ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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Wなライブ/壁は超えられる

前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回…の前回、ドーパントと交戦してボドボドになった俺、無事帰還。」

「無事じゃないよ!良いからそこでスポドリ作ってて!」

「あ、はい…ってわけで、すみれと可可の間に何かあったっぽいんだけど……それのおかげか否か、すみれと可可がついに和解。」

「別に和解というわけではありまセン!ただセンターを任せて良いと言うだけデ……」

「そもそも喧嘩してないわよ!」

「…おk、そういうことにしとこう。……んで、ライブも無事大成功を収めたのでした!さて原作じゃもう終わりのはずなのに続いてんな!作者呼んでこい!」

「………圭人くんが行っちゃったので、第56話、どうぞ。」

 

◆◆◆◆

 

ライブが無事終わり、ステージに立つLiella!の5人へと、盛大な賞賛の声が送られた。

披露と達成感で立ち尽くす可可のそばに、彼女が向かった。それに気づいた可可は、自分が心から実力を認めた少女へと、視線と体の向きを変えた。

少女は頭に飾ってあるティアラを外すと、両手で可可へと差し出した。

 

「…ありがとう、可可。」

「すみれ………!」

 

可可が目の隅に光を宿しながら呟くと、それに引っ張られるかのように、周りの3人の少女を巻き込んで、あの少女へと抱きついた。

 

「ちょっと、あんた達!……………ふふっ…………」

 

少女は、優しい笑みをその顔に浮かべた。

 

「……ったく、めでたしめでたし、ってとこか。」

 

…………そう俺がひとりごちたのもつかの間、ハッピーエンドをぶち壊す存在がここに襲来した。

突如轟音とともにステージ……いや、会場全体が震えたかと思えば、ステージのど真ん中少しずれたところから、ステージと同じ素材とおぼしき壁が生えてきた。

 

「まじかよ…!」

 

思わず衝撃の声を上げるものの、アイツらがLiella!…というか結ヶ丘を狙っているなら、Liella!が出場するこのライブを狙ってもおかしくはない。むしろ、それを思いつかなかった俺に非がある。……いや、襲う方が悪いか。

ともかく、今はどこにドーパントがいるか見つけねえと……!

 

◆◆◆◆

 

437:スレ主

[ライブモードを起動します]

 

438:名無し

……スレ主が何も言わずにライブを起動した、ってことは…

 

439:英雄学園の黒の剣士

やっぱりそういうことだよなぁ…スレ主!

 

440:スレ主

そういうことですよ!ラブライブ地区大会終わったらドカーンですよ!

あとLiella!は少なくとも無事です!

 

441:名無し

おk!後は会場の人達を!

…というか、ドーパントを!前の事件から考えるに、そう遠くから仕掛けては無いはずだ!

 

442:スレ主

多分そうですよね……っ!居ました!会場の二階のあのライトあるとこ!

 

443:平成の化身

あそこか!届くかスレ主!?

 

444:スレ主

サイクロン使えばなんとか…とりあえず行ってきます!

 

445:平行世界移動系ゼロワン

おう!無茶はしてもいいけどセーブしとけよ!

 

◆◆◆◆

 

「みんな大丈夫か!?」

「圭人くん!コレってこの前の…!」

「ああ例のドーパントだ!とりあえずお前らは逃げとけ!後は俺がとりあえずなんとかする!」

「でも大丈夫なの、一回負けちゃったんじゃ……」

「ヒーローってのは一度負けて蘇るってのが定番っての!良いから逃げろ!あいつはできるだけここから引き離す!」

 

俺はそう言いながらポケットからドライバーとメモリを取り出し、そのまま腰へと巻いた。

 

「解った!今度こそ無茶しないでよ!」

「わーってる!」

 

彼女らが逃げ、観客が出口の方へ押し寄せこちら側を見ていないことを確認してから、俺は一応隠れながらメモリを起動した。

 

「beat!」

「変身!」

「beat」

 

メモリを装填しスロットを展開すると、俺の周囲に音波と風が浮かび上がり、俺の体は赤いメタリック質のものへと変わる。

変身を完了した俺は、そのまま右腰のメモリスロットに緑色のメモリを差し込んだ。

 

「cyclone!」

「うおぉぉぉぉぉぉっ!」

 

俺は背中に竜巻と音波を同時発生させ、上空へと高く舞い上がった。本来光が存在するはずのところ目掛けて一直線に飛ぶと、そこには見覚えのあるあの影があった。

 

「(会場の人ごめんなさい!)」

 

俺は内心謝りながら、目の前にあったガラスを背中から引き抜いたロッドで突き破った。

薄暗い部屋の中には、気絶しているとおぼしき倒れたスタッフが数人、そして、この惨状を引き起こしたであろう、一体の怪物が居た。

 

