月の姫君が異世界から来るそうですよ?   作:二色蝶

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今回も少々短めです。
白夜叉あたりから、長くしていきたいと思います。


YES!ウサギが呼びました!
超高等技術な土下座と説明


自己紹介を終えた4人は、次のアクション待機をしていた。

手紙を読んだら、有無を言わさずに上空4000mへ放り投げると言う、鬼畜の所業をする様な奴だ。きっと、すぐに何かしらのアクションがあるはず……

と思っていたのだが、待てど待てども次と言う次が起きない。

いい加減我慢の限界が来たのか、十六夜がイライラした態度で言った。

 

「で……呼び出されたはいいけど、なんで誰もいねえんだよ。この状況だと普通、招待状に書かれていた箱庭とか言うものの説明をする奴が現れるもんじゃねえのか?」

「そうね。放り投げるだけ放り投げておいて、何の説明もないままなんて……馬鹿にしているのかしら?」

「もし馬鹿にしているのなら……私は勢い余って、その者の素っ首を切り落としかねないわね」

「……イライラ」

 

若干1名、本当にイライラしているのか疑問だが…

そろそろ4人は、好き勝手に其処ら中を暴れてやろうかと思った、その時――

 

 

―――ガサッ!

 

 

突然、草むらからすごい勢いで〝何か〟が飛び出してきた。

4人はそれに驚き、瞬時に戦闘態勢に入ったが…

 

「本当に申し訳ありませんでしたァァァァアアアアア!!!!!」

 

杞憂だったようだ。

草むらから、罪悪感にとうとう押し潰された哀れな黒ウサギは、空中三回転後音も無く地面に着地、その後に流れるようにエアトラックス・トーマス・キップアップ土下座をして、地面に頭をめり込むほど叩きつけた。

なんと無駄に洗練された無駄の無い動きなのだろう。

流石のこの行動には、予想外すぎたのか…

 

「「「「……………」」」」

 

頭の処理が追いつかず、4人は固まった。

しばらくこの場に静寂が訪れる……が限界が来たのか、黒ウサギは今の姿勢をキープし、泣きじゃくりながら言った。

 

「ワザとではないんです! 本当です本当なんです!! どうしてあの様な鬼畜の所業が起きたのか、全く理解が出来ないんです。本来は、気が付いたら此処に居た…とするはずだったんです! そうなるはずだったんです! なのに、あの様な事が……しかも、月のウサギである黒ウサギが、月の姫君であるアナタ様を……多大なご迷惑をお掛けして申し訳ありません!申し訳ありませんでした!! どうか…どうか命だけはお願いします!お願いいたします!!!」

 

ガチで泣きながらも必死の訴えと謝罪をする黒ウサギに、4人共ドン引きしながら簡単な返事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

黒ウサギのガチ泣きから1時間……

ようやく泣き止んだ黒ウサギは、慰め疲れている4人にこの世界の説明をした。

 

「それでは皆さま方。ようこそ、〝箱庭の世界〟へ! 我々は御4人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンさせていただこうかと召喚しました!」

「ギフトゲーム?」

「YES! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆さまは普通の人間ではございません。その特異な力は修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵なのでございます。『ギフトゲーム』はその〝恩恵〟を用いて競いあう為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は巨大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できるために造られたステージなのでございますよ!」

 

その後も黒ウサギの説明は続く。

要約するとこんな感じだ。

 

 

1:ここは人外共が生活する為の場所。

 

2:ここでは生活するにあたり、〝コミュニティ〟に属さないと生きていくことも困難。

 

3:ここでは様々なギフトゲームに参加可能。

 

4:ギフトも含めた多種多様なモノを賭けたり手にいれたりする事が出来るが、高報酬なモノほどギフトゲームも難しくなる。

 

5:ほぼギフトゲームが箱庭の法みたいなモノだが、殺人や窃盗などの禁止事項もある。ただし、ギフトゲームにおいては例外。

 

6:ギフトゲームとは勝者だけが全てを手に入れるというシステムであり、敗者は文句を言う権利すらない。

 

 

十六夜は、コミュニティに入らないと言った時の黒ウサギの慌て方を見て、幾つかの疑問を思う。

黒ウサギは一通りの説明を終えると、一枚の封書を取り出した。

 

「さて、皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それらを全て語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんをいつまでも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきないのですが……よろしいですか?」

「待てよ。まだ俺が質問していないだろ」

 

静聴していた十六夜が威圧的な声を上げて立つ。

黒ウサギは少し身構えながら聞き返す。

 

「……どういった質問でしょうか? ルールですか? ゲームそのものですか?」

「そんなのはどうでもいい。 腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでお前に向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねえんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねえ。俺が聞きたいのは、たったひとつ。あの手紙に書いてあったことだけだ」

 

十六夜は視線を黒ウサギから飛鳥、耀、そして赫映へと向け、最後に巨大な天幕で覆われた都市に向ける。

そして何もかも見下すような視線でたった一言―――

 

 

「この世界は…………面白いか?」

 

 

他の三人も無言で返事を待つ。

手紙には『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』と書かれていたのだ。

それに見合うだけのモノがなければ、鬼畜の所業せいで、好感度が低い黒ウサギは八つ裂きにされる事だろう。

 

 

「───YES! ギフトゲームは人を越えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より遥かに面白いと、黒ウサギは保証いたいます♪」

 




こういうの書く者として、やっぱり原作は買った方がいいですかねぇ?
あった方がいいなら、給料日あたりにでもそろえてみようと思うんですが…皆様的にはどうなんでしょうか?
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