ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「前回、すみれちゃんがセンターを務めることに決めた、私達Liella!。」
「可可をなんとか説得し、彼女もすみれの衣装を作ってくれて、試しに通してみたものの、皆からの評価は………」
「それで、すみれちゃんは逃げ出しちゃって……」
「っていうところで、続きの第54話、どうぞ。」
◆◆◆◆
朝の出来事から数時間が経ち、昼休み。
すみれは授業には顔を出したものの、休み時間になればすぐにどこかへ消えていく。
「……大丈夫かな、すみれちゃん……」
「大丈夫……じゃないかもな……。アイツ、結構心繊細だし。」
選挙負けたときも結構心ボロボロだったしな……。
「全く、可可たちがアレだけ言ったというのニ、どういうつもりなのデスカ!」
「まぁまぁ可可ちゃん、すみれちゃんにも色々とあるから……」
よしナイスだ千砂都。そして可可、人の心を思いやってくれ。頼む。
まあとりあえず、昼ということで昼食にしようという高校生的発想に基づき、各々の食事を用意する。
んで、とりあえず食べるか……と言ったところで。
……………遠くの方から、何かが崩れ去る音が聞こえた。
同時に、俺達の体は世界と同時に震えた。
「…うおっ…!?」
「な…何この揺れ…!?」
「地震……にしては短すぎるよね…」
「まさか……」
俺たちは嫌すぎる予感に打たれ、揺れのした方向に近い窓を覗いた。
「……なんだ……あれ……」
再びの轟音と揺れと共に俺たちが目撃したのは、市街地のビルが根本から崩れ去っていく様だった。
「……自然現象……じゃないよね……?」
「どう考えても違うでしょ……ってことはやっぱり……!」
「……お前ら悪い、先生には木島くんはちょっと世界救ってるって言っててくれ。」
「…解った。気をつけてね。」
「…ああ。」
俺は彼女らと短い会話を交わすと、下駄箱へ急ぎ靴を履き替え、スマホでハードハレーショナーを呼び出し、飛び乗ってヘルメットを装着、そのままエンジンを掛け、崩壊した場所へと走り出した。
◆◆◆◆
バイクを走らせること数分、俺は目的地に到着した。
先程校舎から確認したときよりも多くの建造物が崩壊しており、本来建物の一階が存在したであろう場所には、何故か変な角度で建てられた壁が。
「……なんだ…?これ……」
跡と照らし合わせるに、本来の壁と交差する位置で建てられているが………
「…まあいいや、とりあえず………っ!」
俺が目を巡らせると、予想通りの影が目に入った……ものの、起こっていた事態は予想外のものだった。
「…なんだあいつ……!?」
「やめて……こないで…っ!」
異形の怪物が向ける目線の先には、一人の男性と一人の女性が倒れていた。彼らの位置関係から察するに、おそらく…いやどう考えても怪物が彼らを襲おうとしているところだろう。
「変身っ!」
「beat!」
俺はバイクを再び走らせると同時にベルトとメモリを操作して変身し、目の前の怪物───ドーパントへとライダーブレイクをぶちかました。
「ぬぁあああああああっ!?」
奴はバイクに轢か……飛ばされて悲鳴を上げ、俺は音を派手に鳴らしてブレーキ。
「早く逃げて!」
「は…はい!逃げよう…」
「う、うん……」
襲われかけてた二人は無事に逃げていき、俺はそれと同時にバイクから降りる。バイクが自動で立ち去っていく中、俺は背中からロッドを引き抜いた。
「ぬぅ………お前、仮面ライダーか…?」
「まあそのとおりだけど……だったらどうした?土下座して許しでも請うのか?」
「いや…その逆だ…!」
奴はそのまま手を大きくかざすと、俺の真下を光らせた。
「………ッ!」
俺がとっさにその場を飛び退くと、次の瞬間、その光は一本の筋となり、そこから真上に地面と同質の壁が生えてきた。
「パークみてえな技使いやがって……でも砂みたいじゃねえから別物か…?」
俺は思考を巡らせるものの、流石にこれだけで結論は出てこない。今は考えるより行動だ。
「ハァッ!」
右手のビートロッドを構えると、俺は高く飛び上がり、奴へと上から接近する。
奴は俺を視認すると、再び手を正面にかざした。
俺が斜め下に突き出したロッドは、地面から急速に生えてきた壁によって阻まれた。衝撃で後ろへと俺は弾かれるが、逆に背中で音波を炸裂させ、なんとか体勢を維持。着地した俺は、足裏で音波を炸裂、ロッドを持った右手を突き出すと、某光の巨人巨大化カットっぽいポーズで奴へと迫っていく。
それに対して奴は、再度俺へ向かって右手をかざす。
ロッドから俺の腕へと衝撃が伝わり、俺はそのまま肘を折り曲げながら吹き飛んでいく。
「ぐっ………無駄に丈夫な壁でいらして……」
意外と基礎から丈夫にできてるんですかねぇ!倒壊させてやろうか!
