ラブライブ!スーパースター‼︎・響きの記憶の戦士 作:ニントという人
前回の投稿が2023年の8月6日、そして今日が2025年5月24日。単純計算で一年半…というか2年弱ぶりの投稿ですね。
いやあのほんとごめんなさい。こんなことになるつもりはなかったんです。受験は12月には終わってたんですけど3期どうするかマジで悩んでたんです。
でもLiella!6th福岡は行きました。楽しかったです(お前さ)。
とりあえず今年度のうちにはできれば2期を終えたいなぁ……
まあともかく、久しぶりの本編どうぞ。
前回の、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「前回!入・学・式!……だったよね?」
「メタいけど2年弱たったからって忘れてんじゃないわよ!そこから部活勧誘でしょ?」
「ああそうだったそうだった。……そうだったんだけど、まさかの希望者はゼロ…」
「しかも、数カ月ぶりにドーパントも出てきて…」
「よりによって一年生の校舎が狙われたから、圭人が急いで向かったんだけど…」
「新入生が襲われちゃっててな…そのせいで俺は正体明かす羽目になるし…」
「……えちょっとそれ聞いてないんだけど…?」
「なにやっちゃってるったらやっちゃってるの…?」
「…く、詳しい話は本編ですると思うから…というわけで、超絶お久しぶりに第69話、どうぞ…」
◆◆◆◆
数カ月ぶりに起きたドーパントによる事件から数日、警察などの調査が終わったようで、俺たちは新学期早々の休校から開けた学校にいた。
「おっひさー……って、明るくいれる状況じゃねえよなあ…」
「圭人くん…うん。私達二年生はもう慣れちゃってるけど、1年生の子たちは…」
「入学初日に怪物に襲われる、なんて想像してなかったでしょうしね。」
「一応校舎とかはなんとかなったみたいだけど…大丈夫かな、新入生のみんな。」
「それなんだよなぁ…今日全校集会やるって話だけど…」
「…とりあえず、体育館行こっか。」
◆◆◆◆
全校集会の内容は、去年も何回か経験したことがあるもので、今回の事件について、そして生徒へのメンタルケアについてのお話だった。
俺たち二年生は悲しいことにもう慣れてきてしまっているが、新入生たちにとっては話が別。
入学早々…どころか、入学初日に怪物に学校で襲われたなんて、一生のトラウマになることすらあり得る。
全校集会を終えた俺たちは教室に戻り、いつも通りの授業が始まった。
……だが、いくら何でもいつも通りとはいかないもので。
「どう?一年生の様子。」
「やはり、まだ立ち直るのは難しいようです。多くはないですが、欠席者もいるみたいで…」
放課後、部室に集まった俺たちはかのんの声から始まる暗い話題に、絶賛気分を落ち込ませていた。
「はぁ…どうしてこうもドーパントってのはこういうタイミングで来るのかしらね…」
「こういうタイミングを狙ってるからだろうな……はぁ…俺も新年度早々正体バレ起きるし…」
「「「「「……え?」」」」」
「あっやべ」
やっべ。口滑らせた。どうしよ。
「圭人く~ん…?正体ばれたってどういうことかな……?」
「あの千砂都さん目が笑ってないんですが…」
「詳しく聞かせてもらおうかな~……?」
「かっかかかかかkkkkかのんさん……?ほらスマイルスマイル……」
スレのみんな…ごめん……俺死んだわ……
◆◆◆◆
「なるほど?つまりドーパントを倒しに行ったら目の前で新入生が二人倒れてて、動けそうになかったから仕方なく変身した、と。」
「そして、そのうちの一人がきな子ちゃん…かぁ。」
「そういう事になります……」
目が笑ってない幼馴染たちに詰められること5分、俺は背筋をなぞる悪寒の二文字を押し殺しながら、何とかあの時起こった状況を伝えた。
「まぁ、それならしょうがないか。それでその二人を助けられなかったら意味ないし。」
「ありがたきお言葉…」
何とか赦しを得ることができました。ありがとう。
「でも、バレちゃった二人にはなんて説明するのよ?その子たちがちゃんと黙っててくれる保証なんてないわよ?」
「そうなんだよなぁ……見た感じ同じクラスっぽいし、一回話に行くかぁこれ…?」
「圭人君ただでさえ目立つんだからやめときなよ…」
「今年男子が一人入ってればぁぁぁ!!!」
くっそ!男子俺しかいねえから何しても目立つ!!!
