ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
一昨日から始まりましたね、にじよん あにめーしょん。
体感時間1分なんですけど気の所為ですかね()
まあとりあえず、新年二発目の本編どぞ。
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「‥前回、まさかまさかの結ヶ丘の生徒が変身したドーパントが葉月さんを襲いだした。」
「まさか、結ヶ丘の子がドーパントになっちゃうなんて‥」
「で、俺が生身でボッコボコにされたんだけど‥」
「変身しちゃったんだよね‥皆の前で。」
「本当に良かったのデスカ?」
「そんな心情描写あらすじ紹介でするわけ無いでしょうよ‥とりあえず、41話行っちゃって!」
◆◆◆◆
「…何とかなった、か………」
俺は独り言ち、ドライバーからメモリを抜いて変身を解除する。
後ろから足音が聞こえ、思わず振り向くと、そこには5人の見慣れた顔が。
「圭人くん……」
「……おう。終わったぞ。」
「……良かったの?本当に…」
「今更聞くなよな……あそこで変身しなかったら、今よりひどい状況になってた。後悔はしてないさ。」
「…そっか……」
かのんはそう言うと、一歩後ろに下がった。
代わりに進んできたのは、すみれと葉月さん……………………今まで、俺が仮面ライダーであることを知らなかった二人。
「……あんたが…仮面ライダーだったの?」
「…ああ。がっかりだろ?話題のヒーローがこんな平凡なやつで。」
「…そんな訳ない。圭人がいたから、私は今ここにいる。」
「…そんな大層なことした覚えねーよ…」
「忘れたとは言わせないわよ。あのストーカーと一緒に私をぶっ飛ばしといて……」
…あらぁ…覚えてたかぁ……
「私も同じです。彼女に襲われたとき、貴方が助けてくれたから、こうして生きていられる…」
「あー、まあ…そうだね…」
…慣れねえなぁ…基本正体明かさずにやってたから…
「あーそれから………彼女なんだけど、通報は少し待ってくれないか?」
「え…?」
「急に何言い出すのよ?学生とは言え、したことは普通にアウトよ?」
動揺する彼女らを一瞥してから、俺は再度倒れる彼女を見つめた。
……二人の主張は最もだ。ドーパントとなって葉月さんを二度も襲った。この点だけ見れば、どう考えても有罪だ。
………だが、俺の中に秘める前世の記憶が、脳を突くかのように違和感を主張する。
仮面ライダーダブル本編でガイアメモリをばらまいた組織、ミュージアム。
彼らは舞台である風都を実験場にこそしていたが、未成年者にはメモリを販売しないというルールは設けていた。
それが破られたのは、バード・ドーパントの時だけ。
そしてあのときは純粋なメモリ販売ではなく、未成年者がメモリを使用した際の影響を計測するという、いわば実験とでも言う目的のためにメモリを渡した。
つまり。今回の事件も、今までの事件の裏側で蠢いている何者か…俺が勝手に古文の男と呼んでいるあいつが、彼女を利用したのではないか。
「……おそらくなんだけど、彼女も利用された立場なんだと思う。怪物になるためのメモリに精神を汚染されて、葉月さんへの負の感情を増幅されたんだ。」
「つまり、私のせい…?」
「そういうわけじゃないさ、彼女を怪物にしたのはメモリを渡した奴のせいだ。人が誰しも持つ感情を利用して、何の罪もない人に罪を着せて……勿論、尊重するのは襲われた葉月さんの意思だ。でも、できれば彼女を警察に引き渡すのは文化祭後にしておきたい。」
「……解りました。貴方に助けてくれた恩を返すためなら、このぐらい簡単です。」
「…ありがとう。」
「じゃあ、あの子はどうするの?放って置いても良かったの?」
「ああ、もうメモリは壊したからな。とりあえず保健室にでも運ぼう。理事長には俺が言っとくから、彼女を頼む。」
「オッケー。理事長には何ていうの?」
「……言うと言うよりやる…かな……」
「何をです?」
「土下座」
「「…ええ…?」」
◆◆◆◆
…で。
「…ホントお願いします……今ここで連れてっちゃうと色々まずいんです……」
