ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
スパスタ二期、今回の5話で9人が集まるのかな?
例によって見れておりませぬ。
まあとりあえず、本編どっぞ。
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「前回、まさかの平安名さんがストーカー被害にあっていたことが判明…」
「え?そうだったの!?」
「ああ、夜にたまたま寄った神社があの人の家でさ、そこに一眼レフを境内の建物に向けてる人がいたのよ。」
「で、すみれちゃんから聞いたってこと?」
「そ。で、そのあとに可可と平安名さんの直接対決があったんだけど…ってとこで、今回の第20話行っちゃって。」
◆◆◆◆
平安名さんが立ち去ると、俺達の上から幾つもの水滴が。
「あ…雨…」
かのんが思わず呟き、俺達は急いで廊下へと戻る。
「また雨か…今日も練習は無理かな…」
「だろうな…無理にやって風邪引いたら意味ないし…」
俺達はそう会話を交わすと、外から目を離した。
「…でも、どうする?平安名さんのこと…」
「あんな人放っておくべきデス!すっかり騙されました!」
「まあまあ可可ちゃん…」
俺達は怒りに燃える可可をなだめながら、この後の平安名さんとどう関わるかについて考えていた。
「…すみれちゃんって、昔から主役になれなかったっていうことが、スクールアイドルをしない理由なのかな。」
不意に、かのんが呟いた。
「…たぶんな…。でもそれなら、あいつにしてやれることは限られるんじゃないか?」
「「…え…?」」
俺の発言に、かのんと可可が首を傾げた。
「…あいつは、いわば昔のトラウマが足枷になってるんだ。自分じゃあ輝けない、それを認識しているからこそ、表舞台から去ることを選んだ…」
「うん…」
「でもそれは、裏を返せば己が必要とされていると認識できれば、あいつも過去のトラウマを乗り越えられると思うんだ。だから…」
「だから、この中で一番分かってる人に、それを伝えてもらおう、ってことでしょ、圭人くん?」
俺が言おうとした最後の言葉を、千砂都が引き継いだ。
「そういうこと。…だからかのん。いまこの場所で、一番彼女の気持ちに寄り添えるのはお前だ。だから…」
「…うん、分かった。」
俺の言葉にかのんは頷き、その意図を察したであろう可可も頷く。
俺達は、その決意を胸に秘め、午後の授業を過ごした。
◆◆◆◆
sideすみれ
私は、放課後になるといつものように街へと向かった。
いつもしているように、同じ道を言ったり来たりする。
そんなことをしても意味はないと言う声がどこからか聞こえてくるが、そんな声を無理矢理遮断して続ける。
…そんなことを繰り返す内に、道の曲がり角にあるショップ、その店頭モニターから声が聞こえた。
『続いては、今回の代々木スクールアイドルフェスで新人賞を獲得したユニット、『クーカー』です!』
その声に続いて流れてきたのは、私もあの時舞台裏から見たあのパフォーマンス。
それを見ている内に、ふと思い立ってダンスを真似してみる。
二人のダンスはレベルは高いものであったが、けっして真似できない超難関というわけでもなく、私も少しすれば真似できる程度のものだった。
そんな彼女らと、私の違いは一体何なのだろう─────と、そんなことを考えた時。
「見〜ちゃった〜!」
不意に、背後から声を掛けられた。
「ッ!?」
「…何だ、あなた達だったのね。」
今日の昼にあったばかりの四人は、私と同じように傘をさしながらそこに立っている。
「平安名すみれさん。貴方をスカウトしに来ました。」
中央に立っていたオレンジ髪の少女───澁谷かのんが私に恭しく腰を降りながら差し出したのは、一枚の紙。
「…何のつもり?」
私がそんな反応をしたのは、その紙切れが何度も目にしたもの…つまり名刺だったから。
名刺と言っても、芸能事務所のスカウトマンが差し出してくるようなものじゃなくて、手作り感満載の、画用紙を切って手書きで名前を書いたものだったのだけれど、そこはどっちでも良い。
