ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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どうも。ふとマイページを見たらこの小説に評価10がついてて舞い上がった人です。
ありがとう!
一言付きの感想転生嫌いのひとのよくわからないやつしかなかったの!ありがとう!
ってわけで本編どうぞ!


Bの消失/さよなら、我が親友よ

「圭人くんが………退学………?…せ…先生!なんでですか!?圭人くんがなにかしたんですか!?」

「いえ、そういうわけでは……」

「じゃあなんで辞めてるんですか!?」

「ですから…それを今から……」

 

私とちぃちゃんが声を荒げる中、先生はあくまでも冷静に……でも、動揺を隠しきれない声色で話し始めた。

 

「以前の事件……体育中の生徒が襲われた事件の翌日、彼は学校に退学届を提出したのです。……『自分が居ては、結ヶ丘は永遠に戦いに巻き込まれる』、と…………」

「そんな……」

 

可可ちゃんが驚きの声を上げる中、先生は続けた。

 

「……彼の意思を理事長は受け入れ、退学届を受理したようですが……」

 

本心は、直接会った理事長と、当人に聞くしか無いと、先生はやるせない表情で言った。

 

「圭人くん………なんで………」

 

◆◆◆◆

 

「理事長先生!圭人くんが辞めたって……」

「やっぱり来たわね、しかも全員揃って…。」

 

私たちはなにか知ってるかもしれないと思って恋ちゃんに聞いてみたけど、恋ちゃんもそれ自体が初耳だったらしくてひどく動揺し、全員揃って理事長先生を問い詰めることにした。

 

「なんで……なんで圭人さんはそんなことを……」

 

恋ちゃんが唖然とした声を上げる中、理事長先生は言った。

 

「……あの子、退学届を持ってきた時に言ってたわ。自分がこのまま残っていれば、この学校が危険にさらされ続けることになる。そのせいで、皆んなの日常が奪われるのは、俺の望むところじゃない、って………私だって止めたかったわ、でも………あの木島くんは、止められるような雰囲気じゃなかった。」

 

……圭人くん………なんで居なくなったの………日常を守るためって…圭人くんが居ないんじゃあ………

 

「…バカ………」

「……なんで……なんでいつも1人で抱え込むのデス!」

「ほんと……あいつはほんとにバカなのに……なんでヒーローなんか…」

「そうだよ………1人で何でもできるわけじゃないのに……周りのことばかり考えて……」

「でも……それが圭人さんなんです……あのときの私でさえも、身を投げだしてまで助けようとしてくれる…」

「そうだね……それが圭人くんのいいところ……」

「でも……だからって……」

 

私達が涙と声を漏らす中、理事長先生が言った。

 

「……彼が辞めた後の動向は、私達もわかってないわ。ただ…もしかしたらあなた達なら、なにか言ってくれるかも。」

「………はい。何ができるかわからないけど……圭人くんを、1人にしたくない。」

「うん。絶対に連れ戻す。圭人くん、1人で居たんじゃ……いつか壊れちゃう。」

 

私達は思った。………そして願った。

……圭人くんと、また一緒に学校で過ごしたい、と。

 

◆◆◆◆

side圭人

 

俺が結ヶ丘を辞めてから数日。

俺は世間的にはニートになっているので、とりあえずバイトを探し、フリーターの身分となった。

 

「……腹減ってるときに飲食店のバイトはきついな……」

 

流石にバイト先まであいつらが攻めてくることはない…と信じつつ、ひたすらに職務に勤しむ。

 

「あー木島くん、今日もうシフト終わりだから上がっていいよー」

「あ、はい。お疲れさまです…」

 

会話能力がギリ残っている状況でバイト先から私服に着替えて出ると、外はまだ明るかった。

 

「……昼飯食って帰るかぁ……」

 

バイト先で食べても良かったが、もう出てしまったし今更戻る気にもなれない。適当なとこで飯を済ませようと思い、自分の懐と相性のいい店を探す。

…………こうしていると、前に友人たちと教室で食べていた頃が懐かしく思えるが、今さら懐かしんだってしょうが無い。

 

「どうせもう会わないしなー……」

 

と、なんとなしに呟いた時。

 

「…圭人くん!」

「……おっとぉ…?」

 