現在理事長室にて、先程まであんな強気発言をしていたとは思えないレベルで萎縮している人が1人。
そして、それを唖然と見つめる人が1人。
「…木島くん………そこまでやるのね…」
「その…彼女もある意味被害者なんです……………ここでポリスメンにどうぞしちゃうと…………………表向きには彼女1人が起こした事件で終わっちゃうんです……」
「……わかりました…。貴方が仮面ライダーだったのなら、あのときに学校を救ってくれたのは貴方だったのでしょう?理事長として、貴方への恩を返すためにも。」
「ありがとうございます…………それはそれとして………口調…変わってません?」
「ん?………ああ、普段はこういう口調なの。前は理事長としてああいう口調で話してたけど、ちょっと驚きすぎちゃって素が、ね。」
「な、なるほど……」
へぇー…理事長の素……知って嬉しいような…そうでもないような……
俺はひとまずJapanese土下座を解除し、再度理事長に向き直る。
「それにしても……………まさか貴方が仮面ライダーだったとはね…………」
「あー……すいません、今まで黙ってて。」
「別に責めてないわよ、そうそう言えることじゃないしね……それに、貴方のおかげで救われた人は多いはずよ。」
「…まあ、俺としてもその方がありがたいですけどね…………そういえば、一学期に結ヶ丘を襲ったドーパント………あの怪物って、今どうなってるんですか?」
「ああ、それなんだけど……一ヶ月ぐらい前に、警察から連絡が来たの。正式に、あの男を起訴するって。」
「…それで、あのUSBメモリを渡した男については…?」
「それは…………大っぴらに公表して、向こうを下手に刺激するのは避けたいみたい。表向きには男一人の犯行ってことにして、怪物関係のことも伏せるって事になったみたい。被害を受けた私達学校側にも、理解してほしい、って…」
「なるほど………今日の事件は、現状校内でとどまってます。生徒も全員、体育館で待機中ですし。………今日は、保護者連絡だけでとどめて、このことは一切口外禁止…にすれば、なんとか耐えられるんじゃ……」
「そうね……ただ、このことを知ったら、保護者の方々がどうするか…」
「…そうですよね………表向きには、以前のような外部犯によるもの…にするしかないんじゃ…」
「…それが最善でしょうね……とりあえず、あとのことは任せといて。あの子も、できるだけ情報漏れないようにどうにかするから。」
「…すいません、何から何まで……お願いします。」
「良いのよ、それも私の仕事だしね。それで………そこでじーっとしてる二人はどういう要件?」
「「あっ…」」
「…なんだ、二人ともいたのかよ。」
そう言う俺と理事長の視線の先には、ドア越しにこちらを伺うかのんと葉月さんの姿があった。
「えーっと………葉月さんのお母さんのことについて、知りたくて……」
「なんだ、そのことね。」
そう言って理事長が取り出したのは、二つものそこそこ大きな段ボール。
「はい。コレが神宮音楽学校のアイドル部の活動記録よ。」
「…理事長は知っていたんですよね?お母様が、スクールアイドル活動をしていたこと。」
「まあね。あの時の私は応援する側だったけど。木島くんみたいにね?」
「………どうして言ってくれなかったんですか?」
まあ確かに。理事長がもう少し早く真実を言っていれば、ここまで自体が拗れることもなかったろうに………
「責めないでよ、何も言わないでほしいって、ただあの子が自分で決めるのを見守っていてほしいって。」
なるほどねえ、葉月さんのお母さんに頼まれてた、と………あのいきなり学校の危機に陥っている点については…
「ハァー、全く迷惑ったらありゃしない…」
………なんだかんだ嬉しそうなのは…気の所為…ってことにしておこう。
「ところで…」
「その口調は…」
「あー、いつもは隠してるけど素はこんな感じなの。」
…さっきも見たような会話だな、オイ。
「解ったら行く!学園祭の準備!」
「「ハイィィ!失礼します!」」
そう言い残すと、二人は慌てて去っていった。
「…木島くん、きみも行っていいのよ?」
「…し、失礼しました……」
あークロックアップ使いてーなー!
