「おろrrrrrrr」
食事中の皆様方大変申し訳ございません。今、サッチーは暴飲暴食を繰り返したことの罰を受けております。
〜体調整え中〜
「はぁぁ!落ち着いた!フゥ!水道水が冷いな!それにしても、あのジェントルマンさん聖人すぎやしないか?」
心優しき男性に出会えたおかげで、サッチーはお手洗い場に来ることができた。お礼をしたいとその男性に言ったが、用事があるので済まないと断られてしまった。やはりここは紳士淑女が集まる場、暴飲暴食マンが来るべき場所ではなかったのであろう。
「ちくしょう・・・愉悦神め・・」
今頃、姿形もわからぬ神様は腹を抱えて笑っているだろう。いつかマジの腹パンをキメるとサッチーは考えている。
すると、突然蛇口から出ていた水が浮かび始め、それが目の前の鏡に付くと文字ができた。
ミッション 25. 恩納基地へ行き、見学せよ!
「こいつホンマに頭やばいんか!!」
これはキレても悪くないだろう。間髪いれずにミッション。そして、パーティですら危うかったのにも関わらず。『基地』だの『見学』だの
このイカれポンチの愉悦神は自重というものを知らないらしい。
「いや、マジで、基地とかさぁ。もう許せるぞオイ!まず
「なんか、最近本当にミッション?なる物の頻度がすごいんだが・・・前は年に一、二回とか、早くても数ヶ月に一、二回だったのに・・・」
この頻度の高さは何だろう。サッチーホテルに戻りながらそう呟いた。
〜ホテルに帰還中〜
サッチーは自分の部屋に戻ってきた後、すかさずクローゼットの中を見た。
「?服が追加されてねぇべ」
服装が追加されていないのは非常に珍しい。という事は私服で構わない。という事なのだろうか。
「あ、そう言うことか!てっきり侵入とか怖いこと考えたけど、見学って言ってるから一般の人でも入れるのか。よ、よかった!てっきり軍人さん相手に勝負を仕掛けたりするのかと思ったぜ、ハハハ(フラグ)」
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西暦2092年 8月5日夜
日本の国防陸軍の軍人、
「潜水艦から魚雷を撃たれたそうですが、攻撃された理由に何か心当たりはありませんか?・・・私の部下が鉄パイプの男らしき人物に襲われたとも聞いていますが、それについても心当たりはありませんか?」
「何度も申し上げていますが、心当たりはありません!」
桜井美穂は声を少し荒げ主張する。
「ふーむ・・・」
「大尉さん。そろそろよろしいのではなくて?私たちに、大尉さんのお役に立てるお話はできないと思いますよ?」
司波深夜は、笑顔でそう言った。
「そうですな・・・・・。ご協力感謝します」
風間大尉はそう言い、敬礼をすると立て続けに言った。
「司波達也くんと司波深雪さんだったかな。申し訳ないんだが、少し着いてきてもらえるかい?」
達也と深雪が連れてこられたのは、別荘の玄関。そこには昨日、達也に攻撃をした大柄の男が居た。
「達也くん。君がジョーの攻撃を受け止めたと聞いたんだが、その若さで・・・恐るべき天分だな・・・・。桧垣上等兵!」
「はい!」
「昨日は、部下が失礼した。謝罪を申し上げたい」
「桧垣ジョセフ上等兵であります!昨日は大変失礼を致しました!」
両者共に達也、深雪に対して頭を下げた。
達也は、深雪を見る。深雪はそれに気付いたのか、小さく頷くと達也は頭を下げた両者に向かって告げた。
「謝罪をお受けします」
「ありがとうございます!」
桧垣上等兵は、そう言い敬礼した後、後ろに下がっていった。
「達也くん。自分は現在、恩納基地で空挺魔法師部隊の教官を兼務している。都合が付いたら、是非基地を訪れてくれ、きっと興味を持ってもらえると思う。それでは!」
そう言って敬礼した後、風間大尉は、部下と一緒に乗ってきた車で基地へと帰っていった。
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西暦2092年8月6日 雨
「なんだよ・・・結構・・・雨降ってんじゃねぇか。雨でも俺はとまらねぇぞ・・・」
サッチーは傘を差しながらそう呟く
昨日、ホテルのクローゼットを確認した後、すぐさま恩納基地に電話をかけた。すると快く見学の許可を認めてくださった。何と素晴らしい方なのだろうか。
「ふむふむ。取り敢えず、この道に沿っていけば良さそうだ」
スマホの道案内に従って歩みを進める。
「本当にわかんないことだらけなんだよなぁ。CADとか、魔法式とか、どこかのサイトで見たけど江戸川意味わか乱歩」
サッチーは魔法関係の事はてんでダメらしい。
「ほら、後は・・・うん?」
サッチーは悩みながらせっせと歩いていたが、遠くの方で一緒に傘を差しながら歩いている少年少女を見つけた。
「ほへぇ〜こんな雨の中、一緒に傘を差して歩くなんて青春ですな〜。一緒にどこかへ遊びに行くのかな?微笑ましいね」
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「恩納基地へようこそ!陸軍兵器開発部の真田です」
「司波達也です。本日はよろしくお願いします」
「妹の司波深雪です。お邪魔致します」
「これは、どうもご丁寧に・・おや?」
「お、遅れましたぁ!村山幸生です!よろしくオナシャス!」
あ、やべえ!びっくりし過ぎてつい変な言い方を・・・
「お、おなしゃす?」
「・・・・・・・・」
ああああ!!!年端もいかない子達に、こんな困惑した表情で見られるなんて・・この子たちの自己紹介は完璧だったじゃん!ワイはこの子達を見習え! 絶対、精神年齢じゃ確実にこの子達のほうが上なんだよなぁ。
「え、えっと・・よ、ようこそ。ご案内しますので・・・さぁ中へどうぞ」
あ、さ、真田さんありがとうございます。あなたのおかげで場が少し和みました。
ファ!?この子達よく見ると、大柄の人達に絡まれてたあの少年少女やないかぁ!?も、もしかして凄いお偉いさんのご子息の方だったり!?オイオイオイ、死ぬわ俺
〜見学中〜
真田さんからの色々な説明を聞いていると、やはりお国のために戦っている人たちはかっこいい(小並感)と言う感想が出てくると同時に、時たまわからない言葉が出てきたりして困惑していた。
「ようこそ恩納基地へ。早速来てくれたのは、軍に興味を持っていると解釈していいのかな?」
風間大尉と言う凄い強そうな方が、達也くんに対して問いかけている。
「興味はあります。ただ、軍人になるかどうかは決めていません」
「まあそうでしょうな。まだ中学生でしたか?」
「中学生になったばかりです」
「それにしては落ち着いている」
「恐縮です」
「あの、皆さんは魔法師なんですよね?」
深雪ちゃんが、訓練をしている軍人の方々を見て、質問を真田さんに投げかける。
「ええ、戦場ではCADを使えなくなるケースも想定されていますので、作戦行動に必要な最低限の魔法は自分で使える様訓練しているんですよ」
今俺は、蚊帳の外状態。達也くんと深雪ちゃんは完全に理解してそうだが、さっぱりわかりません。
「ああ!すいません。幸生さんも何か質問があればどうぞ」
さ、真田さん!貴方は天使ですかぁ!?んじゃあ遠慮なく。
「すいません!CADってなんですかぁ!」
「「「「・・・・・・・」」」」
村山幸生はやらかした。
サッチーくんさぁ。