ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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どうもです。作者です。
気がつけばこの小説も50話目…
まあ書き始めてほぼ一年弱経ってるのでそりゃそうだろといえばそうですけれども…
ここまで続けられたのも、読んでくださる皆さんのおかげです。

というわけで、本編どうぞ。


Eな名前/鋭き結果

前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「まさかまさか、恋が動画配信を全く知らない事実が判明した前回。」

「まあ家が家だもんねぇ……」

「で、配信してみることになったのはいいんだけど…」

「強制終了、ほっぺつねつね、まるとグソクムシ………綺麗に放送事故、と。」

「しかも、曲も少しもできてない………」

「……まずいなぁ…」

「まずいねぇ……」

「本編いくかあ……」

「そうしようかぁ………」

 

◆◆◆◆

 

と、言うわけで。同しようもなくなった我々。

そこから一日経って、また練習することになったわけだが……

 

「あと五秒!4!3!2!1!」

 

千砂都の声に従って、残りの四人も片足で体感を鍛えるためのトレーニング的なあれをしてるわけだが………

 

「アァ〜〜!?」

「うわぁぁ!?」

 

………綺麗にバランスを崩した可可がかのんへとなだれ込み、そのまま転倒。

…うん、運動神経は改善されたけど……って感じか。

 

「脚が棒デス〜〜ッ!」

「次はジャズダンスを少しやってから、今度は腹筋・スクワットを3セットずつ!」

「そんなに!?」

「ほとんど運動部ですね…」

 

ま、俺もほぼサッカーか野球部のマネージャーだしな。

 

「仕方ないよ、曲も振り付けも決まってないから基本的なことをやるしか無いし。」

「本当にコレで間に合うのデスカ?」

「それは……」

 

と、俺達の視線がとある方向へと一斉に向いた。

 

……その方向はもちろん……

 

「わかってる!わかってるよー!」

 

……うーん、流石に負担かけ過ぎか…?

 

「でもこの学校とグループを代表するような曲って言われるとなかなか……」

「そんな難しく考えなくてもいいんじゃないかな?」

「そうデス!この五人を見て感じたことを歌にすればいいのです!」

 

いやそうは言ってもさあ……多分書く当人からしたらそうは簡単に行かんと思うけど……

 

「じゃあ聞くけど、可可ちゃんはこの五人を見て何を感じる?」

 

そう聞かれた可可は五人……じゃなくて自分を覗いた四人を見渡すと、

 

「それは……最高とか……最強とか………エクセレントとか…!…………ではないかもしれまセン……」

 

………うん、まあ……おう…。

 

「ほらー……」

「そんなのギャラクシー!に決まってるでしょ!」

「えぇ〜?まるだと思うけどな〜、名前もまるまるサークルだしー」

「その名前は却下されました。」

 

ナイス恋、的確な対応。

 

「じゃあ何だと言うんデスカ!?」

「それは……」

 

まあネーミングとかはパッと出てくれば苦労しないからなあ………

 

「ほらー、皆だってそうでしょ?…難しいんだよ。この五人ってバラバラだし、最初からなにか目的を持って集まったわけでもないし…」

 

…まあ、最初は可可とかのんだし、千砂都はそこから色々あって加わって、すみれはかのんの…まあ挑戦みたいなのに乗って、恋は誤解が解けてようやく……ん?俺?……ああ、俺はただのマネージャー。

 

「まぁそれはわかりますが……」

「でもエントリー期間まであとちょっとしか無いんだよ?」

「まさか諦めるの?」

「そんなわけありますカ!」

 

おお、まあそりゃそうだよね。

 

「つってもどうすんだ?」

「あまりしたくなかったのデスガしょうがありまセン、こうなったら………」

「……なったら?」

 

かのんがオウム返しに聞き……数分後。

 

◆◆◆◆

 

「ジャパニーズ缶詰めデス。出来るまで出られませんノデ。」

 

………ど う し て こ う な っ た

 

「えぇっ!?」

 

