W.引き弱の紙束だから
Turn 12
W
LP4000 手札1 伏せ0 《ミラーフォース・ドラゴン》《デストロイ・ドラゴン》
ユウリ
LP1500 手札5 伏せ1
「俺のターン…ドロー!」手札6
俺のデッキはキッチリ40枚構成で、寄せ集めではあるがカードの種類はバランス良く構築している。
モンスターは大型小型含めて大体20枚程度、それを今回は《死のデッキ破壊ウイルス》とか《レベル・レジストウォール》で無理矢理に場や墓地へ移動させた。
その結果、既にデッキは4分の1を切ろうとしている。…残り12枚、この残りのカード群の中に俺の求めているカードが存在する。
「……カードを3枚伏せて、ターンを終了する」
Turn 13
W
LP4000 手札1 伏せ0 《ミラーフォース・ドラゴン》《デストロイ・ドラゴン》
ユウリ
LP1500 手札3 伏せ4
「フィールドに呼び出せるモンスターすら居なくなったのかしら?お気の毒ね」
「…さっさとカードを引けよ」
「…ふん、カードドロー!」手札2
「メインフェイズよ。《デストロイ・ドラゴン》の効果を発動して、あんたの伏せカードを焼かせてもらう!」
「新たに伏せた中央のカードよ。それを破壊するわ」
「ぐ…、良いだろう」
セットカード
《閃光のバリア -シャイニング・フォース-》
通常罠
相手フィールド上に攻撃表示モンスターが3体以上存在する場合、
相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する。
「…成る程、それなりに良いカードを引いていた様ね。まぁ意味は無いけど」
「……」
「…それに、あたしがこのまま時間をかけて伏せカードを除去していけば、あんたを丸裸にだって出来るのよ」
「ハッ…!そうなってくれればこっちは寧ろ有難いくらいだ」
「俺の残りデッキ枚数、あと何枚か把握してるか?」
「…何よ、枚数が少なくなったからって、あんたが引きたいカードを引ける訳じゃないわ」
「そう思うなら、俺が"とっておき"を引くまで気長に待っていればいい」
一応、俺の場には伏せカードが3枚、万が一警戒するなら攻撃はしてこない筈だ。
……さて、どう来る。
「…もしかして挑発してる?」
「さぁな?」
「……いいわ、その馬鹿な挑発に乗ってあげる。バトルフェイズ!」
「《デストロイ・ドラゴン》でプレイヤーにダイレクトアタック!」
「なら、墓地の《タスケルトン》の効果を発動!デュエル中に1度だけモンスターの攻撃を無効にする!」
「トントーン!」
《タスケルトン》
効果モンスター
星2/闇属性/アンデット族/攻 700/守 600
モンスターが戦闘を行うバトルステップ時、
墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
「タスケルトン」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
「なら《ミラーフォース・ドラゴン》で追撃よ!ミラーバースト!」
「それも防がせてもらう!墓地の《花騎士団の白馬》は、自分の場のカード1枚を破壊することで、相手モンスターの攻撃を無効にできる!」
《花騎士団の白馬》
効果モンスター
星6/風属性/獣族/攻2400/守1800
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにレベル2以下のモンスターが存在する場合、
このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外し、
自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。
「…無駄にモンスターを墓地へ送っていた訳じゃ無いって事ね」
「そういう事だ。…《花騎士団の白馬》の効果により、俺は場に伏せていた《移り気な仕立屋》を破壊する」
「ならあたしは、モンスターをセットしてターンエンドよ。此処まで足掻いたなら、最後まで踊って貰おうかしら」
Turn 14
W
LP4000 手札1 伏せ0 《ミラーフォース・ドラゴン》《デストロイ・ドラゴン》セットモンスター1
ユウリ
LP1500 手札3 伏せ2 山札11
「俺のターン…、ドロー!」手札4 山札10
「どう?最期を飾る運命のカードは引けたかしら?」
…引けない、が……
まだだ、まだ…!
「《ONeサンダー》を召喚!」
「やぁっ!」
《ONeサンダー》
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻 900/守 400
このカードが召喚に成功した時、
「ONeサンダー」以外の自分の墓地の
雷族・光属性・レベル4・攻撃力1600以下の
モンスター1体を選択してゲームから除外できる。
このターンのエンドフェイズ時にそのカードを手札に加える。
「このモンスターの効果により、《OKaサンダー》を墓地から除外し、エンドフェイズ時に手札へ加える」
「ふぅん…それが最期のカードかしら?」
「…いいや、まだだ!」
使うなら、もうこのタイミングしかない!
