ユグドラシル最期の日、自殺するために訪れた、一人のプレイヤ   作:タイタンの掟

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 個人的には、アニメ1期のメインヒロインと作者が考える、シャルティア・ブラッドフォールンが好きなのですが、ナザリックの支配者という立場上は、アルベドがメインヒロインかなと思ってます。


召喚された魂と縛られた魂の覚悟

<シャルティア・ブラッドフォールン&ぶくぶく茶釜>

 

シャルティアの言葉を、アインズ君(悟君)が受け入れてくれて、アインズ君(悟君)は、ギリギリ歯ぎしりしていた、アルベドに声をかけた。

 

「ん。わかった。アルベト」

 

「は、はッ」

 

「ガルガンチュアを除く、すべての守護者を玉座の間に集めよ」

 

「はいッ」

 

 玉座の間。ナザリックの中心であり、根幹となる“玉座”にアインズ様が座り、アルベトが傍らに控える。壇上にコキュートス、アウラ、マーレ、デミウルゴス、ヴィクティムが並び、第一第二第三階層守護者である、シャルティア・ブラッドフォールンは、一段下に跪いて、アインズ君(悟君)を迎えていた。

 

 アインズは、咎人のような配置に難を示したが、玉座の間でシャルティア・ブラッドフォールンの表示が赤黒きままであることから、仕方なしという判断となった。

 

「では、シャルティアより確認する前に、状況を確認しよう。アルベド、説明を」

 

 アルベドから、淡々と説明がなされ、ソリュシャンとセバスと共にナザリックを出て、エ・ランテルに行き、エ・ランテルの宿で演技を仕掛けて、野盗の釣り出しを図ったこと。野盗の襲撃までは、セバスとソリュシャンが一緒であり、予定通りに野盗の襲撃を受けた後で、野盗のアジトには、あたしシャルティアと眷属で向かったこと。

 

 その後、あたしからの連絡が途絶えた。

 

 玉座の間で、確認したところ、あたしの表示が白から赤黒く変質し、叛逆の疑いがかけられたこと。アルベドの姉ニグレドによって、シャルティアの位置を特定し、精神支配の状態を感じて、アインズ様の手によって、超位魔法<星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)>を特別に使用されて、シャルティアから反応が返るようになった。しかしながら、玉座の間で確認すると、表示が赤黒いまま変わっていなかったことが報告された。

 

 ザワザワと、守護者達から、動揺の気配が感じられた。

 

 それは、精神支配無効のシャルティアが、精神支配を受けたこと、そして支配そのものが解除されていなかったことへの動揺だった。

 

「シャルティア。わかる範囲で構わないから、報告をしてもらえるか」

 

「わかりました。その前に、」

 

 ゴトリと音をたて、ゴッズアイテムのスポイトランスを置き、伝説級の真紅の鎧を外した。スクロールやリジェネレートを含めたアイテムを含めて、次々に並べて行って、未所持アイテムとして、皆の目前に置いていった。

 

「ペロロンチーノ様より賜った、武装とアイテムにございます。決してアインズ様に反抗する意思無きことを、ここに示します」

 

「アインズ様の命により、死を賜るならば、受け入れることを示したいと思います」

 

 廓言葉ではなく、アインズ様に願い奉った。

 

(シャルティア)

 

「了解した。報告、いや、セバス達と別れてからの記憶を訊こう」

 

「はい」

 

 あたしは、襲撃してきた野盗の一味からアジトの場所を知る者を適当に、下位吸血鬼(レッサーヴァンパイア)にして、アジトを確認したこと。そこに、武技の使い手が居ると説明され、野盗のアジトに到着し、下位吸血鬼(レッサーヴァンパイア)を使い潰したこと。

 

 アジトで、ブレインという武技の使い手が居たが、弱くたいした実力ではなかった。ただ、野盗を虐殺した結果、「血の狂乱」が発動して、歯止めがかからなくなり、野盗を虐殺しまくっていたら、ブレインという武技の使い手を逃がしてしまったこと。

 

 バンパイア・ブライドから冒険者が近づいたとの報告を受け、冒険者を絶滅させようとしたが、ブリタという赤毛の女が持っていた、ユグドラシルのポーションで傷を負い、「血の狂乱」が解けた。ブリタという女に魅了(チャーム)をかけて、情報を確認すると、アインズ様からポーションを頂いていたこと、冒険者たちの後方で森の中に潜み、レンジャーが一人待機していて逃げられたと知った。

 

 レンジャーやブレインを殺すため、眷属を森に放ったが、森の中で眷属達が消滅して、急ぎ現場に向かうと、十二人の人間達が居て、装備は破格であり、恐ろしき魔力を内包している槍を使っていて、強さもそれまでの人間とは全く違っていて、隊長らしき男は戦闘メイド(プレアデス)以上と判断したこと。

 

「何、プレアデス達よりも強い人間がいたのか」

 

「はい。アインズ様」

 

 そいつらのリーダ格らしき男が「使え」という命令で、竜の意匠を刺繍されたワンピースのような装備をした老婆が、アイテムとして使用し、恐ろしいまでの力で意識が遠のき、あたしは清浄投擲槍で老婆と守ろうとした男ごと貫いた。

 

 意識の中で確認できたのは、襲ってきた者達が、重傷を負った老婆と男を連れて、撤退していったこと。

 

 そのまま放置されて、どこか夢見のような状態となった。

 

 時間経過が判らなくなったけれど、何処からかやってきた白銀鎧の騎士が襲ってきたことで、戦闘状態に陥って、戦闘跡が拡がっている状態になった。決着がつかないと見たのか、白銀鎧の騎士は、しばらく戦った後で撤退していったこと。

