ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士   作:ニントという人

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どもです。プロセカで無事に復刻限定をのがした男です。
…オンドゥルルラギッタンディスカー!
…絶望してファントム生む前に書いた第67話、どうぞ。


Aな時代/北方からの真実

前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!

「前回、とうとう2年目を迎えた結ヶ丘。スクールアイドル部の面々も決意を新たに始業式の数日前から練習に取り組む。」

「しばらくは前までみたいな事件もなくて、平和な日々を過ごしてた私達の前に、一人の少女が。」

「最初は入学式前から見学に来てくれた入部希望者かと思ったんだけど、どうやらそれは違うみたいで…」

「だーから先走んなって……まあともかく、第67話、どうぞ!」

 

◆◆◆◆

 

「…道に迷った?」

「はい…」

「…ごめんね、勝手に勘違いして…」

「いえ……」

 

あれから数分、部室で話を聞いた俺たち…というかLiella!の5人は、ようやく抱えていた誤解を解いた。

 

「…もしかして、東京初めて?」

 

かのんが、ここにいた誰もが思ったであろう疑問を口にすれば。

 

「うぇっ!?…なわけねえっす!東京は庭…庭っすよ!……散々検索したっすし……」

 

彼女は、目に見えて動揺した。てか検索したって言っちゃってるじゃん。

 

「あー…ヒルズ族っすよね、ヒルズ族…ヒルズ族……」

 

……前世でギリギリ聞いたことあるラインだぞ、おい。

 

「…どうやら、送って上げたほうが良さそうだね。」

「私が行くよ。住所、わかる?」

「………ハイ…。」

 

………初対面で失礼かもだけど……まあ……でしょうね。

 

◆◆◆◆

 

で、それから数分。住所を聞いてから制服に着替えたかのんと彼女……そしてなぜか俺までもが校舎前に立っていた。なんでや。

 

「…俺いる?これ…」

「だって、もしかしたらアレが出てくるかもしれないし…この子、もしかしたらそのことすら…」

「…まあたしかにな…まあわかった、行くだけ行こう。」

「…ありがと。」

 

あの少女がこちらを見ていないことを良いことに突発的ミーティングを終えた俺たちは、結ヶ丘の正門から校舎へと続く道に並ぶ桜を見上げている彼女へと近づいた。

 

「綺麗っすねぇ………」

 

彼女が桜に見とれている中、かのんが話しかけた。

 

「どこから来たの?」

「きな子の実家は、北海道のなんにもないようなところで……家を出るときは、まだ雪で真っ白でした。」

「そうなんだ…でもそれも素敵!」

 

…雪景色…最後に見たのはあのあの日以来かな……

 

「…あ、名前、きな子ちゃんっていうんだ。」

「ハイ!桜小路きな子と申します!都会に憧れてやってきました!」

 

…すげえなあ…直線距離何キロよ……この学校行動力ある子が集まるのだろうか…

 

「私、かのん。…澁谷、かのんって言います。」

「俺は…木島圭人。まあ呼び名は適当にどうぞ。」

 

出来たら敬語以外が良いな!後輩って概念なかったもんで慣れてないんだ!(中学時代帰宅部の男。)

 

「…!よろしくお願いします!かのん先輩、圭人先輩!」

 

おお流石に先輩呼びか。てかいきなり下の名前って新鮮。

……と、俺が結構定番であろう感想を抱いている横で。

………一人の少女が、これまでにない感情を表現していた。

 

「えっ……!……かのん……先……輩……?」

 

…おっと?かのんさん?現実と接続切れた?

