デュエル脳はテラを救う   作:G1N

11 / 26
死とは自らが息切れしたときに追いついてくる


――カジミエーシュの諺


今回の話は結構自己解釈というか、都合の良い解釈をしている部分があります。


あと、タルラさんのネタバレ(6章8章)があるので、お気を付け下さい。


龍の咆哮

Turn 5

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ0《エレキテルドラゴン》《稲荷火》

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0《F・G・D》*2(内1体守備表示固定)

 

 

「俺の、ターン…!」手札3

 

《F・G・D》が2体…

内1体は《チェンジ・デステニー》の効果で動きは封じたが、依然追い込まれたままだ…

手札にある《ラビ―ドラゴン》を召喚しても、攻守5000のモンスターは突破できない…

 

「よし…!手札から《闇の護封剣》を発動!…これで時間稼ぎさせてもらう」

 

《闇の護封剣》

永続魔法

このカードは発動後、2回目の自分スタンバイフェイズに破壊される。

(1):このカードの発動時の効果処理として、

相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、

そのモンスターを全て裏側守備表示にする。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

相手フィールドのモンスターは表示形式を変更できない。

 

「これで、アンタの《F・G・D》は全て裏側守備表示に強制固定だ」

「防御札を残していたか。時間を稼ぐ目的は果たせそうだな」

「何とでも言え…!ターンエンド。そして《リグレット・リボーン》の効果により、《稲荷火》はエンドフェイズに破壊される」

「しゅー……」

 

 

Turn 6

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ0《エレキテルドラゴン》《闇の護封剣》発動中

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0《F・G・D》(裏守備表示固定)*2

 

 

「私のターン、ドロー」手札3

「……!?」

 

……?

何だ…?今一瞬、アイツの表情が引き攣った様な……?

 

「何だ……このカードは……」

「いつの間に、私のデッキに……?」

「…どうした?何か問題か?」

「……モンスターをセットし、ターンエンド」

 

気のせい、だったのか…?

 

Turn 7

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ0《エレキテルドラゴン》《闇の護封剣》発動中

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0 セットモンスター3(内《F・G・D》*2裏守備表示固定)

 

 

上手く膠着状態に持ち込めたみたいだな……

身体の痛みにも少し慣れてきた。よし、まだ行けるか…!

 

「俺のターン!ドロー!」手札3

 

手札を補充した後、俺のフィールドでぼうぼうと炎が燃える。

 

「スタンバイフェイズ、《リグレット・リボーン》の効果で破壊された《稲荷火》の効果を発動する。蘇れ、《稲荷火》!」

「ふしゅううぅ!!」

「《稲荷火》は守備表示だ。そして《闇の護封剣》の破壊までのカウントが1つ進む」

 

引いたカードは悪くない。

悪くない、が…この状況をまるっと打破するカードではない。

 

「バトルだ!《エレキテルドラゴン》で、新たに伏せたセットモンスターに攻撃!」

「…ッ!しまっ……」

 

セットモンスター 《ミンゲイドラゴン》

「ギャギャ?」

 

《ミンゲイドラゴン》

効果モンスター

星2/地属性/ドラゴン族/攻 400/守 200

ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、

このカードは2体分のリリースとする事ができる。

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードを表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 

「《エレキテルドラゴン》の方がステータスが上だ!喰らえ!」

「ギャー!」

 

……おかしい、さっきまで全く隙の無いプレイングをしていたタルラが、急に勢いが衰えている。

やはりさっきのドローカードか……?

だが今の内だ、俺が戦えているのは《闇の護封剣》の庇護下だからだ。このカードの効力が切れる前に、何とか場を持ち直す…!

 

「カードを伏せて、ターンエンドだ!」

 

 

Turn 8

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ1《エレキテルドラゴン》《稲荷火》《闇の護封剣》1ターン経過

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0《F・G・D》(裏守備表示固定)*2

 

 

「私のターン、ドロー!」手札3

「なんで、何なんだこのカードは……!」

「……墓地より、《ミンゲイドラゴン》の効果発動!」

「えっ」

 

―効果、使用出来ません。

―《ミンゲイドラゴン》の蘇生条件を、満たしていません。

 

「…何?」

「アンタの墓地には、《ロード・オブ・ドラゴン》と《サンダー・ドラゴン》がいる。そいつらはドラゴン族じゃない」

「…そのモンスター達はドラゴンと名前に書いてあるけど、種族云々は初心者ぐらいしか間違えないぜ」

 

というか、裏側とはいえモンスターが2体いる状況では、《ミンゲイドラゴン》は蘇生出来ない。

 

