がっこうぐらし!RTA_"犠牲の先に"ルート 作:Park M
※注意 このお話は原作未読(アニメは見た)の作者が書いている為、読んでいく内に「原作と乖離しすぎていて不快」、「キャラの喋り方、性格が想像と違う」などの感想を抱かれるかもしれません。
あと失踪したので初投稿です(小声)
わたしは、ほのかちゃんのことが好き!
それも、友達としてーとか、同性としてーとか。そんなものよりももっとずっと深くて、ドロっとした感情。分かってるのに、女の子同士でこんなこと思うなんておかしいと思ってるのに、わたしのこの気持ちは止まらないし、もう止めることもできない。
でも、わたしはまだこの気持ちを伝えられずにいる。
ほのかちゃんは知る人ぞ知る、この学校の有名人なんだ!誰にでもひいきをしないで接して、困ってる人がいたら真っ先に手を差し伸べて、そして、天使の生まれ変わりって言われる程の容姿で笑顔を振り撒く。その笑顔は、ずっと近くで見てて、見慣れてるわたしでも顔を赤くしちゃうんだ。
その知名度は学校の中だけじゃ収まらなくて、ほのかちゃんはこの街の人気者なの。……わたしだけのほのかちゃんでいいのに。
もちろん、そんなほのかちゃんはそれはもうたくさんの人、それも男女も関係無くモテまくる。告白だって、高校に入ってからもたくさんされてるみたいだし、わたしもその場面をたまたま、そうたまたま見たことだってある。でも、ほのかちゃんは今まで受けた告白を全部断ってるみたい。何でかも、ほのかちゃんに聞いた事があるけど、笑って話を流されて、詳しいことはおしえてもらえなかった。
自慢になるけど、ほのかちゃんと一番仲が良くて、一番距離が近いのはわたしだって確信してるんだ!だって、いつもわたしが困ってたり、助けて欲しい時はどんな時だって助けてくれたし、遊びに行く時もわたしが手を繋いで欲しそうにしてたら手を繋いでくれるし、ほのかちゃんの部屋にも入れてもらったこともある。これはもう四捨五入したら恋人だよね?うん、そうにちがいない!
……それでも、わたしはこの気持ちを伝えることが…怖い。人気者のほのかちゃん独り占めにしようとしてみんなからうらまれるから?同じ女の子を好きになることを社会からどう見られるか分からないから?
べつに、わたしからしたら、そんな事なんてどうでもいいって思ってる。だって、みんなから恨まれたとしても、社会からなにを言われたとしても、ほのかちゃんと一緒なら、どーとでもなるって思ってるから。
だから、わたしが一番怖いのは———ほのかちゃんから拒絶されること。わたしのこの気持ちを知られて、今の関係が壊れちゃうのはどんな痛みとか苦しみよりも辛い。もし、ほのかちゃんに見捨てられるようなことになったら、きっとわたしはきっと、立ち直れなくなっちゃう。
だからわたしは今のまま、変わらない日常を送っていくんだ。
———そう、思ってたんだ。
——————————————————
うぅ、今日も補習になっちゃった……今日はほのかちゃんと一緒に帰れると思ったのに、放送で補習の呼び出しをするなんて鬼畜だよ!めぐねぇはきっと、鬼の生まれ変わりに違いない!
「もー、ゆきちゃんったら今日も補習で残っちゃうの?一昨日も補習で残って、次こそはーって意気込んでなかったっけ」
隣で一緒に歩いているほのかちゃんの言葉に、前の記憶を思い出してみる。
そ、そういえば、この前ほのかちゃんと帰ってる時にそんなこと言ってた気がする……
「うぅ、それはぁ…そうなんだけど…」
「……うん、よし!それじゃあ今日は大好きなゆきちゃんの為に、次こそ補習で残らないよう私も手伝ってあげちゃいます!」
...やっぱり優しすぎだよほのかちゃんは。そんなこと言われたら、誰でも勘違いしちゃうよ?この気持ちだけは隠し通すって決めてるのに、あふれちゃいそうになるよ。
うーん、でも流石にほのかちゃんには悪いし、とっても、それはもうとーっても残念だけど!ここはちゃんと断らなきゃ!
