ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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どもどもです。今月ラストの更新です。
2023年も12分の1が終わるとかなんか信じられないですね…
…まあ、今週のにじよんが良かったとだけ残しときます。


Bの消失/覚悟と涙

前回のラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回、冷静に現状を把握した……いや、してしまった俺たち。俺は家に帰り、対抗するために新たなメモリを二本製造する。」

「それが、朝見たヒートメモリとブーストメモリ……ってこと?」

「そゆこと。まあ、それはまだ試運転すらできてないんだけど…それはまあ、今回の第44話で!」

 

◆◆◆◆

 

「………遅刻じゃなくて良かったぜ……」

「ホントだよ……次の教科ぐらい確認してから寝てよね?」

「ヘイヘイ。…ま、次は数学だし着替えるだけだし。………今更だけどさ、俺一人のために男子更衣室作ってくれてるのなんか申し訳ないな……」

「……ま、まあ、来年男の子も入ってくるかもしれないから……」

「……俺、最悪トイレの個室とかでも良いんだけど……ってか先生も男居ないでしょ?男子何とかって付く施設全部俺しか使ってないのか………」

「あー…確かにそうだよね………っと、もう始まっちゃう…じゃあ後で。」

「うーい」

 

そして俺と女子組は一度別れた後、無事に更衣を着替えた後に教室で再度合流。

再び授業が始まったわけだが、なんということでしょう、びっくりするほど眠たい。まあびっくりするというかそりゃそうだろというか、そりゃ徹夜したんだからそうだろう。

 

「……また可可寝てるし………」

 

まああいつはなんというか…うん。いいや。起きたら一瞬で状況把握できるし。

前世の記憶を持たない中学時代の俺だと、こういう眠い授業だと『あーテロリストとか急に襲撃してこねーかな−』とか思ってたりしてたが、今では全く笑えない。何ならいま来てもおかしくない。ああいうのは起きないからこそ想像できるのに。今の中学生とか小学生とかどうしてんだろう。

まあそれは置いといて、流石に個々で爆睡ルートは授業評価急降下まっしぐらなので、とりあえずは真面目に授業を受けておく。

…………フリじゃないからね?

 

◆◆◆◆

 

あの後授業を無事に乗り切り、更に続いた3,4限目も無事クリアした俺は、昼休みの昼食という学生唯一の癒やしと言っても良い時間を堪能していた。

 

「あー…………ここの購買誰が作ってんだろ………」

「さあ………ってかよく食べるね圭人くん……」

「コレでも男子高校生なのでね……食欲は人並みにあるさ。」

「意識してなかったけど、そういえばあんた男だったわね。」

「君は俺を今まで何だと思ってたの?というかこの学校俺しか男子居ねえんだから嫌でも考えるでしょうよ…」

「なんというか、あんたがもう馴染んじゃってるのよね。」

「まあ俺もなれてるしなー………」

 

わかりやすく平凡な学校生活────男女比は除いて───が繰り広げられる教室だが、そんな中にいる俺の思考の半分はに校舎の外に向けられている。

前のマスカレイド事件から早くも2日、俺たちの暮らしは平穏を取り戻しているが、それがいつ壊れるかわからない状況に変わりはないのだ。

 

「………明日は弁当にしよ……」

「お金なくなった?」

「絶賛金欠……」

「あらぁ……」

 

……バイト探すかなぁ………

 

◆◆◆◆

 

癒やしの昼休みが終わりを告げ、俺たちは再び教室で午後の授業という苦しみを絶賛味わっている。寝たい。眠たい。帰りたい。

まあそんな願いも叶うはずもなく、授業はただただ続いていく。外で体育中の生徒の明るく高めの声が羨ましい。俺もそんな声上げてえよ!