 

「ハイ!先輩!」

 

彼女が…桜小路さ…桜小路後輩?桜小路?なんて呼びゃ良いんだ…まあともかく彼女が再度明瞭に声を発せば。

 

「…そっかぁ〜、私先輩かぁ〜〜〜。」

 

…かのんはくねくねしながら、頬をやけに緩ませた。

 

「ハイ!」

「そっかぁ〜…ええ〜!?先輩〜〜?えぇ〜?私がぁ〜?」

「ハイ!」

「えぇ〜〜〜〜〜〜〜?」

「先輩です!」

「えぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜?」

 

…こんなところでビブラートと高音発揮するんじゃないよ。てか落ち着け。

 

「あの〜……もう一回…」

「…はい?」

 

かのんが両手の人差し指を上に立ててツンツンと打ち付けながら彼女に言えば、かのんは少々遠慮気味ながらも言った。

 

「もう一回呼んでくれる?」

「……かのん先輩!」

「くぅ〜〜〜〜〜〜〜っ!なんかむず痒いけど、良いよねその響きぃぃぃぃ!」

「…へっ…?」

 

…あーだめだこれ、収集つかねえわ。

 

「さあ行こう!先輩の家も案内しちゃうぞ〜〜!レッツゴーーーー!!!」

 

あーどうすんだこれ誰かなんとかしてくれ……

 

「……変わった人っすね……」

 

あーもうだめじゃん。かのん完全に変な人判定されてんじゃん。

 

「…とりあえず……もうちょいあのテンション、付き合って…。」

「…あ、ハイっす!」

 

うーん、良い元気。

 

◆◆◆◆

 

ってなわけで、なんか一年前にも見たことある感じであの家に入店。

 

「お待たせしました。」

 

メガネを掛けた、どこかかのんとも似た雰囲気を出す少女……澁谷ありあがカップをこちらに運んで来、少女…桜小路後輩(仮称)の座る椅子の前のテーブルへと置く。

 

「うわぁぁ!なんとハイカラな………はぁ〜っ……これが東京…!」

 

…一年前にも見たことある感じの表情も頂いて、と。

 

「…新入生の方?」

 

ありあがかのんへと聞けば、かのんはやけにドヤ顔で、しかもやけにいい声でいった。

 

「私、先 輩だから。」

「…うぇえ……」

 

ぐっばい、ありあ。お前の姉ちゃんちょっと暴走してるわ。

 

「…飲み終わったら、家まで送るよ。」

「何から何まで……」

「いいえ。」

 

……こう見るとちゃんと先輩してるな……

………やっぱアイスコーヒーうまい。

 

「…あの……」

「「…ん?」」

「さっきの、スクールなんとかというのは………」

 

…なるほど。あながち最初の考えも間違いにならなそうな気がしてきたね。

 

「…スクールアイドル。」

 

かのんが言葉を返せば、彼女は受け取った言葉を反芻した。

 

「スクールアイドル……」

「うん!すっごく楽しくて、やりがいあるよ。……って、私も初めてまだ一年しか経ってないんだけど……」

 

……考えたらそうだね、去年の4月だったわけだしな………

 

「………けど、私はスクールアイドルと出会って、人生が変わった。頑張ろうって、前向きな気持ちになれたの。」

 

……そうだな……まさかここまで昔のかのんみたいな希望あふれる感じに戻るとは……いや、むしろ昔以上だなこれ。

 

「…興味があったら、部室に来てよ。」

 

かのんの問いかけに、桜小路後輩はしばし考えてこんでいるようだった。

 

「…あの……」

「…ん?」

「少々話がズレてしまうかもしれないんですが……」

 

カップの中身を空にした桜小路後輩が、不意にそう切り出した。

 

「……別に大丈夫だけれど……何かあった?」

「いえ………あの、圭人先輩……」

「……え、俺?」

 

俺何かした?えちょっとまって、えーっと出会ってから……いや何もしてない…よね?ちょまって俺何か言っちゃまずいこと言ったかn

 

「……どうして、結ヶ丘にいるんですか?」

「………へ?」

 

…へ?

 

「…ど……どゆこと?」

「あ、その……結ヶ丘って、女子校じゃないんですか?」

「…………??????????????」

 

んんんんんんん?

……んん!?

