたいた…っと!」
器用にジャンプと着地を決めると、私の幼馴染───木島圭人は、
「なんで校舎にいたのにここまで来てるの…?」
と首を捻りながらも、
「やっほー、2人ともやけに息上がってるけど、ランニングでもした?」
と言った。
「あはは…あたり…」
「えぇ…」
まあ、そうだよね。学校でランニングする人、なかなかいないし。
「まあ、いいや。───それで2人はなにを話してたんだ?」
それを聞いた途端、可可さんは思い出したように
「はっ!そうでシタ!かのんさん!」
「はっ、はい!」
「かのんさんの歌声は素晴らしいのです!だから…わたしとスクールアイドルを、やってみませんか!?」
「えっ…ええ!?」
◆◆◆◆
side圭人
「スクールアイドルって、学校でアイドルってやつでしょ?」
「スクールアイドルがしたくて日本に来ました!かのんさんの歌は素晴らしいデス!ぜひ可可と一緒にスクールアイドルを〜…!」
ワーオ、まさかのスカウト。
「…ううん、やっぱり私は遠慮しておく。」
「なぜデス?」
「こういうの、やるタイプじゃないっていうか…」
「そんなことないデス!スクールアイドルは誰だってなれマス!それにかのんさん可愛いデス!」
「ええっ!?」
「すっごく可愛いデス。ねぇ?」
え、俺に聞く、それ?
「えーっと、まあ、あの、可愛いと、思いますけど、うん。」
「ふぇぇ!?け、圭人くんまで何言ってるの!?そんな…可愛くなんて…」
うぅー…やっちまったぁ…
「可可はかのんさんとスクールアイドルがしたい!ぜひ!ぜひ!一緒にスクールアイドルを!」
「え、えぇ…!?」
この感じ、またこいつ外で大熱唱したんじゃ…
「貴方ですね、このようなチラシを配ったのは。」
少し怒り気味の声が上から降ってきたので、全員で上を向くと、黒髪をポニーテールにした女子生徒が降りてきているところだった。
「勝手にこんな勧誘を…理事長の許可は取ったのですか?」
「あ、すいません、可可はただスクールアイドルを始めたいだけで…」
「スクールアイドル…」
「ん…?」
彼女の声に嫌悪の色を感じて、俺は眉根を寄せた。
「いけませんでしたか?この学校は音楽に力を入れると聞きましたので、ここに…」
「音楽に力を入れるからこそ、勝手な行動はしないで欲しいのです。」
「ちょっといい?」
割って入ったのはかのんだ。
「いきなりそんなこと言ったら、可哀想じゃないかな?海外から来た、ばかりなのに。」
「貴方は?その生徒と関係があるのですか?」
「関係は…なくもないけど…」
「なら貴方にも言っておきます。この学校にとって音楽はとても大切なものです。生半可な気持ちで勝手に行動することは謹んでください。」
そう言って立ち去ろろうとするポニテ生徒に向かって、かのんが、
「生半可かどうかなんて分からないでしょ!?なんでスクールアイドルがダメなのか、ちゃんと説明してあげなよ!頭ごなしに否定するなんて可哀想だよ!」
「…相応しくないからです。」
「ふさわしいって何?スクールアイドルのどこが相応しくないっていうの!?」
「少なくとも、この学校にとって良いものとはいえない、ということです。」
「そんなのどうして言い切れるの!?」
「貴方はどうなのですか?」
「…え…?」
一瞬、時が止まったような静寂が場を包み。
「やりたいのですか?スクールアイドルを。」
「私は…」
言い淀むかのんの隙を狙うかのように、口を開きかけたポニテ生徒の先制を取って話し出
したのは
「ちょっと待った」
俺だった。
かのんを庇うかのように半歩前に出ると、
「この状況で、やるやらないは関係ないと思うんだけどな。」
「…はい?」
首を傾げるポニテ生徒に対して、俺は意見を連ねる。