「手札から、《天よりの宝札》を発動!」
《天よりの宝札》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドのカードを全て除外して発動できる。
自分は手札が2枚になるようにデッキからドローする。
「…そういえば、あったわねそんなカード。まだ捨ててなかったのね…」
「大事なドローソースなんだよ。おいそれと捨てるわけにはいかないさ」
「……そんなカードが大事、ねぇ…」
「だ、大事なの!超必要なカードなの!」
こんなゲロ重い発動条件のカード、多分俺以外使う奴は居ないんだろうな…
「…行くぞ!これが本当に最後になるかもしれないドローカードだ!」
「俺の場と手札にあるカードを全てゲームから除外し、新たに2枚のカードを…」
「……ドロー!」手札2 山札8
……!
「…くくっ、ハハハ!!」
「来た!マジでやっと来たぜ!」
「……へぇ、じゃあここから巻き返せるって事?」
「あぁ、…やってみる価値はある!」
「このモンスターは通常召喚出来ず、墓地に存在する5体以上のモンスターのカード名が全て異なる場合のみ特殊召喚出来る!」
「墓地のモンスター名を参照するモンスター…?」
「俺の現状デッキの最終兵器だ!出てこい!《影星軌道兵器ハイドランダー》!」
「キュィィィィィィン!!」
《影星軌道兵器ハイドランダー》
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻3000/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地にモンスターが5体以上存在し、
それらのモンスターのカード名が全て異なる場合のみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。
自分の墓地のモンスターのカード名が全て異なる場合、
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
召喚に応じた最終兵器…、俺の背後には無数の首を持つ巨大な機体が姿を現し、場の2対の龍と相対する…!
「っ…!ハイドランダー!?そんなカードを…!」
「という事は、あんたのデッキは…!」
「ああ!俺のデッキは正真正銘、デッキ内の全てが異なるカードで構築された【ハイランダー】だ!」
「というより、元々ダブって持ってるカードが無いから、自然とハイランダー構築になってハイドランダーがすんなり採用できたぜ!フハハハ!」
「あ、…そ、そうなの」
フフフ…ここに来て強力なモンスターを召喚した事で、Wも驚きが隠せない様だな…!
うん?あ、あれ……、なんか涙出てきた……
「え、《影星軌道兵器ハイドランダー》の効果発動!デッキから3枚を墓地へ送り、フィールドのカードを選んで破壊できる!」
「俺が選ぶのは《ミラーフォース・ドラゴン》だ!」
「ふ、ふふ…アッハハハ!馬鹿ね!《ミラーフォース・ドラゴン》には場のモンスターが対象にされた時、相手のフィールドを全てぶち壊す効果が…」
「発動しない」
「…え?……な、何でよ!」
Wは自分のデュエルディスクに視線を置くが、俺のモンスターにチェーン出来るカードが無い為、何の反応も示していなかった。
「《ミラーフォース・ドラゴン》は対象にされた場合に発動できる効果だ。《影星軌道兵器ハイドランダー》はあくまでカードを選ぶだけ、対象にはしていない」
「お、同じじゃない!そんなの、どっちでも…!」
知らん、そんな事は俺の管轄外だ。文句があるならコ〇ミに問い合わせてくれ。
…あ、こっちの世界には無いか。
「俺がデッキトップから墓地に送ったカードは《冥界の宝札》《闇の護封剣》《グレイモヤ不発弾》の3枚!当然墓地に同名カードは無い!」
「《影星軌道兵器ハイドランダー》の効果は成立し、《ミラーフォース・ドラゴン》は破壊される!」
「あっ…!うぅ……!?」
幾ら強力な能力を持っていようと、必ず抜け道が存在する。
それがデュエルモンスターズであれば尚更、KONMAI語も相まって、隙を突く事は難しくない!
「バトルフェイズだ!ハイドランダー!このまま《デストロイ・ドラゴン》を攻撃しろ!」
「ジジジジジジジ……!」
複数の頭部機構へ、機体の中央部分からエネルギーが充填される。
やがてそのエネルギーは、相手の場に残された《デストロイ・ドラゴン》へと命中し、大きな爆発と共に墓地へと葬り去った!