「スカウトって…言ったでしょ、私はセンターになれないんだったらする気はないって───」
「センターが欲しかったら、奪いに来てよ。」
「…はぁ?」
私の言葉を遮って、彼女はそういった。
「すみれちゃんを見て、私思った。センターやってみようって。だから奪いに来てよ!競い合えば、グループもきっと良くなると思うから!」
挑戦状。端的に言えば、彼女の言葉はそれだった。
…私は思わず、その精神に気負されながらも、それを振り払うように言い放った。
「バカにしないで!見たでしょ?これでもショウビジネスの世界にいたのよ、アマチュアの駆け出しに負けるわけない!」
「だったら試してみてよ。」
その声を聞いても、彼女の態度は変わらなかった。
「…いくら出すの?」
「え?」
私は、不意にそう聞いていた。
「いくら出すったら出すのよ!スカウトするなら、契約金は必要でしょ…」
「何を!」
私の言葉に、あの灰色の髪の…確か唐可可という名前の生徒が口を尖らせる。
「あるよ。」
…その怒りを抑えるかのように、かのんはそういった。
「え…?」
困惑する私に差し出されたのは、赤い色の袋。
「それ、うちの神社の…」
…つまり、お守り。
「…それ、全然効かないわよ?」
「そう?」
「だって…」
そう言って振り向いた私の視線の先には、今見たものと全く同じお守りをぶら下げたバッグ。
「あ、同じですね!」
それに気づいた可可も声を上げる。
これの効果は縁結び、私はそれに期待して、ずっとスカウトを待っていたのだが───だめだった。
…でも。
「でも、まだわからないよ。」
彼女は、どこまでも希望に満ちた顔で言い切った。
「諦めない限り、夢が待っているのは、もっと先かもしれないんだから!」
……完敗、ね…
思わず、そう思った。
◆◆◆◆
side 圭人
平安名さんの説得…もといスカウトに成功してから、俺達は少しの間話していた。
「フン!まあこのショ〜〜〜ウビジネスの経験豊富な私が参加するのよ!ありがたく思いなさい!」
「どーだか、スクールアイドルをバカにする人とはうまくやれる気がしないデス」
「ンン!?」
「いきなり喧嘩しないでもらえる!?」
と、いきなり先行きが不安になっていた所。
「ま、私のパフォーマンスを見れば、そんな口も叩けなくなるわ…よ…」
不意に平安奈さんが声をフェードアウトさせたかと思うと、不意に身体を震わせ始めた。
「ん?すみれちゃん?」
かのんの声に返事を返すことなく、平安名さんは一点を凝視したまま動かない。
「ぁ…ぁあ…」
「おいおいどうしたんだよ、発作か?」
俺はそんな言葉を掛けながらも、なんとなく彼女が見ている方向を見てみた。
すると。
「…おいおいおいおいそういうことかよ…!」
平安名さんがあんなに震えていた理由が、分かりすぎるほどに分かってしまった。
「ど、どうしたの二人共!?」
「…なあ、俺の目が狂ってなければ、アイツって例のやつだよな…?」
「……え、ええ…そのとおりよ…」
俺の問いに、平安名さんは震えながらも頷く。
「圭人くん、アイツって…?」
「もしかして、あそこにいる人のことですか…?」
「…ああ……おいそこのやつ、もうバレてるから出てこいよ。」
俺がそう言うと、『そこにいる人』は大人しく出てきた。
彼の容姿や服装にたいして特徴はない。だが一つ特徴を挙げるとするならば────────その手に持った、一眼レフカメラ。
そのカメラはまさしく、俺が昨日見たものと同一。
つまり……
「はじめまして…いや、二度目まして、とでも言うのかな……よう、ストーカー。」
そこに立っていたのは、俺があの日見た……ストーカーだった。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「あなたのような人をファンと認めるわけには行きまセン!」
悪意から
「すみれちゃんを助けてあげて!」
少女を救うのは
「待ちやがれストーカー野郎!」
一人の少年!
第21話 Gな新人/終わる