~エミヤ視点~
ちょうどいい木陰を見つけたので、座って休憩をとる。
塔を壊したのは知っていたが、まさかあそこまで破壊されているとは思わなかった。
今も十六夜と黒ウサギと春日部嬢は補修するときに余った瓦礫を運び出している。
私はというと塔の修復で一部に投影を使った影響で魔力を回復しているのだ。
それなりの量の魔力を使ってしまったからな。
ひとまずは補修は終わったから白夜叉からの仕事の一つは片付いただろう。
ふむ。
私が春日部嬢と出場するギフトゲームまで少しあるな。
あともう少しで片づけも終わる。
何か作っておいてやろう。
私はそう思い、立ち上がって買い物に出かけた。
※※※
どうしてこうなった。
私は一心不乱に肉を焼き、野菜と一緒にパンで挟み、紙で包む。
それを黒ウサギが売りさばく。
肉を焼くスペースが足りなくて投影したコンロと鉄板は既に一つの屋台で使う量ではない。
気づけばジン君は近くでフライドポテトを打っていた出店と飲み物を打っていた出店を味方につけて一つのハンバーガー屋のようにしてしまっている。
十六夜はギフトを用いて全員のサポートを高速で行っている。
儲けなど考えていなかったがすさまじい勢いで小銭の山が築かれる。
何故だ。
調子に乗って屋台の形で作ってしまったのがいけなかったのか?
それとも手軽に食べれるハンバーガーが受けてしまったのだろうか?
いや、出店の許可をとってきたジン君と、食材を次々買ってきた十六夜と、その素晴らしい容姿で客引きをしている黒ウサギ達がいけないはずだ。
そうに違いない。
自分に言い聞かせながらひたすらにハンバーガーを量産していった。
私がふと周りを見渡すと。
ちなみに光一は小さい子に『
これぞ
屋台をやっている最中に見つけた久遠嬢とレティシアにひとしきり説教をした後は久遠嬢の従える能力とレティシアの補助もあってさらに客足を伸ばした。
そのころには一分間にハンバーガーを三十二個まで作ることができ、バリエーションは十を超え、行列は三十メートル先まで続くようになっていた。
そしてふとノーネームのメンバーを見渡すと、
黒ウサギの目は金の亡者のそれになり、
十六夜は伝説のパシリと呼ばれ始め、
久遠嬢は女王様と呼ばれ、
春日部嬢は大食い選手権を勝手に初めて連勝し、
ジン君は金勘定とサポートでおかしなテンションでになり、
レティシアはその全員をなだめつつサポートし、
光一はヒーローショウを始めていた。
もう私は何も言わん。
~エミヤ視点終了~
エミヤ「ちなみに私たちは原作よりも一日早く町に乗り込んでいる。そこは間違えないように」
光一「だれに対する説明だ! というか一日ハンバーガー売る羽目になったのはお前のせいだ」
エミヤ「!」
光一「驚くとこじゃねぇ!」