◆◆◆◆
で、俺たちが試しに中庭まで行ってみると。
そこには、音楽科と普通科の生徒が協力して、俺たちスクールアイドル同好会のステージを作っていてくれていた。
「わぁ…!」
葉月さんが思わず感嘆の声を漏らすと、横に立っていた俺たちも思わず笑みを浮かべる。
「これは…スクールアイドルの?」
「うん!皆んなで作ってる、学園祭のステージ。」
「皆んなで…」
「…ねえ、葉月さん。」
「…?」
「…大切な、話があるの。」
そう言うと、かのんは葉月さんを連れて校舎前に向かった。
そこで待っていた可可、千砂都、すみれともに並び、状況を掴みきれていない葉月さんと5人で向かい合う。
周りには何事かと……いや、この状況を理解して、その結末を見守っている他の生徒達が少し離れて立っている。
かのんは、葉月さんに向き直ると口を開いた。
「葉月さん。………ううん、恋ちゃん! いっしょに、スクールアイドル活動、始めませんか?」
かのんは、葉月さんに問いかけるように、そして信じるように手を伸ばした。
葉月さんは、その手を見ながらもこう答えた。
「……今まで澁谷さんたちの邪魔をし続けてしまった私に、そのような資格は…」
「私、恋ちゃんと一緒にスクールアイドルとして歌いたい。この学校のために……いや、この場所で作られた、たくさんの思いのために!」
かのんの言葉を聞いても尚、葉月さんは迷う素振りを見せた。
だが、それもある意味自然ではあるのだ。葉月さんの抱えていたものが大きく、重いものであったとは言え、今まで俺たちと……言ってしまえば敵対していたのは事実なのだ。
そんな自分が、今更スクールアイドルになって良いのか。それはあまりにも、自分に都合が良すぎるのではないか……
……だが、今までなんてどうでもいい。俺達からすれば、大切なのは今だ。これから待っている未来だ。
……そしてそれは、ここにいる全員………………かのんは勿論、千砂都、すみれ、可可も全く同じだ。
「大丈夫!できるよ!」
「素直じゃない子ね!」
「私達はいつでもファインファインですよ!」
「スクールアイドルに、資格も何も関係ないっての!」
俺たちの言葉を受けた葉月さんの目に、一粒の光が溢れた。
それを彼女が拭うと同時に。
───彼女の背中を押すように、優しい風が吹いた。
葉月さんの後ろに居た1人の女性は、俺の幻覚か………はたまた、誰かの強い記憶か。
それに導かれるように、葉月さんはかのんの手を握った。
「さあ!みんなで学園祭の準備、始めるよー!」
真っ先に宣言した千砂都の声に、5人どころか何十人揃って叫んだ。
「「「「「おー!」」」」」
◆◆◆◆
俺たちはその後、学園祭の設営は皆んなに任せて、ひたすらにステージに向けての練習に励んだ。
そこで俺たちを驚かせたのは、葉月さんの途轍もない実力だった。
「スゴデス!レンレ〜ン!さすがフィギュアスケートをやっていただけあります!グソクムシとは大違いデス!」
「だからその名前で呼ぶなって!」
「流そっか?」
「やめろ!」
あら残念。あれちゃんとウェブドライブとスマホ本体とパソコンに保存してあるのに。
「…嬉しい……」
葉月さんが思わず呟くと、それに反応した千砂都が
「でも、ほんとに恋ちゃんはすごいよ!入ったばかりなのに、むしろ皆んなを引っ張って行けるぐらい!」
「いえ、そんな……」
うーん。この謙虚さ。育ちの良さが実感できるという。うん。しゅごい。
「…そうだ、恋ちゃん」
今まで黙っていたかのんが、不意に口を開いた。
「センター、やってみない?」
「え?」
「この学校で初めての文化祭だよ?」
「それはそうですが……」
まあ、葉月さん本人からすれば新参者とも言える自分がいきなりセンターなんて……って感じだろう。
でも、当人以外からすれば……
「それに、私が歌ってほしいんだ。恋ちゃんに。」
「私も賛成かな。」
「可可もいいと思いマス!」
「私はセンターをやるのは、もっと大きなステージって決めているから。」
「俺も勿論賛成だぞー」
ってなわけで、葉月さん、逃げ場はないですぜ。
「それにしても……」
センターを受け入れた様子の葉月さんは、そのまま屋上の端まで歩いていくと、中庭をじっと見つめた。
「…みんな、頑張ってるね」
「こんな遅くまで………」
「学校を盛り上げたいんだよ。」
「自分たちで作っていくんだって、皆んな言ってたもん。」
「…………入学希望者、増えるでしょうか………?」
葉月さんが不安げに呟くと、かのんは不安さと自信が入り混じった声を出した。
「正直言うと、わからない……でも、やるしかない。信じるしか無い。」
「…強いのですね、かのんさんは…」
「そんなことないよ。……私ね、ただ…始まりの瞬間が好きなの。」
「えっ?」
葉月さんは疑問符を頭に浮かべるものの、かのんはふと思い出したかのように、
「あっ、そうだ!」
そう言ったかのんは、不意に人差し指と中指を伸ばした状態で……つまり右手でピースを作ると、屋上の中央で前に出した。
「……何です?」
葉月さんがぽかんとしている中、再びかのんが言った。
「折角だから、やってみようと思って!」
……な に を ?
