~ジン視点~
あたりの木々が消失したことで、僕の初めての戦いは勝利で終わったことを実感しました。
僕たちは箱庭の平和を守ることに成功し、ガルド一人になった“フォレス・ガロ”は瓦解していくのでしょう。
“フォレス・ガロ”とのゲーム終了後、ガルドは箱庭の法によって裁かれることになりました。
そして、ガルドたちが今まで奪ってきた名前や旗は全て僕たちのもとえやってきたのです。
この旗を返却すること、それが僕の“打倒魔王”のコミュニティのリーダーであることの証明になる。
十六夜さんが考えた作戦のとおりに僕は全てのコミュニティに旗と名前を帰し終えコミュニティに帰宅すると、そこには一人の女性が立っていました。
腰まである金髪、整えられた美貌。
――三年前に分かれることになってしまった僕たちの仲間が居ました。
「久しぶりだな黒ウサギ、ジン。ガルドとのゲームに無事勝利したようで何よりだ」
「レティシア様!? どうしてここに!」
黒ウサギが嬉しさを多分に含んだ声色で驚きます。
僕も疲れていなければ叫びだしていたのかもしれません。
「ああ、ちょっとしたチャンスを手に入れてな。少しだけ出してもらえたんだ。今はまだ他人に所有される程度のものだよ」
「そうなんですか……。それでなぜ来て下さったのですか?」
「ああ、今のコミュニティがどれだけ力があるかを見たくてな。結果は無傷で殺めず勝利。疑う余地が無いほどには強い同士を得たな。ああ、ジンも良くあそこまで作戦を立てられるようになった。これからもがんばってくれ」
その言葉に僕は喜びがこみ上げてきます。
手を伸ばしても届かないほど遠くに居たコミュニティの先輩からほめられたのですから。
「ただ、今はそれよりも大事な用がある。元々の出てきた理由はそれだったんだが、ここにお前たちを呼びにきたのはお前の同士二人がどこに居るのかを伝えるためだ」
「エミヤさんと光一さんの居場所を知っているのですか?」
「ああ、知っている」
あの二人が一日居場所をくらますほどのことに巻き込まれているということをあらわしているといっても過言ではない発言に、ここに居る全員が驚きます。
出会ってから日は浅くても、二人の実力は桁違いだったと分かるくらいなのですから。
「何から話すべきか迷うが、黒ウサギは、私が今ゲームの商品になっていることは知っているか?」
「知っています。もちろんゲームに参加する予定でしたから」
「そのゲームがなくなりそうなんだ」
「本当ですか!? それじゃあ――」
「ああ、私にはもう値段がついて買われそうになっているんだ。ゲームを中止しても儲けになるほどの額でな。その金額に対抗できるほどの金など無いだろう?」
「はい……暮らしていくだけでも精一杯だったので」
僕も黒ウサギもどうしようもなくなったことを察してうなだれます。
「そこで、あの二人は私を現在所有しているコミュニティの“ペルセウス”に喧嘩を売るために、ギフトゲームをクリアしに行った」
「「はい?」」
唐突に告げられた言葉に僕と黒ウサギは心のそこから驚きます。
「エミヤと光一はクラーケンとグライアイを倒しに行っている真っ最中だ」
レティシア様の発言に黒ウサギが固まってしまいました。
僕も固まってしまいたかったとだけ行っておきます。
~ジン視点終了~
光一「また出てこなかったな」
エミヤ「そうだな。だが、次回は活躍させてやる」
光一「よし、とりあえずそこのばかうけとって」
エミヤ「それくらい自分でとれ」
光一「(さくさく)うまい。ところで質問コーナーとしての栄えある一つ目の質問がきたんだが」
エミヤ「ん? どんな質問だったんだ?」
光一「『2013年に使った胃薬の本数は?』というものだが、一年以上かけてまだ二日しかたて以内状況で、胃薬を使う機会などあるわけが……」
エミヤ「私は三回つかったぞ?」
光一「えっ?」