 

「いやいやいやいや共学キョウガク!確かに俺しか男子生徒いないけど!」

「そ、そうだったんすか!?すまないっす!」

「いやまあそれは良いんだけど……流石に入試とかで男子見かけたりしたでしょ?」

「…………いや、その………きな子のいた場所だと、みんな女の子だった気が……」

「………うそーん………」

 

……男女比率……どうなってんねん………

 

「…どんまい圭人くん…」

「気にすんな気にすんな……俺が気にしてるだけだから……」

 

……今年も、男子用設備は俺専用…か……

 

◆◆◆◆

 

それから時が経つこと数時間、各々の自宅へと戻った俺たちは、某無料通話アプリでグループビデオ通話を開いていた。

 

『自宅まで無事に送れましたか?』

『うん。すぐ、近くだったから…』

 

恋の声にかのんが返答する中、可可が希望に満ち溢れた声で言った。

 

『もしかしテ、六人目のLiella!の誕生…!?』

『気が早いよ……でも、ちょっと不思議な感じ。私、この六人で優勝を目指すのかと思っていたから。』

 

かのんが発した声に、恋が同調した。

 

『私もです。大会が終わった直後は、この六人で今度は勝ちたい、って。』

『じゃあ、二人は入ってきてほしくないの?一年生。』

 

千砂都がこの流れでは当然とも言える疑問を呈せば、恋はすぐに返した。

 

『いえ。』

『…私、きな子ちゃんと話しているうちに思ったんだ。新入生と一緒に頑張りたいって。』

『ええ。……そうやって、一つの紐と紐が結ばれて、繋がっていく。…それが、母の願いでもあると思いますから。』

 

かのんの声に、恋が視線を画面の外……そこにあるであろうあの人が写った写真を見つめながら言えば、かのんは言った。

 

『じゃあ明日から、新しい仲間を見つけられるよう、改めて頑張っていこう!』

『『『『『「おーーっ!」』』』』』

 

全員の威勢の良い掛け声が電子音声に変換されて部屋中に響き渡る中、俺はなんとなく、嫌な予感をひしひしと感じていた。

…それも、それが的中するなら明日であろうといういらない保証も。

 

◆◆◆◆

side third

 

明日、正式にあの学校の生徒となる少女…きな子はかのんの案内で自室になんとかたどり着き、荷物の整理を終えた頃。

彼女はスマホを取り出すと、ある一本の動画を再生した。

…その動画は、今から4ヶ月ほど前、5人の少女たちが多くの人々の善意で成し遂げた、ある一つのライブステージ。

彼女はその動画に没頭…いや、魅了されていた。

5人の少女が、己の全力を出し切ってパフォーマンスする様に、どこか感動すら覚えていた。

……動画が終われば、彼女は傍にあったカバンから一冊の本を取り出した。

それは世にいう卒業アルバムというもので、おそらく小学校の物。

そこに写っているかつての彼女と思わしき写真は、もちろん今の彼女より背も低く。

…そして、少しふくよかな体型で。

それ自体はきっと、幼い時期特有のよくあるものなのだろうが……

 

「…私が……アイドル………」

 

…彼女の心には、暗い影を落とす要因であったようだ。

 

◆◆◆◆

side???

 

「……まさか、ここまでかかってしまうとはね……」

 

僕は、とある大切な日の前日である今日この日、日が沈みきった街で独りごちた。

 

「想定では、去年ぐらいには終わらせてエンディングって予定だったんだが…まさかあそこまでとは。」

 

そうつぶやきながら、僕は手に持つタブレット端末に映るものを見た。

 

「……明日こそだね……きっと良い冒険の始まりとなるはずだ。」

 

…僕はそう、画面に映る一人の男へと話しかけた。

…………Adventureと記された、一本のメモリが横に並んでいる男へと。




次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「にゃはっ!オニナッツー!」
続々と現るニューフェイス
「これじゃ中学と変わんねぇ」
そんな中はびこる
「……消えろ。」
悪意の気配。

第68話 Aな時代/新世代の予感

次回の投稿は8/6です。
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