…何故か、聞こえるわけのない声が聞こえた。

 

「平日にサボる生徒会長とその側近ってどうなのよ……久しぶりだな。」

「圭人くん……なんで結ヶ丘を辞めたの!?」

 

俺の目の前に現れた五人………結ヶ丘高校スクールアイドル部のメンバーで中央に立つ少女………俺の幼馴染である澁谷かのんの問に、俺は答えた。

 

「……平日の真っ昼間にいる辺り、事情は理事長から聞いたろ?………そのとおりだよ、これ以上結ヶ丘を……お前たちを巻き込むわけには行かない………」

「なんでよ!圭人くん…私達巻き込まれたなんて!」

「そうだよ!巻き込まれたなんて思ってない!別にやめることなんか…」

「そうじゃないんだ………俺が嫌なんだ……」

「圭人くん………?」

「………ごめん…みんな…。……皆だけでも………」

 

………生きてくれ。

俺はそう言い残し、逃げるようにその場を立ち去った。

 

「圭人くん……」

 

後ろから、聞いたことのない声色の、よく知る声が聞こえたとしても。

 

◆◆◆◆

 

旧友たちから離れ、適当に市街地で食事をさっと済ませたころ。

俺は特にすることもなく、かといって家に帰れば彼女らが待ち構えている気がしたのでそうすることもできずと言った状況で、宛もなく街を歩いていた。

 

「…最悪今日はネカフェにでも泊まるか……」

 

俺がそうつぶやきながら適当に歩いていると。

 

「フンッ!」

「おわっ!?」

 

…俺の真横から、少し焼けた褐色の拳が飛んできた。

 

「何だよ……またか!?」

 

俺が思わずそちらを向くと、今度は同色の足が振り回される。

 

「なんなんだよお前!?」

 

俺がしっかりと文句を言っておくものの、目の前の……多分男は俺を殴り、蹴り続ける。

 

「ちょ…まって……どういう状況……ぐあっ!?」

 

俺はきれいに一撃を腹に入れられ、近くの…空き地…かな。に飛ばされた。

 

「いった……おい!お前なんなんだよ!」

 

その声に奴は声を返すこと無く………いやまて、奴だけじゃない。

 

「…二人……?誰だお前ら!」

 

褐色の肌で細身な先程の男の横に、肌が白く、コレまた体の細い男がもう一人。どちらもスーツ姿だが、それはどこか清潔感や丁寧さではなく恐怖を感じさせるものとして機能していた。

 

「……我々も無益な損害は与えたくは無いが……あの方のためだ。貴様には消えてもらう。」

「……ええ。君のような存在が、主にとって最も障害となるようでしてね。」

「…何言ってやがる…何者だお前たち!」

「すぐに分かるさ。」

 

彼らはそう言うと、手につけた手袋を外し、褐色の男は左手、色白の男は右手を持ち上げ………

 

「なっ……まさかお前ら…!」

 

俺の問いに答えたのは、彼らが手に持つ、計二本のUSBメモリだった。

 

「beetle!」

「stag beetle!」

 

奴らはそのメモリを握ると、握る手と反対側の手の平に、そのメモリを差し込んだ。

彼らの体を琥珀色の粘性の液体……樹液のようなものが包むと、それは特定の形で硬質化、一瞬縮まったかと思うと弾け跳び、彼らの体を異形のモノへと変えた。

片側の、肌が褐色の力強さを感じさせる男だった物が変貌したのは、黒鉄色の巨大な角を持つ怪物に。

もう片側の、知性を感じさせる色白の男は、白銀色で大顎を持つモノへと姿を変えた。

彼らを簡単に表すならば、昆虫界の二大王者………カブトムシとクワガタ。

 

「ドーパント………お前ら、あの男と関係でもあんのか!」

 

俺の問にもう答える気は無い様で、ビートル・ドーパントはカブトムシの角のような長槍、スタッグビートル・ドーパントはガタックダブルカリバーのような曲刀を構え、俺へと向かってくる。

 

「っ!?変身!」

「beat!」

 

俺はとっさに変身し、ロッドを抜いて臨戦態勢をとった。

 

「ハァッ!」

 

◆◆◆◆

 