「う、く…!」LP3000
「攻撃表示で場に立たせていたことが仇になったな」
「…まさか」
「まさか、本当にあたしのモンスター達を倒しちゃうなんてね…!」
今にも俺をコロコロしそうな勢いで睨みつけてくるW。
あ、アレ…、俺このデュエル終わったら普通に殺られそうな雰囲気なんですケド……
「か、カードを1枚伏せます…」
「そしてエンドフェイズ時に、除外されていた《OKaサンダー》は俺の手札に戻る。…ターンを終了する!」手札1
Turn 15
W
LP3000 手札1 伏せ0 セットモンスター1
ユウリ
LP1500 手札1 伏せ1 山札5 《影星軌道兵器ハイドランダー》
「あたしのターン、ドロー…!」手札2
「メインフェイズ、手札から魔法カード《墓穴の道連れ》を発動」手札1
「この効果でお互いに手札を捨てて、新たにデッキからドローする!」
「あたしは手札から《破壊輪廻》を捨てるわ。あんたは手札のモンスターを捨てなさい」手札1
「…分かった」手札1 山札4
…マズいな。もうデッキが無い。
山札切れで敗北は回避したいところだが……
「…手札から魔法カード《ミスフォーチュン》を発動!」手札0
《ミスフォーチュン》
通常魔法
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。
「対象は《影星軌道兵器ハイドランダー》!よってこのカードの効果で攻撃力3000の半分、1500のダメージを受けなさい!」
「それを待っていた!リバースカード発動だ!《リフレクト・ネイチャー》!」
「な、ん…!?」
《リフレクト・ネイチャー》
通常罠
このターン、相手が発動したライフポイントにダメージを与える効果は、
相手ライフにダメージを与える効果になる。
「《ミスフォーチュン》によるダメージを受けるのは、W…アンタだ!」
「が…あぁっ…!?」LP1500
「こ、このっ…さっきまでドローが悪かった分の当てつけ!?」
「はっはっはー!なんとでも言えー!」
…さて、最後の砦はあのセットモンスターか。
ハイドランダーの効果を使おうにも、相手のターンでは墓地の《ブレイクスルー・スキル》で無効化される。
残りのデッキ枚数を考えると、もう効果は使えないか…?
「あたしはこれでターン終了よ!」
えらいご立腹だな…
まぁピンポイントメタを喰らった訳だし、そりゃ怒りもするか…
Turn 16
W
LP1500 手札0 伏せ0 セットモンスター1
ユウリ
LP1500 手札1 伏せ0 山札4 《影星軌道兵器ハイドランダー》
「俺のターン!ドロー!」手札2 山札3
「…メインフェイズに移る」
「あら、ハイドランダーの効果を使う気?あんたの山札が無くなっちゃうけど?」
「む…」
ここで2択を迫ってくるか…
確かにモンスター効果を使って、無事にモンスターを破壊出来ればそのままダイレクトアタックで俺の勝ち…
だがもし、もしも破壊したモンスターが《素早いマンタ》の様なデッキからモンスターを呼ぶ効果を持っていれば、山札切れで確実に俺が負ける…!
俺の手札には場に干渉できるカードは無い。モンスターを除去出来るのはハイドランダーだけ…
「…どうしたの?あたしに止めを刺すチャンスよ?」
「い、今考えてるから…、待てって…」
「とうとうカードも使わずに遅延してくるなんて~、人をイラつかせる天才なの~?」
「考える時間くらいくれよ!」
は、ハッタリか…?で、でもなぁ……
バーンデッキに入るようなモンスターカード…
《マシュマロン》…《アリジバク》とか、あとなんだ……?
…《アリジバク》でも負けるなコレ、一気に1500以上のライフポイントを失っても俺の負け…
「は~や~く~」
「だあああああああ!!」
「分かったよ!バトルフェイズだ!」
「…ふーん」
「《影星軌道兵器ハイドランダー》で、セットモンスターに攻撃!」
セットモンスター
《絶対王 バック・ジャック》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが通常罠カードだった場合、
自分フィールドにセットする。
違った場合、そのカードを墓地へ送る。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
「破壊され墓地へ送られた《絶対王 バック・ジャック》の効果発動!デッキの上から3枚を確認して、あたしの好きなように順番を変える!」
「戦闘で破壊してくれたお陰で、あたしも余裕が持てたわ。感謝しないとね?」
「うげ…」
ブラフだったか…?でも《絶対王 バック・ジャック》だしな…
それに、ここに来てデッキトップを操作するだと…!
