ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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永遠のL(原作十二話)
永遠のL/それぞれの進歩


前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回、歌い終わったLiella!のいる小学校の講堂に、まさかのドーパントが……」

「それにしても、なんで私達が講堂にいること知ってたのかしら…?」

「そう考えたら不思議デス。」

「ま、それは本編で考えましょう、と。んで、子どもたちが巻き込まれそうになりながらも、なんとか俺が変身してブーストでブッ倒したのでした!さあどうなる第62話!」

 

◆◆◆◆

side???

 

「………テンペスト・ドーパントが破れた、か……」

 

僕は、小学校を怪物が襲撃し、仮面ライダーによって倒されたというネットニュースの記事を見つめながら呟いた。

 

「子どもたちの前では本気など出せないと踏んでいたが………ヒーローには逆効果だったか……。」

 

思い返せば、ヒーローは子どもたちの声で力を発揮するもの。それはかつてから見てきたというのに、この場になってそのお約束を忘れるとは。

 

「彼が仮面ライダーである以上、そのルールは適用されるか……」

 

そもそも、適当に見繕った道端の奴らにドーパントの力を与えるのが間違いなのかもしれない。彼らは誰しも奥底に負の感情、いわば雑音を備え、それを少し増幅してやれば、一瞬で僕の忠実な手駒となる。

 

「………さて、そろそろ彼にお願いするか。」

 

…………知識は時として、最強の武器となるからね。

 

◆◆◆◆

side圭人

 

小学校でのライブ、そしてドーパントの事件から数日経ち、Liella!の5人はいつもの様に練習に励んでいた。

 

「ワン!ツー!スリー!フォー!可可ちゃん肩で息しない!」

「ハイ!」

「すみれちゃんは、止まる位置ちょっとずれちゃってる!」

「えっ嘘!?」

 

いつものように千砂都の指示とアドバイスが飛び交う。

 

「はい!おつかれー!今日はここまで!」

 

千砂都がそう言って、そのまま屋上から校舎内に戻るドアを押し開けた…………ものの。

 

「……あれ?」

 

それに追随するメンバーは、誰一人としておらず。

むしろ、全員が屋上の上でバッチリバテていた。

 

「手加減なさすぎ……!」

「ありゃ?ちょっと、気合い入りすぎちゃった?」

「足が棒デス〜〜〜〜〜ッ!」

 

と、すみれと可可が今にもぶっ倒れ……というか半ば倒れている中。

 

「まだまだ!」

「「「えぇ?」」」

「かなり良くなってきてる……いい感じ…!この調子で、ランニングもうワンセット行こう!」

 

……………かのんさん…!?

 

「うえぇぇえぇ〜〜〜〜!?」

「あなた、力みすぎじゃない?」

「だって東京大会が近いんだよ!?」

 

かのんは少し語気を強めたものの、すぐに表情を柔らかくし、

 

「…なんか、がんばった分だけできるようになるのって、楽しいなって思って………」

「あ………ふふ……」

 

その光景を見たすみれも柔らかな笑みを浮かべる中、かのんはガバっと立ち上がり───ついでにもたれかかっていた可可を弾き飛ばし───言った。

 

「よし行こう!」

「(中国語)!?」

「また外苑?」

「5セットぐらい行っちゃおう!」

「ゔぇえええ〜〜!?」

 

…………叫び声といい、可可とすみれってやっぱり似てるよな。でもかのんさんや、練習中盤の外苑5セットはキツくないすかね。

「………かのんさん、以前よりだいぶ変わりましたね。前向きになったというか………」

 

恋が千砂都に歩み寄って、すこし小さい声で言えば。

 

「そんな事無いよ。」

「え?」

「……これがかのんちゃん。………私が知ってる。」

 

……この!クソデカ感情系幼馴染め!まあ気持ちは一緒だがな!