「こいつがやるにせよやらないにせよ、この子がスクールアイドルをしたいっていう夢があって、それを応援したいってのは事実だろ?貴方がどういう考えでスクールアイドルを否定しているかは知らないけど、人の夢を否定することは誰にもできないよ。それに、この子は上海から来てるって言ってたし、それ相応の覚悟はあると思うよ。」
「ですが、この生徒がどれだけの実力があるか…」
「普通科だから、か?」
「え?」
「確かに、入試の結果で、優れた生徒が音楽科に入ってるのは事実だよ。でも、普通科=実力がない、って言う法則は成り立たないよ。」
「…ですが、いくら覚悟と実力があっても、この学校ではスクールアイドルは認められません。───ともかく、今日は帰ってください。音楽科の生徒の邪魔になるので。」
そう、どこか押し殺すように言い残すと、彼女は去っていった。
「音楽科の邪魔、か…」
俺はため息と一緒に言うと、2人の方に向き直った。
「ごめんな、なんか喧嘩売る感じになっちゃって。」
「いえ、…アリガトウ。助けてくれテ。」
「助けた…のかな?」
そうかのんに聞くと、
「うーん、どうなんだろう…?」
2人して首を捻っていると、かのんが
「ひとまず、今日は帰ろっか。邪魔になるなって言われちゃったし。」
「…ハイ…」
「そう、だな。」
三人して意気消沈していると、
「なんでかな…同じ生徒なのにね…」
「かのんさん…」
可可が気遣うように名前を呼ぶと、かのんは
「…ごめんね、ちょっと…」
一瞬言い淀むと、どこか諦めたような表情を浮かべ、
「…私ね、音楽科の受験、落ちたんだ。」
「…えっ…」
「大好きなんだけどね…才能ないんだよ。きっと。…だから、こんなに下に思われてるのかな…」
「…そうかもな。俺も、入学式の理事長先生の話で、ちょっと思ったし。」
暗い雰囲気が流れているのを断ち切るように、
「ごめんね、変な空気にして。───ごめんね。もう私、歌はおしまいなんだ。」
そう言って帰ろうとしたかのんの背中を追いかけるように、
「かのんさん!」
可可が少し声量を増した声で呼んだかと思うと、
「…おしまいなんて、あるんですか!?」
「…え…?」
「好きなことを頑張ることに、おしまいなんて、あるんですか!?」
「…!…」
◆◆◆◆
いま、俺たちはかのんの家である喫茶店に向かっている。
「…なあ、なんでかのん家なんだ?」
おれが聞くと、
「いや〜、だって外だと、また音楽家のあの子に目つけられるかもでしょ?だから、家なら誰にも聞かれずに済むかな、って。」
「なるほど」
納得し、また進む速度を上げる。
走行しているうちに、見覚えのある建物が顔を出す。
かのんが先陣を切ってドアに手をかけ、勢いよく開ける。
「ただいまー」
「お邪魔しまーす」
「お、お邪魔しまス!」
「おかえりーって、お客さん?」
「あー、うん。ちょっと用事があって…」
「へぇー…って、圭人くん!?」
「あ、ご無沙汰してまーす。」
ちなみに、澁谷家とは昔から親交がある。
俺の家でちょっとあったとき、色々と世話になったのだ。
「あっ!久しぶり圭人兄ちゃん!」
「おー久しぶりーありあー!」
かのんの妹、ありあと会うのも結構久しぶりだ。
「あれ、そちらの子は…」
「あ!初めまして、かのんさんの同級生の唐可可デス!」
「たんくぅくぅ…中国の方?」
「あ、そうです!」
「へぇー…かのんがこんな社交性高くなるとはねぇ〜」
あれ、あいつってそんな社交性なかったっけ?
「もう!うるさい!ひとまず何か持ってきて!」
「はいはい。───2人はなにがいい?」
「あ僕アイスコーヒーで」
「ワタシはココアでお願いします!」
「はーい」
さーて、レッツミーティング!
