ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
テスト爆死したぁ〜…
悪夢やぁ…
…作者がこうなる前に書いた第60話、どうぞ。
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「前回、ラブライブ!東京大会の課題がとうとう発表っ!」
「独唱かぁ……」
「こんなときにおあつらえ向きの課題ね。」
「んで、それに伴って千砂都発案の元あの作戦をやるんだけど……」
「心苦しいデス……心苦しいデスゥーー!」
「……善人がするようなことじゃなかったわけで……まぁともかく、その作戦でかのんは覚醒するのか!第60話どうぞ!」
◆◆◆◆
side圭人
あれから数日、とうとう小学校での歌唱当日がやってきた。
行かない行かないと言っていた俺達だが、思いっきり講堂の客席側入り口でステージをチラチラ覗いていた。
「結局、来てしまいましたね…。」
「気になって夜も眠れず……!」
「こら見つかるでしょ…!」
「痛いデス!」
「痛くない……」
可可がドアから這い出そうとするのを無理やりすみれが止めてもみ合いの言い合いになっている中、千砂都はいつになく神妙な顔持ちで居た。
「かのんちゃん………」
「見えません避けなサーイ!」
「あっち行きなさい…!」
……千砂都とくぅすみで温度差が激しい中、不意に見守る千砂都のスマホに着信が入った。
「ん?………かのんちゃん…?」
それはまさかのかのんからのもので、千砂都はそれに直様応答した。
『ちぃちゃん…。』
「…どうしたの?」
スピーカーから漏れ出てくる音に、俺たちは耳を傾けた。
『……ありがとね。私、皆が居たから歌えてた。それでいいと思ってた。……でも、それじゃ駄目なんだよね。誰かを支えたり、力になるためには、ちぃちゃんが頑張ったみたいに、一人でやり遂げなきゃいけないんだよね…。』
「…うん。それに一人じゃない。」
『……えっ?』
俺達からは小さく聞こえた驚きの声に、千砂都が返した。
「……いるはずだよ。あの頃のかのんちゃんが。………歌を、全世界にに響かせようとしていたかのんちゃんが。」
『………私が?』
◆◆◆◆
sideかのん
ちぃちゃんと話している私の耳に、新しい………でも、昔のある時まで聞き続けて居た声が聞こえた。
「みんな!大丈夫だよ!歌は怖くない!楽しいものだよ!」
小さなながらも、周りの同年代と思しき少女たちを励ます姿は、私がとても見覚えがあるものだった。
「歌うのはとっても楽しいものだよ!皆が頑張って練習してこられたたのは、歌うことが楽しかったからでしょ?だから歌おう!楽しく!」
「「「うん!」」」
その少女の声で、他の少女が走り出していく。
………でも。
「………っ……?……怖い……?……なんでだろう………怖いよ………」
……目の前にいる少女は、不意に縮こまった。
その姿はまるで私のようで……いや、それは本当に私自身だった。かつての私。…………歌を、怖がる前の私。
私はあの少女と同じ視線に立つと、彼女へと歩みを進めた。
「………そう。怖かったんだ。あのときも。それでも私は……」
私は手を伸ばし、彼女の頬に触れた。
「…大丈夫。大好きなんでしょ?歌。」
目の前の少女は決意を決めたかのように、ステージへと歩いていった。
────そして、私も。
◆◆◆◆
side圭人
通話がきれて少しした頃、かのんがステージに現れた。
席に座る少年少女たちが尊敬する先輩の登場に歓声をあげる中、かのんは中央に立った。そして、俺たちが息を止めて見守る中───
かのんは歌いだした。皆が見守る中、一つも物怖じすることなく。
かのんは次第に手を振り、体を揺らし。己のすべてを使って音楽を………歌を表現する。心から楽しんでいる。
…………懐かしいな。これが、これこそが俺の知るかのん…………歌の楽しさを知り、そのなんたるかを理解していたかのん。たとえ言葉として理解していなくても、本質として理解できていた頃のかのん。それが今、俺達の前に戻ってきた。
俺たちが驚きと喜びの中で立ち尽くす中、かのんは歌い上げる。
夢を……自分自身の、夢を叶える物語を。
かのんが一礼すると、辺りからは多大な歓声と拍手が送られた。
その光景を見たかのんの目には、今までにない………いや、遠い昔に見た、あの輝きが戻っていた。
「………!……かのんちゃん……!」
千砂都は目に涙をにじませながら呟くと、そのまま足を前に…………前に?
「あっ…!」
「ちょっと…!」
……前に出し、走り出していった。
「千砂都…!?」
何やってんのよ!?まあ無理もないよ!?俺もなにかあったら走り出してるしね!
千砂都はそのまま観客席の間を走っていくと、ステージ中央に立つかのんへと飛びかかった。
「────かのんちゃん!」
「ちぃちゃん!?」
かのんは驚きの声を上げながらも、駆け寄ってきた幼馴染をしっかりと受け止めた。
慣性の力か、はたまた二人に働く不思議な力のおかげか。
千砂都は、かのんに抱きついたまましばらく地面と水平を維持し、かのんが軸となって二人はくるくると回った。
…………いつ以上に明るい、綺麗な笑い声を上げながら。
「なんか、本当に勝てるような気がしてきました!」
「勝つわよ!ラブライブ!」
「当たり前デスーーーーーーッ!」
こちら側に残っていた三人も決意を新たにすると、そのまま向こうへと走り出す。
「…………なら、俺は全力サポート…と。……やってやりますか!」
彼女らがステージの上で集まり、じゃれあい。
「皆さん、はじめまして!Liella!です!」
千砂都の声がしたのち、誰が何を言うでもなく横並びになって手を握ると。
「「「「「────私達の歌、聴いてください!」」」」」
そこから響き出したのは、彼女らの未来の歌………風のように過ぎていく青春の中で、自分たちを信じ抜く歌。
─────最高のLiella!が、今この瞬間、このスクールアイドルの世界に誕生した。
そういえば、今回の話を出す前に誤字について教えてくれて修正したら颯爽とコメントを消していったイケメンニキがいたんですよね。女性かもしないすけど。
この場で、代わりにお礼申し上げます。
誤字報告以外でも、感想、高評価お待ちしています。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「…ありがとう、みんな。」
少女が思い出した思い出を
「なんでこんなところに…」
壊す悪意から
「お前を止める!」
守り切る者。
第61話 Tは根深く/悪意の嵐