…………そうやん、させたらいいじゃん。
俺は天啓と呼べるほどの閃きに打たれ、一本のメモリを取り出した。
「フッ!」
「builder! maximum drive!」
俺はロッドへビルダーメモリを差し込むと、足裏に再び音波を炸裂させ、先程のように突撃。
奴はまたしても壁を生成するもの、先程のようにまんまと弾かれる俺ではない。
ロッドにはビルダー……建築者の記憶の力でドリル状エネルギーが生成され、それが立ちはだかる壁を容易に削り、貫通する。
そのまま俺は幾多もの壁を貫き、本体であるドーパントの元へと辿り着いた。
俺は体勢を整えて着地すると、ロッドからメモリを抜き、そのままロッドを奴へと振るう。
奴は何をする気配もなく、素直に俺の打撃を受けた。
続けて蹴り、ロッドの打撃を続けざまに繰り出すと、奴は回避しようとしたのみで、そのまま全ての攻撃をもろに食らった。
「(……こいつまさか……壁生成しか能力がない…?)」
だとしたら好都合だ。壁を作るにも多少の溜めが必要なのだろう、だからこそ今奴は、俺の攻撃を防ごうともせず、ただ移動とステップによる回避のみで捌いている。……捌ききれてはいないが。
つまりは、このまま攻め続け、奴に防御と反撃の隙きを与えない。勝利の法則は決まった……はず!
「オラァァァァァッ!」
そうと決まれば俺は、右手のロッドで何十、何百連もの連撃を繰り出す。百は盛ったかもしれない。
俺の攻撃は奴にほとんど通り、そのまま俺はメモリをロッドに差して止めへと……
「ヌァッ!」
「なっ!?」
……行こうとしたところで、俺は綺麗にカウンターの蹴り上げを食らった。そのまま俺は数メートル吹き飛ばされるものの、メモリはロッドに差している。再び向かえば、まだチャンスは………!
「ハァァァァッ!」
俺は再び突進し、ロッドで右から切り払────
「シャァァッ!」
「グアッ!?」
───おうとした瞬間、俺の胴はなにか鋭利な刃物に切り裂かれた。その衝撃で遠くまで吹き飛んでいき、俺は地面へと倒れ込んだ。
下へ向いた視界を無理やり上に上げ、奴をもう一度見つめ直し…………
「…………な……」
………見つめ直した俺の視界に、よく見慣れた……だがこの世界で一度も見たことのないモノが入った。
奴は、手に今までなかったものを新たに握っている。持ち手は黒く、銀の刀身を持ち、赤い差し色の中に一つの中折式メモリスロットが存在する大剣………………
………………エンジンブレードが、俺の目の中にあった。
「お前……なんでそれを……」
…この世界では、あの剣は存在しないはず。そもそも、あれは特定のドーパント……仮面ライダーアクセルの専用武器なのだ。この世界で俺以外にライダーがいるという話は聞いたことがないし、まずアイツはアクセルじゃない。
「…どういうことだよ………シュラウドがいるってのか……!?」
俺が唖然とする中、奴は新たな銀色のガイアメモリを………いや、正確にはガイアメモリ型の別のアイテムを取り出した。
エンジンのマフラーのようなもので造形されたEという文字が刻印されたそのアイテムを、奴は展開したエンジンブレードのメモリスロットに差し込み、スロットを畳んだ。
ブレードを構えた奴は、そのままグリップに備えられたトリガー二度引いた。
「engine!」
「jet!」
刀身に赤い光が宿ったかと思うと、奴がブレードを突き出すと同時にその光が俺へと高速で飛んでくる。ちょうど立ち上がった俺の体にその光は命中し、俺に熱と強力な衝撃を伝えてくる。
「グァッ!?」