かのんが衝撃のままに声を上げるが、その声が俺たちに届くこと無く、俺達とかのんの間は遮られた。

……とりあえず詳しく解説しよう。

可可が最終手段としてひねり出したアイデア、それは上記……じゃなくて上述の通り、かのんを強制的に作詞させるコト。

その手段として、恋の家の一部屋を借り、そこへとかのんを閉じ込めた。曰く、ジャパニーズ缶詰め。

……ちょっと可哀そうな気もしなくも無いが、まあ………必要犠牲として、割り切ろう。うん。

で、かのんはしばらーく拘束されますよと。

 

「……で、あいつをこうしてる間、俺たちはどうすんだ?」

「そうデスね………………何も考えてなかったデス……」

「……えぇ……」

 

まあ、詞ができないと曲ができないんじゃあしょうがないか………

 

 

◆◆◆◆

 

………………というわけで、更に数分が立った。

あれから部屋の中では、フッ!ホッ!ハッ!だの、とぉ〜っ!だの、挙句の果てには布にダイブする音プラスごろりんという某擬音語までもが聞こえてきた。

そんな声を何度も聞かされていては、俺たちは流石に疑念がよぎる、というわけで。

 

「かのんちゃ〜ん。」

「ヒッ!?」

 

……レッツ、突入。

予想通り、バカでかいベッドにごろりんしているかのんの姿が。

ベットの横から千砂都が笑ってない笑顔で呼びかけ、次いで添い寝する可可が。

 

「歌はできたー?」

「ちぃちゃん!?可可ちゃん!?」

 

かのんが左右をキョロキョロ見渡す中、ベッドの枕の反対側………つまりはかのんがいる位置とは正反対にも、2つの人影が。

 

「どうやら……」

「監視が必要なようですね。」

 

…………これを人は、束縛という……かは、ちょっと怪しい。

 

◆◆◆◆

 

ってわけで、後ろから4人に見られながら机ににらめっこのかのん。

4人の背後からじ〜〜という文字が浮かんできそうな……というか口にしていそうなレベルの視線に穿たれる中、かのんは後ろから見ても分かるレベルで汗をかく。………俺?………ただ見てる。それだけ。

というか、これ以上人が増えたら余計に思いつかない気が………

…………ってことで。

 

「あぁ〜〜っ!まるまるギャラクシーがぁーっ!」

「「ええっ!?」」

「「「「あっ!?」」」」

 

……正体不明のまるまるギャラクシー発見宣言により、二人、次いで二人、そして一人の視線が逃れた隙に、かのんは椅子から飛び上がるように離れ、そのままドアへと駆け出した。

……そして、またたく間に姿を消した。

 

「こらーーーっ!」

 

すみれの声……まあ端的に言ってしまえば怒号をガン無視しながらかのんは走り去っていくが、恋の家の正門を超えるか超えないか辺りに達したであろうとき、喉から潰れるような声が向こうから聞こえた。

 

「ぐぇぁあ!?」

 

……スクールアイドルとして、この声はどうなんだ…?

思わずそう思ってしまったが、その声は隅に放っておいて。

俺たちが正門へと向かうと、そこには倒れたかのん………と、見覚えのある白犬。

 

「ひ…………久しぶりだね〜、チビィ………」

 

かのんが苦笑いを浮かべながらした挨拶に対し、アイツは………

 

「ヒェッ……」

 

……口から赤く、湿った刃を抜くと…………

 

「イヤァァァァァァァァァァァァッ!?!?」

 

………その刃で、かのんの頬を一太刀撫でた。

 

◆◆◆◆

 

…………翌日。俺は何故か早く起きれたので、珍しく早めに学校へと向かった。

……と、教室に入った俺の目前に、久しぶりにやさぐれモードの彼女が。

 

「えー!?そんなことが!?」

「かのんちゃん大変だねぇ……」

「そうでしょー!?だいたい皆、作詞は私がするべきだーとか、曲は歌詞がないと作れないーとか、皆私に頼り過ぎなんだよー」

「頼ってる云々はどっか置いといて、お前以外に誰が歌詞作るんだっての。」

「けっ、圭人くん!いたの!?」

「ちょっと前からな。ま、お前に頼り切りってのは否定できねえけど。…………それから、俺以外の奴らもかむひあしたっぽいぞ……」

「へ?」

 

