どうしてもこの話を入れたくなってしまったのでタグを変えさせてもらいました。
そして新しい生活に慣れておらず遅れてしまいました。
これからはもう少し早いペースで書き上げるよう努力しますが、なかなか難しいかも知れません。
完結だけは絶対する予定です。
それでは本編をよろしくお願いします!
~エミヤ視点~
「取りあえずこのギフトカードはギフトをいくらでも収納出来てなおかつ名称も見れるからギフトの正体を知るのにも有効だと?」
「……そうデス。正式名称は“ラプラスの紙片”と言って全知の悪魔の力の一端ですからとても凄いものなのですよ」
光一が黒ウサギに聞いている。
黒ウサギはとてもぐったりしているが光一の質問に答える。
黒ウサギというより苦労ウサ――いや、言わないでおこう。
コホン。取りあえず全知の一端などというとてつもない物を貰ったということは分ったが、それによって分らない事が一つある。
「何故十六夜のギフトカードは“
「“
白夜叉がありえないものを見たように驚く。
確かに全知の悪魔が知らない事があっては驚くのも無理がないだろう。
十六夜は鑑定何ざされないほうがいいと言ってギフトカードをしまう。
白夜叉はずいぶんと考えているようだが首を振って考えるのをやめる。
もうそろそろお暇しようかと思った時に白夜叉が話しかけてくる。
「今さらじゃがおんしらはそのコミュニティが魔王に狙われていることを知って加入するのじゃな?」
「もちろん」
久遠嬢が当たり前とでも言わんばかりに答える。
……やはり紅い悪魔に似ていて、自分の意志を曲げない強さを持っている。
「昨日であったばかりのおんしらに助ける義理はないと思うのじゃが?」
白夜叉が少し目を細めて聞く。
それに対して久遠嬢と白夜叉の話を聞いて何を思ったか光一がさも当たり前のように言う。
「「そっちの方がカッコイイじゃない(だろう)」」
「あら、五十六億もの世界を救った英雄様と意見が同じだなんて光栄ね?」
「俺も仲間がいて良かったぜ。何せ前に言った時には大笑いされたからな」
「……それは災難だったわね。同情するわ」
久遠嬢と光一が楽しげに会話している。
しかし言われた当人の白夜叉はぽかんとしている。
それもそうだ。
昨日の枯れた町並みを見た後で、いまだ魔王に立ち向かうと迷いなく言えるほどの精神を久遠嬢はこの年でもう持っているのだ。
「……全弾矢を命中させた弓の名手に、神格を倒す小僧に、グリフォンと言葉を交わす娘に、グリフォンを支配して見せた娘に、五十六億の世界を救った英雄までいるとは。く、くく。面白い仲間を手に入れたな黒ウサギ。一人位うちに欲しいくらいだ」
「だ、駄目です! もう皆さんは黒ウサギたちの仲間です!」
白夜叉がにやりと笑いながら軽口を言って黒ウサギが慌ててそれを拒否している。
黒ウサギが慌てている姿を見て満足したのか白夜叉は久遠嬢のほうを見て少しゆるんだ顔を引きしめて言う。
「まあ、一つ忠告じゃ。他の三人は分らんが、そこの娘二人は間違いなく死ぬぞ?」
圧倒的強者であり、沢山の経験を積んだであろう者からの死ぬという宣告。
それを聞いて久遠嬢と春日部嬢は少し考えて口を開こうした。
「ふん! そんなもの俺がいれば平気だ! ……まあ、十六夜とエミヤにも手伝っては貰うけどな」
しかし光一の言葉によって遮られる。
「……はあ。途中までかっこよかったのだがな。何故最後までかっこつけ通さないんだ」
私はため息を吐く。
十六夜も見てみると半分笑って半分あきれているようだ。無理もない。
取りあえずこの場に居る全員が思ったことは光一は残念な奴ということだった。
「クソ。なんだかんだで午前中いっぱい使っちまったじゃねえかオイ」