「オラッ!」

「シッ!」

 

俺がビートル・ドーパントにロッドを思い切り振り下ろすも、奴はそれを長槍の持ち手半ばで防いで弾き飛ばし、横薙ぎに俺を斬りつける。

 

「ぐあっ………まだまだァ!」

 

俺は再度奴に飛びかかろうとするも、横から飛び出した二本の曲刀によって行く手を阻まれる。

 

「くっそ……らっ!」

「シャッ!」

 

俺はクワガタの方と切り結ぶものの、曲刀の片割れをロッドで防いだ瞬間にもう片方で腹を斬られ、思わず後ずさる。

 

「ぐはっ…………くっそ……オラッ!」

「cyclone! maximum drive!」

 

俺はサイクロンメモリをビートロッドに装填すると、奴らに向けて振るい、大竜巻をぶつける。

奴らはそれに巻き込まれ、上空遥か彼方まで吹きと…………

………ばない!?

 

「なっ…飛びやがった…!」

 

奴らは空中に数メートル舞い上がった時点で、背中から半透明の羽を展開すると、そのまま空高く飛翔した。

少し考えれば、カブトムシもクワガタもどちらも飛行可能な生物だ。飛行能力があることぐらい、容易に想像できたはず。

………飛行………

 

「そうか……あの時ファンタジー・ドーパントを回収したのもお前らだったのか…」

「ファンタジー……ああ、あいつのことか。」

「彼は大して働きませんでしたからねえ。まあ、下手に情報を流されるよりかはマシですが。」

「…あいつがどうなったか……は、聞かないほうが賢明、ってやつかな。これは?」

 

………唯一わかったのは、俺が対峙している組織はだいぶブラックということだけだ。

あと、俺の状況がライダー経験史上一番まずいということも追加しておこう。

1対2、これだけでもだいぶ不利な状況なのに、向こうは空という戦闘で優位なポジションをすでに制している。俺もサイクロンメモリで疑似飛行は可能だが、それも一方向にブーストを掛けるぐらいしかできない。

…………だが。

 

「…負ける気はさらさら無いんでね…………ハァッ!」

 

俺は音波を発して最大限跳躍すると、メモリを入れ替えておいたビートロッドを上空で突き出す。

 

「builder! maximum drive!」

「おりゃぁぁぁぁぁぁっ!」

 

ロッドが纏ったドリル状のエネルギーが奴らに向けて射出されるものの、それを高速飛行で奴らは回避する。そして。

 

「シャッ!」

 

ビートル・ドーパントは槍を俺に押し付けると、そのまま飛行しながら俺を押し込み、数メートル進んだところで急停止する。

だが、先程まで進んでいた俺は止まらないわけで。

 

「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

俺は慣性の法則に従うまま、建物を一、二棟貫いてから地面についた。

何事と周りに集まっていた群衆は、俺の上空から二つの影が降りてきた瞬間、悲鳴を上げながら逃げ惑い、立ち去ってゆく。

 

「くっ……」

 

俺は上空から突き出された刺突を転がって回避し、続けて飛んできた交差しているギザギザの斬撃波をロッドで何とか弾く。

だが俺の体勢が整うより先に、低空飛行で距離を一気に詰めてきたスタッグビートル・ドーパントが、曲刀の峰部分を交差させ、俺を左右から挟み込む。

 

「ぐあああっ……!」

 

そこから流れ出たエネルギーの奔流に俺は悶えるものの、そこで攻撃は終わらない。

奴は曲刀をさすまた(・・・・)かのように扱うと俺を壁に押し付け、その衝撃で俺が一瞬うめいた瞬間に曲刀を俺の体から離し、俺に向けるのを峰から刃へと変え───

 

「シャァァァァッ!」

 

─────目にも留まらぬ斬撃の嵐を、俺へと繰り出した。

 

「ぐああああああああああっ!?」

 

俺の体には刀傷がいくつも付き、そこから発せられる痛みに俺は今までの戦いが比にならないほどの苦痛を受ける。

 

「ぐぁ……アァッ!」

 

俺は痛みに耐えながら無理やり奴を押しのけ、再度反撃を試みるものの。

 

「シッ!」

 