と、唖然とするかのんの視界の左側には、四人の人影がバッ!とこちらへと駆けてくる。

 

「かのんちゃん!」

「歌はできましたか!?」

 

……と、口早に詰めてくる四人に対し、かのんは……

 

「えっと……その………まだ、といいますか………」

「?……でも、昨日…………」

 

◆◆◆◆

【今から回想っす。】

 

「大丈夫!もう安心して!浮かんだから!」

………byかのん、withサムズアップ。

 

ちなみに時間は、かのんが思い切り舐められ……撫でられたとき。

 

◆◆◆◆

【回想は終わりっす。】

 

「……って。」

「それはその………ああでもしないと逃げられなかった…から……」

「嘘を付いたのデスカ!?それではこの嘘つきグソクムシと同じデス!」

「誰がいつ嘘ついた!」

 

…………とりあえずケンカップルのコイツラは置いておこう。で、それはそれとしてだよ。

 

「まあ、俺たちも押し付けすぎた気はするけどな………つってもな……どうするよ?それこそそこの三人とか、何か意見ない?」

 

と、俺がかのんのそばにいたいつものクラスメイト三人衆……ニキ達がいうなやこトリオに話を振ってみる……ものの。

 

「うーん……いまいち思いつかないんだよね……」

「まえ、名前募集してたでしょ?私達もなにか考えてみようってなったんだけど、なんかいいのが思いつかなくて……」

 

……当人でも思いつかないなら、第三者ならどうか……と思ったけど、ちょっとダメそうか……

 

「なんというか…皆って特徴がないんだよね、バラバラっていうか、何色でも無いっていうか……」

 

まあ、始まったばっかりだしなあ……そういう感想になるのも無理はないか……

…………だが、俺のそばにいる彼女だけは、別の感想を抱いたようだった。

 

◆◆◆◆

 

あれから数時間が経ち、放課後。

いつもの部室や屋上ではなく下駄箱前に集まった俺達は、少し離れた位置に立ち、遠くを見ているかのんに視線を集めた。俺たちには背中を向けているので、その表情を伺うことはできない。

 

「私、今日練習休む。」

「急ですね………」

 

恋がかのんの発言に言葉を返すと、かのんは言った。

 

「さっきの言葉聞いたら、何か思いつきそうになったんだ。」

「……なるほどねえ、まあそれなら任せるまでだけども。」

「うん。…………だから、今日は………」

「おう。じっくり考えとけ。こっちはこっちでやっとくから。」

 

かのんは頷くと、そのまま校門の方へと駆け出していった。

 

「さあ!そうと決まればこちらは練習デス!まずはランニングからですよー!」

「一番体力ないくせに張り切りすぎ!」

 

可可が続けて走り出し、更にそれをすみれが追っていく。

 

「もう二人共……圭人くん、あと色々よろしくね!」

「よろしくおねがいします!」

「ういっすー!」

 

………皆走ってったけど、制服のままで大丈夫だった?

 

◆◆◆◆

 

………スレニキたちによれば、原作ならここで翌日に移っていたらしい。

…だが、一段落したとは言え、あの脅威が消えることはなかった。

 

「………ん?」

 

俺の視界は、遠くで銀色に揺らめく光を捉えた。

 

「まさか……いや流石に……」

 

俺の脳内でも、また口に出しても2つの可能性がゆらぎ、せめぎ合う。

あれがただの光であったなら、ここまで思念を巡らせることもなかっただろう。

だがその光は先細っており、鋭い。

………やっぱり、あれって……!

俺の中で嫌な予感のほうが上回ると、俺は足を動かし、その速度を徐々に上げていく。

…………そして、あの光が速度を持ったとき、俺の速度も最高速へと達した。

 

「避けろ!」

 

俺は目前でランニングに勤しむ彼女らに叫ぶと、俺の一番近く、そしてあの光の一番近くにいた千砂都へと走り、そのまま突き飛ばすレベルの勢いで抱えると同時に地面へと転がる。

 

「どしたのけい……」

 

とくん、と続けようとした千砂都の声を、後ろで起きた爆発音がかき消した。

 

「キャッ!?」

「圭人!千砂都!」

 

