投稿したら気にならなくなるんですけど執筆中だと前書き欄って無駄に広いんですよね。
何かを書きたくてウズウズしてしまう…
「な、なにやってんスか。ミクさん…」
俺のスマホから立体的に映し出されている初音ミク。マジか、俺のスマホにホログラム機能がついていたなんて知らなかった。
じゃなくて、
「まさか現実世界に干渉できるのか? 何でもありだな」
「とはいってもこんな感じで『Untitled』を通してホログラム映像を出すことしかできないけどね」
十分だろう。よもや『Untitled』に再生・停止によるセカイへの移動以外にこんな使い方があるとは。
「それで、なにか用でも?」
「あ、そうだった! いくつかのセカイのわたし達が『想いの持ち主』達に接触したからその報告だよ!」
ほう、接触……接触?
「接触ってまさか、今みたいにスマホからホログラム映像で、ですか?」
「そうだよ?」
ファー! いきなりソレをされたら腰を抜かすぞ! 俺でさえコレなのに!
「……詳しい話はそっちでしよう。服を着替えてから行くから待っててくれ」
あーあ、ズボンがコーヒー臭くなってる。匂いとれるかな。
◇
【セカイの狭間】
やって参りましたセカイの狭間。
うーん。こうしてみると『誰もいないセカイ』と似ているようでかなり違う。
いうなれば此処は『誰もいなくて何もないけど多くのモノにあふれたセカイ』だな、うん。
矛盾しているように聞こえるが、この場所に来れば多分伝わると思う。
「さてミクは……」
見つけた。
「ミク、こんにちは」
「あ、いらっしゃい春樹。待ってた……よ?」
こちらに気付き振り向いたミクの頭を鷲掴みにする。
「は、春樹どうしたの? い、痛いよ?」
「……なあミクさんや。さっき現実世界でいきなり声をかけられて、俺びっくりしちゃってさぁ。コーヒーは零すわズボンは汚れるわ火傷しかけるわ。それに不法侵入者でもいたのかってもう怖くて怖くて」
俺はニッコリと笑いかける。
ミクは顔を青くし震えていた。
─── さあて、ミックミクにしてやんぜ。
ククク、と笑いながら考えていたところで、後ろから肩を叩かれた。
……後ろから叩かれる?
「まあまあ、ミクも悪気があったわけじゃなさそうだし、今回は許してあげよう。ね?」
……アンタ、ダレ
え、なんか急に親しげに話しかけられたんですけど……え? なんで此処にミクと俺以外の人間が?
あ、違う。人間じゃない。青く長いマフラーに白のロングコート。それにこの顔……!
「あんた、カイトか? なんでここに?」
待てよ。そういえば以前ミクが『セカイのわたし達が本当の想いを見つける手助けをする』と説明した時に確かミク以外のバーチャル・シンガーの名前も出ていた。ミクはこの『セカイの狭間』にもそれぞれの『セカイ』にもいる。(姿かたちは大分違うが)ならばミク以外のバーチャル・シンガーが『セカイ』にいるように、同じようにミク以外のバーチャル・シンガーが『セカイの狭間』にいてもおかしくはない。証明終了!
