ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
テストで久しぶりにやらかさなかった作者です。
…ィヨッシャァァァァァアァァァァ!
ってなわけで、今回からアニメ二期突入です。
どういうわけなのかは置いといて、本編どうぞ。
Aな時代/新たな始まりは北の空から
これまでの、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「思い返せば一年前、気がついたら死んでいた俺、木島圭人。死後の世界とやらで神様に出会った俺は、転生特典のガイアメモリ作成能力を引っ提げラブライブ!の世界へ。」
「転生?神様?どゆこと?」
「あー今は突っ込まなくていいでしょうよ!どうせあらすじ紹介で読者に説明しないとなんだから!」
「そういうメタ発言もまずいと思うんだけど…」
「あーもう圭人くんもかのんちゃんもストップ!ともかく!私とかのんちゃん、圭人くんは新設された結ヶ丘高等学校に入学。可可ちゃんやすみれちゃん、恋ちゃんと出会い、かのんちゃんが抱えるトラウマと戦いながら、私達はラブライブの舞台へと。」
「…なんか色々飛ばした気もするけど…まあいいわ。そして私達は東京大会へと駒を進め、いよいよ決勝を掛けたステージ。」
「デスガ、結果は2位……」
「そして、圭人さんと同じガイアメモリで変貌した怪人、ドーパントの被害も一年も続いていて……」
「でも!俺たちは諦めずにようやくこの日を迎えたってわけ!んじゃ!新章開始もいつもので!だi」
「「「「「第66話、どうぞ!」」」」」
「これも一年ぶりだな!俺主役なのに……」
◆◆◆◆
side third
4月、某日。
大都会東京の一角にある3つの街、原宿、青山、表参道。
その一角にある一軒のカフェで、一人の少女がせわしなく食事を口に運んでいた。
「毎日偉いわねー……」
その少女の母親であろう人物が感心とその他多くの感情の入り混じった声を上げれば、少女の妹が今尚食パンにがっつく少女へと声をかける。
「始業式は明日でしょ?」
「休んでる暇なんてないの!…っ!ごちそうさまー!」
その言葉に少女は反論するとパンを食べ終えカフェオレを飲み干し、そばに置いてあったバッグを取った。
彼女はドアへと向かって駆け出すと、そばの観葉植物…というより小さめの木に止まっている一匹のコノハズクへと声を掛けた。
「マンマル〜!…あっ…」
彼女はそのコノハズク…マンマルが眠りについていることに気がつくと、声量を控えめにしてドアを開けた。
「いってきまーす…!」
ビル街へとたどり着いた彼女の目には、一台の巨大な街頭モニターがあった。
そこには、紫の髪のどこか妖艶な少女と、金髪の力みなぎる明るい表情の少女が並び、彼女らはなんらかの舞台と思わしき場所に立っている。
──彼女らの前には、簡単な英文が書かれていた。
彼女はそのモニターの前で立ち止まり、それを見つめた。
───所変わって、東京都内、原宿の一角。
街中に張り巡らされた道のうちの一本で、一人の少女が苦悶の声を出しながらキャリーケースを引いていた。
「う゛ぅーーー……あ゛ぁーーー…………」
彼女は立ち止まり、ほぼ意識せずに出たであろう言葉を放った。
「東京は……なんでこんなに暑いんすか……溶ける……」
思わず天を仰いだ少女は再度前を向くと、どこか自分に言い聞かせるように言った。
「しかし、ここが天下の原宿、ヒルズ族……」
なんか違うよなと言いたくなる知識で彼女は再度歩き出し、再度呟いた。
「きな子の家は…どこっすか………」
………彼女の服は、先程の少女が着ているものと同じものだった。
彼女も、あの少女も、今はまだ誰も知らない。
彼女こそが、あの6人に新たな風を巻き起こす者のうちの一人であることを。
◆◆◆◆
side圭人
5人の少女が、とある学校の周りを駆け巡る。
彼女らはその学校の屋上へと向かうと、喉を震わせ舌を震わせ唇を震わせの三連続。
「まだまだー!まだまだまだーっ!」
一人の少女の声が響く中、彼女らは腕と足を伸ばしては縮め、時折そばにいる一人の少年から差し出されるスポドリで補給。
オレンジ髪の少女───かのんがそれを飲み終えたとき、そばにいたグレージュ色の髪を持つ少女──
「
「えぇーーっ!?」
可可の差し出すLiella!公式ツイッ………SNSのフォロワー数は、なんと104250人。漢字で掛けば十万四千二百五十人。ちなみにフォロー中は325人。フォロワーが去年から本当に倍になっている。まじかよ。
