ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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みなさま、あけましておめでとうごさいます。
本年もこの作品を宜しくお願いいまします。
というわけで、正月早々戦闘シーンをどうぞ。


Sの本心/明かされた響き

前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回、葉月さんを止めるため、必死で学校アイドル部の記録を探した俺たち。」

「いくら探しても見つからなかったところに、葉月さんの一言がヒントとなり、奇跡的に見つけ出すことが出来た私達。」

「コレで一件落着だね〜」

「………そう思っていたところに、まさかまさかの…ってわけで、第40話どうぞ……」

 

◆◆◆◆

 

「「「「「キャアアアアアッ!?」」」」」」

 

現状を把握した生徒達が悲鳴を上げる中、ドーパントに変貌した生徒………俺に見覚えがなく、制服が緑の普通科のものであるので、おそらく普通科で、俺とは別のクラスの誰か。彼女は高く跳躍したかと思うと、そのまま俺たちに……正確には葉月さんに向かってくる。

 

「…………ここで予感が当たるんじゃねえよ…っと!」

 

俺はハザードフィニッシュ風前蹴りで何とか撃墜したものの、変身前なのもあって大したダメージは入っていない。

 

「(いやいや………出来たら当たってほしくないんだよ………)」

 

俺は内心思うものの、ドーパントは尚も葉月さんに向かおうとする。

 

「止めろ………ッ!」

 

俺は文字通り身を使って止めるものの、変身前の体力と力では流石に敵わず。

 

「邪魔!どいて!」

 

の声とともに、思いっきり吹き飛ばされる。しかもステージからフロアに。

 

「ぐあっ……」

「圭人くん!」

 

……ったく、まさか本当に結ヶ丘の中に居たとは…………

俺がそう考える間にも、ドーパントは執拗に葉月さんを狙う。

俺はこの機に乗じて一度離れ、ライダーに変し………いや、チョット待って、確かベルト……

 

「(……返してもらってねぇ…!)」

 

そう。まだかのんが持ってる。

…………どうしようか、この状況!?

変身できないだろ、そんでもって俺は闘えてもボッコボコになる未来だろ………

……いや違う、ひとまず葉月さんだけでも逃がせれば良いんだ。だから俺がすべきなのは……

 

「なんとしても時間を稼ぐ………!」

 

俺は痛みを訴える体に鞭打って、ステージまで跳んだ。

その勢いで某獣電戦隊のレッドっぽいパンチを奴に繰り出す。

 

「オラっ!」

「圭人くん無茶しないで!」

「良いから逃げろ!巻き込まれるぞ!あと葉月さん!早く逃げて!」

「…は、はい……」

「ふざけるな!どけ!」

「どかねえっての…!」

 

俺はドーパントを抑え込みながら会話を交わしていたが、奴の尻尾を使った打撃で、再び吹き飛ばされる。

 

「………ぐあああああっ!?」

 

俺はきれいにぶっ飛ばされ、バスケットゴールの近くに落下した。

 

「ぐあ………っ!コレだ!」

 

俺はふと目に入った物を掴み、再び立ち上上がった。

俺の手に握られるのは、よくバスケットゴールを出すときにくるくるするその……よく分からん長い棒。ってわけで。

 

「今だけメタルじゃこの野郎!」

 

俺は両手で棒を振り回しながら、ドーパントに向かっていく。

 

「オラァっ!」

「ぐっ…邪魔っ!」

 

彼女は腕の刺突ユニットで俺を刺そうとしてくるが、俺はメタルシャフト的な感じで棒を振り、それを何とか振り払う。

 

「(気持ちだけだけど!)メタルブランディング!」

 

俺は動きだけをトレースしたメタルブランディングで、ドーパントに思いっきり打撃を食らわせる。

………だが。

 

「……流石に…無理か……」

 

俺のロッド……というより金属棒ではまともなダメージを与えることが出来ず、完全に防がれる。これがもしマスカレイドぐらいだったら、話は変わっていただろう。

 

「ふんっ!」

「おわああっ!?」

 

俺はまたまた吹き飛ばされるが、今度は何とか両足で着地する。

 

「くっそ……先にあんたからやってやる!」

「……やっべーやらかしたー……」

 

これ逃げられないパターンですわ。しかも周りに全校生徒居ますわ。皆逃げて!変身できない!あとベルト頂戴!変身できない!