「全て、理解した」
俺は、セカイの真理に到達してしまったのかもしれない。なんという充実感。今なら手合わせ錬成もできそうだ。
だがミクの頭から手は離さない。
「……ミク、カイトに免じて一言謝罪すれば許してやる」
「痛い痛いごめんなさい! 痛いごめ、痛い痛い痛い!」
……ふむ。まあ、今日はこのくらいで勘弁してやろう。
俺はミクの頭から手を離す。自然にお帰り。
解放されたミクはカイトの背中に隠れてしまった。少しやりすぎただろうか。
「何はともあれ仲直りはできたみたいだし、改めて自己紹介をしようか。はじめまして春樹くん。僕はカイト、よろしくね」
「朝比奈春樹です。こちらこそよろしく」
二人目のバーチャル・シンガー。理解したつもりだったがこうしてみるとやはりスゴイな。
これも人の想いのなせる業か。人間ってスゲー。セカイってスゲー。
「さて自己紹介も済んだことだし本題に入ろうか」
本題……ああ。
「セカイのミク達が『想いの持ち主』達に接触したって話か」
「そうだよ。とはいってもまだ全員と接触した訳ではないんだけどね」
カイトの話によると接触したのは
『教室のセカイ』星乃一歌
『ステージのセカイ』花里みのり
『ストリートのセカイ』小豆沢こはね、白石杏
『誰もいないセカイ』朝比奈まふゆ
という事らしい。
……司はまだなのか。
「そっか、まふゆも既に会ったのか。これがいい方向に転がれば良いけど……」
「そうだね。……だけど」
カイトは何か言いかけたところで「いや、何でもないよ」とそらした。
何だったのだろうか。
「にしてもセカイの呼び方、俺の付けた仮称を採用してくれたんだな」
「うん。実際名前がないと色々と不都合だからね。それに的を射ている」
そう言われると少し照れるが……ふむ。
「なあカイト、さん? やっぱり一人の想いだけでセカイを生み出すのは珍しい事なのか?」
こうして改めて見てみるとまふゆと司以外はそれぞれ
考えてみれば当然だろう。なにせ世界を創造するのに等しい行為だ。たったの四人でそれを為していることだけでも異常である。
なのにまふゆと司は……。
「……君が何を考えているのかはわかるよ。確かにセカイは想いから生まれる。だけどセカイを生み出すにはそれだけ強い『想い』が必要になる。他の子たちは複数の想いが集まって一つのセカイを構成しているけど、君の妹さんとお友達は一人の想いだけで創り上げた」
カイトと目が合う。とても真剣な目をしていた。
「一人の想いだけでセカイを生み出すのは珍しいか、と君は聞いたね。勿論まったく無い訳ではない。だけど確かに珍しい。……想いからはセカイや歌が生まれるけど、個人でセカイを生み出してしまうほどの強い想いは身を滅ぼしかねない」
そうならないよう支えるのもセカイにいる僕たちの役目だけどね、とカイトは閉める。
……そうか。
「そうかあ……」
心配事が増えた。胃がキリキリする…。
「……そういえばカイトさんも司たちの事を知っているみたいだけど、俺みたいに想いや記憶でも視たのか?」
まあ俺にだけ流れ込んできてミク達には流れてこないなんて事はないだろうけど。
……おや?カイトが固まってしまった。
「え、えっとそれはその……実は「わたし達がこのセカイの狭間から春樹を見てたからだよ」ミ、ミク!」
……は? 見ていた? 俺を? ……は?
カイトを見つめる。我、説明を所望する。
「じ、実はこの『セカイの狭間』は君たちのいる『世界』とも想いから生まれる『セカイ』とも異なる次元でね。その、『セカイ』を見守ることができる様に『世界』の方も覗くことができるんだ。……………………『Untitled』関係なく」
いやそんなご都合設定初耳なんですけど。っていうか
「プライバシーは? ねぇ俺のプライバシーは!?」
カイトの肩を掴み、揺さぶる。
されるがままなのを見るに罪悪感はあったのだろう。
……人の記憶とか勝手に視た俺が言えることではないのかもしれない。
ミクは俺とカイトを見てアタフタしている。
「大丈夫だよ春樹! まふゆちゃんにかけてた言葉、かっこよかったよ!」
「あ、ミクそれは───」
ああ、駄目だ。俺の黒歴史が……。恥ずかしい恥ずかしい……。
消えたい。こんなにも消えたいと思ったのは久しぶりかもしれない。
カイトが何か話しかけてくれるが聞いている余裕がない。
……セカイの狭間って、スゲーなぁ。
オリ主のプロセカキャラへの印象
【Leo/need編】
星乃一歌:妹様(咲希)の幼馴染。『教室のセカイ』を生み出した『想いの持ち主』の一人。
天馬咲希:
望月穂波:妹様(咲希)の幼馴染。『教室のセカイ』を生み出した『想いの持ち主』の一人。
日野森志歩:妹様(咲希)の幼馴染。『教室のセカイ』を生み出した『想いの持ち主』の一人。
春樹「妹様、元気になられて…!」