…………いやまって、あの声高いのは高いけど明るいっていうか………

 

「……悲鳴っぽくね…?」

「木島君?どしたの?」

「ああいや、なんか外から悲鳴っぽいのが聞こえて…」

「あー…今体育だし、なんか倒れたりしたんじゃない?」

「まあそうだと良いんですけど…」

 

と、俺がそこまで行った時。

…………世界が震え、地面が揺れた。

 

「ちょ何何何!?」

「み、みんな!一旦机の下に!地震かもコレ!」

「わ、わかりました!」

 

突如起きた揺れでパニック寸前となるが、今までそれ以上の厄災が起きていたので比較的冷静に机の下に潜り込む。

……俺以外は。

 

「……っ!?先生コレ地震じゃない!なにか向こうに見える!」

「え!?よそのクラスの子じゃなくて!?」

「シルエットが人間のそれじゃない!ちょっと見てきます!」

「あちょっと木島君!」

 

俺は先生の声をどっかにポイ捨てして、教室をダッシュで駆け出るとそのまま階段を駆け下り、靴をババッと履き替えて外に出た。

そして、声が聞こえた方であるグラウンドまで全力疾走で駆け抜けた。

 

「っ!?ファンタジー・ドーパント!?」

 

俺の目の前に立っていたのは、以前戦った幻想の記憶を宿す、地球の記憶をドーピングした者(ドーパント)……ファンタジー・ドーパント。

以前倒したはず…ではあるが、メモリはある程度量産可能だ。リソースを回せば、あのクラスのメモリを採精製することも可能だろう。

誰が変身しているかは不明だが、少なくとも目的は俺かここのどちらかだろう。

俺が狙われているのであれば、表舞台に出るのは避けるべきかもしれないが………

 

「止めないとな…!」

 

あそこで悲鳴を上げる人々を見捨てるのは、流石にできない。

俺は制服の内ポケットにあったドライバーとメモリを取り出しながら駆け出すとロストドライバーを腰に装着、メモリを構えて起動した。

 

「beat!」

「変身!」

「beat!」

 

走りながら突風を纏った俺は仮面ライダーの姿へと変わり、そこから高く跳躍して生徒を襲うドーパントへと簡易ライダーキックを食らわせた。

 

「オラッ!」

「ぐなっ………仮面ライダー……やっときたか……」

「やっと…?……まあいい、うじうじ考えんのは後だ。みんな逃げろ!このままじゃ巻き込まれる!」

「わ、解った!」

 

周りにいた生徒たちが逃げるのをドーパントが待ってくれるはずもなく、俺とやつは戦闘を開始した。

 

「おらよっ!」

「ふぬっ!」

 

俺のロッドとやつの長剣がぶつかりあい、接点から火花が散る。

やつはそのまま背後に光弾をいくつか生成すると、それを湾曲した軌道で俺へと放つ。

 

「あっぶね!?」

 

俺は体をのけぞらせてそれを回避し、そのままやつの股をくぐり背後に回る。

 

「ハァッ!」

 

振り向きながらビートロッドで一太刀浴びせるが、やつはそれを後ろに設置したバリアで防ぎ、カウンターでソニックウェーブを放つ。

 

「うおぉぉおぉぉっ!?」

 

その衝撃で俺は数メートル吹き飛ぶものの、音波を地面に浴びせた反動で、何とか着地する。

 

「ったく、似たような技使いやがって!だったら新曲だ!」

 

俺は新しい赤いメモリを取り出すと起動し、ビートロッドのスロットへと差し込んだ。

 

「heat!」

「heat! maximum drive!」

「ハァァァァァァッ!」

 

ヒートメモリの効果で炎を纏ったビートロッドを俺は振るうと、正面に突き出して炎の奔流をやつに流し込む。

バリアでやつは防ごうとしたが、炎は不定形、バリアの横を縫って進み、やつに一部とはいえ命中する。

 

「ぐおおおっ!」

 

やつはそのダメージでバリアの維持を放棄し、手に白い光を発生させてその焼かれた場所に添えようと………おそらく、回復しようとしている。

 

「させねえっての!」

 

そうはさせまいと、俺は跳躍と同時に音波を炸裂させ更に高く跳び、光が体に染み渡ろうとしている奴に向けて、思い切りロッドを振り下ろす。

 

「っ!ぬぁっ!」

 