これじゃ後輩に会いに行くってなったらどうなるかわからんな…
「まあ、いいや。このことは後から考えるとしよう。…あっでもあの子心配だし様子だけ見とくか…」
「まあそうだね。今はそれより……」
「それより!新入部員がどれだけ集まったか、デス!」
そうそうそうだった。そういえばドーパントの襲来前に募集かけてたんだった。
「集まったかって言っても、あの状況で応募できる子なんているの?」
「あの状況でも応募してくれる子だからこそスクールアイドルに心から憧れていると言えるのデス!」
すみれの最もともとれる反論に、可可がオタクとしての熱意で反論。まあある意味両方正しいと言えば正しいんだけども。
「早速、確認しに行ってくるデス!」
「あちょっとアンタ急に……」
そういって、あの掲示板へと(おそらく)走り出した可可。
……でも、なんでだろう。なんかこの先に起こる光景が見えるんだけど。
◆◆◆◆
「……ゼロ…………」
可可を追いかけ、辿りついたあの募集BOX、可可が逆さにしたそれからは何も出てくることはなく。
部室に戻った俺たちは、この状況を今一度話し合っていた。
「ヤハリ、原因はすみれデスカ……」
「だからなんで……」
「いくらなんでもおかしいですよね?」
安定の漫才を華麗にスルーして、さすがの恋もこの状況の異様さを指摘した。
「一年生の間で、変な噂が流れてるとか?」
と、千砂都があまり考えたくない仮説を提示したところで。
「みんなー。」
その声と共に、あの三人──スレでの通称なやこトリオ──が部室に顔を出した。
「わかったよ。なんでLiella!に新入生が来ないのか。」
「さっき一年生に聞いたら、やっと話してくれた。」
◆◆◆◆
sideきな子
「優勝候補……?!」
あの事件から数日、学校が再開して入学式ぶりの登校を果たした私は、すぐに病院に運び込まれたおかげで無事だったらしい米女さんから、あの5、いや6人、Liella!の話を聞いていた…のだけれど。
「この学校にきてそんなことも知らなかったのか?今年のラブライブ!は決勝進出間違いなしって言われてんだぞ。」
と、まさか過ぎる情報。
「Liella!は結ヶ丘の期待の象徴、スターなんだよ。今のLiella!のメンバーは……」
◆◆◆◆
side圭人
「かのんちゃんは、音楽科に入ったとしても、一番といわれるくらいとても歌がうまいって評判でしょ?」
「恋ちゃんは、生徒会長、子供のころからフィギュアスケートにピアノ。」
「千砂都ちゃんは、ダンスの大会で優勝するくらいの実力の持ち主。」
「それに、もともと芸能の仕事をしていたすみれちゃんに……」
「誰よりもスクールアイドルを愛し、衣装作りにもその才能を発揮する可可ちゃん。」
……と、なぜLiella!に新入生が入らなかったのか…言い換えれば、なぜ新入生はLiella!に入ろうとしなかったのかを教えてもらううち、俺はその理由がはっきりと理解できた。
「そんなメンバーがそろうLiella!に入ったとしても、練習についていけなくなるんじゃって。1年生の間じゃ、そういう認識になってるみたい。」
うーん、なるほど。…納得せざるを得ないかも。
1年間そばで練習を見てきたけど、全員才能に関してはとんでもないし、それを磨くための練習量、努力もとてつもない。
そしておまけに、あのサニパさんたちの発言……
そう考えると、1年生が嫌うというよりおびえているというのは納得できてしまう。
「それに……」
ん?あれ誰か言ってなかったっけ……
「結ヶ丘で唯一の男子生徒で、優勝候補のスクールアイドルを支えている圭人くん……その存在も、一年生にとってはLiella!と同じぐらい、上の存在だって思われてるみたい。」
「えっ俺も……???」
なんでや……俺ただスポドリ作っとるだけやぞ…
「いやまあそれは……」
「納得できちゃうというか…」
「実際、圭人ってよくここでやってきたわよね。男子一人なのに。」
「うんまあ…確かに目立つって点では5人と同じぐらいではあるか…」
