ユグドラシル最期の日、自殺するために訪れた、一人のプレイヤ   作:タイタンの掟

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 アルベドがアインズ様を戦いに送り出すシーンも好きなのですが、シャルティアの記憶が守りたいということから、if展開となりました。

 独自設定にオリジナル展開は、申し訳ありません。


アインズ・ウール・ゴウンの決断

<アインズ・ウール・ゴウン>

 

 竜の意匠のワンピース、無袖のチャイナ服か、それって、ワールドアイテム「傾城傾国」じゃないのか。それだとすると、シャルティアが精神支配を受けたのも納得できる。

 

 ワールドアイテムだと、そんなモノが、、、

 

 流れることのない身体から、吹き出すように冷や汗が流れ出るのを感じる。ワールドアイテムは、圧倒的な力を持つ、脅威となるアイテムだ。

 

 その存在に、遭遇戦のような状況で気づけた、それは幸いだ。

 

 敵は、シャルティア個人しか、どうやら気づいていない。情報戦では、圧倒的にナザリックが上回っている。白金鎧の騎士が気になるが、精神支配下のシャアルティアといえど、互角となれば、かなりの強敵ということになる。遭遇戦のようだが、俺が、仲間より預かった、大切な子の意思を奪い、攻撃させたことは万死に値する。グラグラと煮滾る怒りは、幾度となく鎮静化されても、グツグツと湧き上がっていた。

 

「わたしは、この地にユグドラシルの痕跡があることを知りながら、わたしはワールドアイテムの存在を失念していた」

 

 俺は、皆に自分の不明を、謝罪した。

 

「失態だ、こんな抜けた者が、至高なる主と、」

 

「アインズ様ッ」

 

 俺の言葉を、泣き叫ぶように、シャルティアが遮った。

 

「アインズ様。あたしの愛しい御方、至高なる御方に申し上げます」

 

「シャルティア、」

 

「どうか、自らを責めないで下さい。アインズ様を支える下僕であるあたしが、補うことができなかったのです。守護者最強を名に持ち、誰よりも強くあれと、ペロロンチーノ様に創られながら、あたしは、あたしは、」

 

 思いが溢れるように、涙が止まらずに流れて、崩れ落ちたシャルティアが哀しそうにしているので、俺は玉座を離れ、静止しようと動いたアルベドを抑えて、シャルティアに近寄って、ハンカチを取り出して涙を拭った。

 

 

 

 シャルティアの涙が、俺の怒りを少しづつ鎮めて、状況を整理していくことができた。

 

 

 

 幸運だと

 

 

 

 そう思うと、悪しき笑いが、俺にこみあげてきた。

 

「くっ。くっくっくっく、、、」

 

 俺は、嗤った。怒りと憎しみから生まれる激情は、アンデッドとなった沈静化によって幾度となく抑えられながら、それでも怒りが溢れ出ていたが、一方で泣いているシャルティアを見るのは、胸が締め付けられるくらいに、愛しい想いに溢れていた。

 

「アインズ様」

 

 アルベドが、心配そうに傍に寄り添って、アインズ様を見上げた。怒りに任せれば、絶望のオーラを放ち、嗤っている俺が居た。守護者すら畏怖する程のレベルで、絶望のオーラを撒き散らし、溢れ出る死の気配が漂う俺の傍に、心配そうに必死で耐えながら、寄り添っていた。シャルティアは、あたしを見上げながら、涙が止まらないで、ハンカチを濡らしていた。

 

 しばらくの間、怒りと激情を沈静化させ、嘲嗤いながら、俺は思考を纏めていた。

 

 

 

 纏め上げると、言葉を発した。

 

 

 

「シャルティア、お前を支配しようとしたアイテムは、ワールドアイテムの“傾城傾国”だろう」

 

「「「!」」」

 

 守護者達に驚きが奔る。

 

 ワールドアイテムは、至高なるなる御方すらも凌ぐ力があり、世界をも改変する力を持つアイテム。ワールドアイテムは、ユグドラシルの頂点に位置するアイテムであり、ギルド:アインズ・ウール・ゴウンの保有するワールドアイテムのほとんどは、ナザリックの宝物殿に保管されている。守護者で、ワールドアイテムを与えられているのは、守護者統括のアルベドだけであり、玉座の間には玉座がワールドアイテムとなって、ナザリックを護っている。

 

「あぁ、偶然とはいえ、ワールドアイテムを持つ敵と遭遇戦、ワールドアイテムを使われて尚、生きのびて敵の手にシャルティアは落ちなかった。見事だ、シャルティア、お前の働きに感謝しよう。だから、お前も自分を責めてはならん」

 

「は、はい。ありがとうございます、アインズ様」

 

 それでも、シャルティアの瞳には、涙が溢れていた。

 

「シャルティアには悪いが、シャルティアがワールドアイテムを持った敵に対処できていなければ、ナザリックは最強の守護者であるシャルティアを喪い、ナザリックの情報を敵に奪われていた」

 

 ゆっくりと、シャルティアを讃えるように、言葉を繋いだ。

 

「必死にナザリックを護り、シャルティアが相討ちとしてくれたからこそ、今の状況がある。我らは、優位に立てた」

 

「「「おぉー」」」

 

「シャルティア。お前にワールドアイテムを使った敵は、この俺が、アインズ・ウール・ゴウンの名にかけて、報いを受けさせ必ず滅ぼす」

 

「「「おぉー」」」

 

 守護者たちが、俺の言葉に呼応して、応えてくれる。

 

 ワールドアイテムかぁ、どうしても、宝物殿に行く必要があるか。宝物殿には、俺が創ったNPCのパンドラズ・アクターが居る。*sigh*、ためいきがでるが、仕方あるまい、会いに行くか。

 

「シャルティア、アルベド、宝物殿に行く。シズとユリを伴につけよ」

 

「「はッ」」

 

 俺は、動きが鈍くなった、シャルティアを抱き上げるように立ち上がって、アルベドからギリギリと音がしたが、聞こえなかったようにした。

 

「あ、アインズ様、あ、歩けます」

 

「良い。宝物殿までは、このわたしが運ぶ、敵を退けた、褒美だと思えば良い」

 

「は、はぃ」

 

 俺は、腕の中で小さくなるシャルティアの声と、真っ赤に染まる顔に、俺の心に染み入るように流れ込んでくる。憤怒とは異なる、自分の女への想いが、アンデットとなった身体に、劣情を抱かせてしまっていた。

 





「さすアイ」は、私も好きなので、「さすアイ」なアインズ様を描きたいと思います。

 本人は、あまり女の人の相手は、苦手らしいのですが、アニメ版で見る限り、格好よく惚れちゃいそうな雰囲気があって、ギャップが多いなぁというのが、アインズ君に対する感想です。

アインズ様のハーレムルートは、ぶくぶく茶釜、アルベド、シャルティアは確定、アウラとマーレは百年先予定。ほかは、希望などありますでしょうか?

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