俺は再び吹き飛ぶと、奴が生成したであろう壁へと叩きつけられる。なんとか地面へと舞い戻り、メモリを入れたままだったロッドのトリガーを引くと同時に奴へとロッドを振るい、赤い斬撃波を飛ばす。
すると奴は再びトリガーに指をかけ、一度トリガーを引く。
「steam!」
奴は剣を正面へと構えると、そこから多量の白い煙を噴出させる。……煙と言ったが、正確には水蒸気だろうか。
俺が放ったエネルギーはその中へと吸い込まれていき、奴と共に姿を消した。
「…どこ行きやがった…!」
俺が辺りを見渡しながらつぶやく中、俺の背後からなにかものがこすれる音がした……気がした。
「………っ!」
俺はまさかと思い背後を向くもすでに遅く、そこにすでに奴はいた。
「ナァッ!」
「ぐあああっ!?」
奴が両手で振り下ろしたエンジンブレードの一太刀を、俺は完全に食らった。
「……くっそ……ラアァァッッ!」
俺はロッドを構え再度突進するものの、奴は冷静にトリガーを三回引いた。
「electric!」
「ハァッ!」
「がああああああああああっ!?」
奴が剣を突き出すと、その先端から紫色の電流が走り、俺の体へと流れた。
体中を駆け巡る電撃はあまりにも協力で、俺は立っているのが精一杯といえるほどだった。
「………くっそ……だったら!」
「boost!」
俺はブーストメモリを取り出し、腰のマキシマムスロットへと装填。即座にスイッチを叩き、俺はビートブーストへと強化変身を遂げる。
「boost! maximum drive!」
「ハァァァァッ!」
俺は高音を纏って奴へ突進するが、その数瞬前に奴はスチームを発生させ、そのまま姿をくらます。
「どこだ……!」
俺は奴を目と耳で探そうとするも、目はもちろんほぼ視界が死んでいるため使えず、耳も俺の周囲に高音波を纏っているため、音が通常より聞こえない。
俺が迷う中、奴は着実に俺を倒す用意を整えていた。
「engine! maximum drive!」
「なっ!」
俺が音がした方を向けば、目の前には赤く染まった銀色の大剣があった。
「ハァァァァッ!」
「グッ!」
俺はとっさにブーストメモリをロッドに装填し、なんとか相殺を図った。
「ハァァァァァァァァァァァッ!」
「ラアアアアアアアアッ!」
内燃機関と超強化の力は激しい火花を散らし、辺りに異常な熱を発生させる。
「───ハッ!」
「ぐあああああッ!?」
………刃とロッドの差か、はたまた内包エネルギーの差か。俺のロッドは奴の剣に容易く弾かれ、そのまま俺の体も切り裂かれた。
その衝撃で俺は吹き飛び、変身が強制解除される。
「くっそ……完全に対応が遅れた………」
俺は後悔を滲ませながらも、俺へと歩みを進めるドーパントの前でスマホを操作した。
するとすぐに、銃撃音を響かせながら俺の愛車が走ってきた。
「ナイス空気読み射撃……!」
俺は奴がその射撃に怯んでいる間に、俺はバイクに跨ると最後のライダーブレイクを喰らわして置いてからバイクで走り去った。
「(アイツの狙いは俺……つまり俺が来ないと判断すれば今は攻撃を辞めるはず…!)」
……俺の予測……希望がそのとおりになるかは、まだわからない。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「勝たなきゃ…いけないんでしょ……?」
少女の曇った心を
「あいつ…なんで…」
全力で晴らすのは
「恥ずかしくないステージにしてくだサイ!」
全力で夢を追う、一人の少女。
第55話 Wなライブ/チェケラッ!