「……いいわ、続けて?」
「…メインフェイズ2、カードを1枚伏せてターンエンドだ」
「なら墓地の《絶対王 バック・ジャック》の効果を発動。このカードを除外して、山札の一番上の1枚をフィールドにセットする」
「あたしがさっき選んだカードは《貪欲な瓶》、通常罠カードよ」
「ぐ、ぐ…!」
これだからバーンデッキ相手は怖いんだよ!
フィールド云々じゃなくて、ライフしか見てないんだもん!
Turn 17
W
LP1500 手札0 伏せ1
ユウリ
LP1500 手札1 伏せ1 山札3 《影星軌道兵器ハイドランダー》
「あたしのターン!ドロー!」手札1
「メインフェイズ、伏せていた《貪欲な瓶》を発動。墓地の《仕込みマシンガン》《ディメンション・ウォール》《聖なるバリア -ミラーフォース-》《墓穴の道連れ》《ミスフォーチュン》をデッキに戻してシャッフル!」
「そして新たにデッキから1枚ドローする!」手札2
さっきのターンでデッキの上から3枚のカードを操作している為、ドローフェイズに引いたカードは実質的に狙ったカードを手札に加えている。
「……」
…?なんだ?
こっちを見てる…?
「《マジック・ストライカー》を召喚!」
「ヤー!」
「ま、《マジック・ストライカー》だと!?」
《マジック・ストライカー》
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 600/守 200
(1):このカードは自分の墓地の魔法カード1枚を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードは直接攻撃できる。
(3):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
「…バトルフェイズよ!《マジック・ストライカー》は相手プレイヤーに直接攻撃できる。行きなさい!」
「ぐああああ!?」LP900
直接攻撃!そういうのもあるのか!
…感心してる場合じゃねぇ!とうとうライフポイントが1000を割っちまった!
「更に、メインフェイズ2でカードを1枚伏せてターンを終了!」
「ぐ、う…!」
Turn 18
W
LP1500 手札0 伏せ1 《マジック・ストライカー》
ユウリ
LP900 手札1 伏せ1 山札3 《影星軌道兵器ハイドランダー》
意外なカードに面食らったが、何とか凌げたのか…?
「俺のターン、ドロー!」手札2 山札2
「もう俺に退路は無い!このままバトルフェイズだ!」
「もう考える力も無くなっちゃったかしら。…まぁ好きにしたら?」
何だ…?さっきとは随分感じが違うな…
……何か狙ってるのか。
だが例えそうだとしても、さっき言ったように俺にはもう退路がない!
「バトルだ!《影星軌道兵器ハイドランダー》で《マジック・ストライカー》を攻撃!」
「《マジック・ストライカー》が戦闘する場合、あたしへの戦闘ダメージは無いわ!」
「そんな事は百も承知だ!行け!」
数ターン前とは打って変わって、今度は此方がモンスターを攻撃し続けている。
どの道モンスターを排除しなければ、ダイレクトアタックは叶わない。
罠も踏み越えていくしか……
「うわー!」
「つぅ…!?」
《マジック・ストライカー》は俺のモンスターの攻撃で破壊されたが、先程述べたように戦闘ダメージは無い。
俺の残りの山札は…
「……正直此処までしたくなかったんだけど、しょうがないわね」
「…!やはり何か罠を仕掛けていたのか!?」
「…リバースカード《ヘル・ブラスト》を発動!」
「ウェ!?」
《ヘル・ブラスト》
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが
破壊され墓地へ送られた時に発動する事ができる。
フィールド上の攻撃力が一番低い表側表示モンスター1体を破壊し、
お互いにその攻撃力の半分のダメージを受ける。
「フィールドに居るモンスターは《影星軌道兵器ハイドランダー》のみ、そのモンスターの攻撃力は3000…」
「お、おま…!W…!」
うわ、死ぬほど嫌そうな顔してる……
苦虫を嚙み潰したような…、え?マジで……?
