ユグドラシル最期の日、自殺するために訪れた、一人のプレイヤ   作:タイタンの掟

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 アニメにしても、原作にしても、ワールドアイテムの話は、それほど多くないですね。なかなか、書くのが難しいなぁと考えています。

 ペアリングのお話は、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の男女比から、ユグドラシルの初期は、かなり男性が多かったところから、運営側が女性やリア充対策のアップデートを考えたとしています。

 ブクブク茶釜さんにとって、ユグドラシル最終日と「星に願いを」を使うまでの時間経過はほとんどありませんゼロとしています。


ナザリックのワールドアイテム

 

 

 

<ぶくぶく茶釜>

 

 アインズ君(悟君)の声が響くと、タブラ・スマラグディナの姿が崩れ、軍服を身に纏った、ドッペルゲンガーが顕れる。

 

 瞳と口が暗い闇になっていて、ピンク色の卵のような頭には、産毛も無いのっぺりしたモノだ。そんな奇怪な存在、なーべらると同じ、ドッペルゲンガーだった。宝物殿の領域守護者、百レベルNPCであり、アルベドやデミウルゴスに匹敵する頭脳もち、アインズ君(悟君)が創造したNPCだ。

 

「ようこそおいでくださいました。私の創造主、至高なる御方、モモンガ様」

 

 パンドラズ・アクターが、オーバーアクションで、敬礼する。動作途中はともかく、敬礼はきちんとして、ミリタリー映画で見たように決まっていた。途中の動作は、アレだけど。

 

「お前も元気そうだな、、、」

 

「はい。元気にやらせていただいています。ところで、今回はどうされたのでしょうか。守護者統括様、階層守護者様、戦闘メイドのお嬢様方もお連れになられて」

 

 アルベドは、アインズ君(悟君)によって創造された相手に嫉妬していて、ユリはちょっと不快感を示して、シズは関係なく銃をしまった。アインズ君(悟君)に降ろされたシャルティアは、変わりなくドレスローブをつまんで、一礼するにとどまっていた。アルベドは、相変わらず余裕ないか、今だとシャルティアの方が余裕あるわね。シャルティア(SMッ娘)からすれば、アインズ君(悟君)と戦って、殺されることで、臨界突破しちゃった感じよね。愛しい人に、自らの手で殺されるという、本来だとありえないシュチエーションだものね。

 

「最奥にある秘宝、ワールドアイテムを、取りに来た」

 

 アインズ君(悟君)の言葉に、パンドラズ・アクターが反応する様に、踊るようにオーバーアクションを始めて、ミュージカルのように喋る。

 

「おぉ、ワールドアイテム。至高の御方々が、世界を渡って活躍された証、ナザリックの深淵に眠る秘宝が、世に出る時が来たということですね」

 

「・・・」

 

 ドン引きしている女性陣に、ちょっと困ったような、アインズ君(悟君)の様子が、私にはちょっと面白かった。

 

「“強欲と無欲”“ヒュギエイアの盃”“幾億の刃”“山河社稷図”を持っていく」

 

「残りの二つは」

 

「残す。あれは、20の一つ。使い切りのワールドアイテムだ、手に入る手筈を整えなければ、うかつには使えん」

 

「お前が知っている、ワールドアイテムは、幾つになる」

 

「11個です」

 

 200ぐらいあるワールドアイテムの中で、ナザリックが手に入れたワールドアイテムの数は、他にもあるけど、パンドラズアクターは知らないみたいね。

 

 でもなぁ、NPCの設定って、創造主の影響をかなり受けているのね。シャルティアやアウラは、私とクズ弟に似てるし、セバスとデミウルゴスも似た感じになってる。なんか嬉しいな、みんなが戻ってきたみたいで、アインズ君(悟君)も感じてるのかな。

 

「なるほど、“傾城傾国”については、知らないか」

 

「はい。ナザリックで管理したことはないので」

 

「“傾城傾国”の効果は、精神支配能力にある、相手がどのような耐性を持っていても関係なく、相手を完全支配することが可能なアイテムだ。ワールドアイテムとして、何か推定できることは無いか」

 

 問いかけに反応して、踊り始めようとする、パンドラズ・アクターをアインズ君(悟君)が押しとどめた。アクションは止まったが、唄うように、セリフを始めた。

 

「ワールドアイテム。その能力は世界と同等の力を有する、至高なる御アイテム。その力は破格。ですが、なんらかの心理的な制約があります」

 