「……手札から《デコイドラゴン》を召喚」

「げっ!?」

 

《デコイドラゴン》

効果モンスター

星2/炎属性/ドラゴン族/攻 300/守 200

(1):このカードが攻撃対象に選択された場合、

自分の墓地のレベル7以上のドラゴン族モンスター1体を対象として発動する。

そのモンスターを特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。

 

「またアンタは厄介なカードを……」

「……っ、いつだ、いつ私のデッキに」

「おい、タルラ」

「……何だ」

「アンタ、さっきからおかしいぞ。前のターン、そのドローカードに何かあったのか?」

「お前が気にすることではない。…デュエルを続けろ」

「いや続けろって、お前のターンだろうが」

「……バトルフェイズ、《デコイドラゴン》で《稲荷火》に攻撃」

「あってめ…!」

 

《デコイドラゴン》攻撃力300

 

《稲荷火》守備力200

 

「攻撃力300で出しゃばるんじゃないぜ!トラップ発動!《重力解除》だ!」

 

《重力解除》

通常罠

自分と相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの表示形式を変更する。

 

「くっ……」

「これで俺の《稲荷火》は攻撃表示に変更だ。だが、アンタの《デコイドラゴン》は《闇の護封剣》の効果で、アンタ自らが表示形式を変更する事はできない」

「まぁ、また自爆特攻するなら俺は止めないけど?」

「……ターンエンド」

「そうかよ」

 

 

Turn 9

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ0《エレキテルドラゴン》《稲荷火》《闇の護封剣》1ターン経過

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0《F・G・D》(裏守備表示固定)《デコイドラゴン》

 

 

「俺のターンだ。ドロー!」手札3

「このターンのスタンバイフェイズ《闇の護封剣》は効力を失い、破壊される」

 

守りの要を失った、が……

 

「手札から、永続魔法《冥界の宝札》を発動!」

 

《冥界の宝札》

永続魔法

(1):自分がモンスター2体以上をリリースしたアドバンス召喚に成功した場合に発動する。

自分はデッキから2枚ドローする。

 

「そして出番だぜ、うちのエースカード…!」

「《エレキテルドラゴン》と《稲荷火》をリリース!来い!《ラビ―ドラゴン》!」

「ピュアアアアァァ!!」

 

俺と共にタルラと対峙してくれた。俺のデッキ最強の僕。

今この時を、俺と共にまた戦ってくれ…!

 

「…温存していたエースモンスターを召喚したか」

「そして、《冥界の宝札》の効果を発動する!」

 

このカードの引きで全てが決まる……

頼むぞ、俺のデッキ……!

 

「どうした、最後のカードを引け。次の私のターンで、お前を火焔に還してやろう」

「……ドロー!」手札3

 

…引いたカードは、希望を繋ぐカード。大丈夫、まだチャンスはある。

これで最後になるかもしれない布石達を、盤上に伏せる。

 

「カードを一枚伏せるぜ。俺はこれでターンエンドだ!」

「最後の悪あがきか、将又、苦し紛れのブラフカードか…」

「さぁな、だが…デュエルはどちらが勝つのか、最後の最後まで分からないぜ!…さぁ、ターンエンドだ!」

 

 

Turn 10

 

ユウリ

LP1000 手札2 伏せ1《ラビ―ドラゴン》《冥界の宝札》

 

タルラ

LP2000 手札2 伏せ0《F・G・D》《デコイドラゴン》(裏守備表示固定)

 

 

「私のターン、ドロー!」手札3

「2枚の《F・G・D》を攻撃表示に、そして…」

「すぐに終わらせてやる…バトルフェイズ!」

「うぇ…!?」

 

ど、ドローカードを見てない!?

 

「嘗めんな…リバース発動!《エレメンタル・アブソーバー》!」

「……!」

 

《エレメンタル・アブソーバー》

永続罠

手札のモンスターカード1枚をゲームから除外する。

この効果によって除外したモンスターと同じ属性を持つ相手モンスターは、

このカードがフィールド上に存在する限り攻撃宣言をする事ができない。

 

「《エレメンタル・アブソーバー》の効果で、俺は手札から《クリボー》を除外する!」手札1

 

《クリボー》

効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 200

(1):相手モンスターの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時に

このカードを手札から捨てて発動できる。

その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする。

 

「闇属性モンスターを手札から除外したことにより、アンタの闇属性のモンスターは攻撃宣言出来なくなる」

「《F・G・D》は闇属性のモンスターだ。攻撃宣言は出来ない!」

「これでこのターン、アンタの攻撃は防ぎ切った!」

「……」

 

何なんだ、タルラの奴……

ドローカードも見ずに勢いでバトルフェイズに入ったと思えば、今度は何も言わなくなったぞ……?