今度はビートル・ドーパントの突撃と同時に繰り出された一突きで再び壁に押し付けられ、また体に槍が食い込む。

 

「がっ…………」

 

口から血を吐き出すかのように俺は声を漏らし、そのまま体から力が抜ける。

視界がボヤけ、意思が薄くなりかけた俺の視界に、

────今まで何度見ただろうか、思わずそう思ってしまうほど、幾度となく触れ合ってきた少女たちの姿が写った。

……まったく、結局巻き込んでんじゃねえか。

俺は全身中になけなしの力をかき集めて再充填し、目に光を再度宿した。

 

「…うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 

俺は体中から音波を全方位に向けて放ち、無理やり二人のドーパントを吹き飛ばす。

 

「「ぐっ…」」

 

奴らが一瞬仰け反って体勢を崩した隙きに、俺は新たなガイアメモリを取り出した。

 

「初使用だけど……うまく行ってくれ!」

「boost!」

 

俺は新品同然のブーストメモリを起動し、スロットに装填し────

 

「フンッ!」

───────ようとした瞬間、俺の手をいつの間にかそこにいたビートルドーパントに払われ、持っていたメモリが遠くへと飛んでゆく。

 

「なっ……ぐあっ!?」

 

俺がメモリに目を取られた隙きに、奴の槍で再び俺は薙ぎ払われる。

 

「ったく……強化を試す時間は無いってか…」

 

俺は思わず毒づきつつも、何とか体勢を整えようとし……たはいいものの。

 

「させるとでも?」

 

続いて飛んできた二重の斬撃波により、俺は再び吹き飛ばされる。

 

「ぐあっ……………やべぇ……このままじゃ俺どころか…!」

このまま戦闘が長引けば、それに巻き込まれた周囲の建物や人々が犠牲となる。今回の事件…いや争いが俺を発端として起きたものである以上、責任は取らなければ……

…だが、俺のメモリをすべて試しても効果はなく、強化用に作っておいたブーストメモリも手元から離れてしまった。

…………こうなったら、一か八か。

 

「うぁっ!」

 

俺は奴らが近づく前に立ち上がり、ベルトからメモリを抜いてロッドへと差しなおす。

 

「beat! maximam drive!」

「オラァッ!」

 

俺は技を叫ぶことすら無く、無理やりメモリブレイクできる可能性に賭けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────だが。

 

「「フッ!」」

 

奴らは各々の武器で俺のロッドを防ぎ、少しの拮抗の後、俺ごとロッドを弾き飛ばした。

 

「あああああっ!?」

 

俺は再び壁に叩きつけられると、続けて衝撃で壁から弾かれ、地面へと体からダイブする。

 

「がはっ…………」

 

……………まずい……俺のどの攻撃も完璧に防がれる………

どうすればいい……倒せなくてもいい、とりあえず今撤退まで追い込めれば、再準備の時間が取れる。今度は最初からブーストメモリを使えば、勝ち目があるはず……

 

「我々の邪魔をしてきた割に、大したこと有りませんでしたねえ。」

「ふっ、今まで使った奴らが雑魚だっただけだ。最初から俺たちが出ていればよかったものを。」

「ちょっと、我らの主の策にケチをつける気ですか?」

「おっと、コレはとんだ失敬だったな」

 

奴らは学校の昼休みのように談笑しているが、それも余裕の現れだろう。

 

「くっそ………まだ手があるはず……」

 

俺は必死に考えた。もう必死というか脳がマジでオーバーヒートで死ぬんじゃないかとぐらい……

……オーバーヒート……ヒート……

 

「………!」

 

……ある。まだ唯一、ここを乗り越えられるかもしれない手段が。

 

◆◆◆◆

 

534:名無し

昼休憩入ったから見に来たぞー……って思ったら……

 

535:名無し

とんでもない状況じゃねえか!?

 

536:名無し

悪い今北!そして産業!

 

537:名無し

敵幹部っぽいやつにスレ主襲われる!

ブーストメモリ弾かれる!

マキシマムドライブも効かない!

 

538:名無し

サンガツ!

そしてヤベーイ!

 

539:名無し

おいおいおいどうすんだよ!?このままじゃマジでスレ主が!