「…予想通り、またお前か…!壁野郎!」

 

俺の前の前には、数日前に対面したあのドーパントが、俺へと鋭い視線を向けていた。

 

◆◆◆◆

 

「ハァァァッッ!」

 

俺は手に握ったロッドを構えると、素手で仁王立ちしている奴の元へと駆け出した。

奴は光を宿らせた右手を振り、部屋を分断するように俺と己の間に壁を生やす。

俺は部屋の天井と壁の隙間をほぼ横になりながらすり抜け、そのまま縦方向に倒れつつ回転しながら、その勢いを載せたロッドの一撃を奴へと向けた。

奴は即座に飛び退き、俺が放つ音を回避する。そのまま拳を握ると、空中に浮いたままの俺へとその拳を一直線に突き出す。

 

「ぬおおおっ!」

 

俺は体の周囲に音波を発生させて自由に炸裂、無理やり体をくねらせてそれを回避した。

ギリギリで着地すると、俺は体を屈めたまま奴へと近づいた。

 

「ダァァァァッ!」

 

俺は足裏で音波を炸裂させ、奴から5メートルほど離れた地点で急激に加速、跳躍した。

最接近すると同時にロッドを突き出し、奴の胴体へと突き刺す。

 

「ぐおっ……」

 

みぞおちに一撃喰らった奴は後ずさると、そのまま床に刺してあったあの剣を引き抜いた。

奴がその剣───エンジンブレードのメモリスロット開閉部に手をかけようとする寸前、俺は動いた。

 

「ハァァァァァァッ!」

 

俺は音波で奴へと急接近すると、そのまま連撃を奴へと喰らわせ続けた。奴がメモリを取り出す間もないほどに攻撃を続け、数十撃入れた後に、ひときわ強い一撃を入れた。奴がその衝撃で吹き飛ぶ中、俺はロッドへと黄色いメモリを差し込んだ。

 

「lock! maximum drive!」

 

奴が体勢を整えようとしている中、俺は奴の横を通り過ぎながら、ロッドで一閃を入れた。

 

「ハァッ!」

 

その一撃は己でも決まったと言えるものだったが、奴は大したダメージを受けた様子はなかった。奴は疑念を脳の一部でいだきながらも、メモリをエンジンブレードに装填することを再び試みた。

────だが。

 

「……?……!?開かない……?!」

 

…そう。奴がどれだけスイッチを入れようと、反動を利用しようと、メモリスロットが一向に展開しない。

 

「…貴様、一体何を……!」

「簡単さ、ただ鍵をかけた、それだけのことだよ。」

 

久しぶりに使ったが、先程使用したロックメモリの効果は施錠、今までは能力を封じるという効果で使っていたが、施錠の文字通り物理的にモノをロックすることも可能。その力で、俺はメモリスロット展開用スイッチに無理やり鍵をつけ、それを施錠したのだ。コレで、エンジンブレードはただの威力が強い大剣へとなったわけだ。

 

「さーて………ここからがラスサビだ!」

 

俺はそう高らかに宣言し、右腰のスロットにブーストメモリを差し込んだ。

「boost! maximum drive!」

「ハァァァァッ!」

 

俺は高音波を周囲に纏うと、奴が目に見えないであろうスピードで奴へと突っ込み、天井を突き破って外へと飛び出した。

 

「ぐあああああっ!?」

 

奴が空中に舞っている内に、俺はロッドへとブーストメモリを差し替えた。

 

「boost! maximum drive!」

「ハァァッ!」

 

足裏に音波を発生させ、奴が浮かぶ空中へと更に高く舞い上がる。

そして、やつとすれ違う寸前でトリガーを引いた。

 

「ビート・ハレーションブレイクッ!」

「─────ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

奴は超低音波に打ち据えられ、そのまま──────爆発。

俺はメモリが抜け落ちた人影を支えると、そのまま陸地へと着地した。抱えている影をゆっくりと横たえると、それはどこにでもいそうな若い青年だった。

 

「……まさか前のドーパントみたいに、洗脳されたのか………?」

 

俺は疑念をよぎらせたが。それを解決する前にハードハレーショナーを呼び出し、その場を立ち去った。

色々と悩まなければいけないことは多い。メモリを配る者の正体も不明だし目的も不明、そしてなぜ結ヶ丘が巻き込まれているのかも不明だ。

………だが、今だけは。彼女らの勝利を、心から祝うことが、唯一できることだ。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「どうなのったらどうなの…!」
少女たちを包む焦燥と
「私のせいです…」
絶望に襲われる少女
「な…なんでもありまセーン!」
彼女らをつなぐ、一つの道。

第57話 Tは根深く/消えぬセカイ
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