まあ、そりゃ唯一の男子がスクールアイドルなんていう男子要素皆無な場所にいるってなったら目立つよね…この世界男子がスクールアイドルするケースって、最初に立ち上げたのが女子生徒だったからっていう理由でなかったみたいだし。
「……それから、もう一つ。一年生が、Liella!を…ううん、スクールアイドルになるのを怖がっているのは、もう一つ理由があるの。」
「もう……一つ…?………っ、もしかしてそれって…」
ナナミが言おうとしていることが何か、俺はすぐに感づいてしまった。
きっと、ほかの5人もまた。
「うん。…結ヶ丘を、Liella!を今まで襲ってきた怪物………ドーパントが、怖いからなんだって。」
「「「「「「…………」」」」」」
…しばしの間、沈黙が流れた。
俺は、ある種の責任を感じ、この沈黙を自ら破りに行った。
「……正直、想像はしてた。…でも、こうして実際に突きつけられると…キツいな。」
「圭人くんのせいじゃないよ…悪いのは、襲ってくるあっちなんだし……」
「…ありがと、かのん。…でも、やっぱり思っちゃうんだ。俺がもう、ドーパント騒動を終わりにできてたらって。」
「圭人……」
「圭人さん…」
俺の声に、この中でドーパントに個別で狙われたことのある二人が声を上げる。
「……まぁ、原因が分かっただけでもよしとしよう。……とりあえず、練習始めようぜ。」
「…うん、そうだね。」
その声を切りにして、俺たちはいつもの練習に取り掛かった。
◆◆◆◆
いつも通り夕方まで練習は続き、それを終えた俺たちはいつもの屋上で脱力しながら六角形を描くように仰向けで寝そべっていた。
「うーん…レベルが高そう、か……」
「とはいえ、練習きつくないです、と勧誘するのも……」
「優勝、目指してるんだもんね。」
「デスガ、それでは新入部員は……」
そうだよなぁ……どっちに転んでも問題なんだよなぁ……
「……いっその事、6人で頑張る?」
「えっ?」
「新入部員を諦めるということですか?」
千砂都の提案に、驚きと少しの納得を含んだ声をかのんと恋が返した。
「さみしいけど、ラブライブ!優勝を目指すなら、そういう考え方も…」
「…でもそれって、自己満足になっちゃうんじゃないの?」
そのアイデアに、すみれが一つの反論を。
「……私、スクールアイドルってそういうんじゃないって聞いてたけど。」
…そうだよなぁ……Liella!はスクールアイドル。学校の名をを背負うという事は…今年からは、1年生たち後輩とも歩んでいかなければならない。俺たち6人だけで、決められる問題じゃない。
「わはぁ~っ!今もあの屋上に……!」
…んちょっと待って、なんか違う声聞こえた。
「えちょ誰誰誰……」
俺が思わずその方向、学校の正門の方を見てみれば、そこには一人の生徒…それも、ついこの間知り合ったばかりの彼女が。
「あっ、桜小路後輩…そろそろこの呼び名変えないとな……」
そこにいた彼女…もうそろそろめんどいのできな子と呼ぼう。というかこの前勢いで読んじゃったしね。
彼女は、出会った時より幾分かテンションと元気を落とした状態でこちらを一瞬見たかと思えば、すぐに肩をすぼめて学校を去っていった。
…多分あの声の主がきな子じゃない…だろうけど、それはそれとして……
「どうしたんだろうな……」
「?どしたの圭人くん?」
「あぁいや、何でもない。……さっ、今日はもう終わりにしよ。」
「うん、そうだね。なんだかんだ、今日も疲れたし。」
「じゃあいろいろ片付けとくから、みんな先行っといて。」
「ありがとうございます。サヤさんに連絡しないと……」
そういってみんなが先に部室に行くのを見ながら、俺は何となく感じていた
……力があるからこそ、得られないものがあるという現実の非常さを。
次回、ラブライブ!スーパースター!!・響きの記憶の戦士!
「言葉だとうまく伝わらないのかもしれないね。」
新たなセカイを作るのは
「やってもないのに、向いてるかどうかなんてわからないでしょ?」
誰もが知ってる風が
「みんなと結ばれて作る、新しい未来!」
新たに呼び込む、新しい風!
第70話 Aな時代/ようこそLiella!へ!