 

540:スレ主

……大丈夫です、なんとか打開できそうです…!

 

541:英雄学園の黒の剣士

マジか!?どうする気だよ!?

 

542:スレ主

簡単ですよ…今まで試して無くて、マキシマムドライブ以上の攻撃をぶつけりゃいいんです…

 

543:名無し

…ほう………ほう?

 

544:名無し

要は何する気だ?

 

545:スレ主

こうするんですよ……

「beat! maximum drive!」

 

546:名無し

こうするっつったって…それでさっき効かなかったんじゃ…

 

547:スレ主

……皆さん……最悪……後は頼みます………

「heat!」

 

548:平行世界移動系ゼロワン

お前まさか!?

止めろ!ツインマキシマムはいくらなんでも無理だ!W本編でどうなったか忘れたのかよ!

 

549:平成の化身

ああそうだ!アクセルのように片方がギジメモリというわけでもないんだぞ!

それにヒートメモリの強力さではお前の体にどんなダメージが起きるか計り知れない!

 

550:スレ主

解ってますよ……でも……この場をどうにかするにはコレしか………

 

◆◆◆◆

 

「これしか……これしかないんだよぉぉぉっ!」

 

「heat! maximum drive! maximum drive! maximum drive! mavximum drive………」

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

 

俺がヒートメモリをベルト側のマキシマムスロットに装填すると、誤作動を起こしたかのようにメモリはコールを続け、そして俺の体は炎に包まれ────

 

◆◆◆◆

sideかのん

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

「…なに…あれ……」

 

少し遠くで大きな音がして、まさかと思って見に行ってから数分。

……私達の目の前で、圭人くんが………圭人くんが変身した仮面ライダーが、赤く染まった。

…ううん、圭人くんが変身したら赤くなるのはいつものこと。今の赤は、熱くて、天まで登るような、燃える…炎の赤。

 

「あいつ……ベルトを操作してああなったわよね…?」

「ってことは……自分から…?」

「あれ……だめなやつだよね…?音もおかしいし、どうかんがえても……」

「はい…ですが、もう止めようにも……」

 

止めれば、今度は私達が巻き込まれる。そう理解しているからこそ、圭人くんがどうなるかで頭がどうかなりそうになる。

 

「うおおおおおおおおおっ!ラァァッ!!!」

 

圭人くんは、ベルトの右腰を手で思い切り叩くと、右手に持ち直した警棒を、横向きに……眼の前の二人のドーパントに振った。

警棒から発した強烈な熱波は私達のところまで届き、私達は思わず顔を覆った。

 

「熱っ………っ!どうなった!?」

「まだ見えない……あっ!見えた!」

 

熱波のせいで私達の視界が一瞬奪われたものの、それはすぐに晴れて、私達の視界には3つの人影が写った。

変わらないところに立つ赤い影……圭人くん(仮面ライダー)は、警棒を振り下ろした姿のまま動かない。

対する2つの怪物たちは、先程からだいぶ離れた位置にいた。

 

「……くっ…コレは意外ですねぇ………先方もまだ行けるようですし、ここは一旦引きましょう!」

「ああ賛成だ、ここでメモリを砕かれでもしたら意味がねえ!」

 

そう叫んだ二人は、背中から羽を広げるとそのまま飛び立ち、私達の視界から消えた。

 

「圭人くんは…どうなってるの…?」

「たぶん…だいじょうぶなんじゃ……」

 

………わたしたちが、そういったのも束の間。

圭人くんの方向から、いつも変身を解いているときの音………でも、それとは少し違う音が聞こえた。

それとほぼ同じ時、けいとくんの体から色が失われた。

 

「………!圭人くん!」

 

私は、圭人くんが人間の姿になった瞬間走り出した。

 

「圭人さん!」「圭人くん!」「圭人!」「圭人さん!」

 

他の4人も、私に一瞬送れて走り出した。

……私達の視界には、服が……いや、肌も髪もなにもかも、燃えたようにボロボロに黒ずんでいる圭人くんの姿が映っていた。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「しっかりしてクダサイ!」
少女の涙は
「崩壊させてくるんだ。」
一人の悪意で
「あなた達………っ!」
激しさを増す。

第46話 Bの消失/最期の響き
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