…………俺がよくわからん感情を内心でスパークさせていると、不意に屋上のドアから人影が。

 

「失礼ー。葉月さん、理事長が来てほしいって……」

 

その声の主はヤエで、内容はあまり趣旨が理解しにくいもの。

………で、恋で呼び出しって言うと………

 

「………恋ちゃん、またパソコンで見ちゃいけないものを…?」

「見てません忘れてください!」

 

……おっとぉ!そっちかぁ……

 

「いいんだよ、趣味は人それぞれなんだから……」

「だぁかぁらぁ!違うと言っているのです!」

 

千砂都、それフォローちゃう、トドメや。

 

「そうデス!圭人さんなんてこの前「可可〜〜〜〜!?なんか欲しいものある〜〜〜〜〜!?」」

 

何を言ってるのかな!この娘は!

 

「………圭人くん、後でその話詳しく。」

「……圭人くんの部屋で、ね?」

 

……………周り女子しかいないって、意外とキツイんだね。知らなかったよ。

 

「……で、要件ってなんだろうな。」

「また、なにかのオファーかしら…?」

「さあ……?」

 

すみれが推測を述べる中、皆が頭をひねり………

 

◆◆◆◆

 

「───入学希望者が増えた!?」

「はい!今の数ならば、生徒が足りなくなることはないと!」

 

………予想外すぎだろ!?めっちゃ嬉しいけども!?

「来年以降も、結ヶ丘は続いていきます!」

 

制服に着替えて移動した部室にて、俺たちは恋から理事長の話を伝え聞いていた。

 

「よかったーーーー!」

「地区予選の評判が、良かったからかな!?」

 

俺の幼馴染二人が歓喜の声をあげる中、間接的にたった今話題に上がったすみれが鼻高々に言った。

 

「私のラップが、人々の心を掴んだのね!」

「自惚れるなデス、皆のおかげデスよ!」

 

おっと、安定の棘っぷり。まあ、ちょっと先端が柔らかくなった気もするけど。

 

「でも、かっこよかったよ、すみれちゃんのラップ。」

「……!見て!Liella!のフォロワー数!」

 

スマホでツイッ……SNSの画面を見た千砂都の声に、俺たちは一斉にその画面を見……

 

「……52000………!?」

「……ギャラクシィィィィ…………私がセンターを務めた歌で……私がセンターの歌でぇぇぇ!」

 

………良かったなあ、すみれ………

 

「でも実際、前回のライブで学校に興味を持ってくれたみたい!」

「じゃあほんとに、Liella!が入学希望者を…!」

「まじか……スポドリ作ってきてて良かった………」

 

いやほんとに………よかったぁ………

 

「このまま一気に、優勝まで駆け上がりまショウ!」

 

………おk、可可、物理的に駆け上がろうとしないで、はい、足踏みストップ。

 

「東京大会の概要は発表になったのですか?」

「今夜、発表デス!」

 

恋の声で可可の足が止まり、同時に重大ニュースが。

……今日の夜か…………

 

◆◆◆◆

 

『ついに!ラブライブ!東京大会です!』

 

前も見たことのあるハイテンションナレーターは、今回は画面でのルール発表。彼女の横にある黒板には、一瞬にして東京大会の日付………12/25と記入がなされた。

 

『日程はこちら!メリークリスマス!フォッフォッフォ!今回は!それぞれの地元で学校ゆかりの場所生中継!それをオンラインでリレーしていきます!』

 

…………ふぁー…………だいぶ規模がすごくなりそうな……てかこの人なぜにサンタの格好?……あ、12月25日だからか。

 

「クリスマス東京決戦デス!今回のルールはかなり特殊デス!自分たちのステージは、自分たちで用意しないといけまセン!」

 

全員で可可の部屋に集まる中、可可は発表内容を簡潔にまとめた。

 

「どこがいいんだろう……」

「派手なところなら…神宮競技場?」

「それは決勝の会場です。」

 

はいナイス指摘。そしてできるわけなかろうすみれ。

 