十六夜が毒づく。
確かに私もここまで時間がかかると思わなかったが。
まあ、そのおかげで便利そうなものも手に入ったことだしどちらかと言えばプラスに成っているだろう。
ただ、昨日のうちに組んでいた予定が狂ってしまったのも事実で、少し予定を変えなければならない。
「おい。今日はゲームに参加しなくていいのか? じゃねえと今日はこのまま日が暮れちまうぞ?」
黒ウサギも十六夜のギフトカードの特異性で思考が停止していたようだが、十六夜の言葉で我に帰る。
「き、今日からゲームで稼いでいただけるととても助かります」
黒ウサギが慌てながら答えている。
もう少し落ち着いて居てもいいと思うのだが。
「それじゃあ、速く才能溢れる俺達に相応しい敵を教えろ」
「ん? おんしら今日の予定は開いておるのか。……ふむ、丁度いい。私の依頼を受けんか?」
白夜叉が私たちに向かって聞いてくる。別にあいている訳ではないのだが……。確かに確定した予定はない。
これから何処に行くかを決めるくらいだ。
「依頼だと?」
十六夜が白夜叉に対して聞き返す。
そして白夜叉もはきはきと答えを返す。
「そうじゃ。最近この周辺で良くない噂を聞いておる輩がおってな。その調査を頼みたい」
「……調査か。確かに春日部の動物と会話出来るギフトと久遠の命令する力があれば大抵の調査は出来そうだな。……まあ、俺は意味無いが」
光一が独り言のように呟いて勝手に落ち込んでいる。
まあそれはどうでもいいが、確かに調査なら簡単だな。今の話をまとめてみんなに伝える。
「それではこういうのはどうかね? 私と十六夜と光一で予定していたゲームの内のいくつかをやって、残りの久遠嬢と春日部嬢と道案内でジン君がついて行くということでどうかな? これだと黒ウサギは“ノーネーム”の中の整理が出来るのではないかね?」
「それは助かります。みなさんそれでよろしいですか?」
「ああ。俺もかまわない。良いところを一つくらい作らないといけないしな」
十六夜が少し照れくさそうに言う。強大な力を持ちながらまんまと策にはまってしまったのが悔しいのだろう。
他に意見がないかを黒ウサギが周りを見渡して確認をとる。
そしていないことを確認した後号令をかける。
「それじゃあ、反対意見もないようなので出発しましょう!」
黒ウサギの言葉を皮切りに全員が動きだす。
「それでは出発しよう。時間も押しているしな」
「そうだな。早く行かないと日が暮れちまう」
十六夜と光一が先頭に立って歩き出し、私もそれについて行く。
これから行く予定のギフトゲームは力比べのギフトゲームなので十六夜がいれば大丈夫だと思うが私と光一はそのゲームの次のゲームに参加することになっている。
そう思って“サウザンドアイズ”を出る。
「――――」
そこにはとても懐かしい人物が居た。
目が合って互いに動きを止める。
等に周りの音など聞こえない。
彼の隣には女性が一人。
彼も少しの間驚いて固まっている。
誰も想像なんてしていなかった邂逅。
黒く短い短髪に度は入っていない眼鏡をかけている。
目を大きく見開いていたがすぐに落ち着いて口を開いた。
そして私もすぐに答える。
「――やあ、士郎君」
「――こんにちは。志貴さん」
~エミヤ視点続く~
エミヤ「……まさかここであなたが出てくるとは。今回は少しこのコーナーは休ませていただく。今は何も答えられないのでな」
光一「へえ、何かあったのか。昔の知り合いなのか?」
エミヤ「……ああ。知り合いと言えば知り合いだ」
光一「まあ、しょうがないからこれで終りにしてやるよ。眠らせるぞ?」
エミヤ「しかたあるまい。早くやれ」
光一「了解。――眠りに落ちろ『