「心理的制約か」

 

「はい、“山河社稷図”は、亜空間の迷路に相手を迷い込ませ、各個撃破もできるアイテムですが、迷路を解かれ脱出できた相手に奪われます」

 

「あぁ、そうやって、ギルドメンバーで相手のギルドに乗り込み、“山河社稷図”を奪った」

 

 懐かしそうにアインズ君(悟君)が語っていた。そうだねぇ、誰が運が良いかの双六ゲーム(バックギャモン)戦も楽しかったなぁ、死に戻り覚悟で脱出路に向かったっけ。私の選んだルートが、脱出路になっていて、ユグドラシルで私の手に入れた、ワールドアイテムになったんだよね。

 

「つまり、奪われる覚悟がなければ使えない、それが心理的制約か」

 

「はい。使えば喪われる、20のアイテムのように、破格の効果に対して、なんらかの心理的な制約がかかっているのが、ワールドアイテムではないでしょうか」

 

 歌うフレーズは、女性陣ドン引きの中で、響き渡る。

 

「ん。“傾城傾国”の場合は、どのような制約が考えられる」

 

「支配する要素は、数、期間、支配範囲というところでしょうか、どこかに制約がかかっていると思います」

 

「支配範囲に制約があっては、意味が無いとすれば、支配可能数か期間。術者が死んだ場合について推定できるか」

 

「術者自身の生死については、推定しかねます」

 

「そうだな、迂闊に実験もできんから、確認が難しいな」

 

「はい」

 

「わかった。すまないが、私の姿になってもらえるか」

 

「はッ」

 

 敬礼すると、しなくていいのに、回転する様に身体を回して、アインズ君(悟君)に変化した。二人が並ぶと、どちらがどちらか、判別し難いくらいに、よく似ている。

 

「「「こ、これは」」」

 

 驚いたように、みんなは、二人を見比べる。私は鑑定しないと、確認できない。

 

「ユリは、区別がつくか」

 

「いえ、申し訳ありません。ただ、並ばれていて、動きを観察していれば、違いがあります」

 

「ほぉ、アルベドはどうだ」

 

「はい。できると思いますが、確証と言われると、怖いです」

 

「シャルティアはどうだ」

 

「派手な動きがパンドラズ・アクターとは思いますが、個別に見て確証は得られないと思います」

 

「そうか、ならば、エ・ランテルで私の代理を、パンドラズアクターに務めてもらう」

 

「パンドラズ・アクター、先渡しとなるが、お前にもリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを授ける」

 

「はっ。御受けいたします」

 

 直立不動で敬礼する、パンドラズ・アクターをアインズ君(悟君)は、引きずるようにして、部屋の隅に連れて行って、色々と話していた。シャルティアが私に尋ねる。

 

(パンドラズ・アクターをご存じだったのですか)

 

(私もあんまり、知らなかったよ、アインズ君(悟君)の創造したNPCだけど、領域守護者って、領域から出て来ないからねぇ。あたしが死に場所を探してインした時に、アインズ君(悟君)宛に、指輪リングオブ・アインズ・ウール・ゴウンを預かってもらったけど)

 

(死に場所、この先にあるのですか)

 

(え。あぁ、霊廟の先、そこにアインズ君(悟君)との想い出の場所がある。そこにあたしの死体があると思う)

 

(そうですか、でも、なんか困っている、アインズ様も素敵です)

 

(あらあら、ごちそうさま)

 

 そんな話をしていると、パンドラズ・アクターを置いて、アインズ君(悟君)が戻ってきた。

 

「アルベド。お前に授けた指輪を、ユリに預けよ、霊廟には、指輪をしたまま入ることはできぬ」

 

「は、はい。アインズ様」

 

 名残惜しそうに、アルベドは、ユリの手に乗せた指輪を振り返りながら、アインズ君(悟君)についていった。指輪を持たないシャルティアも、後へと続いて、奥の部屋へと入った。

 

 





 宝物殿のシーンは、結構好きで、源次郎や音改さんの設定は、かなり弄ってます。老夫婦といっても、現役世代で沖縄あたりの人という設定にしています。まぁ、ユグドラシルのりあるだと、沖縄も環境汚染下のアーコロジーになっているとしています。

アインズ様のハーレムルートは、ぶくぶく茶釜、アルベド、シャルティアは確定、アウラとマーレは百年先予定。ほかは、希望などありますでしょうか?

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