「じゃあ、外苑球場…?」

「いやいや、誰に頼めば貸してくれるの……」

「明日直接行って、聞いてきマス!」

「迷惑になっちゃうよ…」

 

流石に直談判は校内だけにしとこうよ……てかもう俺やだよ………

 

「東京大会デスよ!何のんびりしているのデスか!?」

 

可可落ち着こう、多分のんびりとかじゃなくてモラルとかマナーとかの云々のかんぬんの話と思う。

 

「真面目に考えてるってばぁ!」

「んん……」

 

可可は机からノーパソを持ち上げると、手に抱えて画面を見せながら言った。

 

「今回は東京大会!どの地区もとっておきの場所を用意するはずデス!地味なステージでは、Liella!は埋もれてしまいマス!」

「「「「「うーん…………」」」」」

 

◆◆◆◆

 

んでもって、翌日ってわけ。

 

「「「リモートライブ!?」」」

 

ナナミ、ヤエ、ココノ……スレニキたちの影響で勝手になやこトリオと呼んでいる三人が、かのんからの情報に驚きの声を上げた。

 

「ステージはどこに作るの!?」

「外苑球場!?」

「……そうしたいのはやまやまなんだけど……いま現実的なのは………体育館かなぁ、って…………」

 

と、かのんの声がすれば彼女らはそろってジト目となり。

 

「………東京大会でしょ?」

「……うん。」

「決勝進出が掛かってるんでしょ?」

「……うん……。」

「「「なのに体育館!?」」」

「ヒィィィィ……!」

 

なんで俺の幼馴染はよく怯えるんですかね………

 

「欲がなさすぎる!」

「本気で勝つ気あるの!?」

「あははははは…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───どーしよー………」

 

…………外に出た俺、かのん、そしてすみれは、敷地内の池すぐそこのベンチに腰掛けていた。

 

「だから言ったのよ、地味すぎだって。」

 

すみれのある種で的を得ている発言に、かのんもある種的を得た発言で返した。

 

「でも、皆冬休みだし、外だといろいろ大変だと思って……」

「あんたは気を使いすぎなのよ。もはやLiella!はこの学校の代表よ?ワガママ言うぐらいで良いんじゃないの?」

「……すみれちゃんはいいよねぇ、そういう性格で。」

「どういう意味!?」

 

……そういう意味でしょ。多分。

 

「………私は、本当は歌えるだけで………」

 

かのんが呟いた、その時。

………校舎側から池に降りる階段の上から、何故かカン、カンという音がした。

 

「あ゛ーーーっ………」

 

その音の発生源は、俺達の前まで来ると………

 

「ダメだったデズゥ〜〜〜………パタリ……」

「可可ちゃん!?」「ちょどした!?」

 

木の棒を支えに来ていた可可の体に限界が訪れ、俺達の方に倒れてくるのをなんとか俺とかのんで受け止める。

 

「どこ行ってきたの…?」

「ありとあらゆるライブ施設をあたりましたガ、スクールアイドルには不向きだろうと、皆さん申し訳無さそうに……!」

 

すみれの問いによって、俺たちは現状を把握した。………この辺りって、ライブに使えるっていうとこならめっちゃあるよな……それ全部行って全部ダメだったのか……

 

「確かにこの周辺は、もともとスクールアイドルに馴染みは薄いし……」

「でも、そろそろ決めないと……」

 

すみれの声に、かのんは答えた。

 

「うん。家に帰って、一晩考えてみるよ。」

「……勿論、全員な。………まさか全滅とは……」

「…………可可、頑張りまシタ………何かくだサイ……」

「………ココア、奢ろっか…?」

「ありがとございマス………」

 

…………残ってたっけな、財布の中。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「今回のテーマは──」
少女のインスピレーションは
「かのんちゃんたちは練習に集中!」
周囲の光によって輝くも
「怪物………怪物ぅ!?」
そこに迫る、魔の手。

第63話 永遠のL/知識とひらめき
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