「ほのかちゃん、わたし……」
「それに駅前に新しくできたクレープ屋さん。ゆきちゃんと一緒に食べてみたかったんだー。だからさ、ちゃちゃっと補習終わらせて、食べに行かない?もちろん、無理にとは言わな……」
「早く補習終わらせて一緒に行こう!!」
わたしはさっきまでとはまったく違う、暖かい気持ちでルンルン歩きをしながら教室に向かう。
うぇへへ……ほのかちゃんと一緒にクレープ……これもうほとんどデートだよね?!
それで、結局デートの欲に負けてほのかちゃんに補習を手伝ってもらってるんだけど…
「えっとぉ、これがこうなると、ここに移動して……でこれが……どうなるんだっけ?」
めぐねぇ、これは難しすぎるよ!難しすぎて目が回りそうだよぉ!
わたしが恨みがましい目でめぐねぇを見つめても、貴女が悪いんですよ、と言いたげな顔で見てくるし…
「あ、ゆきちゃんそれはね…こうすれば…ほら!簡単になったでしょ?」
……あ、確かにこれなら…!
「おお!本当にとけた!これなら他の問題も分かりそうかも!」
やっぱりほのかちゃんは頭がいいなー。こんなに難しかった問題も、まるで魔法のように簡単にしちゃうんだもん。もうわたしはほのかちゃんがいなきゃダメになっちゃうかも〜なんて!
「ありがとうございます、琴浦さん。私1人だけで丈槍さんに教えるのは骨が折れますから、助かりました」
「むふふ、いいよいいよー別に。確かにゆきちゃんは勉強だけは全くできないから、少し工夫をしないと難しいよね。運動は得意なんだし、勉強もせめて平均ぐらいできてたら完璧だったのになー」
むぅ、わたしが勉強してるすきに、ほのかちゃんとめぐねぇが仲良くはなしてるなんて、ずるいよ!
「むぅ〜、そんなこと言うほのかちゃんだって、勉強はとってもできるのに運動は全くできないじゃん!」
わたしは知ってるんだよ!ほのかちゃんの50m走の記録が16秒で、走り終わった後もこの世が終わっちゃったみたいな顔で息をしてたのを!おにごっこだって一番最初に捕まってるし!
……でも、かくれんぼだけはほのかちゃんが一番上手だったなー。そういえば何で何だろう?
「あちゃー、これはゆきちゃんに一本取られちゃったかな?じゃあ勉強ができる私と運動が得意なゆきちゃんで、2人揃えば完璧になれるね。二人はプリキュアーって感じで」
「はぅっ……」
ほのかちゃんがウィンクをしながら手でハートを作ってポーズをとる。
か、可愛いすぎるよほのかちゃん!犯罪的だよ!もう胸のドキドキが止まらないよ!
……てかそれってもうほとんど告白だよね?!2人でずっと一緒に居たいっていう愛の言葉ってやつだよね?!わたし知ってるよ!前見たドラマでやってたもん!
「こほん、丈槍さん。仲が良い事はとても嬉しいのですが、誰の為の補習か忘れてはいませんよね?」
めぐねぇがジトーっとした目でわたしの事を見つめてくる。
はっ!ほのかちゃんが可愛いすぎて完全にプリントの事を忘れちゃってたよ……
「うぅ……ごみん…」
「まあまあ、ゆきちゃんの勉強を邪魔しちゃった私も悪いし、めぐねぇもそんな責めないであげてよ、ね?」
ほのかちゃん……やっぱり優しくて好き!
「……そうですね、生徒である琴浦さんに手伝ってもらっている時点で私も教師としてどうかと思いますし。あと、めぐねぇではなく佐倉先生ですよ、琴浦さん」
「はーいめぐねぇ!よしじゃあゆきちゃん、ラストスパート掛けてくよ!」
「おー!」
「もうっ!琴浦さんったら…」
わたしが笑えば、ほのかちゃんも笑う。そしてそれを見ためぐねぇも少し困ったように、でも楽しそうに笑ってくれる。きっときっと、そこに居るだけで心の奥が暖かくなるこんな日常を送れるのは、とても幸せなことなんだと思う。
わたしは、ほんっとうにこの学校に来てよかったって思ってるんだよ?だって、わたしの大好きなほのかちゃんに出会えたから。もちろん、めぐねぇや友達のみんなにも。だから、いつも思うんだ。
わたし、やっぱり学校が———
『キャーーー!!』
この日から、わたしの日常は唐突に姿をかえた
気付いたら評価に色が付いててびっくりしました。
ちなみにまた失踪します(確信)