 

「お、おい…?タルr」

「りゅー!」

 

ん……んん!?

な、何だあれ……

 

「りゅー!」

「りゅぅ!りゅーぅ!」

 

何か、タルラの周りを飛んでるんだけど……

ちっこいドラゴンみたいな…、何あれ……

 

「メインフェイズ2に移行する」

「うおっ!?きゅ、急に喋るなよ!」

「手札から、モンスターを召喚」

「りゅ!?りゅー!」

 

《プチリュウ》

通常モンスター

星2/風属性/ドラゴン族/攻 600/守 700

とても小さなドラゴン。小さなからだをいっぱいに使い攻撃する。

 

「おあぁ!ソイツ!お前の周りを飛び回ってた奴!」

「りゅー!」

「……」

 

な、何だよ…、黙ったままで…

タルラの奴、本当にどうかしちまったのか?

 

「こんなカードも、私のデッキには入っていなかった…」

「……二体のモンスターで、"オーバーレイネットワークを構築"」

「ブフォ…!?」

 

ま、待てよ、その召喚口上は……

それに場に揃っているレベルは2と……12!?

 

「《F・G・D》2体をエクシーズ素材とする…」

「う、嘘だろ……!」

「人類最大最後の究極的一撃を以て災禍を撃滅すべし」

「ゴッフォ!?」

 

ランク12のエクシーズって、しかもその口上は……!?

 

「天霆號…」

「あ、アーゼウス!?」

 

《天霆號(ネガロギア)アーゼウス》

エクシーズ・効果モンスター

ランク12/光属性/機械族/攻3000/守3000

レベル12モンスター×2

「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、

自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。

(1):このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。

このカード以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る。

この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカードが

戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。

手札・デッキ・EXデッキからカードを1枚選び、

このカードの下に重ねてX素材とする。

 

「ギュイイイイイイイイン!!!」

「おわあああああああ!?!?」

 

ガンダムだとォーッ!

マジモンの現役バリバリ最強カードじゃないですかー!?

 

「《天霆號アーゼウス》の効果を発動!エクシーズユニット…エクシーズ召喚時に素材となった2枚の《F・G・D》を墓地へ置き、フィールドに存在する全てのカードを墓地へ送る!神滅の雷火(ネガロギア・カタストロフ)!」

「うぅ……ッ!?」

 

アーゼウスの効果により、場にあるすべてのカードが墓地に送られる。

俺の《ラビ―ドラゴン》も勿論だが、タルラの《デコイドラゴン》、そして召喚したばかりの《プチリュウ》もだ。

 

「りゅー!りゅぅー!!」

「……目障りだ!消えろ!」

「りゅっ……ぅ……」

 

《天霆號アーゼウス》以外のカードが、フィールドから全て墓地に置かれた。

あのモンスター恐ろしすぎる……

 

「な、何て滅茶苦茶な効果なんだ…」

 

だけど、俺が気になるのはそこじゃない。

《プチリュウ》をあんな風に墓地へ送るなんて…

 

「……おい!タルラ!」

「…?」

「アンタ、カード好きだったろ」

「……は?」

「デュエルモンスターズ、好きだったろ?」

「何を言い出すかと思えば…!」

「さっきの《プチリュウ》、お前の大事なカードだったんじゃないのか!」

「なのに、わざわざアーゼウスの効果に巻き込んで墓地に送るなんて!」

「黙れ!…私は、私はッ……!」

 

やっぱり、支離滅裂だ。

確かタルラは、ある一件をきっかけに急に人が変わったと言われるようになったはず…

だけど人格が変わったのなら、その人格の考え方に傾倒していなければおかしい。

……もしかして、人格が戻り始めた?

デュエルで…?そ、そんなアホな……

だ、だけど…滅茶苦茶な戦法を取っているのも、《天霆號アーゼウス》を最初から使わなかったのも…

全部、自分の意志ではない行動、別人格への反抗だとしたら……?

 

「……タルラ、今は"どっち"だ?」

「何、を……?」

「アンタは今、正気なのかって聞いてんだよ!」

「…手札から、魔法カードを発動」

「死者蘇生」

「……!」

「墓地より、……墓地、の……!」

「墓地の、《青眼の白龍》を蘇生させ…る…!」

「こんの蛇ッ……!」

 

今完全に分かった。タルラは今、苦しんでいる!

