英雄の箱庭生活   作:英雄好きの馬鹿

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いつか救われたかった英雄譚というREの二次創作投下してました!

もう少ししたらあとがきで続きをやるかもです


俺が問題児と言うのは違うだろう!

~光一視点~

 

 最近、思っていることがある。

 

 俺達五人がノーネームというコミュニティに入ってから、それなりの日が立ちなれてきたのだが。

 

 そのときの評価は問題児三人と二人と言うものだった。

 

 それが今では違うものになってしまっている。

 

 ――問題児五人、と。

 

 そう。

 

 精神的には人間の何十倍も生きている俺とエミヤまでも問題児扱いされているのだ。

 

 昨日黒ウサギとレティシアの会話の中で聞こえてしまったものではあるが、ふに落ちない。

 

 俺は、特に何もやっていないはずだ。

 

 十六夜と久遠と春日部のように勝手気ままに動いてもないし、エミヤのようにコミュニティを巻き込んでハンバーガー屋にもしてない。

 

 確かに各個人のギフトゲームで稼いで来る収入はとてつもなく高く、エミヤも高い家事スキルで貢献している。

 

 だが、それを打ち消すほどの迷惑を黒ウサギにかけているからこその問題児だ。

 

 俺は、いたって普通にコミュニティの防備を固め、ジン君を鍛え上げていただけだ。

 

 そこまで考えていたところでエミヤと春日部のギフトゲームの試合が始まりそうな時間になっている。

 

 そろそろ出掛けよう。

 

 レティシアも子供達へ指示を出し終わったようだしな。

 

 俺は、散らかしていた『無能箱庭(アルカトラズ)』発動のための紙をギフトカードのなかにしまう。

 

 そしてノーネームの本拠地にある、時間を歪めてある図書館と北側のホテルを、昨日白夜叉がやっていたように繋げる。

 

 ふむ。

 

 俺は、問題児ではないはずだな。

 

 

 

 

 

 

      ※※※

 

 

 

 

 

 

「そんな感じで俺まで問題児扱いされてるのはおかしいと思う。レティシアとしては何か俺はおかしいことはしてるか?」

 

「……ふむ。つまり光一は特に問題を起こしていないから問題児扱いは不満と言うことか?」

 

 観客席に着き、隣に座っているレティシアに聞いてみた。

 

 彼女は少し考えたあと、こう言ってきた。

 

「いや、なかなかに規格外だと思うのだが……」

 

「ん? 特におかしいことはしてないぞ」

 

「では、昨日帰ってからやった行動を思い出してくれ」

 

 昨日のことか。

 

「あー。ハンバーガーの片付けをしたあと、魔王との戦いに向けて『無能箱庭(アルカトラズ)』の量産をしに本拠地に帰って、図書館で絵を描いて、寝てこっちに戻って来たくらいだろう」

 

 むしろ魔王との戦いに向けて戦闘準備を整えると言う模範的な行動のはずだ。

 

「そうだな。私も同行していたから分かる」

 

「もしかしてその間に何かやらかしていたか!?」

 

「いや、誰にも迷惑はかけていないだろう。……迷惑は」

 

「ふぅ。気づかないうちに何かやってるかと思ったぜ」

 

 気づかないうちに嫌われてたら嫌だからな。

 

「同士たちが光一を嫌うことなどないだろう。それは私が保証しよう」

 

「そればかりかよかったが、十六夜とかに恨まれそうなことはやってるからなぁ」

 

「確かにギフトを消すなど、他の者にやったらとてつもなく恨まれるだろうが、十六夜ならそれはあるまい」

 

 そういわれて十六夜の最近の動向を思い出す。

 

 ギフトが消えた次の日にしたことは失踪。

 

 一週間後に帰ってきたと思ったら韋駄天に連なるギフトを得てくる。

 

 そして超人的な身体能力など無いのにギフトゲームで連戦連勝。

 

 ついに参加拒否され始める。

 

 参加拒否され次の日には不貞腐れながら参加拒否したコミュニティの前で、野良のギフトゲームを開催。

 

 相当な人数の参加者を集め、大盛況のゲームだったが、参加拒否したコミュニティを参加拒否。

 

 そんな感じのことをほぼ毎日やり続けていた。

 

「そうだな。十六夜は確かに相当いろいろやっているが、全て楽しそうにやっていただろう?」

 

「ああ。多分箱庭に来て一番楽しんでいるんじゃないか?」

 

「私もそう思う。それに、光一は十六夜のギフトを戻せるのだろう?」

 

 レティシアはほとんど断定するように言ってくる。

 

 戻せることを知っているのは今のところエミヤだけだと思っていたんだけどな。

 

 俺の沈黙を肯定ととったのかレティシアは言葉を続ける。

 

「十六夜はそれを分かっていて、なおかつ今度はお前に負けないように修行しているのだろう。次も全力で戦ってやってくれ」

 

「そもそも今のあいつにも正面から勝つのは難しそうなんだが……」

 

「フフ。正面から戦うタイプでも無いだろう?」

 

「確かにそうなんだけどなぁ……」

 

 確かに正面から戦うような能力じゃないが、認めがたいと言うかなぁ。

 

「私から言えることは、光一はそのままで大丈夫ということくらいだな」

 

「問題児なのにか?」

 

「ああ。そもそも直るものでもないだろう」

 

「……確かにな」

 

 ずいぶんと長い間生きて来たが治らなかったのだ。

 

 そもそも薫とかには普通に問題児扱いされてた気がしてきたしな。

 

「話聞いてくれてありがとうな」

 

「気にすることはない。また聞かせてくれ」

 

「今度はレティシアの話もだな」

 

「あまり、楽しいものではないのだがな」

 

「楽しくなくてもいいだろ?」

 

「では今度語ることにしよう。今は二人のギフトゲームが優先だ」

 

「まあ、あの二人なら問題ないだろう」

 

「うちの最高戦力二人だぜ?」

 

「違いない」

 

 二人して安心しきりながら笑う。

 

 エミヤと春日部なら大丈夫だという確信があったからだ。

 

 そう思いながら俺たちは二人の戦う場所に目を移した。

 

~光一視点終了~

 




エミヤ「フン。お前が問題児出はなかったら誰が問題児なのだ」

光一「ハンバーガーやに言われたくない! というか十六夜たちほど問題は起こしてない!」

エミヤ「……問題は、な」

光一「何か含みがある言い方をするな」

エミヤ「お前は他人の価値観とか常識とか砕きすぎという話さ」
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