「うわあぁぁぁっ!もしかして!やります!可可、夢見ていマシタ〜!」
なんで知っている!?どこ情報!?地球の本棚使えたりする!?
そう思う中、可可も同じ様に腕を伸ばすとかのんの横に添える。
他の三人も同じようにしてみる中、千砂都が言った。
「ういっす、じゃ駄目なの?」
「スクールアイドルですカラ!」
なるほどねえ…
「圭人くん?ほら早く!」
「あり?コレ俺も参加するパターンのやーつ?」
「そりゃそうでしょ、あんたも部員なんだし。」
「そうですよ、圭人さんが居なかったら、私達が揃うことはなかったかもしれないんです。」
「そうそう!」
そこまで言うなら行ってやるしか無いじゃないの。うん。……でも俺ステージ立たないんだけどなぁ…
「はいはい。んじゃ、最初の諸々は任せますよっと。」
「オッケー!」
俺たちが作り上げたのは、定番の5つの棘がある星ではなく、6つのとんがりを持つ星。
その輝きを感じながら、かのんが高らかに言った。
「この学校を、歌で結んでいこう!」
◆◆◆◆
そして迎えた、学園祭当日。
誰も見ることのないステージ裏では、5+1人が、1つの小さな、だがこの世で一番輝いていると思える星を描いていた。
そして、加入した順+αの順に叫ぶ。
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
そして互いに方を寄せ合い、最初の少女が叫ぶ。
「結ヶ丘スクールアイドル部!Song for me! Song for you!」
そして、6人の声と意思が、一つとなった。
「「「「「「Song for all!」」」」」」
そして、始まる。
この学校全員の、祈りを込めた歌を。
そう出会った日 感じてた
叶えたい気持ち膨らんでゆく
今まで、校外のファンが見たことのない少女から始まったこの曲は、純白の衣装に身を包んだ5人の少女が歌い、踊る、純粋な心を映した曲。
消えないように 震えながら君が 握りしめてたもの一緒に守るよ
人が心に宿す光を集めたような、希望の歌。
朝の眩しい日差しも
突然の通り雨も
すぐ側で 笑い合うだけで
かけがえない瞬間になる
その胸にいだいてる熱い想い
五線譜のうえ 結んで 青い空響かせるの
君にはもう涙は似合わないよ
みんなで行こう 信じ続けよう
どんなときでも勇気をくれる wish song
祈り、希望、夢。人が未来に進むための力を込めた声が、音が、この世界に響き渡る。
いつの日か聞いた希望のメロディが
すばらしい今をつくったの
抱きしめて連れてゆこう
五線譜のうえ
結び合わせた 未来は 光に満ち溢れてる
君にはそう笑顔が一番だよ
みんなで行こう
信じ続けよう
信じ抜けば、希望を捨てなければ、望みは叶う。
そのために、力をくれる歌。
どんなときでも、勇気をくれるwish song
歌を終えた5人の少女は横に並ぶと、真ん中に立つ少女の声を始まりとして、高らかに叫んだ。
「私達は、結ヶ丘高等学校の────」
◆◆◆◆
side???
「…またしても、仮面ライダーに出し抜かれた…と。」
「申し訳ございません…」
「いや、今回提案したのは僕だ。責任は僕自身にもある。それよりも、だ。」
「は………今回の仮面ライダーとドーパントの戦闘ですが、仮面ライダーの外部からの侵入は確認できませんでした。」
「ほう……だが、体育館からはライダーとドーパントが同時に出てきた…と。」
「はい。このことからおそらく…」
「ああ。今回で決定的となった。前々からあの二人を助けたり、神津島に現れたりと予兆はあったが……
…………仮面ライダーは、結ヶ丘の中にいる。」
ってことで、今回はこれで終わりです。
次回からは原作九話、一期の終盤………
………じゃないんだなぁ、これが。
いろんなわけでオリジナル回ぶっこむ事となりました。
何がどうしてそうなったかは次回以降の話が終わったら話しますので…
今はついてきてください‥お願いだから…
…ってことで、その次回予告どうぞ。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「なんでまたここに…!」
再び起こった悲劇
「…やはりそうか…」
陰謀が動き出す
「…まさか……」
影は、光と対を成す。
第42話 Bの消失/標的は誰