それを見てかのんが驚きの声を上げる中、可可は続けた。
「一部のサイトでは、Liella!は次の優勝候補トモ!」
「まっ、当然よね。」
と、金髪ロングの少女──平安名すみれがその金髪をさらっとかき上げれば、
「違うよ!これは優勝したサニパさんたちが……」
とかのんが言い。
……っと、これはもしや。
◆◆◆◆
【最近ご無沙汰の回想だよ。】
昨年の、ラブライブ!決勝後。
東京都ではあるが、本州から遠く離れた離島……神津島の海岸で、二人のスクールアイドルがインタビューを受けていた。
「はじめに、この大会に参加したすべてのスクールアイドル、そして、応援してくださっ
た方々に、敬意を表したいと思います。」
金髪ポニテの、どこかあどけなさが残る少女──
「一番強かった相手?…みんな素敵なグループでした。」
「でも、私達がいっちばん心踊ったグループは……」
二人は顔を向き合わせると、声を揃えていった。
「「───Liella!です!」」
◆◆◆◆
【回想の出番みじけえなあ……終わりだよ…】
「ありたがき幸せ〜〜〜〜っ!」
可可が地味に間違ってる日本語で喜びを全身も使いながら表現すれば、横に立つ黒髪ポニテの少女──
「でも…」
「「ん?」」
「私達、大会でまだ何も結果を残せていませんよね。」
「…名前だけ、独り歩きしてもね…」
その言葉を受けて、神妙な表情で白髪を2つのお団子…というかマルにまとめた少女──
「…だからこそ、次は絶対結果を残すの。……そして、この学校のみんなと一緒に…喜びたい。」
「ええ!」
「当然ったら当然よ!」
かのんの強い意志を秘めた言葉に、恋とすみれも同意し、可可と千砂都も頷いた。
……そして、俺───
◆◆◆◆
side third
東京の一角で、あの少女が今も尚苦悶の声を上げていた。
「ここ…」
彼女は特徴的な金属のアーチがある場所を通り。
「ここは………」
某忠犬なんちゃら公的なわんわんこの石像のそばを通り。
「ここは一体……」
そしてなぜかそこそこ高めの建物の、ガラスフェンス有りの屋上にたどり着くと。
「どこっすかああああああああ!」
通行人全員が思わずそこを見上げるほどの大声で、一声叫んだ。
「ふぁーーっ!くたびれたぁ……」
彼女は真っ先に目についたある日陰に置いてあったベンチへなだれ込むと、そのまま詰めていた息を吐き出した。
彼女は目を開いて眼の前を見ると、自分が今いる場所をようやく把握したようだった。
「…素敵な……神社っすねぇ……」
そのころ結ヶ丘高等学校の、屋上へとつながるドアの校舎側では、二人の少女が何やら深刻そうな表情で話していた。
「ねえ…」
「ん?」
スポドリを飲んでいた少女…可可にすみれが話しかけると、可可はキョトンとした顔で反応を返した。
「あんたさ、上海に戻るって話はどうなったの?」
「すみれには関係ありまセン。」
可可がすみれの問に素っ気なく返すと、すみれもまた素っ気なさを漂わせる態度で言った。
「別に、私もどうでもいいんだけど…ただ、もし本当に帰るって話になったら…!」
「サニーパッション様に認められたノデ、ひとまず、次の大会まで猶予はもらえまシタ!」
「でもそれって、やっぱり今回優勝するしか──」
「すみれが気にすることではないのデス!」
「……でも…!」
すみれがまだなにか言いたそうな表情を浮かべるも、可可は無理やり話を切り上げた。
「かのんたちには内緒デスよ。もし言ったラ、そのくーるくる全部切り落としますカラ!」
彼女はそう言い残すと、そのまま屋上へと戻っていった。
「…ったく……」
再び、視線をの少女のもとへ戻そう。
彼女はあれからしばし休憩した後、再び移動を再開した…のだが、未だに目的地にはついていないようだった。
「はぁ……はぁ……はぁ………」
彼女は息を切らしながら歩き、ある建物を通り過ぎようとしたところで。
「…ん?もしかして……」
彼女はその建物をふと見るや、ポケットから一冊の本…というより、紙を畳んで作られた細長いパンフレットのようなものを取り出した。
「…!間違いない!きな子が通う高校っす!」
彼女は眼の前に広がる広大な土地、その上に建つ高校……結ヶ丘高等学校を見、思わずそう叫んだ。
「素敵な高校っすねぇ……」
と、感心する少女と道路を挟んだ木の裏で。
……何やら、文字にすることが不可能なほど興奮している赤髪の少女がいた。