俺はそう願いながらも、同じ学校の生徒が怪物になり、生徒会長を襲ったという現実に生徒はすくんで動けず、おそらく現状唯一対抗手段を持つ俺も色んな事情で闘えず、先生が全員集まっていたのもあって、唖然とした先生たちには警察を呼ぶという選択肢が失われたようだ。

…つまり、残された選択肢は一つ。

 

「(……まさか、一年間も経たずにこうなるとはな……)…かのん!ドライバーは持ってるか!?」

「え!?…持ってるけど……でもここじゃあ!」

 

皆に正体がバレる。そう言いたげなかのんを見ながら、急に飛びかかってきたドーパントに対処する。

 

「ラッ!もう時間がない!ぐあっ……早く!」

「でも…!」

「良いから!後のことはあと考える!今は今のことだ!」

「………っ!解った!」

 

かのんはそう言うと、ちょうど制服の内ポケットに入れていたらしいロストドライバーとビートメモリを、俺に投げてくる。

 

「来たっ……!」

 

俺はドーパントを無理やり押しのけて跳び、空中に舞うドライバーとメモリを掴み取る。

 

「よっしゃっ…そんでもって!」

 

俺はそう言いながらステージに着地し、ベルトを腰に装着する。久しぶりに握るメモリの感覚をどこか懐かしく思いながら、メモリを起動した。

 

「beat!」

 

そして俺は叫ぶ。

…………人々を守り救う、ヒーローに変わるために。

 

「……変身!

 

俺は同時にメモリをドライバーに差し込み、スロットを倒した。

 

「beat」

 

俺の周囲に風が立ち、同時に重低音が響く。

俺の顔には特徴的なラインが浮かび、瞬時に俺の体が赤くメタリックなものに変わる。

背中には警棒と指揮棒をあわせたかのようなロッドが備わるその姿は、俺が今まで隠していたもう一つの俺。

 

「……あんた……まさか……」

 

ドーパントが唖然とする中、俺はロッドを外し、高らかに叫んだ。

 

「ああ…そのとおりだ……俺がビート…………仮面ライダービートだ!

 

◆◆◆◆

sideかのん

 

「圭人くん……」

 

私は、皆がいる前で変身した圭人くんを、今まで感じたことのない感情で見ていた。きっと、ちぃちゃんと可可ちゃんも同じ気持ちだ。

 

「ちょ、ちょっとあんたたち……圭人が仮面ライダーで、そのベルトをかのんが持ってたって………知ってたの?あいつが仮面ライダーだって…」

「……うん。私達は、結ヶ丘がドーパント……ああいう怪物に襲われたときに知ったんだ。」

「……ってことは、私を助けてくれたのも、その結ヶ丘が襲われた時も、神津島の時も全部……あいつが1人で戦ってたって訳…?」

「…そうデス……圭人さんはいつもいつも1人で抱えて……」

 

私達はそう言いながらも、ただ黙って圭人くんを見つめることしか出来なかった。

 

◆◆◆◆

side圭人

 

久方ぶりの変身の感触を確かめた俺は背中からビートロッドを抜き、ドーパントと向き合った。

 

「……最初に言っておく。此処で変身解除して、メモリを渡してくれるなら戦いはしない。」

「うるさい!そもそもアンタ一回負けたじゃない!そんな奴に二度も負けない!」

「そうか……なら……………容赦はしない。二度目は負けないさ。」

 

俺はそう最後に言うと、そのままロッドを構えて飛びかかった。

 