確かに俺はタルラの過去を知ってはいた。だけどデュエルを通じて、本当の意味で全部理解した。

アイツは今の今まで、ずっと一人で戦っていた!

このデュエルは彼女の…タルラの叫びなんだ!

 

「ターン、エンド…!さぁ…貴様のターンだ!」

 

 

Turn 11

 

ユウリ

LP1000 手札1 伏せ0

 

タルラ

LP2000 手札1 伏せ0《天霆號アーゼウス》《青眼の白龍》

 

 

「俺のターン!ドロー!」手札2

「……モンスターとリバースを一枚ずつセットして、ターンエンド」

 

どうすればいい……

タルラを心の闇から、俺はどうしてやれば救ってやれる…?

 

 

Turn 12

 

ユウリ

LP1000 手札0 伏せ1 セットモンスター1

 

タルラ

LP2000 手札1 伏せ0《天霆號アーゼウス》《青眼の白龍》

 

 

「カード、ドロー!」手札2

「バトルフェイズ!《青眼の白龍》でセットモンスターに攻撃!」

セットモンスター 《ロードランナー》

「クエェー!」

 

《ロードランナー》

効果モンスター

星1/地属性/鳥獣族/攻 300/守 300

(1):このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。

 

「悪いな、《ロードランナー》は《青眼の白龍》では戦闘破壊出来ない」

「…そうか、そこまでして私にこのカードを使わせたいか」

「……何を言ってるんだ?」

「手札から、速攻魔法発動!《銀龍の轟咆》!」

「この効果により、墓地から《プチリュウ》を特殊召喚する」

「りゅー!」

 

《銀龍の轟咆》

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を対象として発動できる。

そのドラゴン族モンスターを特殊召喚する。

 

速攻で墓地に置かれた《プチリュウ》が場に帰ってきた。

ひどい扱いを受けたというのに、元気いっぱいだ。

 

「アンタの大事なカードなんだろ、その《プチリュウ》」

「……今の私には、このカードは必要ない!」

「りゅ!?」

「都合が良いモンスターがいたから、使い捨てるだけだ!」

 

ひ、ひでぇ…

幾らなんでも、その言い方はないだろう…

 

「《プチリュウ》、《ロードランナー》へ攻撃…!」

「りゅ、りゅぅ……」

「…どうした。何故攻撃しない!たかがカードの分際が…命令もロクにこなせないのか!」

「アンタのカードを、そんな風に扱うのは止めるんだ!」

「煩い!…《プチリュウ》!言う事を聞け!」

「りゅ…りゅー!」

 

困った様子の《プチリュウ》だったが、最終的に主人の命令に従う。

 

「……馬鹿野郎が!リバース発動!」

「こ、このタイミングでリバース…」

「そうだ…相手モンスターが三体の場合のみ発動できる。俺のデッキ最強の除去カード…」

「《閃光のバリア -シャイニング・フォース-》!」

 

《閃光のバリア -シャイニング・フォース-》

通常罠

相手フィールド上に攻撃表示モンスターが3体以上存在する場合、

相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

発動に呼応し、眩い光の障壁が《プチリュウ》を、《天霆號アーゼウス》《青眼の白龍》と共に浄化する。

……ごめん、《プチリュウ》。お前の主人には、俺がガツンと言ってやるから。

 

「アンタのモンスターは全滅した!…アンタの独りよがりな命令によってな!」

「……手札より、モンスター効果発動」

「手札からだと!?まだ何かあるのか!?」

「《蛇神ゲー》……降臨!」

「――――!!」

 

《蛇神ゲー》

特殊召喚・効果モンスター

星12/闇属性/爬虫類族/攻 ?/守 0

このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。

(1):自分フィールドのモンスターが相手の攻撃・効果で破壊された場合、LPを半分払って発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードは効果の対象にならない。

(3):このカードが相手モンスターを攻撃するダメージステップの間、

そのモンスターの効果は無効化され、攻撃力は元々の攻撃力の半分になる。

(4):このカードが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。

このカードの攻撃力は、フィールドのモンスターの一番高い元々の攻撃力と同じになる。

 

やっぱ蛇やんけ!!!!!

コレが原因だろ!引いた途端様子がおかしくなったの!!