「…しゅごいぃ……!あの屋上にいまLiella!が…Liella!がぁぁぁぁ!」
「…ん?…リエラ?」
と、あの少女が思わず呟いた声で現実へと引き戻されたもう一人の少女は。
「!?…なぁに見てんだ!」
と、言いがかりも甚だしい言葉を口にした。
「ひえぁっ!?すまないっす!」
「ふんっ!」
彼女の謝罪を聞いたあの少女は、やけになめらかな動きでそこを去っていった。
……彼女の服もまた、結ヶ丘の前に立つ少女と、そしてその屋上に立つあの少女と少年たちが着ていた服と同じだった。
呆然と立ち尽くす少女…きな子の耳に、一つのカウントアップする声が入り込んだ。
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト!ワン、ツー!スリー!フォー!ファイブ!シックス!セブン!エイト!」
「…勝手に入っちゃ…まずいっすよね…」
その声で、入学式を翌日に控えた校舎に人がいることを知ったきな子だったが、一度は良識から流石に己の行動を自制した。
…だが。
「………でも、このままだと…!」
……どう考えても途中で倒れる。
そう判断したであろうきな子は、声のする方へと歩みを進めた。
彼女が校舎へと入り、声に導かれるまま進むこと数分。
そこは、あの場所へと繋がる道だった。
「じゃあここから、フォーメーションの確認行くよ!かのんちゃんは0の位置、すみれちゃんは2の位置!」
「はーい。」
きな子はそのままそこにあった階段を登ると、目の前には2つのドアがあった。
その2つのうち屋外に繋がっている方を覗くと、その先には5人の少女がいた。
「よーし、じゃあ頭から!」
彼女らは、一人の声によって同時に動き出した。
…それはただの動きではなく、一定のリズムで動き、緩急豊かなもの……ダンスだった。
最初に声が聞こえたときのように8刻みのカウントアップが響き渡る中、きな子はドアに張り付いてその光景に見とれた。
「わぁー……っ!」
そして。
「───ハギャッ!?」
…ドアを自動オープンさせ、思い切り少女たちの前に飛び出した。
「ワン!ツー!スリ…「「「「「ん?」」」」」」
その瞬間、全員の動きが完璧に止まった。
「はっ!………しまった…」
◆◆◆◆
side圭人
突如として練習中のLiella!に乱入してきた一人の少女によって、俺たちの動きは一度止まった。
そして、しばしの間をおいて再度動き出した。
「あなたは……」
思わずかのんが呟けば、その少女はスッと立ち上がりしどろもどろになった。
「えーっと……「もしかして、新入生!?」あっ、えっ、えーっと………ハイ。」
「「「「「わーーーーーーーっ!」」」」」
彼女の素性が割れた瞬間、こちら側の少女全員が歓声を上げた。
「後輩?後輩デスよね!?可愛いデスーーーッ!」
「ヒエェァァァーーッ!?」
真っ先に飛びついたのは可可で、いきなり至近距離まで肉薄…じゃなくて接近すると、早口でまくし立てた。
「
お、いいぞすみれ。このままこのカオスを止めt
「まずは生徒会長の私が…!」
おーーい!しっかりしてくれ生徒会長ーーー!
「もしかして、スクールアイドル部に入部希望!?」
千砂都落ち着いて?確かに俺もそう思ってるフシはあるけど急すぎない?
「へっ?スクールアイドル…?」
おっとぉ?雲行きが怪しいぞお?
「だって、新入生でしょ?スクールアイドル部は、れっきとした部活だよ?」
「この子…!」
…待って?ついていけてないの俺だけ?てかなんでみんな涙流してるの?それ感動したときのあれでしょ?最終回まだだしてか先週迎えたばっか…何いってんだ俺?1期の最終回的なの東京大会らへんってニキたちから聞いたんだけどな…
「ありがとうございます………」
「ずっとこの日をまってたよぉ…!」
「一緒に光を追い求めまショウ…!」
「えっ?えっ!?」
…やっぱ違うよねこの反応?どう考えても勘違いしちゃってるそれ…
「素直じゃない子ね…」
すみれさん?ちょっと?ちょかのんどこへゆく…
「ようこそ…Liella!へ!」
「違う!違うっすよーーーーーーーっ!」
…やっぱ違うよね!これ!
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「…迷子?」
やっとわかった諸々と
「どーせ1人だけですよーだ…」
絶望的な真実と
「かのん…先輩……!」
念願の、アレ。
第67話 Aな時代/北方からの真実