「……ラッ!」

「うあぁああっ!」

 

まるであの時の様に、ロッドと角(ついてるのは腕)がぶつかり合い、 周囲に火花が散る。

今はドーパントが周囲を気にしていないため何とか周囲への被害は少ないが、このまま行くと戦闘の余波で他の生徒に影響が及びかねない。

俺はひとまず場所を変えるために、ベルトのマキシマムスロットにサイクロンメモリを差し込んだ。

 

「cyclone! maximum drive!」

「いよいしょおおおおおっ!」

 

両足の裏に風を発生させ、ジェットエンジンの様に加速する。

ロッドでドーパントを押し出しながら上まで跳び、奇跡的に開いていた窓から外に出る。

校庭まで着くと空中でドーパントを突き出し、俺はしっかりと着地する。

 

「さあ…………ミュージックスタートだ!」

 

俺は高らかに宣言すると、音波を背中で炸裂させ、その勢いで強く飛ぶ。

その勢いでドーパントに飛びかかり、ビートロッドを振り下ろす。

 

「オラっ!」

「ぬうううっ!」

 

それに対して奴は尻尾で対抗し、二つの武器はきれいに空中で衝突する。

空中で俺は後ろに跳び、奴は尻尾が後ろに下がる勢いで己も後ろに下がる。

 

「はぁっ!」

 

俺は一度着地し、再び上に飛び上がる。

 

「ocean!」

 

俺はオーシャンメモリを機動し、ロッドに差し込む。

 

「ocean! maximum drive!」

「アクアブラスター!」

 

適当に言った某太陽を抱く勇気ある者みたいな技名と同時に放たれた水流は、ドーパントの中央に命中し、その勢いでやつを吹き飛ばす。

 

「アアアアアアアッ!」

 

彼女は尻尾を地面に突き刺して耐えると、腕のブレードから毒性と思しき斬撃波を放つ。俺はそれを音波で自分を押し出して回避し、そこからドーパントに向かう。

すれ違いざまにロッドで打撃を繰り出し、彼女を再び大きく吹き飛ばす。

 

「ああああっ……なんで……私…一回勝ったはずなのに……」

「……なあ。なんで君は葉月さんを襲ってるんだ?」

「決まってるでしょ!?アイツのせいで私達の青春はぐちゃぐちゃになった!あんなヤツ……生きてたってしょうが無い!」

「……やっぱり、汚染されてるか………。君が勝てないのはそのせいだよ。憎しみじゃ人は強くなれない。誰かを守りたい、救いたい。誰かを思う善意が、真の強さになる。」

 

……此処ではない世界で戦う、仮面を被った英雄たちのように。

 

「うるさい……うるさいうるさいうるさい!」

 

彼女は狂ったかのように尻尾を振り回して俺にぶつけてくるが、俺はそれをアクロバティックめに回避する。

 

「……だからこそ……君を止める!」

 

俺は右手のロッドを投げナイフのように投擲、勢いよく彼女にぶつける。

 

「あああっ……」

 

俺は造ることに成功した一瞬の隙きを逃すまいと、右腰のスロットにビートメモリを腰のバックルから移し替える。

 

「beat! maximum drive!」

「はぁぁぁぁ………ハァッ!」

 

俺ははるか上空へと跳び、同時にスロットのスイッチを押し込む。

 

「ビート・ミュージックストライク!」

 

俺は急降下しながらの片足蹴り(ライダーキック)を、彼女に叩き込んだ。

 

「はぁぁぁぁぁっ!」

「あああああああああああっ!?」

 

俺の脚は彼女を吹き飛ばし、地面に落ちた彼女は爆発。

爆煙が晴れると、そこには倒れている彼女の影が。その側には、粉々に砕けたUSBメモリが落ちていた。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「後悔はしてないよ」
ついに決まる
「集まるでしょうか…?」
この6人の
「Song for All!」
最高の未来!

第41話 Sの本心/祈りは歌に
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