それに気づき、頭上に向けて矢の形をした炎をやつは飛ばしてくるが、俺はそれを体を捻って回避すると、そのままロッドで一撃を食らわせる。

 

「ぐあっ……」

 

一度怯んだあいつに向かい、俺はひたすらにロッドで連撃を食らわす。

 

「らっ!はっ!オラッ!」

「ぐはっ!?」

 

やつが体制を崩した一瞬の隙を突いてビルダーメモリをロッドに装填し、トリガーを引く。

 

「builder! maximum drive!」

「らあああああああああああっ!」

 

創造の前には破壊から、俺はロッドにドリル状のエネルギーを纏わせると、そのまま奴に突き立てた。

 

「ぐあアアアアアアアアアアアアアアあああっ!?」

 

体に多大なダメージを負った奴はふらつき、疲労困憊。俺は回復されるのを防ぐため、一気にかたをつけることにした。

 

「終わりだ!」

「beat! maximum drive!」

 

ビートメモリをバックルからマキシマムスロットに移し替えた俺は少し溜めた後高く跳躍、叫ぶとともにスロットのボタンを押し込んだ。

 

「ビート・ミュージックストライク!」

 

俺は音波で押し出された体を飛び蹴りの体勢へと変え、そのままドーパントの体に足を突き立てた。

 

「アアアアアアアアアアあああっ!?」

 

俺の音波とエネルギーが込められたキックを受けたドーパントは、そのまま爆発。

……後には、砕けた化石のようなUSBメモリと1人の男が残った。

俺はそのメモリを拾いに、彼に数歩近づいた時。

…………不意に風切り音がしたかと思うと、俺の正面を誰かが横切った。

 

「うわっ!?」

 

横切ったと先程は表現したが、それでは少し足りない。正確には、俺の目の前を───飛び去った。

その影が消えると、俺の目の前からはもうひとりの男の影も消えていた。

 

「何だ…今の………」

 

思わず呟いた俺の後ろでは、グラウンドが見るも無惨な姿に変わっていた。

 

◆◆◆◆

 

「…これで、4度目………」

 

教室に戻った俺は、先生の休校と授業再開までのことを脳の半分で聞きながら、もう半分で今回の事件を考えていた。

あのドーパントは、俺が来た時やっときたか、と言っていた。つまり、奴は俺を待っていたということになる。

そして、俺を待つのに選んだのが結ヶ丘の襲撃………つまり、俺を呼ぶには結ヶ丘に損害を、もっと言えば、結ヶ丘の生徒や先生を狙えば、俺はかならず来ると踏んでいるのだろう。

確かに、俺の周りの人々が傷つくのは俺だって嫌だし、助けられるなら助けたい。

…だが、それが俺のせいで起きているとなると、俺はどうすれば………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………あんまりしたくなかったけど…………こうも言ってられない状況、か…。

 

◆◆◆◆

sideかのん

 

あの事件から数日立って、学校が再開した日。

教室に行くと、可可ちゃん、ちぃちゃん、すみれちゃんを始めとした、いつものみんなが居た。

ただ……

 

「……あれ?圭人くん来てないんだ…」

「え?かのんも聞いてないの?」

「うん、特に連絡はなかったと思うけど…………体でも壊したのかな……?」

「まあ、今までだいぶ無茶してたからあり得るかも…後で圭人くんの家寄ってみよっか。」

「そだね。もし連絡もできない状態とかだったら大変だし。」

 

……………この時の私達は、この先に待っていることを微塵も想像していなかった。

私達が話すうちに先生が教室に入ってきて、朝のHRが始まった。

 

「えー……まず、皆さんに言わなければならないことがあります。」

 

私は………いや、きっとみんなも、このときは『話ってなんだろ?』ぐらいにしか思ってなかった。

………でも次の一言で、私達の心は真っ黒に染まった。

 

「……このクラスの、木島圭人さんが………退学することとなりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………え……?」




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「圭人くん…なんで…」
少女が負う傷は
「皆だけでも」
一人の少年の
「これしか……これしかないんだよぉぉぉっ!」
傷を増やす。

第45話 Bの消失/さよなら、我が親友よ。
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