英雄の箱庭生活   作:英雄好きの馬鹿

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戦力差

 ~第三者視点~

 

 弾丸をカートリッジに入れて打ち出すイメージ。カートリッジに込める弾丸は『蒼き煉獄(ゲヘナ)』だ。

 

 光一の能力はコピー能力だがただのコピー能力とは悪い意味で違っており、コピー元の能力はほとんど発動できない。

 

 そして『蒼き煉獄(ゲヘナ)』とは初めての敵の能力だ。

 

 今使うのはは単純にさっきアルカナから貰った手紙の中の一文に書いておと場を確かめる必要がある。

 

 書いてあったのは、『今までの光一さんの全てのアンチテーゼはなくなります』という一言だった。

 

 アンチテーゼは異能者に対する対価のようなもので、本来なら光一は『蒼き煉獄(ゲヘナ)』を使えなくなっているはずだからだ。。

 

 光一の場合は一度能力が変わっていてアンチテーゼも変質している。

 

 そして最初に手に入れた異能の『付け焼刃(イカロスブレイブ)』はコピー元の性能のほとんどを発揮できない代わりに能力のうち、一つのパラメーターだけ伸ばすことができるという能力だ。

 

 そのアンチテーゼはコピーしている能力のオリジナルを倒してしまうと使えなくなるということと、オリジナルの能力の対価を三日間課せられるというものだ。

 

 とは言うものの、後者にいたってはコピーした能力自体も劣化しているので対価も劣化しているのでたいした苦痛は与えられない。そんなところまで微妙な能力なのだ。 

 

 そして『付け焼刃(イカロスブレイブ)』の上位互換である『蝋の翼の救世主(ボーンヘッドブレイバー)』は悪魔との契約強化で『付け焼刃(イカロスブレイブ)』を強化したものなので『付け焼刃(イカロスブレイブ)』にアンチテーゼと性能が一つずつが加わる形になっている。

 

 加わった性能は劣化を強化できるというものだ。

 

 分りにくいかもしれないので一例を出すとするならば回復させる能力をコピーして『蝋の翼の救世主(ボーンヘッドブレイバー)』を発動させると回復するという性能をマイナスまで劣化させることで性能を反転させることが出来るのだ。

 

 つまり光一の能力はコピー元の性能に縛られない能力を発動できるがよっぽど頭を使えないという能力だ。

 

 そして加わった対価は世界にいる能力者の対価を日ごとに背負うというものだった。

 

 まあコレもだいぶ劣化が激しいものなので大した物ではないようなのだが。

 

 もし、アルカナによってなくなっているアンチテーゼの中に能力の使用ができなくなるというものまで含まれているのならば使えなくなった能力まで使えるようになっているはずなのだ。

 

 そして光一は昔に使えなくなった能力も使えるようになっているかを確かめたかったので『蒼き煉獄(ゲヘナ)』を使うことにしたのだ。

 

 それが使えるのなら戦略の幅は広がるのだ。確認して損は無い。

 

 光一は腕を前に突き出して人差し指と親指をすり合わせる。いわゆる指パッチンをしようとしている。

 

 コレが光一の異能を使うときの体勢だ

 

 対してエミヤシロウはただ両腕をだらんと下げている。

 

 エミヤは無手ではあるがエミヤシロウ自身に許された唯一つの魔術『固有結界』。

 

 それから零れ落ちた『投影』という技術で武器などいくらでも出せる。

 

 伝説の武器だろうがなんだろうが剣であるのならばエミヤシロウに造れない物はない。

 

 いかなる剣であろうと複製してしまうエミヤシロウは間違いなく数いるコピー能力者の中でも上位だろう。

 

 対して佐藤光一はコピー能力者としては落ちこぼれもいいところの能力者だ。

 

 オリジナルの性能なんてほとんど使用することなどできず、ただあいての隙を突くことくらいしか出来ない能力。

 

 今、コピー能力者同士の戦いが幕を開けた――――

 

 

 

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