◆◆◆◆
「おまたせしましたー」
「はぁっ…ココア…! ぷはぁー…チョコわたるしみ…」
「逆…」「いいから向こう行ってて」
「はぁーい」
姉妹間の投げやりな会話を左から右に聞き流し、コーヒーを一口。
どこかおかしい日本語も聞き流し、
「さて、ミーティングを開始しませう。」
「せう…?」
日本語がおかしいのは俺の方かもしれない。
「えーっと…さっきも言ったけど、私は、スクールアイドルには向いてないと思うんだけど…」
「そんなこと無いデス!スクールアイドルは誰だってなれマス!」
「アイドル!?」
「あんたが!?」
「うるさいなあ!話聞かないで!」
そりゃ、娘がアイドルって聞いたらこうなるよね。
「かのんさんの歌声は素晴らしいです!朝あった時、この人だー!って思いました!」
「…私を見たら、わかるでしょ?アイドルっていうキャラじゃないし…」
「そんなことないです!かのんさんはすっごく可愛いです!」
「可愛い!?」
「お姉ちゃんが!?」
「あーもう!聞かないでって言ってるでしょ!」
さっきと同じやりとりを交わした後、かのんが小声で
「…ひとつ、聞いてもいい?」
◆◆◆◆
「歌わない?」
ところ変わってかのんの部屋。
可可が、かのんの発言を繰り返しているところだった。
「ほら、バンドとかだと、ボーカルの人以外は歌わ無かったりするでしょ?あれみたいに…」
「そういうグループも、無くはないデスガ…」
そういった可可は、続けて至極真っ当な質問を口にした。
「…かのんさんは、歌いたくないのデスカ?」
「歌いたくないっていうか…歌えない?」
「歌ってましたよ?スバライシコエで。」
「あれは、ああいう場所なら歌えるっていうか…」
「…?」
彼女の疑問はその通りだ。目の前で高らかに歌っていた人が、「私歌えない」なんて言ったら、なに言ってるんだろうとなるのは当然だろう。
「かのん、流石に言うしかないんじゃ…」
「…そうだね、言うしかないか。」
かのんは意を決したようにそう言うと、
「私ね、大切な時に、歌えないんだ。」
「…えっ…」
「最初は、小学校の時でね。」
小学校といえば、あの音楽会か。
「私、その時一番前に一人で立ったんだけどね。…怖くなっちゃって、倒れちゃったんだ。」
「それ以来、大切な時に限って声が出なくなっちゃって。」
「あの時は、俺もちょっと怖かったな。かのんが倒れて、大丈夫なのかって。」
「そうだったんですか…すいません、ワタシなにも知らずに…」
「ううん、気にしないで。」
「デスガ…」
可可の気持ちもよくわかる。知らなかったとはいえ、人の傷口を掻きむしってしまったのだ。
「私、可可ちゃんに協力するよ。スクールアイドルに興味ありそうな子がいたら紹介するよ。」
「ホントですか!?」
「うん!だって、歌は大好きだから!」
「かのんさん…!」
◆◆◆◆
「じゃあ、また明日。可可ちゃんも、何かわからないことがあったら聞いて。」
「はい…」
店の前で可可と別れ、俺も店を後にする。
「じゃ、また明日。」
「うん、またね、圭人くん。」
かのんに別れを告げ、自身の部屋があるアパートへ向かう。
初日から色々あったなぁ、と思うと、恐ろしいほどの疲れが襲ってくるが、それらを振り払って、俺は家に向かった。
第二話は以上です。
皆さんこうお思いでしょう。
長えよ!
6000字を超えております。
次回は…もう少し短くなる…はず…
では、予告をどぞ。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士
「あいつ創業者の娘なのか…」
衝撃の事実と
「これで…俺は神になれる…」
悪魔の襲来と
「俺が止める!」「ミュージックスタートだ!」
英雄の誕生!
第3話Kの入学/戦士の誕生
4/17 公開予定