先行していた可可とすみれがこちらを振り向き、それと俺たちの間にいた恋がこちらへ駆けてくる。

 

「大丈夫ですか!?」

「なんとか!」

「でも圭人くんコレって!」

「多分想像通り!んで方向からすると………」

 

俺が、最初に光を捉えた方向を向くと、そこには銀色の光……いや、影が。

 

「……ま、出るとは思ってたよ。いずれはな。」

 

俺の視線の先には、人形でありながら人でない、異形の怪物がそこにいた。

 

◆◆◆◆

 

「………またあの古文野郎の差し金か?………ま、アイツからもらったのは事実だろうな……」

 

俺はアイツと会話をかわそうとするものの、奴はコミュニケーションを取るつもりは無いようで、腕が変貌した長剣を構え、こちらへとゆっくり歩み寄ってくる。

その姿は、かつて俺が初めて相対したナイフ・ドーパントに似ているが、刃のリーチ、そして恐らく鋭さも桁違い。

 

「………皆、さっさと逃げろ。多分アイツはお前らを狙ってる。」

「ってことは、あのドーパントも……」

「少ならからず、あの男と関係があるだろうな…ってわけでとっとと逃げろ。今から戦場になるぞ。」

「わ、わかった。無理…しないでね。」

「あいよ…。」

 

俺は彼女らが逃げ出したのを目の端で確認すると、制服のポケットからベルトとメモリを取り出し、ベルトを腰に巻き、メモリを起動した。

 

「beat!」

「変身!」

「beat!」

 

俺は久方ぶりにライダーへと姿を変えると、すぐさま背中のロッドを引き抜いた。

 

「……ハァッ!」

 

しっかりとロッドを握りしめ、俺はドーパントへと駆けていった。

 

「ラアッ!」

「………!」

 

俺のロッドとヤツの長剣がぶつかりあい、その境目で火花が散る。

奴が長剣を動かし、俺のロッドの下に潜り込ませるとそのまま跳ね上げ、俺の腕ごとロッドを上に弾く。

 

「グッ………」

 

俺の体勢が崩れた隙きに、奴は横に剣を一閃。

 

「ぐああっ!?」

 

俺はその衝撃で少し吹き飛び、それと同時にくっきりと傷跡が腹に浮かびあがる。

 

「……ライダーの装甲にがっつり傷つけるとか……どういう鋭さしてんだよ……」

 

思わず毒づくが、奴はそれに構わず距離を詰めてくる。

地面に付きそうなほどの長剣を振り上げると、奴はそのまま上段斬り。

俺はそれを横ステップで回避すると、ロッドを奴の脇腹目掛けて突き出す。

奴はそれを、即座に引き戻した長剣の腹で防ぎ、右足での前蹴りで、逆に俺の腹に一撃。

 

「ガッ……」

続けて長剣を構え、俺の体に連撃を喰らわせた。

 

「うああああああっ!?」

 

俺はそのまま吹き飛ばされるが、宙を舞っている間にメモリを取り出し、ロッドに装填。

 

「builder! maximum drive!」

「はああああああああああああああっ!」

 

俺は発動する前にロッドを地面にこすらせて急ブレーキ、そして音波を後ろ側で放つと同時にトリガーを引き、ドリル型エネルギーを纏ったロッドの打撃……いや、刺突を超高速で突き出す。

奴は長剣で防ごうとするが、剣VSドリルでは文明レベルでドリルのほうが上だ。

俺のドリルは奴の長剣を貫通し、そのまま奴の体へと命中、そのまま回転し、奴の体を抉る。

そのまま行くかと思ったが、奴は俺に無理やり壊れた刃で斬撃を放つと、地面にも再び斬撃波を一撃。

 

「グッ……!」

 

俺はそれで発生した衝撃波、そして煙に思わず顔を覆い、追撃を警戒するものの………

 

「いない……」

 

………煙が晴れると、奴の姿はすでに消え去っていた。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「良い…すっごくいい!」
ついに見つかった答えは
「こんな時に何で来るかなぁ!」
一人の刃が切り裂くか
「縁は結んだままに限るんだよ!」
一人の少年が、結び抜くか。

第51話 Eな名前/結びの名前
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