「このカードの効果で、お互いに1500ポイントのダメージを受ける」
「う、うそん…」
俺が呟いた瞬間、フィールドは《ヘル・ブラスト》の発生エフェクトにより眩い閃光で辺りが包まれた。
それと同時にお互いのライフは0となり、爆発音に紛れてデュエルディスクから機械的な音声が流れる。
…ん?というかこの爆発、本当にソリッドビジョンか…!?
――DUEL,DRAW!――
―――
――
―
「う、ぐぐぅ…!」
「あら、下まで真っ逆さまだと思ったのに」
「て、てめぇ…!デュエル終わった直後に爆弾使う奴があるかぁ!?」
お、落ち…!おおぉ……!!?
コイツビルの床丸ごと全部穴開けやがった…ッ!
ここ少なくとも1階じゃねぇのに、何で下の階の床まで抜けてんだよォ!?
俺が辛うじて抜けた床の端に手が届いたから良かったものの、落ちたらひとたまりもねぇって!!
「…あんた、名前何て言ったっけ?」
「今か!?それ今かなぁ!?」
「名前が分からないと不便じゃない?」
正気かコイツ!?頭イカれてんじゃねぇの!?
「いい、からっ!目の前から退けてくれ!あ、上がれないだろ、が!」
う、腕が…!限界だってヴぁ!
「名前」
「~ッ!ユウリッ!ユウリだ!」
「ユウリね、あんたこのカード知ってる?」
「い、今はそれどころじゃ…」
目の前に立って、俺の登攀を邪魔するWが手に持ったカード。
普通に見覚えあるけど、別段レアカードでもないが…
「お、オレイカルコスの結界…!だろ…!」
「わぉ、あんたカードの事は割と詳しいのね」
「お褒めに預かりこ、光栄だ、なぁ…!」
「ついでに、早めに退いて……!」
「このカードの抜け道、あんたには教えたから」
「ぅ、ん…!?な、何の事だ…!」
「じゃあ次、タルラの話だけど」
「だあああああ!?!?」
無理無理!無理だって!
腕プルプルどころじゃないって!
「あんたが言った言葉がどうも引っかかるのよ…。教えてくれるわよね?」
「命の保証を先にくれよ!」
「落ちても死なないから平気よ」
「根拠を言え根拠を!」
「主導権はあたしにあるって言ったでしょ?ほら早く言わないと…」
「あ゛っいっでででで!!」
「ねぇ早く~」
「ちょ、やめっ…ヤメロォー!!」
そう言って俺の手を足で踏みつけてくる。
我々の業界でも拷問です。止めて下さい死んでしまいます…ッ!
「ど、どうせWも気付いてるんだろう!タルラの様子が既におかしいって!」
「レユニオンを立ち上げた当初のタルラはなりを潜めて、まるでアイツは別人格の様だ!」
「俺はデュエル中アイツにそう言ったんだよ!こ、これで満足か!?」
「へぇ…」
「も、もういいか!?いいなら悪いけど手伝ってくれ…もう自力じゃ上がれそうにぃ…!」
一瞬、ほんの一瞬だけ見えたWの表情が、今まで見ていた彼女の雰囲気とは、ほんの少し違って見えた気がして…
「三つ数えたらあんたは下まで真っ逆さまゲ~ム」
「ヒョ!?」
だ、Wさん!?その手に持ったリモコンは何かな!?
「いくわよ~」
棒読み止めろ!……え、マジなのか!?
「ちょ、ま」
「さぁ~ん!」
あのクソイカれ女の声の後、俺の身体は爆熱と共に宙を舞った。
笑顔で見送ってくれた彼女の事を、俺は一生忘れないだろう。
アイツほんまマジで絶対に許さん次会ったら絶対に本気で一発ぶん殴ってry
無事にデュエル内容をリメイク出来ました。
多分、これで不備はない筈…これ以上あったら、もうノリで済ませるしかない。
いや、後ろ向きになるな…俺のデュエルメイクは完璧…、完璧なんだ…!
後書きになります。
VS Wこれにて終了です。
デュエル内容をぶつ切りに分けて投稿するのは結果的にどうだったのかと、今更ながらに感じたので、近いうちにアンケートを取ってみようと思います。
次回以降は私がニアーライトを楽しんだ後に更新します。
許して!後生だから!
デュエル回のぶつ切り云々について
-
文量マシマシ一括投稿
-
文量マシ、デュエルと日常は別途投稿を希望
-
そのままの君で居て
-
そのままでいいがデュエルと日常は別途ry