 

 シャルティアが記憶していることを、アインズ君(悟君)に伝えた。

 

「そこで、“こちら”のあたしの記憶は、終わっています」

 

 このように話を終えた。

 

「では、今のお前の状態について、理解できる範囲で訊こう」

 

「はい。アインズ様の命があれば、動くことも戦うことも、それほど問題はありません。ただ、」

少し、言葉を切り、言葉を繋ぐ、

「何の命令も無く、放置されますと、待機状態になります。その場合は、動くことも話すこともできません。良く判らない白銀の騎士の攻撃を受けた際、反撃することはできましたから、攻撃に対して自動的に反撃するのだと思います」

 

「そうか。おそらくは、老婆の用いたアイテムおそらくは、ワールドアイテム“傾城傾国”の効果だろう。

 いかなる者とて、精神支配可能なワールドアイテム、支配の呪縛を受けながら、シャルティアの反撃によって、老婆が瀕死となり、精神支配されながら、命令無しの待機状態となったのだろう」

 

 

 

「「「おぉ、さすが、アインズ様」」」

 

 

 

 

 ワールドアイテムの解説をした、アインズ君(悟君)を、私を含めて、感嘆の声を上げる。

 

(カッコいいよ、流石アインズ君(悟君)。凄いわねぇ、PVPの強さは、本当に凄いわねぇ。アインズ君(悟君)が、本当に強い)

 

「すまなかったシャルティア」

 

「あ、アインズ様、そんなもったいない。」

 

 あたしは頭を下げたアインズ様に慌ててしまった。苦しく自傷する様に、アインズ様は、

 

「わたしは、この地にユグドラシルの痕跡があることを知りながら、わたしはワールドアイテムの存在を失念していた。失態だ、こんな抜けた者が、至高なる主と、」

 

「アインズ様ッ」

 

 シャルティアが叫んで、言葉を止めた。シャルティアを傷つけ、殺そうとした事に、まるで泣いているように見えた主に対して、あたしはただ殺されることに怯えて、反撃してしまった。そんな、あたしの想いが、叫び声を挙げさせて、アインズ様の声を遮った。血の狂乱は、激情の狂乱となって、あたしを動かしたのである。

 

「アインズ様。あたしの愛しい御方、誰よりも偉大なる御方に申し上げます」

 

「シャルティア」

 

「どうか、自らを責めないで下さい。アインズ様を支える下僕であるあたしが、補うことができなかったのです。守護者最強の名を持ち、誰よりも強くあれと、ペロロンチーノ様に創られながら、あたしは、あたしは、」

 

 思いが溢れるように、涙が止まらずに流れて、崩れ落ちたあたしに、アインズ様は、玉座を離れ、止めようとしたアルベドを抑えて、あたしに近寄って、ハンカチを差し出して涙を拭った。

 

(いいなぁ、シャルティア)

 

「どうか、アインズ様」

 

「シャルティア、、、」

 

「今、ここに居る、あたしは、アインズ様が、“星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)”使って、召喚された未来のシャルティア・ブラッドフォールンにございます」

 

「何ッ。未来だと」

 

「はい。あたしの中には、老婆のアイテムで待機状態となったシャルティア・ブラッドフォールンと、“星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)”を使っても戻らず、アインズ様と単騎で戦い討たれた、シャルティア・ブラッドフォールンの二人にございます」

 

「わたしが、お前を殺したというのか」

 

「はい。単騎で戦われた理由は判りませんが、アインズ様は装備を変え、あたしに向かって恐らくは、超位魔法“失墜する天空(フォールンダウン)”を使って、戦闘を開始したと思います」

 

「すまない、シャルティア、記憶を確認するぞ」

 

「はい」

 

 ロケートオブジェクトで提示される、シャルティアVSアインズの戦闘は、凄まじい圧巻であった。シャルティアは、すべての力を捧げさせられ、奪われ、蹂躙されるように、嬲られ殺された。アインズ君(悟君)の狙い通りに展開し、そのままアインズ君(悟君)がシャルティアを討つまでの記憶をアインズ様が見られ、ロケートオブジェクトで映されたのである。

 

 

 

「「「さすがはアインズ様」」」

 

 

 

 その後、アインズ様に攻撃されたことで、反撃をしてしまい、戦闘となって、アインズ様に刃を向けてしまったシャルティア。アインズ様に弄ばれるように蹂躙され、シャルティアの力が至高の御方に届かないことを自ら示され、恍惚と悦びの中で、シャルティア自身が貫かれるようにアインズ君(悟君)の超位魔法で命を奪われたこと。

 

 これは、二人のシャルティアは、共に死を受け入れると決めていた。多分、アインズ様は“星に願いを(ウィッシュ・アポン・ア・スター)”によって、時が還る形で、シャルティアを召喚した。

 

(そっか、私は、それに巻き込まれた、いや、私が飛び込んだってとこか)

 

 私自身は、大切な人達を喪ってしまい、絶望の中で、ナザリックの宝物殿最奥の“王の居室”で、ユグドラシルの最終日に死を選んだ。意識が無くなって、死んだんだなぁという中で、私は引きずられるように、この世界へと呼び出されていった。

 

(しかし、サーバーダウンがなくて、異世界転移ねぇ、私は死んでいるからなぁ)

 

 




 1期最後でシャルティアが、アインズに討たれるシーン、復活はしたけれど、記憶を失っていたシャルティアが哀しいので、記憶を失くさないシャルティアが書きたかったというのが、元々のネタです。

アインズ様のハーレムルートは、ぶくぶく茶釜、アルベド、シャルティアは確定、アウラとマーレは百年先予定。ほかは、希望などありますでしょうか?

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