 

「このカードの特殊召喚には、ライフを半分払う必要がある」LP2000→LP1000

「……私はこれで、ターンエンド」

 

Turn 13

 

ユウリ

LP1000 手札0 伏せ0 《ロードランナー》

 

タルラ

LP1000 手札0 伏せ0 《蛇神ゲー》

 

恐らくこれが俺に残された、最後のターン…

生半可なカードを引けば、タルラのデッキパワーに押し負けるだろう…

 

「俺の……ターン!」手札1

 

恐る恐る、引いたカードに視線を移す。

……これが俺の、運命のカード、か…

 

「……なぁ、タルラ」

「このデュエル、アンティしないか?」

「今度は何だ…」

「お前が勝ったら、俺から好きなモンを…カードじゃなくてもいい。何でもくれてやるよ」

「但し俺が勝ったら、お前のデッキからカード一枚…そうだなぁ《プチリュウ》を貰おうかな」

「余程良いカードを引いたらしいな、浮かれているのか?」

「…分かるか?お前に勝てると思ったら、もう浮かれまくりだ」

「あんなカードを欲しがるなど、貴様の考えは分からん」

「良いだろ別に、要らないんだろ?」

 

押し黙るタルラ。

要らないという単語には反応しているようで、やはり心のどこかで引っかかっているのだろう。

 

「俺だったら、自分のモンスターをあんなにひどい扱い方しない。《プチリュウ》も幸せだぜ。きっと…」

「勝手にしろ。貴様が負ければ、私はお前の首を貰う」

「おー、俺みたいな雑魚の首なんて取って粋がっちゃうわけ?」

「無駄口もそこまでにしておけ。もうお前は十分足止め役を果たしている」

「……だろうな」

 

彼女が言う通り、このデュエルでAce達を含めたロドス一行が撤退する時間は稼げた。

タルラを一人で足止め出来たんだ。十分な戦果だ。

 

「約束しろタルラ、お前が勝ったら俺の首持ってく代わりに、カードを大事に扱ってくれ」

「……」

「さ、長かったデュエルもこれでやっと終わる。……カードを伏せて、ターンエンド」

 

 

Turn 14

 

ユウリ

LP1000 手札0 伏せ1 《ロードランナー》

 

タルラ

LP1000 手札0 伏せ0 《蛇神ゲー》

 

 

「カード、ドロー」手札1

「メインフェイズ、《ハウンド・ドラゴン》を召喚し、バトルフェイズへ移行する」

 

《ハウンド・ドラゴン》

通常モンスター

星3/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守 100

鋭い牙で獲物を仕留めるドラゴン。

鋭く素早い動きで攻撃を繰り出すが、守備能力は持ち合わせていない。

 

「《ハウンド・ドラゴン》で《ロードランナー》に攻撃!」

「行くぞ…、これが俺の最後の反撃だ!」

 

リバースカードを発動…ん?

あれ…?

……マズい、リバースが発動しない。

嘘だろ、最後の最後でコレか。

俺の…俺のデュエルディスクが、完全に逝かれた……

 

「グエェー!」

「うぅっ……!?」

 

《ロードランナー》が攻撃により破壊され、俺のフィールドにはモンスターが居なくなった。

……発動のタイミングを逃した。もう俺の伏せカードは意味を成さない。

 

「《蛇神ゲー》は、フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの数値をコピーする。」

「よって、《蛇神ゲー》の攻撃力は1700……」

「……《蛇神ゲー》で、ダイレクトアタック」

「くっ、そぉぉぉ……!」

 

邪悪なオーラを纏う巨大な蛇が尾を振り上げて、思い切り俺の方へ薙ぐ。

 

「ぐぅッ…!うわああああぁぁぁ!?」LP1000→0

 

これまでの比ではないレベルの激痛が、俺の全身を襲う。

《蛇神ゲー》の攻撃で吹き飛ばされた俺は、蹴飛ばされた石ころの様に地面を跳ねた後、滅茶苦茶になった視界の中で意識を失った…

 

 

――勝者、タルラ!――




今日の最強カードは、《天霆號アーゼウス》
自分以外のカードを全て吹っ飛ばす全体除去効果!
現代だと、適当なエクシーズモンスターが場に居れば、そのモンスターの上に乗っかって特殊召喚出来るぞ!
後攻の捲り札として有名だけど、レベル12*2で正規召喚してる人は見たことない!
もしそんな事をしている人が居たら、素直に褒めてあげよう!

後書きになります。
今回のデュエル回は如何でしたか?
ほんのちょっと、自信作というか…フフ……
ただ、ガチガチの戦いを望まれてた方には申し訳ないです。(Turn 10で早々にアーゼウスを召喚していれば、ユウリ君は普通に負けてます)
演出という事で、大目に見て下さい。へ、へへ…

《天霆號アーゼウス》が出てきた時、頭の中で閃光が流れた人。
貴方はネットミームに汚染されています。
後書きを最後まで読んで、ありがとうございますを処方してもらいなさい…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。