MFG(ウマ娘部門)   作:狸より狐派 ハル

4 / 7
ウマ娘の原作キャラはまだ先と言ったな。

あれはウソだ。


第4話 トレセン学園の生徒会長

「まさかオーロラカーテンがいるとはな・・・もういい年だろうに」

 

「なんだドマン、知ってんのカ?そのオーロラカーテンってノ」

 

「あぁ、ちょうど12年前にオレが日本に研修してたときにな、天皇賞(春)って言う最高クラスのレースがあったんだよ。

 

まぁそれ以前に良い走りしてたから、ちょっとオーロラとその当時のトレーナーに声をかけたのが切っ掛けでな。

 

現にオレが教えた走りを今でもやりやがってたよ」

 

「ほーン、つまりこのアタシの実質センパイってわけカ。だったらしっかりと応えてアゲネーとナ!!」

 

「そうだな。ちなみにだが、今までのウマ娘を見てきてどう思った?ブラッド」

 

「そうだナ。まっ、なかなかとは言っといてヤルヨ。けどな、この程度チョイっと超えてやるゼ。見てろヨ!」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

《MFG予選4日目》

 

 

この日は一段とネット配信を見る者がとても多かった。

 

アメリカのグランプリウマ娘を受賞した『インパルスブラッド』、このウマ娘の走りを見るためだけに、会員登録したと言っても過言ではない者も少なくなく、最近ついにMFG登録者数は有料サイトであるにも関わらず、なんと5000万人を突破した。

 

腕に付けているゼッケン番号『777』、彼女が好きな数字である7をこれでもかと見せつけ、スタートラインにつこうとする。

 

彼女の顔は既に獰猛的な笑みを浮かべて、臨戦態勢を整えている。

 

直前のランナーはあと半分でゴールにたどり着く。彼女だけではない、世界中の好き者達がスタートを待ちかねていた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

《東京都 日本ウマ娘トレーニングセンター学園 生徒会室》

 

 

この学園の生徒会長、シンボリルドルフはパソコンにてMFGの中継を見ていた。もちろん、留学生のインパルスブラッドの走りを見るために。

 

だが見る理由はもうひとつあった。

 

 

「MFG・・・ある意味この世のウマ娘、全てに与えられるチャンスが具現化したようなレースだ」

 

彼女の夢は、この世のウマ娘全てを幸福に出来る世を作ること。

 

1人のウマ娘として彼女はその理想のために、このトレセン学園へ入学し、数々の重賞を手に入れ、そして多くの人たちに希望を与え続け、そしてこれからもそのために生きる、若き偉大なる存在。

 

ゆえに彼女は、このMFGを()()な心境で視聴していた。

 

(私は・・・ウマ娘にとっての夢を掴むために必要な存在は、このトレセン学園が1番だと思っていた・・・

 

だがこれは一体どう言うことだろうか、日本に限らず世界中から集まったウマ娘たちが、立場も素性も関係なく集まっている)

 

 

モニターに映るインパルスブラッドが走り出した。勢い良く、アスファルトがえぐれるのではないかと言うほどのスタートダッシュ、実況の声が一段と盛り上がる。

 

 

(それだけじゃない、この国のトレセン学園の者・・・日本URA関係者の者が1人も出場していないにも関わらず、競争ウマ娘ではない者達がこんなにも多く存在している。

 

走り屋ウマ娘・・・初めからその道をたどっている者。トレセンで夢を叶えられず1度道をそれ、再び走り始めた者。なんて多いことか・・・)

 

 

コーナーをオーバースピードと言わんばかりに曲がる。とても気持ち良さそうに、笑顔で駆けている。

 

 

寡聞少見(かぶんしょうけん)・・・私は、ウマ娘の全てを知っているつもりだった。

 

だが実際は・・・こんなにも走りに生きるウマ娘がいるとは・・・)

 

 

あっという間に終盤に入ったブラッド、普通ならこの時点で疲れを見せるのが普通だと言うのに、彼女はそんな顔色をみせない。

 

 

(このレースに参加する速いウマ娘は彼女以外にも多くいる。現段階で個人的に代表的な者はアンノウンラック、彼女はトレセンに入学せず、走り屋として生き続けている・・・

 

彼女ほどの実力があればG3、G2も固いな。もっとも、既に社会人であるために、トゥインクルシリーズで走れないのは残念だが・・・)

 

 

ブラッドがゴールに到達した。記録されたそのタイムは、暫定1位のカラスマエイティンより、バ身で言えば5バ身差離して先に通過。文句なしの結果だった。

 

(だからこそ・・・だからこそこのレースは素晴らしいと思うと同時に、自由度が高いゆえに危険だ。

 

競走場(ターフ)と違い整地できない公道(アスファルト)の道、狭い道幅、ルール上進路妨害が可能ゆえに今後認められるだろうある程度の危険走行・・・学生も出場できるこのレース、リスクが大きい・・・)

 

 

タイムを確認し、映像に映る彼女は自慢げにカメラ目線で自身を指差し、自慢げに叫んでいた。

 

 

(叶うならば・・・誰も事故を起こさず、全選手が無事に走りきることを願おう。今の私には、それしか出来ない。

 

いずれ・・・トレセン学園も参加できるなら、もっと安全に走れるコースを作ってみたいものだ。そして私も、まだ見ぬウマ娘達と競い合ってみたい)

 

 

シンボリルドルフは席を立ち、窓に体を向ける。

 

 

(だが理由がどうあれ、もし余りにも危険が過ぎるのであれば・・・その時は何か行動を起こす必要があるだろう。

 

ウマ娘の幸せを叶えるため・・・このレースで何かあった者にはどうにかして手を差しのべたい。

 

そして救うことが、私の夢を叶えるための一歩になるのだから)

 

 

外を見ればターフの上でトレーニングに励むトレセンのウマ娘たち。彼女たちのためにも、ルドルフもまた今できることを全力で取り組む。

 

予選は残り半分を切った。この先どんなウマ娘が現れるかは、まだ誰にもわからない。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

≪埼玉県 定峰峠≫

 

「おっ、きたわね。待ってたわ」

 

「こんにちはカラスマ先輩、スマホで何見てるんですか?」

 

「何ってMFG以外なにを見るってのよ。あんたもちゃんと見てる?」

 

「まぁちょっとは・・・」

 

「ちょっとはないでしょ。ただでさえ色んな所からやって来てるんだから、見て参考にしなきゃ足下(すく)われちゃうわよ?今走ったアメリカのウマ娘、コイツ超速かったんだから、私が出した記録よりも5バ身早かったのよ?」

 

「それってどのくらい速いんですか?」

 

「あー・・・頼むからそれくらい覚えてた方がいいわよ・・・はぁー・・・

 

まっいっか。≪ソウ≫、早速並走始めよ。今のうちに準備しておかないとね」

 

「はーい」

 

カラスマエイティンと、ソウと呼ばれる少女。最近中学3年生になったこのウマ娘も、MFGのために走り始めた。




トレセンキャラもっと増やしたい。

けどあんまり増やしたらごちゃごちゃになっちゃう・・・どうしよ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。